データーチェック
1番人気は大不振
前走が条件戦だった馬が健闘
軽ハンデ馬が活躍
外回りコース、特に京都外回りコースに実績のある馬
有馬記念組と末脚のしっかりしていない人気馬が危ない
穴なら外回りコースに実績があり、54キロで内枠に入ったタイプ


2021年1月17日(日曜) 1回中京6日第68回日経新春杯
《レース結果》
11枠7橙 14 ショウリュウイクゾ 牡5 53.0 団野 大成 2:11.8
2枠3赤 5 マルチミスマンマミーア 牝6 52.0 松若 風馬 2:11.9 3/4
3枠6緑 11 クラージュゲリエ 牡5 56.0 福永 祐一 2:12.1 1 1/4
4枠2黒 4 サンレイポケット 牡6 55.0 荻野 極 2:12.2 1/2
5枠2黒 3 サトノソルタス 牡6 55.0 池添 謙一 2:12.5 1 3/4

《レース内容》
格上挑戦の7番人気ショウリュウイクゾと
人馬そろって重賞初制覇を成し遂げた20歳の若武者が、胸を張った。
「今でも、自分でも信じられない気持ちです。スムーズに、いいところから
最後に力強く抜け出してくれて、いいレースができたと思います」
ゲートを出ると、積極的に3番手を確保。4コーナーで一瞬、手応えが悪くなったが、
直線でもうひと伸び。ラスト1ハロン手前で抜け出し、そのまま押し切った。
「たくさんのいい馬に乗せてもらっているところで、
年始から大きなところを勝たせてもらいました。本当にうれしい」
62勝と飛躍を遂げた昨年を「落馬(7月5日)以降はより気をつけて乗るようになって、
レースで周りを見られるようになりました」と分析。「重賞を勝ちたい」という
今年の目標を早くも達成したが「この勝利に甘んじず、
日々精進して頑張っていきたい」と謙虚な姿勢は変わらない。
佐々木調教師も「パーフェクト。好スタートから、これで負けたら仕方がないという
競馬をしてくれた」と目尻を下げた。僚馬の半妹ショウリュウハル、半弟ショウリュウレーヴも
Vへ導いており、注目の黄金タッグ。「思い切りがいい。騎乗にめりはりが利いていて、
魅せる競馬をしてくれるね」と絶賛した。
母ショウリュウムーンは、同厩舎での現役時代に3〜5歳時に重賞計3勝。
母譲りの成長力を見せたショウリュウイクゾに、佐々木調教師は「放牧に出すつもりだったけど、
京都記念(2月14日、阪神、GII、芝2200メートル)あたりかな」と
さらなる進撃への見通しを語った。今年も無観客競馬となって
重い空気が漂う競馬界に、前途洋々の若武者が新しい風を吹き込む。
2020年1月19日(日曜) 1回京都7日第67回 日経新春杯
《レース結果》
1 枠4青 6 モズベッロ 牡4 52.0 池添 謙一 2:26.9
2 枠3赤 4 レッドレオン 牡5 54.0 北村 友一 2:27.3 2 1/2
3 枠5黄 8 エーティーラッセン 牡6 51.0 藤懸 貴志 2:27.4 3/4
4 枠5黄 7 タイセイトレイル 牡5 55.0 川田 将雅 2:27.4 ハナ
5 枠8桃 14 プリンスオブペスカ 牡6 54.0 藤井 勘一郎 2:27.5 3/4

《レース内容》
2番人気で池添騎乗のモズベッロが5、6番手から力強く抜け出して快勝。
3勝クラスからの格上挑戦で、重賞初制覇を飾った。
2着は5番人気で昇級初戦のレッドレオンが入り、
武豊騎乗で1番人気のレッドジェニアルは7着だった。
3勝クラスから格上挑戦したモズベッロが、力強く抜け出して快勝。
テン乗りで、2015年から6年連続のJRA重賞制覇を決めた池添騎手が胸を張った。
「強かったですね。ずっと内々を走っていましたが、勝負どころでうまく外に出せました。
直線に向いて追い出すと、本当にいい脚を使ってくれました」
道中は5、6番手のインをリズム良く追走。直線は内にもたれながらも、
メンバー最速タイの上がり3ハロン34秒5の末脚で抜け出し、後続に2馬身半差をつけた。
JRA重賞3勝目を手にした森田調教師は「きょうのメンバーなら『もしかして』と
思っていたけど、予想以上の走りでした」と目を丸くした。
高い素質を秘めながら、折り合い面や直線で内にもたれる面などの若さが出世を妨げた。
陣営がハミを替えたり、舌を縛るなど試行錯誤を加え、
能力をいかんなく発揮できるようになった。
「徐々に矯正されてきている。去年などは追えないくらい、もっとヨレていたが、
一瞬の脚が備わってきたぶん、スッと抜け出して追えるようになった」と師は続けた。
次走は未定だが、伸びしろの大きい4歳馬は、さらに高みを目指していく。 
2019年1月13日(日曜) 1回京都4日第66回 日経新春杯
《レース結果》
1 枠1白 2 グローリーヴェイズ 牡4 55.0 M.デムーロ 2:26.2
2 枠5黄 10 ルックトゥワイス 牡6 55.0 岩田 康誠 2:26.3 1/2
3 枠3赤 5 シュペルミエール 牡6 55.0 北村 宏司 2:26.4 1/2
4 枠6緑 11 ノーブルマーズ 牡6 56.0 高倉 稜 2:26.4 クビ
5 枠2黒 3 エーティーサンダー 牡6 51.0 酒井 学 2:26.5 クビ

《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・グローリーヴェイズ(牡4、美浦・尾関厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:26.2(良)。2着には半馬身差で5番人気・ルックトゥワイス(牡6、栗東・藤原英厩舎)、
3着には半馬身差で3番人気・シュペルミエール(牡6、美浦・木村厩舎)が続いて入線した。
メイショウテッコンが出遅れ、最初のコーナーを先頭で回ったのはアイトーン。馬群は縦長となり、
人気上位のシュペルミエール、ムイトオブリガード、グローリーヴェイズは中団からレースを進める。
坂の下りで後方にいたメイショウテッコンが一気にポジションを上げて先頭に立ち、
後続を5馬身ほど離して先頭へ。マクリの奇策に出たメイショウテッコンだったが、
残り1ハロン手前で失速。2番手まで上がっていたグローリーヴェイズが先頭に立ち、
外から追い込んできたルックトゥワイスの追撃を封じて快勝した。
勝ったグローリーヴェイズは、きさらぎ賞2着、京都新聞杯4着、菊花賞5着と
重賞挑戦はいずれも京都競馬場で、掲示板を外さない好走を見せていたが、
4度目の重賞挑戦も京都競馬場で、嬉しいタイトル重賞初制覇。
関東馬の日経新春杯勝利は2000年のマーベラスタイマー以来19年ぶり。
関東馬にとっては鬼門のレースだったが、3着にもシュペルミエールが入り、
西下した2頭が複勝圏突入。西高東低の勢力図が変わろうとしている。
2018年1月14日(日曜) 1回京都5日11R 第65回 日経新春杯
《レース結果》
1 枠6緑 7 パフォーマプロミス 牡6 54.0 M.デムーロ 2:26.3 34.4 452 0 藤原英昭 1
2 枠2黒 2 ロードヴァンドール 牡5 56.0 横山典弘 2:26.3 クビ 34.6 502 -2 昆貢 4
3 枠7橙 9 ガンコ 牡5 52.0 酒井学 2:26.5 1 1/4 34.8 496 +2 松元茂樹 7
4 枠6緑 8 ミッキーロケット 牡5 57.5 和田竜二 2:27.2 4 35.3 486 +4 音無秀孝 2
5 枠1白 1 マルガイサンタフェチーフ 牝6 52.0 四位洋文 2:27.3 1/2 35.2 476 -2 斉藤崇史 6

《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・パフォーマプロミス(牡6、栗東・藤原英厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:26.3(良)。2着にはクビ差で4番人気・ロードヴァンドール(牡5、栗東・昆厩舎)
3着には1馬身1/4差で7番人気・ガンコ(牡5、栗東・松元茂厩舎)が続いて入線した。
先手を奪ったのはロードヴァンドールでガンコが2番手。1番人気のパフォーマプロミスはその後ろで
スムーズに流れに乗る。ミッキーロケットはちょうど中団。淡々とした流れでレースが進む。
坂の下りからミッキーロケットがポジションを上げ、馬群が一団となって直線へ。
逃げたロードヴァンドール、2番手のガンコがスッと後続を離し、残り200mでもまだ先頭、2番手。
そこへパフォーマプロミスが一完歩ずつ迫り、残り100mでガンコを捕らえ、
懸命に逃げるロードヴァンドールをクビ差交わしたところがゴール。1番人気に応えて見せた。
勝ったパフォーマプロミスは、3歳9月のデビューから無傷の3連勝を果たすなど、高い素質を見せながら、
体質の弱さからなかなか使い込めなかったが、陣営が焦らずジックリと成長を待って
昨年暮れにオープン入り。初めての重賞挑戦ながら、キャリアの浅さを感じさせない
堂々の内容で見事に勝利。キタサンブラックが引退し、
空位となった中・長距離路線に楽しみな逸材が現れた。
2017年1月17日(火) 1回京都5日11R 第64回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 4 5 ミッキーロケット 牡4 55.0 和田竜二 2:25.7   36.0 478 +6 音無秀孝 1
2 3 3 シャケトラ 牡4 53.0 浜中俊 2:25.7 ハナ 35.7 516 -2 角居勝彦 2
3 5 8 モンドインテロ 牡5 56.5 V.シュミノー 2:26.0 2 35.8 480 -6 手塚貴久 4
4 6 9 レッドエルディスト 牡4 54.0 四位洋文 2:26.0 ハナ 35.3 504 -2 笹田和秀 7
5 5 7 カフジプリンス 牡4 54.0 福永祐一 2:26.2 1 1/4 35.7 518 0 矢作芳人 3

《レース内容》
和田竜二騎手騎乗の1番人気・ミッキーロケット(牡4、栗東・音無厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:25.7(稍重)。2着にはハナ差で2番人気・シャケトラ(牡4、栗東・角居厩舎)、
3着には2馬身差で4番人気・モンドインテロ(牡5、美浦・手塚厩舎)が続いて入線した。
レースを引っ張ったのはヤマカツライデン。アドマイヤフライト、マドリードカフェが続き、
ミッキーロケットは4番手の外。その後ろにシャケトラ、モンドインテロが追走し、
馬群は縦長となる。坂の下りで後続各馬が徐々に差を詰め、
ミッキーロケットが抜群の手応えでヤマカツライデンを射程圏に入れて直線へ。
ミッキーロケットが満を持して先頭に立つと、すぐさまシャケトラも並びかけ、
残り200mからは2頭でのデッドヒート。壮絶な叩き合いはゴールまで続き、
ハナ差ミッキーロケットがシャケトラを抑えてゴールイン。
3着も際どくなり、モンドインテロがレッドアルディストをハナ差制して3着に入った。
勝ったミッキーロケットは、デビューから12戦目で嬉しい重賞初制覇。
2走前の神戸新聞杯では次走で菊花賞を勝つサトノダイヤモンドとクビ差の接戦を演じ、
菊花賞でも5着に健闘。ハイレベルといわれる4歳世代でもトップクラスの素質を見せていた。
この勝利をキッカケに古馬G1戦線での更なる飛躍が期待される。
2016年1月17日(日) 1回京都6日11R 第63回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 1 1 レーヴミストラル 牡4 56.0 川田将雅 2:25.9   33.1 492 0 松田博資 2
2 6 7 シュヴァルグラン 牡4 54.0 C.ルメール 2:26.2 2 34.0 480 +6 友道康夫 1
3 7 10 サトノノブレス 牡6 58.0 武豊 2:26.2 ハナ 34.3 516 -2 池江泰寿 4
4 6 8 ダコール 牡8 58.0 小牧太 2:26.3 1/2 34.6 494 +22 中竹和也 9
5 7 9 ベルーフ 牡4 56.0 D.マクドノー 2:26.3 クビ 34.0 480 -4 池江泰寿 5

《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の2番人気・レーヴミストラル(牡4、栗東・松田博厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:25.9(良)。 2着には2馬身差で1番人気・シュヴァルグラン(牡4、栗東・友道厩舎)、
3着にはハナ差で4番人気・サトノノブレス(牡6、栗東・池江寿厩舎)が続いて入線した。
ダコールが好スタートを切ると、誰も行きたがらずしばらくは横一線で進む。
そのままダコールがハナを切ってサトノノブレスが2番手。
向正面に入るとダコールが少し後ろを離して逃げる。シュヴァルグランは8番手、
レーヴミストラルは最後方からじっくりと進めていく。
3コーナーでメイショウウズシオが一気にハナを奪って後続を突き放す。
しかし他馬は特に目立った動きを見せないまま直線へ。
大きくリードを取っていたメイショウウズシオに各馬が殺到していくが、
大外のレーヴミストラルの末脚が特に目立つ。シュヴァルグランと
サトノノブレスも懸命に脚を使うが、
レーヴィミストラルが一瞬で前を交わしてゴール。段違いの末脚を見せ付けた。
勝ったレーヴミストラルは昨年の青葉賞に続く重賞2勝目。
きょうだいには阪神JFの勝ち馬レーヴディソールや青葉賞の勝ち馬アプレザンレーヴなどの
重賞勝ち馬が揃い、ここまで中央でデビューした8頭の産駒すべてが勝ちあがっている。
しかし、体質の弱さから出走できずに引退となった馬も含め、
古馬戦での活躍は目立つような実績はなく、
この名門一族としてはじめての古馬重賞制覇となった。
2015年1月18日(日) 1回京都7日11R 第62回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 2 4 アドマイヤデウス 牡4 55.0 岩田康誠 2:24.8   33.8 478 +8 橋田満 6
2 3 5 フーラブライド 牝6 55.0 酒井学 2:24.9 3/4 34.1 476 -6 木原一良 10
3 3 6 アドマイヤフライト 牡6 56.0 藤岡佑介 2:25.0 3/4 34.3 550 +20 橋田満 7
4 5 10 コウエイオトメ 牝7 51.0 北村友一 2:25.2 1 1/4 34.4 486 +2 松元茂樹 11
5 7 14 ダコール 牡7 57.0 福永祐一 2:25.3 1/2 34.1 488 +8 中竹和也 8

《レース内容》いかにも冬場のG2という印象でトップ集団に続く
古馬路線2番手グループの戦いと考えると物足りない感じがします。
昨年の1.2.3.4着馬が出走して今年は11.3.2.4着。
ある程度リピーターが好走したが、これらを抑えたのがアドマイヤデウス。
明け4歳の実力馬が復活したという点で数少ない収穫です。
若葉Sではウインフルブルームを破ってクラシック路線に乗ったのだから。
ここでもやれる力はあったんだろう。それに岩田騎手の腕も大きかったです。
好スタートを切りながらスッと控えてインぴったりにこだわった。
それでも7ヶ月半ぶりで勝つのだからたいしたものです。
ダービー組で大きく着順を下げたのがサトノノブレス。
昨年の55キロから58キロ。ハンデだけが敗因ではないのでしょうが。
最低でも2.3着はあると思ったけどふがかいな走りでした。
2着フーラブライドは牝馬重賞で好走してきた実力の持ち主。
3着アドマイヤフライト、4着コウエイオトメはこの条件が合うのだろう。
フーラブライドはハンデを考えれば勝ちに等しい内容でした。
負け組で見直したいのは4歳のハギノハイブリッド、今日は折り合いを欠きましたが
京都新聞杯勝ち馬の内容からいずれ勝ち馬と同じぐらい走ってきます。
7着タマモベストプレイは1番流れに乗れていたように見えましたが、
最後に1F11秒台が続くような上がり勝負は向かないのだろう。
8着トウシンモンステラは行くところ行くところ詰っていました。
ホーカーテンペストはかかってしまいました。
昇級戦であれだけロスがあると厳しいです。
2014年1月19日(日) 1回京都7日 11R 第61回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 1 1 サトノノブレス 牡4 55.0 C.ルメール 2:24.4   34.7 514 +20 池江泰寿 2
2 4 8 アドマイヤフライト 牡5 56.0 福永祐一 2:24.4 クビ 34.2 538 -2 橋田満 1
3 2 4 フーラブライド 牝5 52.0 酒井学 2:24.6 1 1/4 34.6 466 +2 木原一良 4
4 5 9 コウエイオトメ 牝6 52.0 池添謙一 2:24.9 2 34.4 482 -2 松元茂樹 7
5 3 5 マル地カワキタフウジン 牡9 55.0 秋山真一郎 2:25.0 3/4 34.9 522 +6 中村均 9

《レース内容》
2400mを走って着差はわずかにクビ差。サトノノブレスとアドマイヤフライトの明暗を
分けたポイントは、やはりルメールでしょう。
本当に外国人ジョッキーは抜け目がない。
ぴったりと経済コースを回ってきたことが最大の勝因だろう。
先行タイプですが、他が行かないと見るやハナを切った判断もはまりました。
もちろん馬の実力がなければG2は勝てません。
2分24秒4の走破時計、上がり34秒7ともこの時期としては上々、
菊花賞2着はダテではなかったということでしょう。
当然、春の天皇賞路線での活躍が見込める好素材だ。
ただし、今回は相手だけでなくハンデも55キロと恵まれた。
既成勢力がどのあたりに食い込むかは不透明な部分が大きい。
むしろ内容は大味なレースで2着のアドマイヤフライトのほうが濃い。
サトノノブレスは完璧なレース運びをしたのとは対照的に、外を回ったコースロスもありました。
4角あたりで余裕も響いた感じはあります。
58キロを背負って勝った前走オリオンSは本当に強い内容でした。
もう本物と見ていい。ただし他の人気どころはだらしがなかったな。
ラブイズブーシェは前走が有馬記念4着でしたが、勝ちに行かなかったゆえの善戦でした。
着差もあったし、中身はそもそも薄かったです。
前々走のG3福島記念3着が実力だとすれば、G2は家賃が高いことになる。
ラウンドワールドは全く見せ場がなかった。
あまりにレースセンスがないし、流れに乗れなかった点は今後は厳しいです。
ステラウインドはサトノノブロイが残った展開を考慮すると物足りない結果でした。
フーラブライドはそこそこ評価できる。愛知杯から2キロ増のハンデで
牡馬相手に健闘なら、牝馬路線では大威張りできる。
力を付けて来た4〜5歳馬とその他体勢との明暗がくっきり分かれた1戦といえます。
2013年1月13日(日) 1回京都4日11R 第60回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 2 カポーティスター 牡4 52.0 高倉稜 2:25.0   34.7 510 -6 矢作芳人 10
2 1 ムスカテール 牡5 56.0 W.ビュイック 2:25.1 3/4 34.6 494 +12 友道康夫 1
3 3 トウカイパラダイス 牡6 56.0 柴山雄一 2:25.2 1/2 35.2 506 +6 田所秀孝 4
4 5 カルドブレッサ 牡5 53.0 幸英明 2:25.2 クビ 34.4 488 0 吉田直弘 6
5 11 エキストラエンド 牡4 53.0 岩田康誠 2:25.3 クビ 34.9 470 +8 角居勝彦 5

《レース内容》
日経新春杯はカポーティスターが優勝。神戸新聞杯でもそこそこやれるかと期待した素材ですが、
当時は後方からの競馬になって力を出し切れませんでした。
今は馬体も実が入ってきて力強さを増していますし、なにより今回は軽ハンデ。
さらに内伸び馬場で内枠と揃った条件を、鞍上の高倉騎手がうまく生かしての先行抜け出し。
2歳時に牧場で見た時から走ると感じていた好素材が、ここにきて花開いてきました。
スタミナはかなりあるので、距離は延びても大丈夫でしょうし、
さらなる良化があれば強い相手とやっても十分戦えるようになると思います。
長い目で見ていきたい馬です。

ムスカテールはやや余裕残しの体ながらも、能力の高さで好走しました。
枠順は良かったのですが、今の馬場は合っていなかったように思います。
得意の東京コースならやれると思います。トウカイパラダイスはだいぶ素軽さが出てきました。
張りという点ではまだイマイチなので、その辺りが良くなってくればもっとやれると思います。

カルドブレッサはボリュームある馬体でした。今の馬場にピッタリでしたが位置取りが後ろになり、
さらに3コーナーや4コーナーでスムーズさを欠いたうえ、
直線では馬場の一番悪いところを通るというちぐはぐな内容。
それでも4着まで追い上げたのですから、
スムーズな競馬をしたなら突き抜けていたでしょう。もったいないレースでした。
力の要る馬場ならオープンでも活躍していけるでしょう。

エキストラエンドは前走時と雲泥のデキでした。このデキをキープ、
もしくはさらに良化を見せるようなら、重賞戦線でも戦っていけるでしょう。
カフナは取り消し明けで馬場も合いませんでしたが、
それでも見せ場を作って格好をつけました。条件が合えばオープンでも戦えます。

メイショウカンパクはデキ自体良かったですが、脚質とハンデが不利でした。
差せる馬場で見直し。オールザットジャズはデキ自体かなり上がっていましたが、
枠順が悪かったです。不利でない条件で、1800m〜2200m位のレースなら巻き返し。
2012年 1月15日(日) 1回京都5日11R 第59回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 3 トゥザグローリー 牡5 58.5 福永祐一 2:23.7   34.3 542 +6 池江泰寿 1
2 11 ダノンバラード 牡4 56.0 岩田康誠 2:23.9 1 1/4 34.9 478 -2 池江泰寿 3
3 9 マカニビスティー 牡5 56.0 小牧太 2:24.0 1/2 34.3 486 -4 矢作芳人 8
4 7 ビートブラック 牡5 57.0 浜中俊 2:24.1 1/2 35.4 520 +10 中村均 4
5 1 スマートロビン 牡4 55.0 安藤勝己 2:24.3 1 1/4 35.7 552 +26 松田国英 2

《レース内容》
スマートロビンが引っ張る展開。中団のウチを追走したトゥザグローリーが、
直線、外に持ち出すと一気に先行集団をとらえて先頭ゴールしました。
上がりはメンバートップタイの34秒3。トップハンデ58.5キロも関係なかったようです。
これで昨年と同様に有馬記念3着から年明け初戦のGII勝ち。
昨年は目標の天皇賞・春を前に体調を崩して残念でしたが、
今年は大きな飛躍を期待したいと思います。
1馬身1/4差の2着に4歳馬ダノンバラード。勝ち馬には及びませんでしたが、
明け4歳勢では再先着。力のあるところを見せました。
これで昨秋の復帰後は3、3、2着。今年、さらに飛躍が期待される1頭です。
さらに半馬身差の3着にマカニビスティー。トゥザグローリーと
同タイムの切れる末脚で3着に突っ込んできました。
前走の万葉ステークス2着に引き続き好調を維持していました。
勝ち星はこれまでダートだけですが、芝でも特に長い距離は重賞でもそこそこやれる印象です。
2011年1月16日(日) 1回京都6日  11R 第58回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 8 ルーラーシップ 牡4 56.5 U.リスポリ 2:24.6   34.4 496 +4 角居勝彦 2
2 11 ヒルノダムール 牡4 56.0 藤田伸二 2:24.9 2 34.4 474 0 昆貢 3
3 5 ローズキングダム 牡4 58.0 武豊 2:24.9 ハナ 34.3 468 +6 橋口弘次郎 1
4 2 ナムラクレセント 牡6 57.0 和田竜二 2:25.1 1 34.8 506 +4 福島信晴 7
5 10 ホワイトピルグリム 牡6 56.0 福永祐一 2:25.9 5 35.0 468 +10 鮫島一歩 11

《レース回顧》
日経賞はローズキングダムが+6キロでの出走で、馬体に太め感なく
更に逞しさが増した迫力のある馬体でした。

返し馬でも非常に見栄えが良くて、デキ落ちはまったく感じられませんでした。

結果は3着でしたが、直線で進路に迷うところがあり、上手に加速していれば
2着は確保できましたね。

日経賞といえばテンポイントが66.5キロを背負って走りましたが、
ローズキングダムの58キロは、明け4歳で、恵まれた斤量でした。

去年は間隔の開いたスプリングSは3着に敗戦していますので、
どちらかというと使い込んだ方が良いタイプなのかも知れません。

どの馬もこの時期に万全の仕上げではなかったが、勝利したルーラシップは
ローズキングダムが出走にも関わらず、直前で参加表明しただけの事はありましたね。

ヒルノダムールは斤量56キロでありながら、2着は死守したものの、
得意とする京都コースでの敗戦であり
同世代の2頭とは実力差に開きがあると言わざろう得ません。

馬体重が絞りにくい時期で、増減には注意が必要ですが
過去にはマンハッタンカフェは+46キロ増しで富良野特別(500万下)を快勝しました。
後の菊花賞馬という事になるのですが、+46キロでも1番人気に推されるところが凄いですね。
2010年1月17日(日) 1回京都6日   11R 第57回 日経新春杯(GII)
《レース結果》
1 12 メイショウベルーガ 牝5 54.0 池添謙一 2:24.4   34.9 496 -4 池添兼雄 2
2 8 トップカミング 牡4 55.0 蛯名正義 2:24.9 3 35.7 472 +12 境直行 1
3 9 レッドアゲート 牝5 52.0 浜中俊 2:25.1 1 35.7 442 0 高木登 12
4 4 サンライズマックス 牡6 57.5 武豊 2:25.2 1/2 35.5 456 +8 増本豊 3
5 10 ゴールデンメイン せん10 54.0 小牧太 2:25.4 1 1/2 35.9 470 +8 新川恵 7

《レース内容》
昨夏以降に重賞を勝った馬はゼロというメンバー構成でおこなわれた日経新春杯(GII)。
ファンの視線は、勝ちあぐねる実績馬たちより“これから”を感じさせる2頭に注がれた。

1番人気は、昨春のクラシックロードで好走を重ね、前走で1600万下クラスを勝ち上がったトップカミング。
2番人気は、1600万下1着、エリザベス女王杯5着、愛知杯3着と本格化をうかがわせるメイショウベルーガ。

そしてレースでも、この2頭が上位を占めることになる。

道中、ドリームフライトの緩みのない逃げに対し、いずれも後方に位置していた両馬、が、
3コーナーから次第にポジションを上げ、直線では大外を通って内の先行各馬を抜き去っていく。
トップカミングの脚取りも力強かったが、それを上回ったのがメイショウベルーガの切れ味だ。
一気に突き抜け、トップカミングに3馬身の差をつけてゴール。
豪快な差し切りで重賞初制覇を果たしたのである。

もともと末脚の爆発力には定評のあった馬だが、この勝利は、牝馬戦線あるいは中長距離戦線の有力馬として、
メイショウベルーガへの注目度をさらに上げることになるはずだ。