データーチェック
1番人気は近年は好走
前走、愛知杯組が優勢
近2年は軽斤量馬が上位を独占
先行と内枠有利、6番枠より内に入った6番人気以下の速い上がりを使える馬
距離短縮組、特に愛知杯の差し馬
先行馬なら父か母父にミスプロ系などダート適正の高い血が欲しい


2021年2月20日(土曜) 1回阪神3日第56回京都牝馬ステークスGV
《レース結果》
1 枠2黒 4 イベリス 牝5 54.0 酒井 学 1:20.0
2 枠8桃 15 ギルデッドミラー 牝4 54.0 福永 祐一 1:20.3 1 1/2
3 枠7橙 14 ブランノワール 牝5 54.0 団野 大成 1:20.3 クビ
4 枠4青 7 アイラブテーラー 牝5 55.0 岩田 康誠 1:20.4 1/2
5 枠6緑 12 シャインガーネット 牝4 54.0 田辺 裕信 1:20.5 クビ

《レース内容》
酒井騎乗で3番人気のイベリスが逃げ切り、2019年アーリントンC以来となる
重賞2勝目を挙げた。2着は5番人気ギルデッドミラーで、3着は9番人気
ブランノワール。1番人気のリリーバレロは11着に沈んだ。
寒風を吹き飛ばすような圧巻の逃げ切りだ。イベリスが、2019年アーリントンC以来、
1年10カ月ぶりの重賞2勝目。酒井騎手がしてやったりの表情を浮かべた。
「レース前から『ハナを主張して』と思い、先生とも作戦を立てて臨みました。
直線で追い出したら、しっかり反応を返してくれた。よく頑張ってくれました」
好スタートを切ってハナに立つと、マイぺースの逃げに持ち込んだ。
3〜4コーナーの勝負どころでしっかりと脚をため、直線へ。内ラチ沿いで
力強く坂を駆け上がると、酒井騎手の左ムチに応えて後続の追撃を1馬身半差で振り切った。
見守った角田調教師は「ジョッキーとも手が合うと思っていましたし、
理想通りの展開になって賞金加算できたので良かったです」と胸をなでおろした。
3歳春にアーリントンCを逃げ切ったものの、以降は11戦で2度の3着が最高。
長らく低迷していたが、かつての姿を思わせる逃走劇で12戦ぶりの勝利を飾った。
「1600メートルもアーリントンCを勝っているので長いといえないが、
展開が向いたら(勝負できる)ね」とトレーナー。今後はオーナーとの相談で決まるが、
ヴィクトリアマイル(5月16日、東京、GI、芝1600メートル)が視野に入りそうだ。
5歳で復活を遂げた快速娘が、大舞台をにぎわせる存在となる。
2019年2月16日(土曜) 2回京都7日第54回 京都牝馬ステークス
《レース結果》
1 枠5黄 10 デアレガーロ 牝5 54.0 池添 謙一 1:21.0
2 枠7橙 15 リナーテ 牝5 54.0 武 豊 1:21.1 1/2
3 枠7橙 13 アマルフィコースト 牝4 53.0 坂井 瑠星 1:21.1 クビ
4 枠6緑 12 アルーシャ 牝4 54.0 C.ルメール 1:21.3 1 1/4
5 枠7橙 14 ミスパンテール 牝5 56.0 横山 典弘 1:21.5 1 1/4

《レース内容》
池添謙一騎手騎乗の9番人気・デアレガーロ(牝5、美浦・大竹厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:21.0(良)。2着には半馬身差で7番人気・リナーテ(牝5、栗東・須貝尚厩舎)、
3着にはクビ差で13番人気・アマルフィコースト(牝4、栗東・牧田厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたミスパンテール(牝5、栗東・昆厩舎)は5着に敗れた。
オールポッシブルが好スタートを決めてハナへ。人気のミスパンテールはエイシンティンクルと
並んで5〜6番手を追走。デアレガーロをそれをピッタリとマーク。
アルーシャは中団、ワントゥワンは最後方から終い勝負を選択。
逃げたオールポッシブルを交わしてアマルフィコースト、エイシンティンクルが
ひと足先に抜け出しをはかる。馬群を縫ってデアレガーロ、
外からリナーテも先団に加わり3頭の追い比べとなったが、
最後にグイッとひと伸びしたデアレガーロが先頭でゴールを駆け抜けた。
勝ったデアレガーロは、昨年の2着馬で通算6勝目が嬉しい重賞初勝利。
重賞ではワンパンチ足りないレースが続いたが、相性のいい池添騎手が
絶妙な追い出しで馬群を縫って、鮮やかな差し切り勝ち。
姉シュプリームギフト、兄ベステゲシェンク、ロワアブソリューが届かなかった重賞タイトルを手に入れた。
2018年2月17日(土曜) 2回京都7日11R 第53回 京都牝馬ステークスGV
《レース結果》
1 枠6緑 8 ミスパンテール 牝4 55.0 横山典弘 1:23.0 34.1 506 +6 昆貢 1
2 枠7橙 10 デアレガーロ 牝4 54.0 池添謙一 1:23.1 1/2 34.0 476 +8 大竹正博 4
3 枠8桃 12 エスティタート 牝5 53.0 武豊 1:23.1 クビ 34.1 444 0 松永幹夫 5
4 枠8桃 11 エンジェルフェイス 牝5 54.0 岩田康誠 1:23.2 クビ 34.5 510 -2 藤原英昭 9
5 枠2黒 2 ワンスインナムーン 牝5 55.0 石橋脩 1:23.4 1 1/2 35.1 448 +13 斎藤誠 3

《レース内容》
横山典弘騎手騎乗の1番人気・ミスパンテール(牝4、栗東・昆厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:23.0(良)。2着には半馬身差で4番人気・デアレガーロ(牝4、美浦・大竹厩舎)、
3着にはクビ差で5番人気・エスティタート(牝5、栗東・松永幹厩舎)が続いて入線した。
人気の一角を占める昨年2着のワンスインナムーン、重賞2勝のソルヴェイグがレースを引っ張る。
1番人気のミスパンテールは馬群のちょうど真ん中、それを見る形でエスティタートが続き、
直後に付けるデアレガーロは池添騎手が懸命になだめながら追走。
淡々とした流れで馬群はほぼひと塊。ワンスインナムーンが11頭を従えて直線に入るが、
伸びはひと息。外から先にエスティタートが抜け出すも、
満を持して追い出したミスパンテールがジリジリと差を詰め、
併せ馬の形で伸びてきたデアレガーロ、更に内からエンジェルフェイスも伸びて4頭の攻防。
最後にグイッとひと伸びしたミスパンテールがトップでゴール。前走のターコイズSに続いて、
ベテランの巧みな手腕が光った。
勝ったミスパンテールは、昨年10月の清水Sから上昇一途の3連勝。
昨春も休み明け、キャリア2戦目のチューリップ賞で2着に入る素材の良さを見せたものの、
桜花賞16着、オークス10着とG1では不発。今後はヴィクトリアマイルが目標となるだろうが、
この連勝で堂々と主役争いに名乗り出た。
2017年2月18日(土) 2回京都7日11R 第52回 京都牝馬ステークス(GIII)
《レース結果》
1 5 10 レッツゴードンキ 牝5 55.0 岩田康誠 1:22.5   34.0 502 +10 梅田智之 1
2 7 15 ワンスインナムーン 牝4 54.0 石橋脩 1:22.8 1 3/4 34.6 438 -8 斎藤誠 7
3 3 6 スナッチマインド 牝6 54.0 浜中俊 1:22.8 アタマ 34.1 466 +4 岡田稲男 5
4 6 12 エスティタート 牝4 53.0 武豊 1:22.8 クビ 33.7 444 -4 松永幹夫 9
5 4 8 ムーンエクスプレス 牝5 54.0 松山弘平 1:23.0 1 1/4 35.2 440 +4 鈴木孝志 13


《レース回顧》
岩田康誠騎手騎乗の1番人気・レッツゴードンキ(牝5、栗東・梅田智厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:22.5(稍重)。2着には1馬身3/4差で7番人気・ワンスインナムーン(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)、
3着にはアタマ差で5番人気・スナッチマインド(牝6、栗東・岡田厩舎)が続いて入線した。
ほぼ揃ったスタートからムーンエクスプレスが押してハナを主張。
アルビアーノは好位、アットザシーサイドは中団に付け、レッツゴードンキは
その外で少し行きたがる素振りを見せる。残り600mを過ぎペースが上がると
アルビアーノが後退するのを尻目にレッツゴードンキが勢いを付けてポジションを上げていく。
直線に入ると馬場の真ん中をワンスインナムーンとレッツゴードンキが
併せ馬の形で先行馬を交わして一気に前へ。
残り100mでレッツゴードンキが粘るワンスインナムーンを振り切りトップでゴールへ飛び込んだ。
勝ったレッツゴードンキは、一昨年の桜花賞以来となる重賞2勝目。
昨年からは短距離路線に矛先を向け、夏の函館スプリントS、キーンランドCで連続3着。
秋には初ダートとなった交流G1のJBCレディスクラシック、ターコイズSと連続2着に入り
復調気配を見せていた。今回は日曜日のフェブラリーSとどちらに出走してくるか注目されたが、
同じ55キロで出走できる牝馬限定のこちらを選択。中団からの確かな末脚で見事な復活Vを飾った。


2016年2月20日(土) 2回京都7日11R 第51回 京都牝馬ステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 14 クイーンズリング 牝4 56.0 M.デムーロ 1:22.9   35.6 450 -6 吉村圭司 1
2 5 10 マジックタイム 牝5 54.0 柴山雄一 1:22.9 クビ 35.4 476 -8 中川公成 6
3 6 11 ウインプリメーラ 牝6 55.0 川田将雅 1:23.1 1 1/2 35.7 458 +6 大久保龍志 3
4 8 16 スナッチマインド 牝5 53.0 菱田裕二 1:23.3 1 35.8 460 +2 岡田稲男 5
5 1 2 ウリウリ 牝6 57.0 岩田康誠 1:23.4 1/2 36.0 474 -2 藤原英昭 2

《レース内容》
5月のヴィクトリアマイルの前々哨戦といった立ち位置のレース。
馬場が悪くて予想は難しかったが、
上位馬にとってはそれなりに見通しが立ついい内容だった。
勝ったクイーンズリングは非力に映るし、
本来はあんな重馬場はプラスとは思えないんですが…。
しかも56キロを背負ってだからな。さすがGT好走の実力馬だ。
まだ4歳で伸びシロもあるし、
ヴィクトリアマイルに向けて好発進と言っていいです。
2着マジックタイムもここにきてひと皮むけた印象だ。
この馬もあの馬場は合わないイメージ。
少し前まで条件馬だったのだから大したもの。
もともと東京は得意の舞台ですし、これもヴィクトリアマイルでも
上位グループに入ってくるのではないでしょうか。
負けた組も馬場を言い訳にしていいでしょう。
3着ウインプリメーラは京都でマイル1分32秒0がある馬だから、
この馬場での3着は悲観することはない。
スナッチマインド、ウリウリのディープインパクト産駒2頭も仕方ないですね。
スナッチマインドは抜け出してソラを使ったのか、
もったいない競馬だった。ただ、
距離の限界はありそうだ。
ウリウリは最内の一番緩いところを通っていた。良馬場なら見直したい。
2015年1月24日(土) 1回京都8日11R 第50回 京都牝馬ステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 13 ケイアイエレガント 牝6 56.0 内田博幸 1:33.9   34.2 520 -6 尾形充弘 9
2 6 12 ゴールデンナンバー 牝6 54.0 秋山真一郎 1:33.9 クビ 33.0 520 +2 鈴木康弘 15
3 1 2 パワースポット 牝7 54.0 大野拓弥 1:34.0 3/4 33.3 468 +4 菊沢隆徳 8
4 2 3 マコトブリジャール 牝5 54.0 四位洋文 1:34.0 ハナ 33.7 410 +6 鮫島一歩 13
5 7 14 ウリウリ 牝5 54.0 福永祐一 1:34.2 1 1/2 33.9 470 +2 藤原英昭 1

《レース内容》3連単286万円超のとんでもない結果となった戦犯は1番人気のウリウリかな。
全般的に信頼性を欠くメンバーとの印象はありましたし、阪神C4着の内容で
十分に足りると感じるのも当然。5ハロン通過59秒7のスローで
上がり2ハロンが11秒0→11秒5。差しにくい のは確かですが、
ちょっと情けない感じはしました。
確かにこの結果は展開に尽きるけど、ウリウリは4角で射程圏にいながら伸び切れず。
みんなが考えているほどマイル戦では強くないのかもしれない。
6着に終わったキャトルフィーユも含めて、ちょっと実力が上程度なんでしょう。
自分で勝ちにいく競馬を求められると厳しい面があるんじゃないでしょうか。
で、上位を占めたのはなんと関東の6〜7歳牝馬だった。
今回はこのオバさんたちを褒めましょう。自分の形に持ち込んで能力を全開できたケイアイエレガント。
手術明けでもいつも通りの伸び脚を見せたゴールデンナンバー。
デキの良さ、充実ぶりを示した パワースポット。
逆に3〜5番人気の4歳勢は精彩を欠いた印象が強い。
ずっと4歳馬が勝っていたレースですけど、今年は少し寂しい顔触れで結果も低調でした。
春の牝馬路線の中心が判然としないですね。
その4歳勢の中では久々だったフォーエバーモアがどう変わってくるかがポイントだけど、
レーヴデトワールは終わった感さえする競馬。
まあ、この時期の牝馬戦の難しさとしか言いようがないレース だった。
牝馬のトップクラスの重賞で年に1回あるかないかの大波乱。
今年のヴィクトリアマイルは相当な混戦になりそうです。
2014年1月25日(土) 1回京都8日11R 第49回 京都牝馬ステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 14 ウリウリ 牝4 52.0 浜中俊 1:33.0   32.9 458 +4 藤原英昭 2
2 2 3 ドナウブルー 牝6 56.0 福永祐一 1:33.1 3/4 33.6 444 +4 石坂正 1
3 5 10 マル外ノーブルジュエリー 牝6 54.0 C.ルメール 1:33.3 1 1/2 33.8 514 +10 池江泰寿 5
4 1 2 ミッドサマーフェア 牝5 54.0 四位洋文 1:33.3 クビ 33.4 470 +4 小島太 7
5 6 12 エアジェルブロワ 牝5 53.0 武豊 1:33.4 クビ 34.3 482 +4 笹田和秀 6

《レース内容》
コース取り。切れ味・・・。ウリウリはすべてがうまくかみ合った見事な競馬でした。
昨年勝ったナハズゴールと同じ勝ち方でした。
軽量4歳、ディープ産駒に平坦京都と条件は揃っていましたが、
馬場を読んだコース取りが今年もきっちりハマりました。
そんな鞍上の好プレーがあったとはいえ、上がり32秒9の切れ味もなかなかのもの。
あの末脚を見るとヴィクトリアマイルでもやれそうな感じはある。
今年飛躍しなければならない4歳馬が結果を出したという意味では、
誉めなければならないでしょう。2着ドナウブルーは有終の美を飾れなかったが、
勝ち馬との4キロ差が大きかったし、時計的にはよく走っている。
詰めが甘くて善戦マンというキャラ通りのラストランでしたが、偉いものです。
この馬が牝馬路線のいい物差しだっただけに、
これに負けた組となるとどうでしょう。
ノーブルジュエリー、ミッドサマーフェアあたりは勝ち馬とのコース取りの差もあった。
それでも正直、次ぎこそはという走りではなかったです。
ゴールデンナンバーも、もう少し競馬運びに幅が出ないと。
今回も最速タイの上がりは使っているけど、毎回展開に恵まれるわけではない。
ここの負け組は帯に短し、たすきに長し、といった感じだ。
ヴィクトリアマイルまで古馬牝馬重賞がこれからいくつか続きます。
何だか荒れそうな予感がしますね。
2013年1月19日(土) 1回京都6日11R 第48回 京都牝馬ステークス(GIII)
《レース結果》
1 4 ハナズゴール 牝4 54.0 浜中俊 1:34.3   34.1 422 +2 加藤和宏 1
2 8 エーシンメンフィス 牝5 55.0 川須栄彦 1:34.7 2 1/2 34.3 508 0 野中賢二 2
3 10 ベストクルーズ 牝6 53.0 川田将雅 1:34.7 クビ 34.6 440 -2 松田博資 10
4 5 クィーンズバーン 牝5 54.0 藤岡佑介 1:34.7 ハナ 35.1 452 -4 浅見秀一 5
5 6 サクラクローバー 牝6 54.0 幸英明 1:34.8 クビ 34.6 468 -2 田島俊明 8


《レース内容》
京都牝馬Sはハナズゴールが優勝。相変わらず見栄えのする馬体ではありませんが、
この馬なりにふっくらとしていて、トモのボリューム感も増していました。
こういった見栄えのしない馬については、一見でパドックで見極めるのは
かなり難しい馬ですが、縦の比較で見ていけば好不調を判断することができます。
この馬の良さは体の伸縮力が強いところ。走らせると、
見た目からは想像できないくらいストライドが伸びます。
各関節が柔らかくて、筋肉の質が強いからこそでしょう。
同じ牝馬で強かったブエナビスタもこんな感じでした。
能力的には、マイルならブエナビスタにも匹敵するでしょう。
ようやく順調に使えるようになってきましたし、
今年の春はGI獲りを意識させます。非常に楽しみです。
2着のエーシンメンフィスは馬体重こそ変わりませんでしたが、
前走時から比べると大幅に絞れていました。レースも前走の逃げから一転、
最後方からの競馬になりましたが、2着まで良く追い込みました。
この形でも崩れなかったのは収穫で、これなら次走以降も堅実に走れそうです。
3着のベストクルーズは、前走とは雲泥と言っても良いくらい良くなっていました。
歩様がキビキビしていましたし、筋肉も柔軟で張りが良くなっていました。
本来は器用さを生かすレースが合っているので、前々走のように
内伸び馬場で内枠を引いたりすると、最も高いパフォーマンスを見せられると思います。
7着に敗れたアカンサスは、馬体自体悪くなかったと思いますし、
距離もマイルがベストなだけに、これで伸び切れなかったのは、
輸送かコース適性がなかったということかと思います。
得意の関東圏での競馬で巻き返しを期待したいと思います。
あと、アンチュラスがかなり良くなっているように見えましたが、結果としてさっぱりでした。
枠順も敗因の一つだと思うので、条件がフラットな時にはまた狙いたいと思います。
2012年1月29日(日) 2回京都2日 11R 第47回 京都牝馬ステークス(GIII)
《レース結果》
1 3 ドナウブルー 牝4 52.0 C.デムーロ 1:33.8   34.6 436 +8 石坂正 2
2 4 ショウリュウムーン 牝5 54.0 小牧太 1:34.0 1 1/4 34.7 470 -4 佐々木晶三 1
3 11 アスカトップレディ 牝5 54.0 酒井学 1:34.0 クビ 34.7 474 +2 須貝尚介 3
4 10 ビッグスマイル 牝4 52.0 国分恭介 1:34.1 クビ 34.6 442 0 領家政蔵 5
5 6 クィーンズバーン 牝4 52.0 藤岡佑介 1:34.2 1/2 35.3 452 +2 浅見秀一 10


《レース回顧》
ドナウブルーがなかなかの勝ち方をした。
3歳時は少し評判倒れみたいなところがあったけど
前走1000万下勝ち辺りから本当に良くなってきました。
流れに乗れたとはいえ、正攻法で京都金杯の3.4着馬を負かしたのだらか
レベル的にもそれなりの評価していいと思います。

直線で早々と先頭に立って押し切る強い内容で
力の違いを見せました。
この全妹がジェンティルマドンナ、シンザン記念勝ち馬。
今回は52キロというのもあったけど、今後の可能性を感じさせる勝利だった。
牝馬はコレというのがいないし、ヴィクトリアマイルへ向けた路線で
上位グループに挙げてもいいのではないでしょうか。

2着ショウリュウムーンは若馬の勢いに負けて連覇こそならなかったけど
この馬の力は見せました。
馬場の悪いインコースからしっかり伸びていたし、
この路線ではまだ警戒が必要だ。
3着のアスカトップレディとショウリュウムーンとは内、外の差
力差はあまりなさそうですね。

そのアスカトップレディと4着ビッグスマイルはやはり自分で競馬を作れない弱み
このまま善戦キャラになってしまいそうな気も・・・。

人気どころで唯一、崩れたのはコスモネオシンですか。
輸送してプラス12キロなら悪くなさそうだけど、
もう少しタメが利く競馬の方がいいんですかね。
11秒台のラップが続くような競馬は合わないのかも。


2011年1月30日(日) 2回京都2日  11R 第46回 京都牝馬ステークス(GIII)
《レース結果》
1 5 ショウリュウムーン 牝4 53.0 浜中俊 1:33.7   33.3 458 -2 佐々木晶三 5
2 8 ヒカルアマランサス 牝5 54.0 U.リスポリ 1:34.0 1 3/4 33.3 476 +12 池江泰郎 1
3 6 サングレアズール 牝4 53.0 藤岡佑介 1:34.1 1/2 34.0 488 +12 武藤善則 9
4 3 レディアルバローザ 牝4 52.0 福永祐一 1:34.2 3/4 33.9 476 +6 池江泰郎 7
5 11 リビアーモ 牝6 55.0 M.デムーロ 1:34.3 1/2 33.5 496 +6 高橋裕 6


《レース回顧》
久しぶりの1分33秒台の決着だった。ただ、スピードの出る京都の馬場ということもあり、
数字よりもペース自体はそれほど厳しいものではなかったように思う。
各馬の上位馬は33秒台の末脚を繰り出す、上がりの競馬、
ハナを主張する馬がおらず、ジュエルオブナイルがジワッと先頭に立ち、
アグネスワルツも先団で我慢する展開では乱ペースにはなりにくかったレースでした。

勝ったショウリュウムーンは道中は中団の後ろで馬群の中に馬を入れて温存。
1番人気を集めたヒカルアマランサスもほぼ同位置で、決め手勝負に備えた。
結果として位置取りの差と瞬発力が必要となった展開が、ショウリュウムーンの勝因と言えるだろう。
狭いスペースに押し込められそうになったが、一気に突き抜けて、久しぶりにこの馬らしい爆発力、

先行策を試すなどなかなか次の勝利が挙げられず苦しんできたが、
チューリップ賞でアパパネを差し切った爆発力。
京都の馬場が一変して、外差しが利く状況になったのも大きいが、素軽い瞬発力で、
時計の出る平坦コースというのは、最もこの馬に合っている条件でしょう。
東京のような広いコースでもマイルなら大丈夫だろう。

3着サングレアズールは、初めての重賞で大健闘
デビューからにダートをずっと使われたものの、
芝に転じて一気に出世、短距離を中心に使われてきたが、
今回は芝では初めてのマイル戦、それでも快勝した前走と同様に前々での競馬で直線抜け出した。
さすがに最後は切れ比べで脚が鈍ったが、内容は十分。
うまく流れに乗れたがスピードは重賞級。もう一度、むしろ短距離で見てみたい馬だ。
2010年1月31日(日) 2回京都2日 11R 第45回 京都牝馬ステークス(GIII)


《レース結果》
1 8 ヒカルアマランサス 牝4 52.0 M.デムーロ 1:36.4   33.6 460 -2 池江泰郎 1
2 15 ベストロケーション 牝5 54.0 木幡初広 1:36.5 1/2 34.7 480 -2 鹿戸雄一 7
3 6 ザレマ 牝6 56.0 安藤勝己 1:36.5 ハナ 34.8 544 +6 音無秀孝 2
4 5 ワンカラット 牝4 54.0 藤岡佑介 1:36.5 アタマ 34.5 512 -4 藤岡健一 5
5 9 チェレブリタ 牝5 54.0 C.ルメール 1:36.7 1 1/4 34.3 458 +6 荒川義之 6

《レース内容》
京都牝馬S(GIII)で1番人気に推されたのは4歳のヒカルアマランサス。
まだ1600万下クラスの身だが、前走・愛知杯でリトルアマポーラから0秒1差の4着と好走、
斤量は52キロと恵まれ、キャリアは出走メンバー中最少の7戦とあって
のびしろも期待できることから多くの支持を集めることになった。

そしてヒカルアマランサスは、人気に応える豪脚を披露する。

雨に煙った稍重の馬場、並ぶように先行したザレマとベストロケーションの脚は直線に入っても衰えず、
それに対してヒカルアマランサスはまだ最後方、4コーナーで大外を回っての追撃だ。
とても届きそうにない位置に思えたが、ここからヒカルアマランサスの末脚が火を噴く。
鞍上M.デムーロ騎手のムチに弾かれたように大きなストライドを伸ばし、内で叩き合う
ベストロケーションとザレマをゴール前で半馬身捉える差し切り勝ち。
鮮やかな直線一気で初の重賞タイトルを手にしたのである。

ブエナビスタやレッドディザイアに続いて、この世代からまた1頭、
心をときめかせる素質の持ち主が誕生した。