データーチェック
1番人気が連を外した時は大荒れになるので、1番人気馬の実力を見極める事が大事
クラシック向きの血統xミスプロといった配合の先行馬
父アグネスタキオンかフジキセキ
1400mのレースに出ていた中距離馬血統、特に3コーナー2番手以内で連対した事がある馬
一桁馬番が有利になりやすい


2021年1月10日(日曜) 1回中京3日第55回日刊スポーツ賞シンザン記念
《レース結果》
1 枠7橙 12 ピクシーナイト 牡3 56.0 福永 祐一 1:33.3
2 枠2黒 3 ルークズネスト 牡3 56.0 幸 英明 1:33.5 1 1/4
3 枠6緑 10 バスラットレオン 牡3 56.0 坂井 瑠星 1:33.7 3/4
4 枠8桃 15 ククナ 牝3 54.0 C.ルメール 1:33.8 1/2
5 枠4青 6 セラフィナイト 牡3 56.0 丸山 元気 1:34.0 1 1/2

《レース内容》
4番人気のピクシーナイトが逃げ切って重賞初勝利を飾った。
鞍上の福永騎手は、史上5人目のJRA通算2400勝を達成するとともに
25年連続JRA重賞勝利。2着に8番人気ルークズネストが入り、
モーリス産駒はJRA重賞初V&ワンツー。1番人気のククナは4着だった。
寒風を吹き飛ばす熱い走りだ。初のマイルにも臆することなく、
ピクシーナイトが鮮やかに逃げ切った。JRA通算2400勝を
重賞で飾った福永騎手は、満面の笑みを浮かべながら振り返る。
「いいスタートを切ることができたし、これが大きかったですね。
周りの出方もありましたが、逃げもありかな、と思っていたんです」
前走、出遅れて3着に敗れたこともあり、この中間は入念なゲート練習を課した。
「これが大きかったですね」と語るように好スタートからハナに立ち、道中はマイペース。
直線でも脚いろは鈍ることなく、2着に1馬身1/4差をつけた。節目の勝利に加え、
25年連続JRA重賞制覇を決めた鞍上はGIを勝てる能力を持っているという認識はありました。
きょうは逃げたけど、今後はどんなレースができるかでしょうねと期待を膨らませる。
レース史上最多タイの3勝目となった音無調教師も「馬混みで折り合うのは難しいし、
素直な乗り方をしてくれた。能力が高いから、
折り合いさえつけばマイルでも好時計で勝てる」と声を弾ませた。
現役時代にマイルGIを4勝したモーリスの産駒は、これがJRA重賞初V。次走は未定だが、
トレーナーは「春はマイル路線で行くし、この距離なら馬のリズムを重視していくことが必要」と
語っており、今春の最大目標はNHKマイルCになりそうだ。
過去にはアーモンドアイ、ジェンティルドンナなどの一流馬が勝利を収めた
出世レース。ここを制したピクシーナイトにも今後、注目が集まる。
2020年1月12日(日曜) 1回京都4日第54回 日刊スポーツ賞シンザン記念
《レース結果》
1 枠1白 1 サンクテュエール 牝3 54.0 C.ルメール 1:35.9
2 枠6緑 6 プリンスリターン 牡3 56.0 原田 和真 1:35.9 クビ
3 枠3赤 3 コルテジア 牡3 56.0 松山 弘平 1:36.6 4
4 枠5黄 5 オーマイダーリン 牝3 54.0 武 豊 1:36.7 3/4
5 枠2黒 2 ヴァルナ 牡3 56.0 福永 祐一 1:36.8 クビ

《レース内容》ルメール騎乗で2番人気のサンクテュエールが激しい叩き合いを制して
重賞初Vを飾った。クビ差2着は5番人気のプリンスリターン。
圧倒的人気に推されたルーツドールは見せ場なく7着と大敗した。
曇天の淀で輝かしいスター候補が誕生した。果敢に西へ乗り込んだ
牝馬サンクテュエールが、鮮やかな差し切りで初の重賞タイトルをゲット。
今年の重賞初勝利を決めたルメール騎手の笑みがはじけた。
「この馬は能力があります。逃げ馬の後ろでずっと冷静に走れたし、
最後は内ラチと馬の間でいい脚を使いました」
スタートはやや出負けしたが、1番枠を利して好位3番手をキープ。
馬群で折り合いをつけて手応えよく直線に向くと、内ラチ沿いのスペースを狙う。
一完歩ごとにグイグイと伸び、先に抜け出したプリンスリターンをゴール寸前で
きっちりとクビ差捕らえた。過去10年のうち、牝馬でこのレースを勝った
ジェンティルドンナとアーモンドアイは、ともに牝馬3冠を達成している。
初の関西圏への輸送や、力の要る馬場に難なく対応した。
鞍上は「ハイレベルにいけると思う。藤沢(和)厩舎の馬はだんだん良くなるし、
この馬もGIにいけると思う」と太鼓判。馬主のキャロットファーム・秋田博章代表取締役も
「こういう馬場は精神的にタフじゃないと頑張れない。3戦目で十分な収穫があった」と
手応えを口にし、目標の桜花賞に向けては「時期的に間に使えないことはないけど、
この後の疲れ次第ですね」と直行の可能性も示唆した。
牡馬にも負けない根性で、出世レースを制したサンクテュエール。
ディープインパクト産駒で兄に米GI2勝のヨシダを持つ才女が、牝馬クラシック戦線を魅了する。
2019年1月6日(日曜) 1回京都2日 第53回 日刊スポーツ賞シンザン記念
レース結果》
1 枠2黒 2 ヴァルディゼール 牡3 56.0 北村 友一 1:35.7
2 枠1白 1 マイネルフラップ 牡3 56.0 吉田 隼人 1:35.7 クビ
3 枠7橙 10 ミッキーブリランテ 牡3 56.0 坂井 瑠星 1:35.9 1 1/2
4 枠7橙 9 パッシングスルー 牝3 54.0 池添 謙一 1:36.1 1 1/4
5 枠3赤 3 ハッピーアワー 牡3 56.0 秋山 真一郎 1:36.1 アタマ


《レース内容》
北村友一騎手騎乗の4番人気・ヴァルディゼール(牡3、栗東・渡辺厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:35.7(良)。2着にはクビ差で10番人気・マイネルフラップ(牡3、栗東・梅田智厩舎)、
3着には1馬身半差で2番人気・ミッキーブリランテ(牡3、栗東・矢作厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたアントリューズ(牡3、美浦・栗田徹厩舎)は8着に敗れた。
大外からコパノマーティンがダッシュ良く飛び出してハナへ。2馬身ほど離れてゴータイミングが
2番手に取り付き、大きな馬群を形成。ヴァルディゼールは中団のインでジッと脚を溜め、
1番人気のアントリューズはその後ろを追走。コパノマーティンが先頭で直線に入るも、余力はなく、
馬場の真ん中からミッキーブリランテ、更に最内を突いてヴァルディゼール、
大外からマイネルフラップも脚を伸ばす。ラスト100mは3頭の攻防となったが、
インをロスなく立ち回ったヴァルディゼールがもうひと伸びして先頭でゴールを駆け抜けた。
勝ったヴァルディゼールは、昨年11月に京都のマイル戦で新馬勝ち。
重賞のここは同じマイル戦でも外回りでのレースとなったが、
4コーナーでインが空いたところをうまく立ち回っての差し切り勝ち。
昨年は3冠牝馬アーモンドアイが制した出世レースをキャリア2戦目で勝ち上がった。
また、騎手時代はナリタトップロードの主戦として知られた
渡辺薫彦調教師は開業4年目で初の重賞勝利となった。
2018年1月8日(月曜) 1回京都3日11R 第52回 日刊スポーツ賞シンザン記念
《レース結果》
1 枠3赤 3 アーモンドアイ 牝3 54.0 戸崎圭太 1:37.1 34.4 464 -2 国枝栄 1
2 枠6緑 7 ツヅミモン 牝3 54.0 秋山真一郎 1:37.4 1 3/4 35.5 540 0 藤岡健一 7
3 枠8桃 11 カシアス 牡3 57.0 浜中俊 1:37.4 クビ 35.6 482 +2 清水久詞 4
4 枠2黒 2 ファストアプローチ 牡3 56.0 M.デムーロ 1:37.8 2 1/2 35.2 538 -2 藤沢和雄 2
5 枠7橙 9 カフジバンガード 牡3 56.0 藤岡康太 1:37.9 1/2 35.1 470 -10 松元茂樹 3


《レース内容》
戸崎圭太騎手騎乗の1番人気・アーモンドアイ(牝3、美浦・国枝厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:37.1(稍重)。2着には1馬身3/4差で7番人気・ツヅミモン(牝3、栗東・藤岡健厩舎)、
3着にはクビ差で4番人気・カシアス(牡3、栗東・清水久厩舎)が続いて入線した。
カシアスが好スタートを決めてそのままハナへ。ツヅミモンが2番手に付け、
各馬それほど差がなく、アーモンドアイは後方2番手からレースを進める。
3コーナーの坂を下り、馬群はほぼひと塊で最後の直線勝負へ。
逃げるカシアス、番手追走のツヅミモンが後続を引き離しにかかり、
馬場の内で激しい叩き合い。そこへアーモンドアイが勢い良く襲いかかると、
並ぶも間もなく差し切ってゆうゆうとゴールに入った。
勝ったアーモンドアイは、2連勝で重賞初制覇。同じマイルの重賞で
牝馬同士のフェアリーSには登録もせず、牡馬相手の一戦に西下。
その期待に応えて見事な差し切り勝ちを決めた。鞍上の戸崎圭太騎手と
馬主のシルクレーシングは6日の中山金杯(セダブリランテス)、
7日のフェアリーS(プリモシーン)に続いて3日連続重賞勝利。
アーモンドアイの母フサイチパンドラは
エリザベス女王杯の勝ち馬で母子での重賞制覇となり、
非常に楽しみな馬がクラシック戦線に名乗りを上げた
2017年1月8日(日) 1回京都3日11R 第51回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
《レース結果》
1 5 9 キョウヘイ 牡3 56.0 高倉稜 1:37.6   36.7 428 -2 宮本博 8
2 8 14 タイセイスターリー 牡3 56.0 武豊 1:37.8 1 37.3 524 -6 矢作芳人 4
3 3 5 ペルシアンナイト 牡3 56.0 M.デムーロ 1:37.8 ハナ 37.5 478 +2 池江泰寿 1
4 5 8 マル地トラスト 牡3 57.0 柴田大知 1:38.0 1 38.0 468 +2 中村均 3
5 6 10 マイスタイル 牡3 56.0 福永祐一 1:38.0 クビ 37.8 458 0 昆貢 5


《レース内容》
高倉稜騎手騎乗の8番人気・キョウヘイ(牡3、栗東・宮本厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:37.6(重)。
2着には1馬身差で4番人気・タイセイスターリー(牡3、栗東・矢作厩舎)、
3着にはハナ差で1番人気・ペルシアンナイト(牡3、栗東・池江寿厩舎)が続いて入線した。
降りしきる冷たい雨の中、まず飛び出したのがメイショウソウビ。
トラストは好位の3番手に控え、アルアインは中団の前め、
ペルシアンナイトはちょうど真ん中あたりのインに構えて馬群はひと塊。
キョウヘイは最後方から末脚にかける。
直線に入るとトラストが満を持して先頭に立ち、マイスタイル、タイセイスターリー、
最内からペルシアンナイトが迫る。更に4頭の中を割ってきたのが
道中は最後方にいたキョウヘイ。鮮やかな末脚で一気に差し切って見せた。
勝ったキョウヘイは、2戦目の未勝利を勝ち上がり、続く小倉2歳Sでは4着に健闘。
休み明けの万両賞は8着と敗れたが、終い勝負に徹した前走の千両賞では
12番人気の低評価を覆して2着。格上挑戦となったこのレースでも
4コーナー最後方のポジションから直線一気の競馬で全馬をゴボウ抜き。
鞍上・高倉稜騎手の思い切った手綱捌きが光った。
父は新種牡馬リーチザクラウンで、決して多くない産駒の中から重賞ウイナーが誕生した
2016年1月10日(日) 1回京都3日11R 第50回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
《レース結果》
1 3 6 ロジクライ 牡3 56.0 浜中俊 1:34.1   35.2 506 -4 須貝尚介 8
2 4 7 ジュエラー 牝3 54.0 M.デムーロ 1:34.1 クビ 34.5 504 +10 藤岡健一 2
3 7 14 シゲルノコギリザメ 牡3 56.0 太宰啓介 1:34.2 クビ 36.1 478 +2 谷潔 11
4 1 2 アストラエンブレム 牡3 56.0 C.ルメール 1:34.2 ハナ 35.2 456 +4 小島茂之 3
5 2 3 レオナルド 牡3 56.0 川田将雅 1:34.4 1 1/4 34.9 440 -8 藤原英昭 6


《レース内容》
浜中俊騎手騎乗の8番人気・ロジクライが優勝。勝ちタイムは1:34.1(良)。
2着にはクビ差で2番人気・ジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)、
3着にはクビ差で11番人気・シゲルノコギリザメ(牡3、栗東・谷厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたピースマインド(牡3、栗東・宮厩舎)は14着に敗れた。
各馬が積極的に行こうとしない中、ハナを奪ったのはキングライオン。
ピースマインド、シゲルノコギリザメと続くが、4番手ロジクライ以下も大きな塊となって、
最後方までほぼ一団。アストラエンブレム、ラルク、ジュエラーといった
人気どころは集団のやや後方。向こう正面でシゲルノコギリザメが先頭に立つと、
後続に3馬身ほどの差を付けて坂の下りへ。馬群がごった返す中、
後方にいたショウナンアヴィドも外から進出を開始する。
早めに動いたシゲルノコギリザメが先頭で直線に入ると、
内からロジクライ、馬場の真ん中からアストラエンブレム、
更に大外から勢いが付いたジュエラーが一気に襲いかかり、
ゴール前は4頭の攻防。先にシゲルノコギリザメを捕らえた
ロジクライがジュエラーの追撃を封じて重賞初勝利を挙げた。
勝ったロジクライは、デビュー3戦目に初勝利。
昇級初戦となった前走は直線で行き場を失い、
不完全燃焼の形で4着に終わったが、格上挑戦の今回は好位をスムーズに立ち回り、
早めに勝ちに行く競馬で重賞制覇。
オーナーの久米田正明氏にとってもロジユニヴァースで勝った
ダービー以来の重賞勝ちで、クラシック戦線に向けて大きな1勝を手に入れた。
2015年1月11日(日) 1回京都4日11R 第49回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
《レース結果》
1 4 ガルボ 牡3 56.0 池添謙一 1:34.3   34.6 442 -12 清水英克 4
2 7 シャイン 牡3 56.0 和田竜二 1:34.8 3 35.4 458 +4 川村禎彦 9
3 1 セレスロンディー 牡3 56.0 浜中俊 1:35.0 1 1/4 34.7 450 -6 松永幹夫 10
4 3 クレバーサンデー 牡3 56.0 国分恭介 1:35.0 ハナ 35.0 452 +6 崎山博樹 13
5 13 カネトシディオス 牡3 56.0 藤田伸二 1:35.1 1/2 34.3 432 +2 田中章博 6


《レース内容》以前はクラシックにつながる年明け重賞のイメージが強かった
シンザン記念だが、近年はマイル路線に完全にシフトした印象が強い。
有力馬を多く抱える厩舎が使い分けたり、阪神JFに出られなかった牝馬が
ここからクラシック路線に名乗りを上げることもあります。
そんなイメージでレースを検証すると、スローの1分34秒8決着
4頭横並びのゴールシーンに次への期待を抱かせる馬は正直、見あたらなかった。
この時計なら後続を突き放すくらいでないと朝日杯FC組以上、
あるいは対等との評価はできません。あくまでマイル路線という視点で見ると。
ただ勝ったグランチャーレは4角の反応も素晴らしかったし誉めていい勝ち方でした。
明らかにマイラーだとは思いませんけど、今回は稽古の動きも良かったし、
ここまでの経験が生きた感もある。でも朝日杯惨敗のナヴァオンが際どい3着に
巻き返せたことを考えると、トップクラスへ加わったとは言えない。
2着のロードフェリーチェも四位君が距離ロスなく上手に乗っていた。
これは父ハビンジャーですけど、マイル適正の高いハービンジャー産駒じゃないでしょうか。
体形が詰っているからそういう印象を受ける。
評価は分かれるとは思いますが、4着に終わったダッシングブレイズが
この中では完全にランク上位の存在。距離が延びても良さそうだと感じました。
勝負どころのペースアップで反応が悪かったですから。
ここから同タイムまで詰めた脚力は完全に上位の判断が出来ます。
なぜマイル戦を使ったのかが不明ですけど、距離が延びてのレースに注目したいです。
2014年1月12日(日) 1回京都4日11R 第48回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
《レース結果》
1 8 12 ミッキーアイル 牡3 56.0 浜中俊 1:33.8   34.1 476 -2 音無秀孝 1
2 1 1 ウインフルブルーム 牡3 56.0 和田竜二 1:33.9 1/2 34.0 494 +4 宮本博 2
3 2 2 タガノグランパ 牡3 56.0 北村友一 1:34.5 3 1/2 33.8 480 -6 松田博資 5
4 4 4 ワイレアワヒネ 牝3 54.0 池添謙一 1:34.7 1 1/2 34.6 492 -2 池添兼雄 4
5 7 11 モーリス 牡3 56.0 内田博幸 1:34.9 1 34.9 492 -2 吉田直弘 3

《レース内容》
1番人気に応えてミッキーアイルが順当勝ち。ただ、思ったより苦戦したというのが
正直なところ。前走のひいらぎ賞がG1朝日杯より速い勝ち時計で
ローテーも押せ押せ。そのあたりの影響でしょうか。
確かに3歳春の時点でさえ、マイルを速い時計で走ったら、その後の反動が怖い。
そろそろ馬も苦しいところだったんでしょう。
まあ、内容はともかく、これで賞金加算して、ひと息入れられるのは良かった。
5ハロン通過は59秒7止まりでも、途中からペースを上げて
後半はすべて11秒台のラップにまとめてきた。
たとえ交わされてもバッタリ止まる逃げ馬ではない。改めてそんな印象を受けます。
2着ウインフルブルームの追い上げも、最後の詰め寄りはさすがG13着馬といった貫禄
朝日杯組こそ疑っていたんですが、考え直さないといけないかも知れません。
2歳のマイル戦は一概に数字=レベルではない。
今回の2着はそれを証明したとも言えます。そこから3馬身半離された
3着タガノグランパは、さすがに力の壁があったようだ。
ラジニケ2歳Sでも5着と健闘しましたが、本来マイル向きとみてます。
ただ、デビューから1400→2000→1600と距離がバラバラで
今回は使いところで脚が使えなかった。
モーリスも案外でした。番手で運んでしぶとく粘るかと思っていましたが・・・・。
この馬を見ても、昨秋の京都開催の好時計をうのみにはできない。
前走の万両賞も勝ったにせよ、もうひとつビュッとした脚がみられませんでした。
何かひとつ武器に身につけないと重症では難しいかも。
覚えておきたいのは、牝馬ながらしぶとい伸びを見せたワイレアワヒネ。
本線のフェアリーSを除外されての参戦だったが、むしろこの1戦は
今後の糧になりそうな気がする。
2013年1月6日(日) 1回京都2日11R 第47回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
《レース結果》
1 2 エーシントップ 牡3 57.0 浜中俊 1:34.3   35.7 534 +2 西園正都 1
2 12 ヘミングウェイ 牡3 56.0 池添謙一 1:34.3 クビ 35.0 464 0 藤原英昭 9
3 5 タマモベストプレイ 牡3 56.0 和田竜二 1:34.5 1 1/4 35.6 492 +6 南井克巳 3
4 14 カオスモス 牡3 56.0 内田博幸 1:34.6 1/2 35.9 502 -4 森秀行 2
5 9 レッドアリオン 牡3 56.0 福永祐一 1:34.7 3/4 35.2 476 -10 橋口弘次郎 4


《レース内容》
クラッシックにはあまり直結しない重賞だけど、
ここ2年はオルフェーヴル2着ジェンティルドンナ優勝と3冠馬が出走した。
結論から言うと注文通りにハナを切って
押し切ったエーシントップは明らかにNHKマイルC向きでしょう。
自分で流れをつくっての重賞Vですから立派ですけど、
京都だからこそのマイラーといった印象を受けます。
現時点での完成度の高さがモノをいった感じだし、距離には限界がありそう、
3着タマモベストプレイ、4着カオスモスも同様の事がいえます。
血統は違いますが、勝ち馬と同じでマイル向き、しかもマークしていた逃げ馬に
突き放されたんですから、評価を下げるを得ません。
この2頭の先行きはあまり明るくないかも、
逆にクラッシックディスタンスという観点なら2着ヘミングウェイが注目できます。
スピード系ではないし内からしぶとく伸びた内容にいい味を感じました。
まだ余力はありそうだったし、2勝目は目前。重賞にも手が届く存在と評価したい。
さらにレッドアリオンの名前も挙げておく、
追い出しを待たされながら最後までしっかり脚を
使って0.4秒差、血統的にも距離が伸びてOKだし、
今後の注目馬にぜひ加えておきたい。
勝ち時計は近3年とほぼ同じ1分34秒3.例年レベルの評価ですが、
数字的にはそうなんですが、いまひとつ迫力というか、
すごみみたいなものを感じませんでした。

2012年1月8日(日) 1回京都2日11R 第46回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
《レース結果》
1 7 ジェンティルドンナ 牝3 54.0 C.ルメール 1:34.3   34.7 466 -4 石坂正 2
2 3 マイネルアトラクト 牡3 56.0 岩田康誠 1:34.5 1 1/4 35.0 512 -8 斎藤誠 9
3 6 プレミアムブルー 牡3 56.0 幸英明 1:34.7 1 1/4 35.3 464 -4 鈴木孝志 11
4 11 トウケイヘイロー 牡3 56.0 後藤浩輝 1:34.7 クビ 35.1 480 +6 清水久詞 1
5 12 シゲルアセロラ 牡3 56.0 勝浦正樹 1:34.8 3/4 36.0 472 -4 目野哲也 6


《レース内容》2番人気のジェンティルドンナが優勝し、2連勝で重賞初勝利。
道中は少しかかるところを見せながら、前目のポジションでレースを進め、
直線半ばで一気に抜け出します。抜け出してからも、後続に付け入る隙を与えず、
1.1/4馬身差を付けて快勝しました。内容的には完勝と言って良い勝ちっぷりでしたね。
抜け出す時の鋭い末脚は、いかにもディープインパクト産駒らしさを感じました。
多少折り合いに苦労したとはいえ、そこまで致命的な難しさではありませんから、
これならクラシックでも期待出来るでしょう。

9番人気のマイネルアトラクトが2着。内枠を利して先行し、終始内をロスなく立ち回ります。
直線でも、ラチ沿いから前のジェンティルドンナへと接近しましたが、
差を詰め切れませんでした。鞍上が上手くコースロスを抑えて乗ってくれましたが、
今回は勝ち馬の切れに敗れた格好ですね。切れる脚がないので、
もっと早めに仕掛けても良かったと思いますが、それでも勝つまでは苦しかったでしょう。
マイルしか経験はありませんが、折り合いに難のあるタイプではないので、
距離も持ちそうですし、次走以降の走りにも期待です。

人気どころでは、1番人気のトウケイヘイローが4着、
3番人気のオリービンは期待を裏切る結果に。
外枠とコースロスに泣かされた格好で前半少し行きたがったところを見ると、
現状ではマイルは少し長いかもしれません。
2011年1月9日(日) 1回京都3日   11R 第45回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
《レース結果》
1 8 レッドデイヴィス せん3 56.0 浜中俊 1:34.0   34.3 472 -10 音無秀孝 7
2 1 オルフェーヴル 牡3 56.0 池添謙一 1:34.2 1 1/2 33.5 456 +2 池江泰寿 3
3 4 マルセリーナ 牝3 54.0 安藤勝己 1:34.3 1/2 33.9 456 -6 松田博資 6
4 5 アドマイヤサガス 牡3 56.0 小牧太 1:34.5 1 1/4 34.5 510 -2 橋田満 2
5 12 ドナウブルー 牝3 54.0 福永祐一 1:34.8 2 34.4 422 -4 石坂正 1


《レース回顧》
シンザン記念は快進撃を続けるディープインパクト産駒の3頭が出走しましたが
勝利したのはタキオン産駒レッドデイヴィスでした、
タイムは1.34.0秒はコースレコードのおまけ付きでした。

京都の1600外回りは4角の直線入り口を、いかにスムーズに加速できる、
そこがポイントになる訳なんですが、
離れた3番手追走でストレスを感じない、願ってもない展開になりました。

残念ながら新馬戦を使う前から気性が荒く、せん馬という事で、
クラシック出走は不可、今後は毎日杯を目標に調整されるそうです。

2着オルフェーヴルは、2頭が飛ばしたハイペースに尽きますね。
勝ちに行くという競馬ではありませんが、池添騎手が直線勝負に賭けました。
乗り難しい馬で、なかなか真っ直ぐ走ってくれませんが、差しが決まりにくい京都で
最後マルセリーナを交わしきったのですから、強い馬ですね。

3着マルセリーナは、牝馬でこのレースに出走する事自体珍しい事なんですが、
これまでダイワスカレットが2着に入ったのみで、
超の付く名牝じゃないと好走は難しいのですが
キャリア1戦で、レースセンスも良かったですし、将来性を感じます。

1番人気のドナウブルー(5着)は、前半あれだけ早いペースなのに折り合いを欠き、
ほぼ自滅に近い状態、京都1600m内回りしか経験がなく、
瞬発力で勝負する馬には厳しかったです。惜しくもレーヴディソールへの挑戦状を
叩きつける事はできませんでしたが牝馬第2グループの層は厚そうですね。


2010年1月10日(日) 1回京都3日   11R 第44回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)


《レース結果》
1 4 ガルボ 牡3 56.0 池添謙一 1:34.3   34.6 442 -12 清水英克 4
2 7 シャイン 牡3 56.0 和田竜二 1:34.8 3 35.4 458 +4 川村禎彦 9
3 1 セレスロンディー 牡3 56.0 浜中俊 1:35.0 1 1/4 34.7 450 -6 松永幹夫 10
4 3 クレバーサンデー 牡3 56.0 国分恭介 1:35.0 ハナ 35.0 452 +6 崎山博樹 13
5 13 カネトシディオス 牡3 56.0 藤田伸二 1:35.1 1/2 34.3 432 +2 田中章博 6


《レース内容》
3歳クラシックロードの開幕戦といえるシンザン記念(GIII)。
スタートからガムシャラに飛ばす馬はおらず、
前走・中京2歳Sを差し切ったシャインがここではゆっくりと先頭に立ち、
マイペースへと持ち込んでいく。穏やかな流れに乗って、
好位の内3〜4番手へ付けたのがガルボだった。

手ごたえ十分のまま最後のコーナーを回り切り、ラストスパートに移ったガルボは、
鞍上・池添謙一騎手のムチに応えてさらに加速。残り200mで一気に抜け出すと、
粘るシャイン、差してくるセレスロンディーや
クレバーサンデーらによる2着争いを大きく突き放してゴールする。

3馬身差も、1分34秒3の勝ちタイムも立派。が、
もともとガルボは前走・朝日杯フューチュリティSで
12番人気ながらしぶとく差して4着に入っていた実績馬だ。
その好走はフロックではなく実力であると、
あるいは2歳王者ローズキングダムへの挑戦権は
誰にも渡さないとアピールするかのように、
完勝といえる内容での重賞初制覇を果たしたわけである。