データーチェック
近年は波乱傾向にある。 芝1400m経験馬(連対馬20頭中18頭が該当)
2歳G1上位の人気馬は信頼できる 前走で先行した馬
逃げ馬は不振 阪神JF前のファンタジーSの上位入線組
前走エルフィンSと阪神JF組を狙う
逆に前走エルフィンSか阪神JF以外の人気馬は危険
父か母父が芝のG1血統で、ダート適正の高い馬


2020年3月15日(日曜) 1回阪神6日第54回 報知杯フィリーズレビューGU
《レース結果》
1 枠3赤 5 エーポス 牝3 54.0 岩田 康誠 1:21.0
2 枠4青 7 ヤマカツマーメイド 牝3 54.0 池添 謙一 1:21.2 1 1/4
3 枠3赤 6 ナイントゥファイブ 牝3 54.0 松田 大作 1:21.3 1/2
4 枠1白 1 カリオストロ 牝3 54.0 松山 弘平 1:21.4 1/2
5 枠2黒 3 フェアレストアイル 牝3 54.0 坂井 瑠星 1:21.4 クビ


《レース内容》
5番人気で岩田康騎乗のエーポスが、中団から力強く脚を伸ばして重賞初勝利。
新たな一面を見せ、桜花賞(4月12日、阪神、GI、芝1600メートル)の切符をつかんだ。
2着ヤマカツマーメイド、3着ナイントゥファイブまでが優先出走権を獲得した。
イメチェンしたエーポスが、力強い末脚で桜花賞への道を切り開いた。
ガッツポーズを決めてゴールを駆け抜けた岩田康騎手は、初タッグのパートナーをたたえた。
「人気馬を見ながら、どこでも割っていける脚は残っていました。
狭いところでもすごい勝負根性を見せて、本当にいい走りでした」
発馬で後手に回り、先行していたこれまでとは違う位置取りになった。
だが、前半3ハロン通過が33秒4の速い流れに。
「ペースが速いと思ったので、抑えると息を入れてくれていい感じで運べた」。
初コンビながら人馬で機転を利かせて中団馬群で脚をためると、直線では先行勢の間を突いて
グングン加速。急坂でも稍重馬場でも脚いろは鈍らず、メンバー最速の上がり3ハロン
35秒1の末脚で突き抜けた。勝ち時計1分21秒0は、2017年のカラクレナイに並ぶレースレコードだ。
北出調教師は「脚がたまればこういう形も想像していた。(5)番枠で岩田(康)騎手で、
イメージ通りの競馬やね」と破顔一笑。さらに「夏を越して秋に良くなりそうなタイプで、
まだ背腰に力がない中でもこれだけ走れる。鞍上も初めて乗っていろいろ感じたみたいだから、
次に生かしていきたい」と本番に向けての上積みを強調した。
「落ち着いて走ってくれる女の子。次も期待できると思います」
過去に桜花賞2勝の岩田康騎手は、そう言って結んだ。本番と同舞台のチューリップ賞でも
表彰台を譲らなかった阪神JF上位3頭などライバルは強力だが、
エーポスが見せた伸びしろは大きな魅力。今年も、百花繚乱の“桜”となりそうだ。 
2019年3月10日(日曜) 1回阪神6日第53回 報知杯フィリーズレビュー
《レース結果》
1 枠1白 1 ノーワン 牝3 54.0 坂井 瑠星 1:22.0
1 枠3赤 6 プールヴィル 牝3 54.0 秋山 真一郎 1:22.0 同着
3 枠7橙 15 ジュランビル 牝3 54.0 松若 風馬 1:22.1 1/2
4 枠5黄 10 イベリス 牝3 54.0 浜中 俊 1:22.1 アタマ
5 枠5黄 9 メイショウケイメイ 牝3 54.0 古川 吉洋 1:22.2 3/4

《レース内容》
坂井騎乗で12番人気のノーワンと秋山騎乗で3番人気のプールヴィルが1着同着で、
桜花賞(4月7日、阪神、GI、芝1600メートル)の切符をつかみ取った。坂井騎手はJRA重賞初制覇。
JRA重賞の1着同着は2010年のオークス(アパパネ、サンテミリオン)以来9年ぶり6回目。
3着のジュランビルまでが桜花賞の優先出走権を獲得した。
桜の切符をかけた、意地と意地のぶつかりあい。雨のなか、2頭が鼻面をそろえてゴール板を駆け抜けた。
検量室前でノーワンが1着、プールヴィルは2着のゾーンに入ったが、
約10分間の長い写真判定の末、ともったランプは『同着』。JRA重賞では2010年の
オークス以来となる珍事。どよめきのなか、ノーワンとともに重賞初制覇を達成した
4年目の坂井騎手が声を弾ませた。
スタートで後手に回ったが、二の脚をきかせて中団のインをキープ。
直線は内から2頭目の狭い馬群をこじあけ、懸命にムチを振り下ろして勝利をもぎ取った。
一昨年の11月から約1年間にわたるオーストラリア、米国での武者修行の成果を最高の結果で示した。
一方、一度は敗れたと思って引きあげかけたプールヴィルは、同着と分かるや表彰式へ。
慌てて勝負服を着直した23年目のベテラン・秋山騎手もニッコリだ。
 「負けていたと思っていたので、勝ててよかった。正直、ここ2戦は自分でも悔しい思いをしていたので、
何とか勝ちたかった」。好位直後のインで脚をため、直線は馬場のいい外めへ。
しぶとく脚を伸ばして同着に持ち込み、阪神JF5着の力を誇示した。
庄野調教師も「秋山らしい、この馬らしい競馬だった」と人馬をたたえた。
今後は、ともに桜花賞を見据える。ノーワンの坂井騎手が「折り合いに問題のない馬だし、
距離も問題ない」と言えば、プールヴィルの秋山騎手は「阪神JFもいいところがあったし、
もちろんチャンスのある1頭」と力を込めた。ド根性娘たちが、桜の舞台でも輝きを放ちそうだ。
2018年3月11日(日曜) 1回阪神6日11R 第52回 報知杯フィリーズレビュー
《レース結果》
1 枠5黄 10 リバティハイツ 牝3 54.0 北村友一 1:21.5 35.3 442 -8 高野友和 8
2 枠5黄 9 アンコールプリュ 牝3 54.0 藤岡康太 1:21.6 1/2 34.7 426 0 友道康夫 2
3 枠1白 2 デルニエオール 牝3 54.0 岩田康誠 1:21.6 クビ 35.5 410 -2 池江泰寿 5
4 枠1白 1 アンヴァル 牝3 54.0 藤岡佑介 1:21.6 ハナ 35.4 450 +4 藤岡健一 3
5 枠8桃 16 ギンコイエレジー 牝3 54.0 古川吉洋 1:21.7 クビ 35.7 444 0 南井克巳 14


《レース内容》
北村友一騎手騎乗の8番人気・リバティハイツ(牝3、栗東・高野厩舎)が優勝。
道中は中団につけ、直線で外から力強く伸びて混戦を制した。勝ちタイムは1:21.5(良)。
2着には半馬身差で2番人気・アンコールプリュ(牝3、栗東・友道厩舎)、
3着にはクビ差で5番人気・デルニエオール(牝3、栗東・池江寿厩舎)が続いて入線。
3着までに桜花賞への優先出走権が与えられた。
1番人気に支持されたモルトアレグロ(牝3、美浦・武井厩舎)は10着に敗れた。
スタートでアンコールプリュが出遅れ、直後にアマルフィコーストが落馬。
ラブカンプーが速いペースで逃げ、1番人気のモルトアレグロが2番手、
アルモニカが3番手を追走。リバティハイツ、デルニエオール、アンヴァルは
先行勢を見ながらレースを進め、アンコールプリュは後方で脚を溜めた。
直線半ばでアルモニカが先頭に立つと、後続も一気に迫る。
インを抜けてきたデルニエオールが抜け出そうとしたところで、
外からリバティハイツとアンコールプリュが強襲。
リバティハイツが抜け出してゴールに飛び込んだ。
勝ったリバティハイツはデビュー2戦目に中京芝1600mで初勝利。
前走は500万下で2着に敗れたが、抽選をくぐりぬけての出走で
桜花賞への切符と重賞タイトルをつかんだ。
2017年3月12日(日) 1回阪神6日11R 第51回 報知杯フィリーズレビュー(GII)
《レース結果》
1 8 16 カラクレナイ 牝3 54.0 M.デムーロ 1:21.0   34.4 478 +2 松下武士 2
2 7 15 レーヌミノル 牝3 54.0 浜中俊 1:21.1 1/2 35.0 468 0 本田優 1
3 7 13 ゴールドケープ 牝3 54.0 丸山元気 1:21.3 1 1/4 34.4 432 +4 荒川義之 6
4 3 6 ジューヌエコール 牝3 54.0 北村友一 1:21.6 2 35.8 488 0 安田隆行 3
5 6 11 ヤマカツグレース 牝3 54.0 国分優作 1:21.8 1 1/4 35.6 452 +4 池添兼雄 11


《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の2番人気・カラクレナイ(牝3、栗東・松下厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:21.0(良)。2着には半馬身差で1番人気・レーヌミノル(牝3、栗東・本田厩舎)、
3着には1馬身1/4差で6番人気・ゴールドケープ(牝3、栗東・荒川厩舎)が続いて入線。
この上位3頭には桜花賞の優先出走権が与えられる。
ダッシュ良くレーヌミノルが飛び出すも、それを制してアズールムーン、ベルカプリがレースを引っ張り、
続いてアルミューテン、シグルーン、ジューヌエコールらが続いて速い流れを作る。
レーヌミノルは抑えてそれらを見る形。カラクレナイは後方2番手で終い勝負にかける。
残り600mを過ぎ、カラクレナイも徐々にポジションをアップ。馬群がグッと凝縮して直線へ。
好位の外から満を持してレーヌミノルが追い出しにかかり、一気に先頭を奪うが、
内に切れ込んでゴチャつくシーン。そこから再度立て直すも、
外からグイグイ伸びてきたカラクレナイが半馬身レーヌミノルを捕らえてゴールに入った。
勝ったカラクレナイは、鋭い決め手を武器にデビュー2戦目から3連勝で重賞初制覇。
このレースでも速い流れの中、後方2番手でジックリと脚を溜め、直線で自慢の末脚が爆発。
先に抜け出したレーヌミノルを鮮やかに斬って捨てた。
ここまでの4戦がいずれも1400mで距離が1F延びる本番の桜花賞で
どこまで切れる脚を使えるかがポイントなりそうだ。
また、騎乗したM.デムーロ騎手は6週連続で日曜日のメインレースを勝利。
今年早くも重賞6勝目となった。
2016年3月13日(日) 1回阪神6日11R 第50回 報知杯フィリーズレビュー(GII)
《レース結果》
1 1 2 ソルヴェイグ 牝3 54.0 川田将雅 1:22.1   34.6 460 -6 鮫島一歩 8
2 5 9 アットザシーサイド 牝3 54.0 福永祐一 1:22.3 1 1/4 34.4 440 +6 浅見秀一 1
3 4 7 キャンディバローズ 牝3 54.0 武豊 1:22.3 ハナ 35.1 406 +4 矢作芳人 2
4 2 3 ダイアナヘイロー 牝3 54.0 国分優作 1:22.5 1 1/4 34.5 454 -4 福島信晴 4
5 5 10 ソーディヴァイン 牝3 54.0 佐藤友則 1:22.5 クビ 35.1 528 -2 西村真幸 10


《レース内容》
桜花賞の出走権をかけた争いは1勝馬のソルヴェイグが快勝。
大舞台へ駒を進めた。ただ、メジャーエンブレムやチューリップ賞の1、2着馬
シンハライト、ジュエラーと比べるとどうだろう? 勝ちタイムの1分22秒1は
過去の記録から水準レベルにあるとは思うが、そんなに強いとは…。
1週前とはかなり馬場差がありそうなので数字面の比較は難しいんですが、
強かったとか急上昇したという感じではなかったです。
それよりも鞍上の川田ジョッキーの好騎乗が最大の勝因じゃないですか。
インの3番手でしっかり脚をためて、直線で抜け出す。
まさに阪神内回り1400メートルのお手本の乗り方だった。
これまで500万クラスでもたついていたのがウソのような鮮やかな勝ちっぷりだ。
桜花賞ということであれば、むしろ2着に追い込んだアットザシーサイドに可能性を感じます。
1400メートルで2勝していますが、追って味がある。
今回の内容からマイルも問題ないと思います。
もつれたりすれば本番でも面白いかもしれません。
現時点では器用さや自在性がないための負けだろう。
メジャーを筆頭にした3強にどこまで迫れるかは微妙だが、
連下候補としてはまだ見限れない。
一方、キャンディバローズは苦しくなりました。武豊ジョッキーが
絶妙のペース配分で逃げ込みを図りましたが、
最終的には差し込まれてしまった。
これで外回りの1600メートルになると条件的には厳しいです。
ナタリーバローズは外枠だったせいか、最初からポジションを下げてしまった。
このあたりはミルコデムーロの作戦だったのかもしれないが、結果的には失敗だったか。
大外枠だったメイショウスイヅキも見せ場がなかった。
今回の馬場は外枠が不利だったのかもしれません。
いずれにしても、桜花賞はメジャーエンブレムが中心。
これをチューリップ賞の1、2着馬が追う構図に変化はありません。
2015年3月15日(日) 1回阪神6日11R 第49回 報知杯フィリーズレビュー(GII)
《レース結果》
1 8 17 クイーンズリング 牝3 54.0 M.デムーロ 1:22.5   34.9 444 -20 吉村圭司 1
2 7 13 ペルフィカ 牝3 54.0 菱田裕二 1:22.6 3/4 35.0 424 -6 岡田稲男 7
3 5 10 ムーンエクスプレス 牝3 54.0 松山弘平 1:22.7 1/2 35.8 418 +4 鈴木孝志 2
4 7 14 スマートプラネット 牝3 54.0 酒井学 1:22.8 1/2 35.6 446 0 和田雄二 8
5 1 2 ラッフォルツァート 牝3 54.0 A.シュタルケ 1:22.9 1/2 35.7 466 +2 西園正都 4


《レース内容》フタを開けたら1番人気のクイーンズリングが勝利。
戦前はいろいろ考えたけど、このメンバーではレベルが違った。
20キロ馬体を減らしてパドックではギリギリに見えました。
デビューから距離を1ハロンずつ縮めてどうかと思いましたが、
とにかく危なげない内容。すべて杞憂に終わりました。
堂々のレース運びだし、長くいい脚を使えるんだと改めて感心した。
距離選択はむしろいい糧になったと思う。本番でも面白いんじゃないかな。
今年の牝馬ランクでも上位に入る馬です。
馬体の維持が今後の課題になりますが、今日の強さは本物です。
ルージュバックに続いてマンハッタンカフェ産駒の無敗馬。今年は当たり年。
この産駒は距離の長短を問わずに出てくる。ルージュバックとはまた違うタイプでしょう。
着差はわずかだったが。阪神JF4着のムーンエクスプレスは完璧な立ち回りで3着。
パンチ不足は否めない。
1400メートルでレコード勝ちですし距離延長がプラスとは言えません。
道中は勝ち馬とほぼ同じ位置にいた2着ペルフィカは、最内を突いた立ち回りのうまさが目立ちました。
あれで負けたのだから、やはり勝ち馬を褒めるしかありません。
賞金面で厳しいだろうけど、5着ラッフォルツァートは先につながるレースはできた。
あとはジリっぽさが解消してくれば。
トライアルを終えて桜花賞の勢力図は、2歳女王ショウナンアデラの離脱で
ルージュバック一色ってとこ。トライアルとしてはチューリップ賞が上。
勝ち馬ココロノアイにアンドリエッテ、レッツゴードンキ。
クイーンズリングはこの中には入るだろう。
アネモネSとフィリーズはなかなか本番に直結しません。
それを脱却するためにもクイーンズリングに期待したいですね。
2014年3月16日(日) 1回阪神6日11R 第48回 報知杯フィリーズレビュー(GII)
《レース結果》
1 1 1 ベルカント 牝3 54.0 武豊 1:22.3   35.3 470 -6 角田晃一 2
2 6 12 ニホンピロアンバー 牝3 54.0 秋山真一郎 1:22.5 1 1/4 35.8 444 +4 田所秀孝 13
3 7 14 マル外エスメラルディーナ 牝3 54.0 E.ペドロサ 1:22.5 アタマ 35.5 482 -4 斎藤誠 6
4 8 16 アドマイヤビジン 牝3 54.0 四位洋文 1:22.5 ハナ 35.3 478 +2 梅田智之 7
5 4 7 ホウライアキコ 牝3 54.0 和田竜二 1:22.5 クビ 35.3 446 +6 南井克巳 1


《レース内容》
ベルカントが味なレース運びで今季初戦を快勝。桜花賞へ向けて弾みをつけた。
ひと息入れたのが良かったのでしょう。少しチャカついてはいましたが、
そういう気性だからポン駆けが利いたと思います。1番枠ということで道中は
うまくインでためが利いていました。勝ちタイムの1分22秒3もほぼ例年の水準。
ただ、ハープスターと顔を合わせる桜花賞となるとどうだろう。
G2としては全体のレベルが高かったとはいえないし、インパクトという点では
物足りない気もする。レース全体として収穫が少なかったし、勝ったベルカントも
さらに上積みがあると思えません。このトライアル自体があまり本番に結びつかないですから。
過去10年の勝ち馬で桜花賞も制したのはラインクラフトだけ。
今回の内容ではとてもライン級とは思えないし、距離があと1F延びるのも決してプラスでない。
ホウライアキコにもがっかりしました。チャカチャカしているのはいつも通りとしても、
状態が持ち直しているような気配は感じられませんでした。
いくらトライアルでも5着止まりでは見通しは暗いでしょう。
小倉2歳Sやディリー2歳Sで見せた強さが完全に影を潜めてしまった。
本番へ望みをつないだとすれば、3着エスメラルディーナでしょう。
ビュッとした脚は使えませんでしたが、最後までバテませんでした。
キャリアを考えれば、内容は悪くないし、少し時計のかかる馬場になれば、食い込む余地はある。
逃げねばった2着ニホンピロアンバーも距離が延びていいとは思えない。
アドマイヤビジンも良く追い上げてきたけど2着争いが一杯では本番も厳しいだろう。
ヤマノフェアリーはパドックを周回している時から元気がありませんでした。
位置取りも悪かったですが、やはり前回の反動があったのでしょう。
今週のフラワーCが残っているけど、これで桜花賞のメンバーはほぼ出揃った。
チュリップ賞を勝ったハープスターを筆頭にやっぱり阪神JFの上位組の争いになりそうだ。
レッドリヴェールは直行ですけど、それ以外の上位馬はその後、結果を残しています。
このレースが桜予想のベースになるのは確かです。
2013年3月10日(日) 1回阪神6日11R 第47回 報知杯フィリーズレビュー(GII)
《レース結果》
1 4 メイショウマンボ 牝3 54.0 川田将雅 1:22.1   34.8 470 -6 飯田明弘 3
2 1 ナンシーシャイン 牝3 54.0 大野拓弥 1:22.3 1 1/4 35.3 420 +2 岩戸孝樹 4
3 16 ティズトレメンダス 牝3 54.0 川須栄彦 1:22.4 1/2 35.7 484 -4 佐山優 11
4 3 ノーブルコロネット 牝3 54.0 池添謙一 1:22.4 ハナ 35.2 462 -10 松永幹夫 6
5 15 シーブリーズライフ 牝3 54.0 田中勝春 1:22.4 クビ 35.2 440 -4 菊川正達 5


《レース内容》桜花賞トライアルの報知杯フィリーズレビューは
3番人気のメイショウマンボが優勝。
パドックでの姿は馬体重のマイナス6キロが示す通り、
ギリギリの仕上げ。細いくらいに映りましたが、トモの張りが良く、
腰がぶれない体幹の強さを感じさせる馬体でした。
ツナギが立っていて、今の力の要る阪神コースはこの馬に合っています。
レース自体は内回りの1400mということで適性は高くなかったと思いますが、
内枠を鞍上がうまく捌いての完勝。
本番の条件はこの馬にとって更に良いでしょうし、軽く馬場が渋るようならチャンスは十分です。
2着に入線したナンシーシャインは、ブラックタキシード産駒らしく手先が軽い馬体で、
コンパクトにまとまった体型です。前走の東京芝1400mでの圧勝が納得いく体付きでした。
レースでは前走とは違って控えましたが、内枠の利をフルに生かして
最内を突いて伸びてきました。距離は1200m〜1400m位がベストだと思います。
3着のティズトレメンダスは骨太で筋肉量も多く、基本的にはダートの方が合う馬。
ただ、今回は雨が降って力の要る馬場になっていたのでこなせた感じです。
先行する脚質も合っていましたし、この3着は嵌ったところが大きかったと思います。
4着のノーブルコロネットは馬体だけならなかなかの素材ですが、
レースでは伸び切れないように、まだ甘いところがあります。距離はもっとあった方が良いと思います。
7着に敗れたサウンドリアーナは前走時に比べて馬体重が大幅に減っていましたが、
細いということはありませんでした。ただ、良い時に比べると迫力はなかった感じがします。
レースでは折り合いを意識し過ぎてポジションを下げ過ぎた印象。
1400mの距離がベストで、あの枠ならスピードを生かせばもっと上へ来れた感じなので非常に残念です。
11着のサンブルエミューズはデキ自体良かったと思いますが、
今の内枠先行が有利な馬場で、外枠の差し脚質というのが辛かったところです。
レースでも一瞬伸び掛かりましたが、最後はバタっと止まってしまいました。
条件が合えば巻き返す力を持っている馬で、人気を落としそうな次ぐらいが面白そうです。
13着のドラゴンサクラはトモが良くなって、ここに入っても見劣りしませんでした。
まだ荒削りですが、能力は高いものを持っているので、
今後の巻き返しと成長に期待したい馬です。
15着のラトーナは見栄えする馬体で、素質はあると思います。
もう少し距離があった方が良いタイプなので、次走が距離延長ならば買ってみたいところです。
16着のサマリーズはまだ仕上げが良くなかったです。これを使っての変化に注目したいと思います。
2012年3月11日(日) 1回阪神6日   11R 第46回 報知杯フィリーズレビュー(GII)
《レース結果》
1 4 アイムユアーズ 牝3 54.0 N.ピンナ 1:22.8   36.5 450 -2 手塚貴久 1
2 5 ビウイッチアス 牝3 54.0 武豊 1:23.0 1 1/4 36.2 438 -4 武藤善則 8
3 9 プレノタート 牝3 54.0 安藤勝己 1:23.0 クビ 35.5 450 +6 牧浦充徳 7
4 16 イチオクノホシ 牝3 54.0 石橋脩 1:23.1 1/2 36.2 432 -6 矢野英一 2
5 1 サトノジョリー 牝3 54.0 岩田康誠 1:23.4 1 3/4 35.9 418 -2 松田国英 10


《レース回顧》
鞍上の好騎乗もあったけど、このメンバーならアイムユアーズが1枚も2枚も上でした。
ベストの1400m戦でスッと好位をとる競馬ぶり、チュリップ賞のジョワドヴィーヴルなど
次々に有力馬が崩れる中で、この馬はしっかり現時点のランク通りの力を見せました。

ここは順当勝ち、問題は桜花賞だが距離的にも我慢が利くタイプだし問題はないだろう。
あとは現状維持でいければ良いとおもいます。
桜花賞を考える上で、この馬はいいモノサシになる馬です。

権利を取った2.着馬ビウイッチアスは好スタートを切りながら控えて鞍上がうまく乗った。
それでも勝ち切れない辺り、これ以上はあるのかな・・・?
アイムユアーズを基準にすれば3着プレノタートは印がつく圏内にいるでしょうけど、
大外からよく伸びて、まだ体も余裕があったので本番でどう変わってくるか見てみたい。

4着イチオクノホシは6キロ減が良くなかったのか?乗り替わりが不運でした。
賞金を持っているとはいえ、凡走もできない、石橋くんはかわいそうでした。

ファインチョイスは早熟、直線は全く見せ場なく敗れました。
クラシックというタイプではなく、1200m戦なら折り合って力を出せそうです。

賞金下位の負け組は桜花賞では望み薄、アンチュラスは追い切りがひと息で良化待ちかな。
2011年3月21日(月) 1回阪神5日  11R 第45回 報知杯フィリーズレビュー(GII)
《レース結果》
1 11 フレンチカクタス 牝3 54.0 北村宏司 1:22.3   35.5 498 -4 大竹正博 3
2 14 スピードリッパー 牝3 54.0 横山典弘 1:22.5 1 1/4 35.9 454 -6 鹿戸雄一 6
3 6 エーシンハーバー 牝3 54.0 武豊 1:22.5 クビ 35.7 458 +4 藤岡健一 5
4 12 ドナウブルー 牝3 54.0 U.リスポリ 1:22.6 クビ 35.4 420 -2 石坂正 1
5 8 ラテアート 牝3 54.0 松岡正海 1:22.7 3/4 35.6 456 +2 斎藤誠 12


《レース回顧》
レーヴディソールにどの馬が挑戦状を叩き付けるかがポイントでしたが、
トライアルらしい厳しいレースだった。全体的なレベルは低くなく、
準オープンのうずしおSが1.21.9秒ですからほぼ互角の時計。
過去3年は良馬場で22秒台、同じ稍重 の06年が1.23.1秒ですから例年以上と言える内容だ。

勝ち馬フレンチカスタスは馬場状態が奏功しただろうが、
この時計で走ったことは成長が感じられた。
これまでは先行して粘り込むスタイルで戦ってきたが、一転して末脚を生かす競馬。
先行した馬がことごとく馬群に沈んだ点を見ても、これは的確なペース判断と位置取り、
北村騎手のファインプレーとも言えるだろう。
距離延長を歓迎できるようなタイプではありませんが、
これは桜花賞のみならず、先々の短距離路線まで覚えておきたい馬ですね。

2着スピードリッパーは兄姉が走ってるポップロックの下で血統背景からも注目度は大きそう。
6キロ減でも細い感じはなく、勝ち馬同様に上積みがありそうな感じです。

1番人気のドナウブルーは、どうしてもスタートで反応が遅い馬
4角大外では時すでに遅し、パンパンの良馬場で斬れ味を生かすのが望ましい。

3着で権利を取ったエーシンハーバーも馬混みに入れる競馬で答えは出しましたが
上位2頭とは開きを感じました。

いずれにせよレーヴの座は揺るぎそうにない感じです。
2010年3月14日(日) 1回阪神6日   11R 第44回 報知杯フィリーズレビュー(GII)


《レース結果》
1 5 サウンドバリアー 牝3 54.0 渡辺薫彦 1:22.8   34.8 466 -6 安達昭夫 9
2 15 ラナンキュラス 牝3 54.0 四位洋文 1:22.8 ハナ 35.2 444 +6 矢作芳人 1
3 3 レディアルバローザ 牝3 54.0 和田竜二 1:22.8 クビ 35.5 466 0 池江泰郎 5
4 2 ロジフェローズ 牝3 54.0 横山典弘 1:22.8 アタマ 34.7 436 -6 大竹正博 4
4 11 ニシノモレッタ 牝3 54.0 浜中俊 1:22.8 同着 35.1 478 -2 北出成人 7


《レース内容》
報知杯フィリーズレビュー(GII)、最大の注目馬はデビューから
連勝を続ける東海の快速牝馬ラブミーチャン。
昨秋のJRA参戦時にはレコード勝ちを決め、全日本2歳優駿も制したそのスピードは、
単勝オッズ4.2倍、2番人気の支持を得ることになった。

期待通り、ここでもハナを切ったラブミーチャン。
だが桜花賞出走権確保に燃えるJRA勢の意欲も熱く、
直線では後続各馬がラブミーチャンへ襲い掛かっていく。

まずは好位の内にいたレディアルバローザ、外のラナンキュラス、
中団から差すニシノモレッタが並ぶように抜け出し、
さらに大外からはサウンドバリアー、馬群を縫ってロジフェローズが追い込んでくる。
結局この5頭、ハナ、クビ、アタマ、同着という大接戦でのゴール。
最後にほんのわずかだけ先んじたのは、大外のサウンドバリアーだった。

初勝利までに5戦を要し、前走・エルフィンSでは9着と敗れていたサウンドバリアーだが、
桜花賞への切符を手にするとともに、鋭い切れ味を持つことも証明してみせた。
激戦を制した事実も、混戦の桜花賞を戦ううえでこの馬の自信となるはずである。