データーチェック
レース間隔が2ヶ月以上開いた1番人気馬は過信禁物 前走で重賞を勝った馬の連対はなし(2004年以降)
前走が短距離かダートはダメ 年明け初戦の馬は未勝利
先行馬有利 格上挑戦は苦戦
ロベルト系や欧州型ノーザンダンサー系などにも注意 きさらぎ賞・共同通信杯組が優勢
スタミナ、パワー兼備型の血統で、父か母父に芝G1血統を持つタイプ 同距離か距離延長組で特に前走も1800m戦に出走した馬


2020年3月22日(日曜) 2回中山9日第69回 フジテレビ賞スプリングステークスGU
《レース結果》
1 枠7橙 7 ガロアクリーク 牡3 56.0 L.ヒューイットソン 1:49.8
2 枠3赤 3 ヴェルトライゼンデ 牡3 56.0 池添 謙一 1:50.0 1 1/4
3 枠8桃 9 サクセッション 牡3 56.0 三浦 皇成 1:50.3 1 3/4
4 枠5黄 5 ファルコニア 牡3 56.0 M.デムーロ 1:50.3 ハナ
5 枠7橙 8 アオイクレアトール 牡3 56.0 田辺 裕信 1:50.4 1/2

《レース内容》6番人気のガロアクリークが中団から鋭く伸び、2着ヴェルトライゼンデに
1馬身1/4差をつけて重賞初制覇を飾った。コンビを組んだライル・ヒューイットソン騎手は
日本の重賞初勝利。3着サクセッションまでが皐月賞の優先出走権を獲得した。
クラシック戦線の新星は、強い南風と南アフリカの若き名手に導かれてやってきた。
4コーナー手前からのまくり合戦を制したのは6番人気の伏兵ガロアクリーク。
ヒューイットソン騎手は、無人のスタンドに向かって左手を突き上げた。
「強敵がそろっていましたが、追い切りの感触がすごく良かったので
自信を持って乗りました。日本のGIIを勝つことができて光栄です」
すでに本国で2度のリーディングを獲得している22歳は、日本での重賞初Vに
端正なマスクをほころばせた。勝負どころでは人気を集めたヴェルトライゼンデとサクセッションの
間を割るように進出。残り1ハロンで先頭に立ってからも末脚は衰えず、
鞍上の左ステッキに導かれてゴールに飛び込んだ。
新馬勝ちの後はホープフルS11着、水仙賞4着と苦戦続き。それでも上原調教師には確信があった。
「体が柔らかくて、能力は結構あると思っていたからね。ジョッキーには
『(優先出走権のある)3着は外すな』ときつく言っておいたんだ」
2004年にはこのレースで11番人気ながら3着だったダイワメジャーで皐月賞を制した実績があり、
「同じように人気のないスプリングSで走ったから次のレースも楽しみ」。
本番でも引き続き手綱を取る鞍上は「2000メートルが限界だと思うが、うまく能力でこなしてくれれば。
一緒に大きいところで頑張りたい」と次なるターゲットに闘志を燃やす。
馬名はカナダの金鉱山に由来するが、南アもダイヤモンドの産地として有名。
このコンビ、さらなるお宝を運んでくれそうだ。
2019年3月17日(日曜) 2回中山8日第68回 フジテレビ賞スプリングステークスGU
《レース結果》
1 枠5黄 9 エメラルファイト 牡3 56.0 石川 裕紀人 1:47.8
2 枠1白 1 ファンタジスト 牡3 56.0 武 豊 1:47.8 アタマ
3 枠5黄 10 ディキシーナイト 牡3 56.0 石橋 脩 1:47.8 クビ
4 枠6緑 12 タガノディアマンテ 牡3 56.0 田辺 裕信 1:48.0 1 1/4
5 枠4青 8 ヒシイグアス 牡3 56.0 F.ミナリク 1:48.0 ハナ


《レース内容》
石川裕紀人騎手騎乗の10番人気エメラルファイト(牡、美浦・相沢郁厩舎)が
中団待機からゴール前の混戦を制して重賞初制覇を飾った。タイムは1分47秒8(良)。
アタマ差の2着には1番人気のファンタジスト、
さらにクビ差遅れた3着にディキシーナイト(7番人気)が続き、
この上位3頭が皐月賞(4月14日、中山競馬場、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。
スプリングSを勝ったエメラルファイトは、父クロフネ、母セトウチソーラー、
母の父スペシャルウィークという血統。北海道浦河町・金成吉田牧場の生産馬で、
馬主は高橋勉氏。通算成績は6戦3勝。重賞は初制覇。スプリングSは、
相沢郁調教師は2005年ダンスインザモアに次いで2勝目。石川裕紀人騎手は初優勝
石川裕紀人騎手(1着 エメラルファイト)「フルゲートなのでどうさばくかでしたが、
理想的なポジションが取れましたし、外から来られたら根性をだして(馬に)助けられました。
調教に乗って精神面の成長を感じますし、
相沢厩舎の馬で勝つことができてうれしいです。次のGIでも応援してください」

2018年3月18日(日曜) 2回中山8日11R 第67回 フジテレビ賞スプリングステークスGU
《レース結果》
1 枠6緑 8 ステルヴィオ 牡3 56.0 C.ルメール 1:48.1 34.1 466 +6 木村哲也 1
2 枠4青 5 エポカドーロ 牡3 56.0 戸崎圭太 1:48.1 ハナ 34.7 492 -4 藤原英昭 3
3 枠8桃 12 マイネルファンロン 牡3 56.0 柴田大知 1:48.7 3 1/2 35.0 458 0 手塚貴久 6
4 枠1白 1 バールドバイ 牡3 56.0 北村宏司 1:48.7 ハナ 34.7 490 -4 木村哲也 10
5 枠4青 4 レノヴァール 牡3 56.0 北村友一 1:48.7 アタマ 34.5 510 +4 高野友和 7


《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の1番人気・ステルヴィオ(牡3、美浦・木村厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:48.1(良)。2着にはハナ差で3番人気・エポカドーロ(牡3、栗東・藤原英厩舎)、
3着には3馬身半差で6番人気・マイネルファンロン(牡3、美浦・手塚厩舎)が続いて入線した。
好スタートから先手を主張する中で、内のコスモイグナーツがハナを奪って大逃げに持ち込む。
離れた2番手にエポカドーロ、ライトカラカゼ、マイネルファンロン、ビッグスモーキー、
ハッピーグリン、ステルヴィオ、バールドバイ、ルーカス、レノヴァールと集団を形成。
後方にフォルツァエフ、カフジバンガード、ゴーフォザサミットが待機。
後続が3,4コーナーで一気に追い上げ、コスモイグナーツが先頭のまま直線へ。
エポカドーロが先に抜け出し、その外からステルヴィオが急追、急坂を上がってからも追い比べが続き、
最後の最後、ゴール前でステルヴィオが差し切った。際どい3着争いは、
マイネルファンロンがグイッとひと伸び。この上位3頭が皐月賞の優先出走権を獲得した。
勝ったステルヴィオはロードカナロアの初年度産駒。現世代の2歳新馬戦の開幕週に初勝利を挙げ、
以降はコスモス賞で1着、サウジアラビアRC(G3)、朝日杯FS(G1)で連続2着と
安定したレースぶりを見せていた。スプリングS(G2)で重賞初勝利を挙げ、
5戦5連対の戦歴で皐月賞(G1)に臨む。
2017年3月19日(日) 2回中山7日11R 第66回 フジテレビ賞スプリングステークス(GII)
《レース結果》
1 8 10 ウインブライト 牡3 56.0 松岡正海 1:48.4   35.5 460 -12 畠山吉宏 5
2 7 8 アウトライアーズ 牡3 56.0 田辺裕信 1:48.5 1/2 35.7 482 0 小島茂之 2
3 6 7 プラチナヴォイス 牡3 56.0 和田竜二 1:48.6 1/2 35.9 504 -6 鮫島一歩 6
4 7 9 サトノアレス 牡3 56.0 戸崎圭太 1:48.7 3/4 35.5 500 0 藤沢和雄 1
5 8 11 トリコロールブルー 牡3 56.0 M.デムーロ 1:48.7 クビ 35.5 484 -4 友道康夫 3


《レース内容》
松岡正海騎手騎乗の5番人気・ウインブライト(牡3、美浦・畠山吉厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:48.4(良)。2着には半馬身差で2番人気・アウトライアーズ(牡3、美浦・小島茂厩舎)、
3着には半馬身差で6番人気・プラチナヴォイス(牡3、栗東・鮫島厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたサトノアレス(牡3、美浦・藤沢和厩舎)は4着に敗れた。
勝ったウインブライトは、前走の若竹賞で2着に1.3/4馬身差をつけて2勝目を挙げ、
同コースの今回も堅実に末脚を伸ばし、重賞実績馬らを負かして連勝を飾った。
全姉に阪神JFでメジャーエンブレムの2着だったウインファビラスがいる。
2016年3月20日(日) 2回中山7日11R 第65回 フジテレビ賞スプリングステークス(GII)
《レース結果》
1 1 1 マウントロブソン 牡3 56.0 A.シュタルケ 1:48.1   35.7 470 -6 堀宣行 4
2 4 4 マイネルハニー 牡3 56.0 柴田大知 1:48.1 クビ 36.2 470 +6 栗田博憲 5
3 8 10 ロードクエスト 牡3 56.0 池添謙一 1:48.2 クビ 35.0 454 +2 小島茂之 1
4 7 8 プランスシャルマン 牡3 56.0 内田博幸 1:48.4 1 1/4 36.2 460 -6 斎藤誠 9
5 6 7 ミッキーロケット 牡3 56.0 C.ルメール 1:48.4 クビ 34.8 472 0 音無秀孝 2


《レース内容》スプリングSの一番のポイントはロードクエストが皐月賞へ向けて
どれだけのパフォーマンスを見せられるかってとこだったんだが・・・。
自分でレースを作れない弱みをさらけ出してしまった。これまでの3戦がかなりスロー。
スプリングSはある程度は流れますから、厳しいラップが刻まれる皐月賞への適正が
ここで分かると思っていました。結果は3着。乗り方や馬場に問題があったわけではないし、
非常にガッカリです。クラシックに向けてグングンと力をつけていくべき時期。
大きく化ける姿を見たかったが。ホープフルS2着と同じく坂で伸びが止まってしまいました。
この点も次の皐月賞を考えると、良い傾向とは言えません。体自体は良くなっていたので、
もしかするとマイラーの可能性もあります。勝ったマウントロブソンは小倉での2勝目が
翌日の古馬1000万と同タイムという裏付けがあった。最後の最後にグイッと伸びたのも立派。
ただ、まだ脇役、良くても大関の評価が妥当だと思う。正直、弥生賞上位と比べて
印象が薄いのは否めません。西の若葉Sの方がまだ見応えがあった。
3着を大きく離した、マッチレースを演じたアドマイヤダイオウ、ナムラシングンは
なかなかの好素材。次に期待の膨らむ内容だった。まあ、スプリングSはまったく走って
いない感じの馬も多かったから物差しにしづらい。2着マイネルハニーは柴田大の絶妙な
ペース配分が功を奏しました。ラスト1ハロンで脚が鈍ってしまったので、本番は厳しいでしょうが。
走っていなかった馬といえばドレッドノータス。レース前からカリカリしていたように気性が若い。
道中もリズムの悪い走りでした。ミッキーロケットは最後は伸びていただけに
出遅れが痛かったです。自己条件に出走してくれば当然、確勝レベルでしょう。
2015年3月22日(日) 2回中山8日11R 第64回 フジテレビ賞スプリングステークス(GII)
《レース結果》
1 1 1 キタサンブラック 牡3 56.0 北村宏司 1:49.1   34.4 504 0 清水久詞 5
2 5 6 リアルスティール 牡3 56.0 福永祐一 1:49.1 クビ 33.6 506 +6 矢作芳人 1
3 6 8 ダノンプラチナ 牡3 56.0 蛯名正義 1:49.2 3/4 34.0 472 0 国枝栄 2
4 3 3 ベルーフ 牡3 56.0 川田将雅 1:49.4 1 1/4 34.1 476 +6 池江泰寿 3
5 7 10 ダノンメジャー 牡3 56.0 D.バルジュー 1:49.5 3/4 34.8 478 -4 橋口弘次郎 7

《レース内容》伏兵のキタサンブラックが早め先頭から押し切り勝ち。
弥生賞に続いてまた無敗馬が誕生した。1000メートル通過62秒6のスローペースを読んで
早めにスパートした鞍上の好判断が光りました。恵まれたのは否定できませんが、
時計を要する展開なら本番でも面白い存在でしょう。
勝ちタイム1分49秒1は少々物足りない。でも、ラスト1ハロンを
11秒5でまとめているのは評価していいかな。問題は敗れた人気馬2頭なんだが…。
結論から言えば、リアルスティールのトップクラスの評価は変わりません。
上がり最速の33秒6でクビ差惜敗。相手というよりは展開に負けました。
ゴール前の伸び脚はまだ余力があったし、負けて強しの内容。
3走目なのにどっしりと構えて完成度はかなり高い。
パドックではまだスイッチが入っていないように見えたし、TRとしては陣営も納得しているはず。
フルゲートになった時の課題はありますが、初コースでモマれる競馬をクリアしたのは収穫。
負けてしまいましたが、本番に向けて信頼度はさらに増したように思います。
逆にダノンプラチナは坂を上がって伸びを欠いた。
道中の折り合いはスムーズだっただけに久々が影響したのか、それとも距離なのか…。
賞金面で足りているので勝ちに行く、という感じではありませんでした。
朝日杯FS1着の切れ味を引き出すには末脚勝負に徹するのがベスト。
あとは本番に向けた仕上げを施してどこまでカバーできるかでしょう。
2000メートルがプラスに出るタイプではありません。
ベルーフに瞬発力勝負は不向き。展開に注文がつくし、気性もまだ若い。トップグループから少し離された。
ハービンジャー産駒は上がり勝負になると弱さが出てしまいます。
正攻法で運べばまた結果は違ったかもしれません。本番の最終週の馬場ならまだ見限れません。
ミュゼスルタンは昨夏の新潟以来の実戦。今回は具合のいい馬が揃っていたから仕方がない部分もある。
道中の位置取りを含めて無理をしないレースでした。
上がり最速タイをマークしたように能力の一端は見えました。この流れではさすがに届きません。
今週の毎日杯を残すが、TRを終えてサトノクラウンが一歩リード。
でも、上位の力量は接近しており抜けた存在ではない。
課題を克服したリアルスティールはサトノクラウンと横並びですね。
今年はレベルが高いので本番が楽しみです。
2014年3月23日(日) 2回中山8日11R 第63回 フジテレビ賞スプリングステークス(GII)
《レース結果》
1 2 2 ロサギガンティア 牡3 56.0 M.デムーロ 1:48.4   35.3 528 0 藤沢和雄 3
2 3 4 マル外アジアエクスプレス 牡3 56.0 戸崎圭太 1:48.6 1 1/4 35.1 528 0 手塚貴久 1
3 6 10 クラリティシチー 牡3 56.0 内田博幸 1:48.6 クビ 35.0 474 -8 上原博之 4
4 3 5 モーリス 牡3 56.0 川田将雅 1:48.8 1 1/4 35.1 494 +2 吉田直弘 5
5 5 9 リーゼントロック 牡3 56.0 松岡正海 1:49.0 1 1/4 36.1 512 -2 矢作芳人 12

《レース内容》
ロサギガンティアが2歳王者のアジアエクスプレス以下を抑えて快勝。皐月賞に名乗りを上げた。
スタートはひと息でしたが、ミルコ・デムーロジョッキーがうまくリカバリーしました。
それでも、馬場の荒れたインコースを通って、なし崩しに脚を使う形になりながら、
勝ったんですから大したもの。着差以上に強い内容だったと思います。
ミルコもうまく乗ったが、それ以上にこの馬の素質の高さを感じた。
もともと馬っぷりは目立っていたけど、これで胸を張って皐月賞に行ける。
最後までしっかり伸びていたから2000mも問題ないだろう。
気になるとすればフジキセキ産駒がこれまでクラシックを勝っていないことだが・・・。
たまたまという気もしますし、これまで平地で産駒が3000勝以上もしている種牡馬が
クラシックに勝てないのは、プラスαの底力がないという見方が出来る。
ただ、フジキセキ産駒にはロサのほかにイスボラニータもいます。
最後の世代でついクラシック制覇というドラマが待っているかも知れません。
一方、もつれた2着争いはゴール前でアジアエププレスがクラリティシチーを捕らえた。
休み明けだったが、一応は2歳チャンピオンの貫禄は示した。
評価が難しいですが、勝負どころで苦しい位置取りを強いられたことを考えれば、
良く頑張ったと思いますが、やっぱりこんなものというのがレース直後の正直な感想。
決して猛然と追い上げてきたわけじゃないし、基本的にはスピードタイプ。
2000mに距離が延びるのはマイナスでしょう。ダート2戦の勝ちっぷりはすごかったけど、
朝日杯FCもそんなにインパクトはなかった。崩れないタイプだが、皐月賞を目指す他の
有力馬と比べると見劣るのは否めない。クラリティシチーは本番への出走切符をゲットしましたが、
状態面でこれ以上の上積みがあるのかどうか。ホープフルS3着のレースぶりから
2000メートルは少し長いかもしれません。ベルキャニオンは流れに乗れなかった。
完成度の差が出てしまった。これで皐月賞TRも終わりました。
今年は有力候補が多くて面白い皐月賞になりそう。ロサも弥生賞組と5部の評価ができます。
スプリングS組に加えてトーセンスターダム、イスボラニータもいる。
今年ははっきりいって混戦。中山の馬場適正が明暗を分けるかも知れないです。
2013年3月17日(日) 2回中山8日11R 第62回 フジテレビ賞スプリングステークス(GII)
《レース結果》
1 5 ロゴタイプ 牡3 56.0 C.デムーロ 1:47.8   35.2 486 +4 田中剛 1
2 2 タマモベストプレイ 牡3 56.0 和田竜二 1:48.0 1 1/2 35.1 486 -6 南井克巳 3
3 15 マイネルホウオウ 牡3 56.0 柴田大知 1:48.1 クビ 34.7 486 -2 畠山吉宏 11
4 14 フェイムゲーム 牡3 56.0 北村宏司 1:48.1 ハナ 34.6 452 0 宗像義忠 6
5 16 マンボネフュー 牡3 56.0 蛯名正義 1:48.2 3/4 35.0 464 0 国枝栄


《レース内容》
昨年の2歳チャンピオンに輝いたロゴタイプが見事に今年の初戦を白星で飾った。
皐月賞戦線の主要なレースはここまで荒れ気味でしたが
今回は人気通りの結果になりました。
勝ちっぷりもまさに横綱相撲、スローペースでもしっかり折り合ったし
何より抜け出す脚が速かった。このあたりではひとクラスもふたクラスも
力が違うような勝ち方でした。
父ローエングリンはカッカする気性が災いしてマイラーの道を歩みましたが、
息子はそんなところがない、2歳時よりも馬体のバランスも良くなっていたし
2000メートルは十分にこなせると思います。
レースセンスが抜群で中山コースに対する適正は相当高い。
中山の2000メートルなら何の問題もない。
勝ち馬とは対照的に他の馬にはちょっとがっかり・・・
タマモマイベストを例年のきさらぎ賞勝ち馬より落ちると思っているので
それに負けているようでは。今回は騎手のコース取りが良かったが
スケールはあまり感じない、この後の伸びシロという点でも疑問です。
マイネルホウオウも連勝中の勢いを示した内容だったが、
これ以上になると厳しいだろう。マンボネフューも勝ち馬と同じような位置取りで
5着止まりでした。ヘルデンテノールは行きっぷりが悪かったように
デキがひと息だったのかもしれません。見直せるとすればフェイムゲームくらいかな。
4角で大外に回して追い込んできたが、まだ脚は残っていた。
少なくとも2.3着馬よりも力は上だと思うし、まだ見限れない。
今週の毎日杯が残っていますが、これで皐月賞のメンバーがほぼ出揃いました。
2歳時の有力馬が崩れていく中で結局、実績通りの結果を出したのはロゴタイプ
コディーノといった朝日杯FCの上位馬、今年は朝日杯組が中心になりそうです。
それに弥生賞、勝ったロゴはともかくレースのレベルとして
今年はスプリングSより弥生賞の方が高かった。
朝日杯と弥生賞の上位勢が皐月賞の主力を形成することになりそうだ。
2012年3月18日(日) 2回中山8日11R 第61回 フジテレビ賞スプリングステークス(GII)
《レース結果》
1 14 グランデッツァ 牡3 56.0 M.デムーロ 1:50.7   35.5 490 -6 平田修 3
2 9 ディープブリランテ 牡3 56.0 岩田康誠 1:50.9 1 1/4 35.8 502 -8 矢作芳人 1
3 4 ロジメジャー 牡3 56.0 内田博幸 1:51.5 3 1/2 35.9 488 +8 古賀慎明 10
4 10 サトノギャラント 牡3 56.0 横山典弘 1:51.5 ハナ 35.5 488 -2 藤沢和雄 6
5 7 ビービージャパン 牡3 56.0 武幸四郎 1:51.8 2 37.5 468 -4 千田輝彦 12


《レース回顧》
グランデッツァがディープブリランテの一騎打ちを制しました。
4コーナーではディープに外へ振られるような形になりましたが
そこから盛り返して完勝、改めて札幌2歳S組のレベルの高さを証明しました。

直線の伸びは本当に力強かった。重馬場で芝状態は悪かったですが、
上位2頭は能力の違いを示したと言っていいだろう。

ディープは前走同様、追い出してから内にささっていました。
なんとか折り合いは我慢が利いたが、今後に課題が残ったのは否めない。
苦しくなるとモタれてしまう、結果的に最後の直線で通ったコースが明暗を分けた。

この2頭とは対照的にアルフレードは12着に凡走、
やっぱりスピードが生きる高速馬場向きという事だろう・。
そもそも朝日杯で強い勝ち方をするあたりは
路線が違うという可能性もありますけど。
4コーナーではもう一杯、決して状態は悪くなかったから
今回の馬場ではマイネルロブストも東スポ杯で凡走しているように道悪はよくない。
2011年3月26日(土) 2回阪神1日  11R 第60回 スプリングステークス(GII)
《レース結果》
1 6 オルフェーヴル 牡3 56.0 池添謙一 1:46.4   34.3 444 -6 池江泰寿 1
2 7 ベルシャザール 牡3 56.0 安藤勝己 1:46.5 3/4 34.6 528 -12 松田国英 4
3 15 ステラロッサ 牡3 56.0 U.リスポリ 1:46.6 3/4 34.3 476 -6 角居勝彦 8
4 11 グランプリボス 牡3 56.0 岩田康誠 1:46.6 アタマ 35.0 510 +6 矢作芳人 5
5 3 エイシンオスマン 牡3 56.0 後藤浩輝 1:47.0 2 1/2 34.9 468 -2 松永昌博 12


《レース回顧》
道中、中団を追走したオルフェーブルが、直線、外から内に切れ込むようにして伸び、
長く良い脚を繰り出して先頭ゴールしました。上がりはメンバートップタイの34秒3。
多少、細く映るくらいの方が力を出せるタイプかも知れません。
脚質も含めて全兄のドリームジャーニーに似ています。
東京の皐月賞は京王杯2歳Sが惨敗でしたが中山よりは向くはずです。

3/4馬身差の2着に、内から伸びたベルシャザール、前目の競馬で最後もしぶとく脚を伸ばしました。
力はありそうですが、いわゆるジリ脚、ホープフルSで後の重賞勝ち馬を負かしているように実力は十分。
反応は遅いもののエンジンがかかってからの迫力は目を見張るものがある。
少し時計のかかるような馬場なら本番でも要注意でしょう。

3着ステラロッサは最後に大外から鋭く追い込みましたが、少し脚を余した感じ。
U.リスポリ騎手のコメントでは、距離が短い感じ、ダービーでの末脚に期待したい。



2010年3月21日(日) 2回中山8日  11R 第59回 フジテレビ賞スプリングステークス(GII)


《レース結果》
1 5 アリゼオ 牡3 56.0 横山典弘 1:48.2   35.6 514 -4 堀宣行 2
2 2 ゲシュタルト 牡3 56.0 勝浦正樹 1:48.4 1 35.3 496 -10 長浜博之 10
3 3 ローズキングダム 牡3 56.0 小牧太 1:48.4 アタマ 34.9 444 -2 橋口弘次郎 1
4 11 サンライズプリンス 牡3 56.0 北村友一 1:48.6 1 1/4 34.9 500 +2 音無秀孝 3
5 6 バシレウス 牡3 56.0 蛯名正義 1:48.6 クビ 35.4 476 +2 国枝栄 4


《レース内容》
強風の影響で第1レースの発走時刻が1時間繰り下げられた、
この日の中山競馬場。昨年の2歳王者ローズキングダムの今年初戦として
注目されたスプリングS(GII)の頃には風も収まったが、
レースでは、1頭の“風”が悠々とターフを吹き抜けることとなった。

スタートはあまり上手くなかったものの、二の脚の速さでハナを奪ったアリゼオ。
外にカワキタコマンドを従え、マイペースで馬群を引っ張る。
そして、そのまま直線へ。好位にいたゲシュタルトが差を詰めようとし、
中団に控えていたローズキングダムも1番人気にこたえようと懸命に追う。
その後ろからはデビュー2連勝で3番人気に推されたサンライズプリンスが差してきた。

だが「貿易風」という意味の名を持つアリゼオの脚色も衰えることなく、
2着ゲシュタルトに1馬身の差をつけてゴールへと達する。

メイクデビュー東京、ホープフルSと連勝し、前走・共同通信杯では僅差3着で収得賞金を
上積みできなかったアリゼオ、その雪辱を期して臨んだここでは鮮やかに逃げ切って、
初の重賞タイトルとともに、皐月賞優先出走権を勝ち取ってみせたのであった。