データーチェック
1番人気は勝率5割、複勝率8割 重賞勝ちがあること
穴を狙うなら6歳馬 (重賞勝ちがない馬)
中山記念で掲示板に載った馬 *重賞で連対しているか、芝2000mで2勝している馬
欧州型ノーザンダンダー系の先行馬 前走、中山の芝の重賞に出走
近走上がり上位のサンデー系で差し・追い込み馬が馬券になっている。 4歳馬


2020年4月5日(日曜) 2回阪神4日第64回 大阪杯
《レース結果》
1 枠5黄 5 ラッキーライラック 牝5 55.0 M.デムーロ 1:58.4
2 枠8桃 12 クロノジェネシス 牝4 55.0 北村 友一 1:58.4 クビ
3 枠6緑 8 ダノンキングリー 牡4 57.0 横山 典弘 1:58.5 クビ
4 枠8桃 11 カデナ 牡6 57.0 鮫島 克駿 1:58.6 3/4
5 枠4青 4 ワグネリアン 牡5 57.0 福永 祐一 1:58.8 1 1/4

《レース内容》2番人気のラッキーライラックが好位から直線で内めをこじ開けて差し切り、
GI3勝目をマークした。M・デムーロ騎手の好騎乗で牡馬混合のGIで初勝利を飾り、
今後は中距離路線の王道を歩む。2着には4番人気のクロノジェネシス。GI昇格後4年目で
牝馬が初勝利を飾り、12頭中2頭だけの牝馬が1、2位を占めた。
自らの力で勝利の道をこじ開けた。無観客のなかラッキーライラックが馬群から抜け出し、
GI3勝目。初めて牡馬混合戦で勝利を飾り、地力強化を高らかにアピールした。
「GIを勝つのはやっぱりうれしいですね。いい勝ち方。強かった。
今回は、仕上がっていたし、集中して走れていましたね」
前走の中山記念(2着)に次ぐ2回目の騎乗で答えを出したM・デムーロ騎手が胸を張る。
抜群のスタートから、ラチ沿いの3番手を確保。前半1000メートルが60秒4というスローな流れのなか、
3コーナーでは、一気にペースが上がり、馬群が一団になった。直線では前がなかなか開かなかったが、
ラスト1ハロンあたりで一瞬の隙をついて抜け出し、クロノジェネシスを振り切りトップゴールに飛び込んだ。
「運がよかったですね。手応えは抜群だった」とジョッキーは、
昨年のオークス以来、約1年ぶりのGI制覇を喜んだ。
ラッキーライラックは2歳時に阪神JFを制したが、同期にアーモンドアイがおり、牝馬3冠は無冠だった。
そこで昨秋から中距離にターゲットを絞り、エリザベス女王杯で約1年8カ月ぶりの白星を挙げるなど、
再び花を咲かせた。松永幹調教師は「以前なら、馬群をこじ開けるような感じじゃなかった。
精神的に強くなりましたね」と目を細める。デビュー時に480キロだった馬体重も
520キロまでに成長。心身ともにたくましくなったのは何よりの強みだ。
今後は未定だが「これぐらいの距離を走らせたいですね」と師は中距離路線の継続を示唆。
撃破すべき強敵は多いが、現役最強馬の座がはっきりとみえてきた。 
2019年3月31日(日曜) 2回阪神4日第63回 大阪杯
《レース結果》
1 枠3赤 3 アルアイン 牡5 57.0 北村 友一 2:01.0
2 枠4青 6 キセキ 牡5 57.0 川田 将雅 2:01.0 クビ
3 枠2黒 2 ワグネリアン 牡4 57.0 福永 祐一 2:01.1 クビ
4 枠1白 1 マカヒキ 牡6 57.0 岩田 康誠 2:01.2 3/4
5 枠6緑 9 エアウィンザー 牡5 57.0 浜中 俊 2:01.2 クビ


《レース内容》
北村友一騎手騎乗の9番人気・アルアイン(牡5、栗東・池江寿厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:01.0(良)。2着にはクビ差で2番人気・キセキ(牡5、栗東・角居厩舎)、
3着にはクビ差で4番人気・ワグネリアン(牡4、栗東・友道厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたブラストワンピース(牡4、美浦・大竹厩舎)は6着に敗れた。
ペースを作ったのは昨年の皐月賞馬エポカドーロ。キセキが2番手に付け、
アルアインはその後ろのインでジックリと脚を溜める。
ワグネリアンは中団、ブラストワンピースは後方4番手からレースを進める。
逃げるエポカドーロにキセキが並びかけて直線に入ると、
内からスルリとアルアインが抜け出し、
キセキとの叩き合い。更に最内を突いてワグネリアンも差を詰めてくるが、
それらを振り切ってゴールへ飛び込んだ。
勝ったアルアインは、同じ9番人気だった17年皐月賞以来の勝利で重賞3勝目。
皐月賞以降は10戦して掲示板を外したのが3000mの菊花賞(7着)のみという
堅実な競馬を続けながら、なかなか勝利に手が届かなかったが、
G1馬が8頭揃ったここで鮮やかな復活V。手綱をとった北村友一騎手は
先週の高松宮記念で1番人気に支持されたダノンスマッシュに騎乗して4着と
JRAG1初Vとならなかったが、こちらは翌週にリベンジV。
また、管理する池江泰寿調教師はグレード制導入以降では
3人目となるG1・20勝目のメモリアルVとなった。
2018年4月1日(日曜) 2回阪神4日11R 第62回 大阪杯
《レース結果》
1 枠8桃 15 スワーヴリチャード 牡4 57.0 M.デムーロ 1:58.2 34.1 516 -4 庄野靖志 1
2 枠3赤 5 ペルシアンナイト 牡4 57.0 福永祐一 1:58.3 3/4 33.7 482 0 池江泰寿 6
3 枠4青 8 アルアイン 牡4 57.0 川田将雅 1:58.4 1/2 34.0 516 -6 池江泰寿 2
4 枠2黒 3 ヤマカツエース 牡6 57.0 池添謙一 1:58.6 1 1/2 33.7 518 -4 池添兼雄 10
5 枠1白 1 ミッキースワロー 牡4 57.0 横山典弘 1:58.7 クビ 34.0 474 -10 菊沢隆徳 5


《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・スワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:58.2(良)。2着には3/4馬身差で6番人気・ペルシアンナイト(牡4、栗東・池江寿厩舎)、
3着には半馬身差で2番人気・アルアイン(牡4、栗東・池江寿厩舎)が続いて入線した。
ヤマカツライデンがハナを切ってゆったりとしたペースを作り、ダンビュライト、ウインブライト、
スマートレイアーらが先団を形成。スワーヴリチャードはスタートで少し立ち遅れたが、
無理することなく後方2番手を折り合って進む。前半の1000mを迎えるあたりで
ペースが遅いとみるや、スワーヴリチャードが一気にポジションを上げて先頭へ。
そこにトリオンフも取り付いて直線に入る。
残り200mでトリオンフが後退。内からアルアイン、外からペルシアンナイトが
懸命に詰め寄ろうとするが、スワーヴリチャードの脚は衰えることなく、
ゴール前もうひと伸びして堂々と押し切って見せた。
勝ったスワーヴリチャードは、4つ目の重賞勝利が悲願のG1初制覇。
今回は不安が残る右回りや外枠に入ったことが懸念されたが、
鞍上・M.デムーロ騎手の大胆なマクリ戦法でサトノダイヤモンドや
同世代のペルシアンナイト、アルアインを下して雑音を一蹴。
桜が満開の仁川で新時代を担う強い王者が誕生した。
2017年4月2日(日) 2回阪神4日11R 第61回 大阪杯(GI)
《レース結果》
1 4 5 キタサンブラック 牡5 57.0 武豊 1:58.9   34.3 540 +4 清水久詞 1
2 3 4 ステファノス 牡6 57.0 川田将雅 1:59.0 3/4 34.2 482 -4 藤原英昭 7
3 8 13 ヤマカツエース 牡5 57.0 池添謙一 1:59.1 1/2 33.8 514 -2 池添兼雄 4
4 8 14 マカヒキ 牡4 57.0 C.ルメール 1:59.3 1 1/2 33.9 502 0 友道康夫 2
5 7 12 アンビシャス 牡5 57.0 福永祐一 1:59.3 アタマ 33.6 470 +4 音無秀孝 5

《レース内容》武豊騎手騎乗の1番人気・キタサンブラック(牡5、栗東・清水久厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:58.9(良)。2着には3/4馬身差で7番人気・ステファノス(牡6、栗東・藤原英厩舎)、
3着には半馬身差で4番人気・ヤマカツエース(牡5、栗東・池添兼厩舎)が続いて入線した。
デビュー以来1度もハナを譲ったことがないマルターズアポジーが敢然とハナへ。
ロードヴァンドールが2番手に付け、キタサンブラックはそれをガッチリとマーク。
サトノクラウンとステファノスがその直後、マカヒキは後方3番手のポジションで決め手勝負に徹する。
直線入口でも3馬身ほどのリードがあったマルターズアポジーだったが、
キタサンブラックが余裕を持って追い出すとギブアップ。
直線半ばで堂々と先頭に立ちゴールへ一直線。ステファノス、ヤマカツエースが懸命に
追いすがるが、交わすまでには至らず、キタサンブラックがトップでゴール。
ダービー馬マカヒキは直線でポジションを上げてきたが、4着までが精一杯だった。
勝ったキタサンブラックは、昨年の有馬記念以来のレースとなったが、
終始余裕を持ったレース運びでG1・4勝目。次走は連覇を狙う春の天皇賞で
サトノダイヤモンドと再戦の予定で、リベンジを果たして
日本最強馬の称号を確たるものに出来るか注目だ。
騎乗した武豊騎手はG2時代を含め大阪杯7勝目。抜群の相性を誇るレースで完璧な騎乗を見せた。
2016年4月3日(日) 2回阪神4日11R 第60回 産経大阪杯(GII)
《レース結果》
1 7 9 アンビシャス 牡4 56.0 横山典弘 1:59.3   33.4 468 +4 音無秀孝 2
2 6 7 キタサンブラック 牡4 58.0 武豊 1:59.3 クビ 33.6 524 -2 清水久詞 5
3 7 8 ショウナンパンドラ 牝5 56.0 池添謙一 1:59.5 1 1/4 33.3 456 +14 高野友和 4
4 2 2 ラブリーデイ 牡6 58.0 M.デムーロ 1:59.7 1 1/2 33.4 492 +4 池江泰寿 1
5 4 4 イスラボニータ 牡5 57.0 蛯名正義 1:59.9 1 33.6 476 -4 栗田博憲 7


《レース内容》アンビシャスが快勝。ドバイでも好走したドゥラメンテに肉薄し、
リアルスティールに先着した中山記念の走りをそのまま評価しなくてはいけない。
そんな結果だった。今後のために賞金を加算しなければいけない立場だから、
そのあたりの本気度の差もあったのだろうけど、4歳トップ級の力をしっかりと見せつけました。
鞍上の横山典は折り合わせるのが特にうまいですしね。やはり4歳馬のレベルは高い。
2着も4歳のキタサンブラックです。距離は幅広くこなせるとはいえ、もともとこのくらいがベストですから。
勝ち馬とは2キロ差があったのに立派な走りだ。2頭ともそれぞれの目標に向けて好発進だった。
阪神大賞典1、2着は4歳もそうだけど、4歳馬が改めて勢いを見せつけた。
やはりこの路線を引っ張っていくのは4歳世代だ。
ただ、ペース判断にたけた武豊がハナを切り、横山ノリちゃんが2番手。
その流れを考えると、3角でこれに離された後続の騎乗もどうなんでしょう。
そんな前有利の流れの中、しっかり伸びてきた3着ショウナンパンドラは上々の内容だ。
最速の上がり33秒3を使っているし、位置取りを考えるといい走りでした。
しかも14キロ増の馬体だった。今年もバリバリやれることを証明した格好だ。
4着ラブリーデイは通過順など数字上は普通の競馬ですが、どうにも流れに乗り切れていない印象。
58キロもあったし、ジリっぽいこの馬には流れも向かなかった。
ただ、昨年がピークだった可能性も…。確かにここから4歳勢を逆転できるイメージはない。
ヌーヴォレコルト、イスラボニータはさっぱりの内容でした。
ともにほとんど反応するところがなかった。ヌーヴォは追い切りをやり過ぎた影響かもしれません。
イスラはもうピークを過ぎてしまったのかもしれない。
2015年4月5日(日) 2回阪神4日11R 第59回 産経大阪杯(GII)
《レース結果》
1 3 3 ラキシス 牝5 55.0 C.ルメール 2:02.9   35.9 468 +10 角居勝彦 4
2 5 7 キズナ 牡5 57.0 武豊 2:03.2 2 36.0 506 -8 佐々木晶三 1
3 3 4 エアソミュール 牡6 57.0 M.デムーロ 2:03.7 3 37.5 496 -6 角居勝彦 6
4 7 12 スピルバーグ 牡6 58.0 北村宏司 2:03.8 1/2 36.3 498 -10 藤沢和雄 2
5 6 9 ロゴタイプ 牡5 57.0 福永祐一 2:04.0 1 1/2 38.0 490 -8 田中剛 3


《レース内容》GT馬が6頭集結し戦前はかなりの盛り上がりが期待されたが…。
まさに水を差したのが雨。おそらく敗戦には馬場も含まれるのだろうが、
何であれキズナには負けてほしくなかった。惜敗は許容範囲ですが2馬身差の完敗ですから。
ゴール前の脚色も勝ったラキシスは余裕十分だったのに対しキズナはもう脚が上がっていました。
明暗を分けたのが道悪の巧拙だけでは言い訳も立ちますが…。
キズナ自身は3歳時にロンシャンの重を克服している。
ラキシスは重だった3歳時のエリザベス女王杯でメイショウマンボの2着と好走しているが
道悪がうまいというわけではない。
スピルバーグにも当てはまりますがヨーロッパへの遠征を考えているんだったら、
この程度の馬場は向こうではザラです。むしろスタミナという点で弱点を露呈したと言えるでしょう。
休み明けだった前走の京都記念は仕方ありませんが5歳を迎えての成長が感じられません。
スピルバーグは久々の実戦で少し気負っていた感じはあったが。
58キロを背負って阪神の内回りと条件が悪かった点は考慮すべきでしょう。
ただ改めて考えるとGTタイトルは相手に恵まれた天皇賞・秋だけ。
キズナもダービーだけ、ハープスターも接戦だった桜花賞だけ。
スターはスターなんですが騒ぎすぎという気がしなくもありません。
皐月賞馬のロゴタイプも最後は伸びを欠いて5着まで。距離の壁なのか能力の壁なのか、
いずれにせよ底が見えてきた感じだ。
何であれ牡馬のGT馬をねじ伏せたラキシスは褒めないわけにはいかないでしょう。
勝ったエリザベス女王杯や0秒2差だった有馬記念もそれほどの中身は感じていなかったんですが、
キズナとは対照的にここにきて力をつけてきたと認めざるを得ません。
付け加えれば55キロの斤量とルメールの手綱さばきも大きかった。
それに昨秋も鮮やかだった豊富な手駒を抱える角居厩舎の牝馬の使い分けも見事と言えます。
2014年4月6日(日) 2回阪神4日11R 第58回 産経大阪杯(GII)
《レース結果》
1 7 7 キズナ 牡4 58.0 武豊 2:00.3   33.9 498 前計不 佐々木晶三 2
2 3 3 トウカイパラダイス 牡7 56.0 柴山雄一 2:00.5 1 1/2 36.4 514 +2 田所秀孝 6
3 4 4 エピファネイア 牡4 58.0 福永祐一 2:00.6 クビ 34.4 484 -2 角居勝彦 1
4 8 8 カレンミロティック せん6 57.0 池添謙一 2:00.8 1 1/4 36.8 456 +4 平田修 5
5 2 2 ショウナンマイティ 牡6 56.0 浜中俊 2:01.0 1 1/2 35.3 504 +4 梅田智之 4

《レース内容興味深い2強対決だった。ただキズナは自分の位置取りとしても、
エピファネイアは先行した3頭の後ろくらいかと思っていた。それでキズナに差されたら仕方がない。
エピファネイアの敗因はタイプが違うのに、わざわざキズナの目標になる位置にいましたから。
同じ位置からヨーイドン。キズナの底力が勝ったわけだけど、福永としてははっぷり四つでも
勝てるという自信、慢心があったのかもしれない。それと2頭とも休み明けでチャカチャカしてましたが、
ドバイで見た時点でキズナの方が一枚上。ランクが違うと感じました。エピファの上がり34秒4と2秒差。
だとすれば、2着馬は負かさないといけなかった。キズナに負けたのはともかく、2秒差の馬を残して
しまったのは自在性の脚質を考えれば頂けません。負けたことで評価は下がりませんし、
次ぎを考えれば決して悪い内容ではありませんが、やはり立場というものがあります。
それにしてもキズナは中身がしっかりして馬体に重厚感が出てきた。今秋の凱旋門賞には
ひと回り大きくなって挑戦する可能性が高い。ダービー時と比べて20キロ増しですからね。
ディープ産駒らしくない感じもしますけど。2頭の間に食い込んだトウカイパラダイスは8ヶ月ぶりの
前走を叩いて良化。逃げ馬の後ろという位置も良かった。メイショウマンボは腹が巻き上がってる感じで
貧相に映りました。いくら初の強力牡馬相手とはいえ、もう少し善戦しないと。
8キロ減の馬体だけでなく、休養明けで調整もいまいちだったのでしょう。武幸四郎騎手は
後ろを見ていたくらいで手応えはありそうだったのですが。力を出し切ってないのは間違いない。
ショウナンマイティも一度伸びかかったけど。昨年はオルフェーヴルの2着だった馬だけど、
なかなか良くならない。迫力がなくなって重い印を付ける気にはなりません。
休み明けでもないのにトウカイパラダイスやカレンミロティックに負けていては
G1、G2ランクとは言えません。
2013年3月31日(日) 2回阪神4日11R 第57回 産経大阪杯(GII)
《レース結果》
1 5 オルフェーヴル 牡5 58.0 池添謙一 1:59.0   33.0 464 +6 池江泰寿 1
2 3 ショウナンマイティ 牡5 57.0 浜中俊 1:59.1 1/2 32.9 512 +6 梅田智之 2
3 7 エイシンフラッシュ 牡6 58.0 C.デムーロ 1:59.1 クビ 33.5 492 +4 藤原英昭 5
4 6 トウカイパラダイス 牡6 56.0 柴山雄一 1:59.4 1 3/4 34.0 516 +10 田所秀孝 6
5 4 ダークシャドウ 牡6 56.0 戸崎圭太 1:59.5 1/2 33.9 504 -10 堀宣行 3


《レース内容》
今年初戦でオルフェーヴルが強い姿を見せつけた事は競馬サークル全体にとっても
歓迎すべきこと。中間のリッフレッシュ、そして調教、矯正の効果で最後の直線も真っ直ぐ駆け抜けた。
負けはしましたが、初遠征のドバイで2着健闘のジェンティルドンナともども、
2頭が上々のスタートを切ってくれました。
前半は少しだけ行きたがっていましたが、このスローでは当然のこと。
昨年は阪神大賞典からの始動でしたが、2000mを選択した点も今後の負担を考えると歓迎材料です。
欲を言えばもっと圧倒的な勝ちっぷりを見せてもらいたかったが・・・。
前にエイシンフラッシュ、後ろにショウナンマイティ。まさに「前門の虎と後門の狼」を
ケアしながらのレースのうえ、久々の実戦だから仕方がない。
むしろパーフェクトな騎乗ぶりだった池添を賞賛すべきです。
あら探しをすれば、荒々しいばかりの迫力が少しそがれた点は気になります。
でも5歳にもなれば落ち着きを見せて当然ですから。むしろ3冠馬が5歳を迎えて
勝ち鞍を重ねることはレアなケースです。早い時期に完成していただけに、
普通は陰りを見せてもいいもの、やはりこの血統ゆえの成長力なのでしょうか。
ミスターシービーは5歳初戦の大阪杯が2着、アメリカに遠征したシンボリルドルフは
故障もあり6着と結果を残せなかった。唯一、阪神大賞典を制したナリタブライアンにしろ、
マッチレースを演じたマヤノトップガン鞍上の田原元騎手が「名勝負ではない」と言ったように
全盛期の力はありませんでした。常識を覆したオルフェーヴルには今年こそ偉業達成が、
期待できるかも知れません。さすがに最強馬には及ばなかったが一瞬、オッと思わせる
脚を見せたのはショウナンマイティ。以前よりも末脚に持久力が備わってきた印象です。
昨年はこの大阪杯を制しましたが、メンバー、時計面を考慮しても今年の方が中身は濃いです。
2000mがベストだけに路線が難しいですが、万全のデキで臨めば宝塚記念で面白い存在になりそうです。
エイシンフラッシュはC・デムーロがオルフェーヴルより後ろではかなわないと踏んで積極的なレース運び。
結果的に実力差が出る形で3着に敗れた。負けはしましたが、今回のようになし崩しに脚を使う
パターンは最も苦手とする形です。内容は誉めてもいいと思います。
紅一点のヴェルシーナは流れに乗っていたが6着まで。いくらジェンティルドンナと接戦してきても、
男馬の一線級相手だとやはり同じようにはいかない。バテずに流れ込みがこの馬の善戦パターンです。
自分からスパートできない弱みが、能力差が出易い上がりの速い競馬で露見してしまいました。
2012年4月1日(日) 2回阪神4日  11R 第56回 産経大阪杯(GII)
《レース結果》
1 11 ショウナンマイティ 牡4 56.0 浜中俊 2:05.5   34.3 500 -4 梅田智之 6
2 6 フェデラリスト 牡5 57.0 横山典弘 2:05.7 1 1/4 35.2 524 -4 田中剛 1
3 2 トーセンジョーダン 牡6 58.0 岩田康誠 2:05.8 クビ 35.6 482 0 池江泰寿 2
4 8 ローズキングダム 牡5 57.0 後藤浩輝 2:05.9 3/4 35.1 468 +14 橋口弘次郎 4
5 1 ナカヤマナイト 牡4 56.0 柴田善臣 2:06.0 3/4 35.3 480 -4 二ノ宮敬宇 3

《レース回顧》
6番人気のショウナンマイティが大外からすごい脚で差し切った。
時計のかかる馬場が合うとは思っていましたが、稍重とはいえ
2分5秒5の決着は予想外でした。
馬場が悪いのだからショウナンの脚はもちろん大外に回した
浜中ジョッキーの判断も良かったのでしょう。

1000m通過が65秒2のスローなのに上がりG1ホースを含めてほとんどが35秒台
馬場が掘れて芝の塊がかなり飛んでいました。
これだけ馬場が悪いと、今週の桜花賞にも影響がでそうです。
そういう意味でショウナンは条件が揃いました。

ただこの手のタイプは毎回うまくいくとは限りませんが、
同じ阪神の宝塚記念でも時計のかかる馬場になれば出番はありそうです。

一旦先頭に立ったフェデラリストも内容は悪くありませんでした。
最終的に足をすくわれた格好だけど、こちらは逆に鋭い決め手が生きる良馬場が理想。
今回は馬場適正の差だろう。

トーセンジョーダンも評価を下げる必要はありません、
休み明けで58キロと厳しい条件でしたが、最後の直線では盛り返してきました。
今後の見通しは立ったと思います。

ロースキングダムは軽い馬場で切れ味を生かすタイプ
アーネストリーは消極的なレース運び、
終わってみればG1馬3頭は枕を並べて不発、目下の勢いがそのまま結果に表れた。
2011年4月3日(日) 2回阪神4日   11R 第55回 産経大阪杯(GII)
《レース結果》
1 8 ヒルノダムール 牡4 57.0 藤田伸二 1:57.8 レコード 34.4 474 -2 昆貢 1
2 13 ダークシャドウ 牡4 57.0 福永祐一 1:57.8 ハナ 33.9 492 -16 堀宣行 8
3 15 エイシンフラッシュ 牡4 59.0 内田博幸 1:57.8 クビ 34.1 492 +4 藤原英昭 3
4 10 ダノンシャンティ 牡4 59.0 安藤勝己 1:57.9 クビ 33.6 480 0 松田国英 5
5 5 キャプテントゥーレ 牡6 58.0 小牧太 1:57.9 クビ 35.4 456 +4 森秀行 2


《レース回顧》
大阪杯はいろいろな路線の馬が集まるだけに前哨戦としての評価は難しいですが、
1.57.8秒のレコードタイムでヒルノダムールが勝利。
高速決着が向いた感じですが、勝因は藤田のファインプレイでしょう。
レースの流れを読んだ位置取りや無駄のないコース選択と文句なしでした。

しかし外を回ってハナ差2着のダークシャドウは格上挑戦でしたので評価は辛口です。

ヒルノダムールは57キロ、それに対して3,4着馬は59キロだから、その3着エイシンフラッシュは
ダービー馬としての貫禄は示し休み明けを考慮すれば悲観する内容ではない。
上積みは間違いなくあります、まずは合格点。

まったく別路線のダノンシャンティは積極的なレースをして真価を見極めたかったのですが、
最後方から4着まで押し上げた脚は見所十分。
今後は安田記念でしょうか、体形から距離2000m以下の馬だとは思うが。



2010年4月4日(日) 2回阪神4日 10R 第54回 産経大阪杯(GII)


《レース結果》
1 11 テイエムアンコール 牡6 57.0 浜中俊 1:59.5   34.9 462 -4 柴田政見 6
2 6 ゴールデンダリア 牡6 57.0 幸英明 1:59.6 3/4 34.7 476 0 二ノ宮敬宇 9
3 8 ドリームジャーニー 牡6 59.0 池添謙一 1:59.6 ハナ 34.6 434 -4 池江泰寿 1
4 1 フィールドベアー 牡7 57.0 秋山真一郎 1:59.6 クビ 35.4 502 +6 野村彰彦 12
5 5 タスカータソルテ 牡6 57.0 松田大作 1:59.7 3/4 34.9 466 +4 藤原英昭 5


《レース内容》
実績ナンバー1のドリームジャーニーが単勝オッズ1.2倍の断然人気に推された産経大阪杯(GII)。
春の目標である盾獲りと宝塚記念連覇へ向けて負けられない一戦といえたが、
思わぬ苦戦を強いられる。3〜4コーナーで大外を駆け上がり、直線でも馬群の外。
このコースロスのせいか、あるいは59キロの斤量が響いたか、よく伸びたものの3着にとどまった。

大本命を破って勝利をつかんだのはテイエムアンコール。ドリームジャーニーと同じ6歳だが出世は遅く
初勝利は3歳の秋、昨夏、ドリームジャーニーが勝った宝塚記念の1つ前のレース
垂水Sでようやく1600万下を突破したという馬だ。
以来、重賞やオープンでも鋭い脚を見せ、前走・中山記念では2着に食い込んでいた。

ここでは一転して先行集団につけると、直線では競り合いから抜け出し、
芦毛の馬体を懸命に弾ませる。最後は、外から並んで追い込む
ゴールデンダリアとドリームジャーニーを4分の3馬身差振り切ってのゴールとなった。

同期のヒーローに、何年もかけて追いつき、そして追い越した重賞初制覇だった。