データーチェック
1番人気馬は後方から差すタイプよりも中団よりも前で競馬するタイプが信頼度は高い
狙い目は重賞での勝利や好走歴がありながら近走の成績が今ひとつで人気の盲点になっている馬
G1級の牝馬は買い
前走、重賞だった馬を重視
1800m以上の重賞で逃げて馬券になったことのある馬
先行馬が有利、差し馬なら内枠


2020年4月26日(日曜) 3回京都2日 第51回 読売マイラーズカップGU
《レース結果》
1 枠1白 1 インディチャンプ 牡5 58.0 福永 祐一 1:32.4
2 枠5黄 5 ベステンダンク 牡8 56.0 藤岡 佑介 1:32.7 2
3 枠6緑 7 ヴァンドギャルド 牡4 56.0 岩田 望来 1:32.9 1 1/2
4 枠5黄 6 ロードクエスト 牡7 56.0 松若 風馬 1:33.0 1/2
5 枠7橙 10 ヴァルディゼール 牡4 56.0 北村 友一 1:33.2 1 1/4

《レース内容》
1番人気に支持されたインディチャンプが、好位から悠々と抜け出した。
今後は優先出走権を獲得し、連覇がかかる安田記念に向けて調整される。
王者の貫禄を力強く見せつけた。昨年、安田記念、マイルCSを制して
最優秀短距離馬に輝いたインディチャンプが、悠々と2馬身差をつける完勝劇。
ただ1頭のGIウイナーが、単勝オッズ1・6倍に応える走りを披露した。
「イメージ通りの競馬、走りができたと思います。マイルのチャンピオンホースですし、
ふさわしい走りができました」と福永騎手が表情を緩めた。細心の注意を払った
発馬をクリアすると、3、4番手のインを確保。スムーズに折り合って進み、
手綱を持ったままラスト1ハロンで先頭に。その後は、軽く仕掛けただけで堂々のトップゴールだ。
前走、中山記念(4着)のあとは香港のチャンピオンズマイル(26日、GI)を予定していたが、
新型コロナウイルスの影響で断念。安田記念に目標を切り替え、
香港GIと同日のこの舞台を、仕切り直しの一戦に選んだ。
馬体が絞れない中での調整で「今週の追い切り前は490キロあった」と
音無調教師はいうが、仕上げに抜かりなし。前走から2キロ減の476キロで出走し、
貫禄の走りで圧倒した。苦心の調整が実った戦いを、福永騎手は
「中山記念を使われた効果で、返し馬から動ける感じでした。万全の態勢だった」と回顧する。
次走の安田記念では、2008、09年のウオッカ以来となる連覇がかかる。
トレーナーは「(年明け)2走目だったし、マイル戦で負けてはいられない、と思っていた。
いい形で向かえるね」と笑顔で締めた。王者の牙城は、今年も揺るぎそうにない。
2019年4月21日(日曜) 3回京都2日第50回 読売マイラーズカップ
《レース結果》
1 枠6緑 6 ダノンプレミアム 牡4 57.0 川田 将雅 1:32.6
2 枠7橙 8 グァンチャーレ 牡7 56.0 池添 謙一 1:32.8 1 1/4
3 枠2黒 2 パクスアメリカーナ 牡4 56.0 藤岡 佑介 1:32.8 アタマ
4 枠3赤 3 インディチャンプ 牡4 56.0 福永 祐一 1:32.8 クビ
5 枠1白 1 ストーミーシー 牡6 56.0 北村 友一 1:33.0 1 1/4

《レース内容》
ダノンプレミアムが力の違いを誇示して重賞連勝。川田騎手は充実の汗をぬぐった。
「控える形でも我慢できていて、いいリズムで走れたと思います。道中の流れがゆっくりで上がりが速いので、
後ろとの差は開いていませんが、いい内容、雰囲気でしっかり走れました」
一昨年の朝日杯FS以来のマイル戦でも盤石のレース運びだった。スローの2番手で折り合い、
楽な手応えのまま最後の直線へ。軽くうながされただけで先頭に立つと、
上がり3ハロンを32秒2でまとめて後続を完封。昨年の安田記念を制した
モズアスコットなどの強敵を相手に、最後は流しながら重賞5勝目を挙げた。
右前脚の蹄をケアするために昨秋は休養にあて、9カ月半ぶりに復帰した金鯱賞で鮮やかな勝利。
その後、陣営はマイル戦線に舵を切った。中内田調教師は「戻してきた時期や体調の上がり具合などを見て、
安田記念の時期が一番よさそうだなと。次に向けていいステップを踏めたと思います」とうなずいた。
安田記念には、昨年の年度代表馬でドバイターフを制したアーモンドアイや、
香港の最強マイラー・ビューティージェネレーションなどが参戦を視野に入れている。
それでも、トレーナーは「上積みはだいぶあると思います」と力を込めた。
再び軌道に乗ったダノンプレミアムの進撃は、まだまだ止まりそうにない。
2018年4月22日(日曜) 3回京都2日11R 第49回 読売マイラーズカップ
《レース結果》
1 枠4青 5 サングレーザー 牡4 57.0 福永祐一 1:31.3 レコード 33.2 482 0 浅見秀一 4
2 枠6緑 9 マルガイモズアスコット 牡4 56.0 C.ルメール 1:31.5 1 1/4 34.2 486 -2 矢作芳人 2
3 枠3赤 4 エアスピネル 牡5 56.0 武豊 1:31.6 1/2 33.9 478 -2 笹田和秀 1
4 枠2黒 2 ガリバルディ 牡7 56.0 和田竜二 1:32.1 3 33.7 512 +6 藤原英昭 11
5 枠3赤 3 ベルキャニオン 牡7 56.0 藤岡佑介 1:32.2 クビ 34.7 498 -4 堀宣行 10



《レース内容》
福永祐一騎手騎乗の4番人気・サングレーザー(牡4、栗東・浅見厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:31.3(良)。2着には1馬身1/4差で2番人気・モズアスコット(牡4、栗東・矢作厩舎)、
3着には半馬身差で1番人気・エアスピネル(牡5、栗東・笹田厩舎)が続いて入線した。
ロジクライ、ベルキャニオンが速い流れでレースを引っ張り、
モズアスコットはそれを見る形で好位へ。エアスピネルは中団のインに構え、
サングレーザーは後方馬群で脚を溜める。
坂の上りではロジクライが主導権を握り、淀みないペースを作る。
3コーナー下りに差し掛かると後方集団も徐々に前へ。
馬群はひと塊となって最後の直線勝負。好位にいたモズアスコットが
手応え良く先頭に躍り出て後続を突き放す。中団からエアスピネル、サングレーザーが
グングン差を詰め、3頭の攻防。最後にもうひと伸びしたサングレーザーが
粘るモズアスコットを捕らえてゴールに飛び込んだ。
勝ったサングレーザーは、昨年のスワンS以来となる勝利で重賞2勝目。
昨秋のマイルCS、暮れの阪神Cでは差しが届かずともに3着と敗れたが、
今年初戦となったこのレースでは人気上位2頭をねじ伏せてレコードV。
悲願のG1獲りにグッと近づく大きな1勝を手に入れた。
2017年4月23日(日) 3回京都2日第48回 読売マイラーズカップ(GII)
《レース結果》
1 8 11 イスラボニータ 牡6 57.0 C.ルメール 1:32.2   32.9 488 +8 栗田博憲 2
2 4 4 エアスピネル 牡4 56.0 武豊 1:32.3 1/2 32.9 484 0 笹田和秀 1
3 6 6 ヤングマンパワー 牡5 56.0 松岡正海 1:32.4 3/4 33.6 514 -4 手塚貴久 7
4 7 8 ブラックスピネル 牡4 56.0 M.デムーロ 1:32.4 クビ 32.8 502 -4 音無秀孝 3
5 1 1 サンライズメジャー 牡8 56.0 松若風馬 1:32.5 1/2 33.7 492 +2 浜田多実雄 9



《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の2番人気・イスラボニータ(牡6、美浦・栗田博厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:32.2(良)。2着には半馬身差で1番人気・エアスピネル(牡4、栗東・笹田厩舎)、
3着には3/4馬身差で7番人気・ヤングマンパワー(牡5、美浦・手塚厩舎)が続いて入線した。
どの馬も積極的に行こうとしない中、押し出されるようにサンライズメジャーがハナを切る。
エアスピネルは好位の5番手、それを見るようにブラックスピネル、イスラボニータが中団を追走。
先頭から最後方まで10馬身ほどの間隔で坂の下りへ。
10頭を引き連れてサンライズメジャーが直線へ向くと、
ヤングマンパワーが早めに交わしにかかる。その外からエアスピネルも猛追。
更に2頭の狭い間をイスラボニータが割って3頭の叩き合い。
最後はイスラボニータが半馬身抜け出して5つ目の重賞勝ちを決めた。
勝ったイスラボニータは、2014年の皐月賞馬で、同年のセントライト記念以来となる
2年7カ月ぶりの勝利。その間、G1で2着が1回、
3着が3回と勝利にあと一歩のレースが何度もあったが、G1ウイナーとなった
この季節に待望の復活劇。2つ目のG1獲りへ向けて2017年初戦を最高の形でクリアした。
2016年4月24日(日) 3回京都2日11R 第47回 読売マイラーズカップ(GII)
《レース結果》
1 2 2 クルーガー 牡4 56.0 松山弘平 1:32.6   34.0 514 -6 高野友和 3
2 1 1 ダノンシャーク 牡8 57.0 福永祐一 1:32.6 クビ 34.2 458 -2 大久保龍志 5
3 3 4 クラレント 牡7 56.0 小牧太 1:32.7 1/2 34.6 510 +10 橋口慎介 11
4 4 7 フィエロ 牡7 56.0 鮫島良太 1:33.0 1 3/4 34.3 508 -3 藤原英昭 1
5 7 12 アルバートドック 牡4 56.0 幸英明 1:33.0 ハナ 34.4 480 +2 須貝尚介 10



《レース内容》
松山弘平騎手騎乗の3番人気・クルーガー(牡4、栗東・高野厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:32.6(良)。 2着にはクビ差で5番人気・ダノンシャーク(牡8、栗東・大久龍厩舎)
、3着には半馬身差で11番人気・クラレント(牡7、栗東・橋口慎厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたフィエロ(牡7、栗東・藤原英厩舎)は4着に敗れた。
ほぼ揃ったスタートからジンワリと先手を取ったのがクラレント。
外からサンライズメジャーが並びかけるように先手を奪い、
アルマワイオリ、エキストラエンド、レッドアリオン、ダノンシャークらが先団を形成、
3連勝中のネオスターダムはそれらを見るポジション。その内にクルーガー、外をダノンリバティ、
1番人気のフィエロは後方3番手から終い勝負にかける。
ハナを切ったサンライズメジャーから最後方のマーティンボロまで一段となって直線へ。
逃げるサンライズメジャーを内からクラレントが交わし、
その背後からダノンシャークも接近、さらに最内を突いてクルーガーが襲いかかる。
フィエロは大外から懸命に脚を伸ばすも、内の各馬の勢いは衰えず、
ゴール前はクルーガーとダノンシャークの叩き合い。
クビ差前に出たクルーガーが重賞初制覇を決めた。
勝ったクルーガーは3度目の重賞挑戦で伝統のG2タイトルを獲得。
前走の中日新聞杯では出遅れが響いて6着、今回もスタートの出は良くなかったが、
ジックリとインの経済コースで脚を溜め、
ロスなく立ち回った松山騎手の好騎乗が光った。
また、クルーガーはこの勝利で6月5日に行われる安田記念(G1)の優先出走権も手に入れた。
2015年4月26日(日) 3回京都2日11R 第46回 読売マイラーズカップ(GII)
《レース結果》
1 7 15 レッドアリオン 牡5 56.0 川須栄彦 1:32.6   32.9 484 0 橋口弘次郎 8
2 2 4 サンライズメジャー 牡6 56.0 四位洋文 1:32.6 クビ 33.2 488 +4 浜田多実雄 5
3 4 7 フィエロ 牡6 56.0 戸崎圭太 1:32.7 クビ 32.5 502 +3 藤原英昭 1
4 5 10 エキストラエンド 牡6 56.0 小牧太 1:32.8 1/2 32.9 468 -2 角居勝彦 6
5 5 9 フルーキー 牡5 56.0 浜中俊 1:32.8 クビ 32.9 478 -4 角居勝彦 2



《レース内容》
川須栄彦騎手騎乗の8番人気・レッドアリオン(牡5、栗東・橋口厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:32.6。
2着にはクビ差で5番人気・サンライズメジャー(牡6、栗東・浜田厩舎)、
3着にはクビ差で1番人気・フィエロ(牡6、栗東・藤原英厩舎)が続いて入線した。
ディアデラマドレが行き脚付かずに最後方から。レッドアリオンが好スタートを切ったが、
どの馬も積極的に行こうとはせず、サンライズメジャーが押し出される格好でハナへ。
シャイニープリンス、テイエムタイホー、マイネルメリエンダ、レッドアリオンが続き、
以下も差がなく、ゆったりとしたペースで馬群は凝縮。
先行有利の馬場を生かして逃げたサンライズメジャーが直線そのまま押し切りにかかるが、
好位からジリジリと脚を伸ばしたレッドアリオンがサンライズメジャーを捕らえてゴール。
2着争いは内からフィエロが猛然と襲いかかったが、サンライズメジャーがクビ差追撃を振り切った。
勝ったレッドアリオンは兄にこのレースにも出ていたクラレントやG2を2勝したリディルがいる良血。
初勝利には5戦を要したが、昇級後は格上挑戦した重賞でも善戦し、
ニュージーランドT2着、NHKマイルC4着など大舞台でも活躍した。
その後は気性の悪さから安定感を欠くも、前走の洛陽Sで2つ目のオープン勝ち。
今回は重賞10回目の挑戦にして、待望の初タイトル奪取となり、
6月7日に行われる安田記念(G1)への優先出走権を獲得した。
2014年4月27日(日) 3回京都2日11R 第45回 読売マイラーズカップ(GII)
《レース結果》
1 2 4 ワールドエース 牡5 56.0 A.シュタルケ 1:31.4 レコード 33.2 466 +16 池江泰寿 3
2 3 5 フィエロ 牡5 56.0 武豊 1:31.6 1 1/4 33.2 506 -6 藤原英昭 1
3 6 12 エキストラエンド 牡5 56.0 川田将雅 1:31.9 2 33.2 468 -2 角居勝彦 2
4 6 11 レッドアリオン 牡4 56.0 川須栄彦 1:32.0 1/2 34.2 476 0 橋口弘次郎 6
5 3 6 オースミナイン 牡4 56.0 池添謙一 1:32.0 クビ 33.6 480 +4 松永昌博 4

《レース内容》
土曜日の競馬を見ていて時計の早いことは分かっていたが、1分31秒4のレコード決着。
しかもマイル初挑戦のワールドエースが叩き出したことには正直、驚いた。
このコーナーの趣旨からは少しそれますが、少し馬場を速くし過ぎたではないですかね?
この時計で走ってしまうと反動が心配です。特にワールドエースは長く休んでいた馬ですから。
その一方できっちり立て直した陣営の懸命な努力には頭が下がります。
長期休養明けのダービー(4着)では◎を打ったほどの潜在能力を評価している。
ただ最終追い切りの動きが気に入らなかったので・・・。
ビッシリと追って体重が増えてきたように中身が良くなってきたのでしょう。
レースも最後まで力強いフットワークで駆け抜けました。
安田記念はジャスタウェイが待ち受けていますが、楽しみな存在がマイル路線に誕生しました。
2着に負けはしたが、フィエロも素質はG1でも通用しそうだ。
勝ち馬に2000までは十分に持つ汎用性がありそうだが、こちらはマイラータイプと言える。
豊くんも土曜から速い馬場を考慮していつもより前につけましたが、
一歩前でレースを進めたワールドエースにやられました。
3着エキストラエンドも同じような内容で高く評価しても良いでしょう。
ただ、個人的にはもう少し距離があったほうがいいと思いますが・・・
昨春に東京の1800→2000を連勝した時が本当に強かったので。
まあ、マイル初参戦のG3京都金杯快勝で覚醒した感があるだけに
今更、路線変更は考えにくい。レコードの陰の立役者がまさかの逃げに出たレッドアリオン
4着に頑張ったが、上位とは差がありそうだ。この馬場で1分31秒台で走れなかった組は
G1だと苦しいだろう。上位3頭はG1でも期待していいでしょう。
ロードカナロア引退後、路線がどうなってしまうか心配しましたが、
現在の生産界の志向からすれば後継者は現れて当然と言えるでしょう。
2013年 4月21日(日) 3回京都2日11R 第44回 読売マイラーズカップ(GII)
《レース結果》
1 17 グランプリボス 牡5 57.0 浜中俊 1:32.6   34.8 522 +10 矢作芳人 5
2 14 サンレイレーザー 牡4 56.0 和田竜二 1:32.7 1/2 34.7 520 -4 高橋義忠 8
3 12 ダノンシャーク 牡5 56.0 C.デムーロ 1:32.7 アタマ 35.0 452 +4 大久保龍志 3
4 9 カレンブラックヒル 牡4 58.0 秋山真一郎 1:32.7 クビ 35.1 474 +8 平田修 1
5 11 フィフスペトル 牡7 56.0 北村友一 1:32.9 3/4 34.8 460 0 加藤征弘 13



《レース内容》
京都競馬場で行われたG2マイラーズCはグランプリボスがナタのような力強い
末脚を発揮して差し切り勝ち。通算5勝目となる重賞Vで大目標の安田記念へ好発進を決めた。
休み明けは走らないという自身の定説を覆した勝利が意味するものは。

ハイレベルなメンバーは集う重賞では、過去の実績からくる傾向や適正は重要はファクターだ。
先入観の持ち過ぎは時に真実を見失うことにもなりかねない。
グランプリボスの単勝オッズは1番人気カレンブラックヒル2.2倍から離された9.3倍
マイルG1を2勝し、昨年は安田記念、マイルCSでも2着。
現役を代表するトップマイラーにもかかわらず、この程度の支持しか集められなかったのは
休み明け0.0.0.3の実績が嫌われてのものだろう。
しかし、これこそが先入観だ。休み明けはどうしてもテンションが高くなる馬だと聞いていたが、
今回は落ち着いていた。調教で乗った段階から状態の良さは感じていました。
100%の仕上げではなかったが、今回は馬体も良かったし何より雰囲気が良い。
結果が出て当然、開幕週で外枠をまるで問題にせず力でねじ伏せるような勝ちっぷり。
これで安田記念の最有力候補に浮上したのは間違いない。
昨年は肝心なところで取りこぼしたが、以前のようにシュッと切れるのではなく
ジワジワと伸びるようになっているのもいいです。
京王杯SC→安田記念という戦前のプランも今回の勝利で変更の可能性はありそうだが、
仮に本番直行のプランを選択したとしても特に問題はない。
チェックすべきは当日の馬の状態のみ、グランプリボスほどそれに正直に応えてくれる
馬はなかなかいない。
2012年4月22日(日) 3回京都2日    11R 第43回 読売マイラーズカップ(GII)
《レース結果》
1 17 シルポート 牡7 56.0 小牧太 1:33.2   35.7 500 0 西園正都 3
2 3 ダノンシャーク 牡4 56.0 福永祐一 1:33.4 1 34.8 438 0 大久保龍志 6
3 6 コスモセンサー 牡5 56.0 幸英明 1:33.6 1 1/2 35.6 510 0 西園正都 7
4 13 ヤマカツハクリュウ 牡5 56.0 川須栄彦 1:33.7 3/4 35.0 488 +2 松田博資 17
5 7 レッドデイヴィス せん4 56.0 安藤勝己 1:33.7 クビ 34.6 484 -6 音無秀孝 8


《レース回顧》
安田記念の前哨戦とは言い難いレースでした。
一応、勝ったシルポートは内容的に評価したいところです。
コースや馬場が違うとはいえ、道中は昨年より速いラップを刻んでの押し切り勝ち
他馬に絡まれない逃げも良かった。

驚いたのは5ハロン通過が57.5秒で行きながら、その後の1ハロンで11秒2と
さらにペースを上げた点。まさに自分のスピードで押し切ったというレースで
人馬の呼吸ピッタリの見事な逃げでした。
今までで一番内容は良かったです。

ただ2.3着馬も含めてイン有利、後続が脚を使えない稍重馬場も味方した印象は拭えない。
ダノンシャークはデキが良かったし、枠の利を生かし切った感じでした。
コスモセンサーも好位で折り合って、この馬の力は出し切っています。

個人的には上位馬を褒めるよりも、他の有力馬のふがいなさが気になるところ
G1馬が揃って惨敗、特に人気を集めたエイシンアポロン、リアルインパクト

エイシンアポロンは前走比10キロ増でまだ太かった。
本番での巻き返しがあるならエイシンアポロンでしょう。
いずれにしても勝ったシルポートも堂々の主役という感じではないし
この路線はすごく難解になってきました。

2011年4月17日(日) 2回阪神8日  11R 第42回 読売マイラーズカップ(GII)
《レース結果》
1 17 シルポート 牡6 57.0 小牧太 1:32.3   34.3 496 -4 西園正都 7
2 7 クレバートウショウ 牡5 57.0 岩田康誠 1:32.6 1 3/4 33.9 500 -2 崎山博樹 14
3 11 ダノンヨーヨー 牡5 57.0 内田博幸 1:32.6 アタマ 33.4 514 +4 音無秀孝 1
4 18 アパパネ 牝4 56.0 蛯名正義 1:32.8 1 1/4 33.2 490 -4 国枝栄 4
5 10 ショウワモダン 牡7 59.0 横山典弘 1:32.8 ハナ 33.6 516 0 杉浦宏昭 12



《レース回顧》
7番人気のシルポートが逃げ切り勝利、小牧太騎手が馬の力を最大限に引き出しました。
数字的には46.6秒ー45.7秒ですから絶妙の逃げだったと思います。

ハナに行くのは分かっていたが勝負どころで変に脚を溜めずに逆に4〜5馬身のリード
この時点で勝負ありだった。
自分の勝ちパターンを知っている馬は強かった1.32.3秒のタイムも優秀です。
このメンバーで堂々の逃げ切りですから実力勝ちと言っていいでしょう。

2着は結局2番手で競馬したクレバートウショウが粘りこんだ。
自身の持ちタイムを大幅に更新、ダノンヨーヨーの追撃を封じ込めたのだから力をつけてきた。

1番人気ダノンヨーヨーは好スタートを決めて積極策に出ました、直線での伸びは物足りませんでしたが、
安田記念に向けて収穫でしょう、あくまで状態面の上積みを見込んでですけど。

アパパネは牡馬相手の56キロを背負って最後の脚は際立ったように内容は良かった。
牝馬限定のヴィクトリアマイルはブエナビスタが相手でも好勝負になりそう。
絶好調ではなかったですし、さすが3冠牝馬、改めてその力を見直しました。

納得がいかない走りだったゴールスキーは直線も全く反応なく15着に敗退、
追い切りの動きから体調は良いと判断できましたが、
少し気負っていたとはいえ、流れも含めて言い訳になりません。
安田記念も賞金的に厳しくなりました。
阪神Cも同じような内容で惨敗しているように阪神コースが合わないのかも知れない。

人気のスマイルジャックとリーチザクラウンは、あの位置からではここまで押し上げるのが精一杯
流れに乗った上位陣とは対照的だった内容から、この結果が安田記念に結び付くとは言えないだろう。
2010年4月17日(土) 2回阪神7日  10R 第41回 読売マイラーズカップ(GII)


《レース結果》
1 18 リーチザクラウン 牡4 57.0 安藤勝己 1:32.9   34.0 512 +2 橋口弘次郎 3
2 2 トライアンフマーチ 牡4 57.0 岩田康誠 1:32.9 クビ 33.3 478 +4 角居勝彦 6
3 12 キャプテントゥーレ 牡5 58.0 川田将雅 1:33.1 1 1/4 34.0 464 +12 森秀行 5
4 7 セイウンワンダー 牡4 57.0 福永祐一 1:33.2 3/4 33.7 524 +6 領家政蔵 4
5 9 スマイルジャック 牡5 57.0 三浦皇成 1:33.2 アタマ 34.0 492 +2 小桧山悟 1



《レース内容》
ウオッカやカンパニーが去った後、マイル路線で主役を務めるのはどの馬か? 
読売マイラーズC(GII)には、その座を狙うにふさわしい顔ぶれがズラリ揃った。
スマイルジャック、スーパーホーネット、リーチザクラウン、セイウンワンダー、キャプテントゥーレ、
トライアンフマーチ、リトルアマポーラなど、GIで連対経験を持つ実績馬たちだ。

好メンバーによる争いを制したのは、日本ダービー2着馬リーチザクラウン。
昨年はクラシックからジャパンカップ、有馬記念と王道を歩むも無冠に終わり、
今年初戦はフェブラリーSで10着。素質開花の舞台として、
新たにこの芝マイル路線へと挑んできたのである。

そのチャレンジが鮮やかに実を結んだ。

ゆったりとしたスタートだったが、引っ張り切れない手ごたえでグイグイと馬群の外を上がっていく
直線でも長くしぶとく脚を伸ばしたリーチザクラウン。残り200mで抜け出すと、
内ラチ沿いに追い込んだトライアンフマーチをクビ差振り切ってのゴールとなる。

リーチザクラウンにとっては、きさらぎ賞以来約1年2か月ぶりとなる1着。
復活と、マイルの新星誕生とを同時に告げる勝利といえそうだ。