データーチェック
1番人気の信頼性は薄い 前走は一桁着順
*連対馬全て該当・・・さらに16頭は5着以内
前走未勝利戦の馬にも注意 芝1600mの重賞からの参戦は苦戦
*クイ−ンC・チューリップ賞・桜花賞組は3着が最高
差し・追い込み馬よりも中団よりも前で末脚を持続的に使える馬 前走は芝1800mか芝2000m*フラワーC組が4勝
枠順の影響はあまりない 勝ち馬10頭中8頭は、前走時460キロ未満
ダート適正の高い種牡馬の産駒
近2走以内に5番手くらいの競馬をした好調馬


2020年4月26日(日曜) 2回東京2日第55回 サンケイスポーツ賞フローラステークスGU
《レース結果》
1 枠2黒 3 ウインマリリン 牝3 54.0 横山 武史 1:58.7
2 枠4青 7 ホウオウピースフル 牝3 54.0 D.レーン 1:58.7 クビ
3 枠8桃 16 フアナ 牝3 54.0 L.ヒューイットソン 1:58.8 クビ
4 枠8桃 15 ショウナンハレルヤ 牝3 54.0 田辺 裕信 1:59.1 2
5 枠5黄 9 スカイグルーヴ 牝3 54.0 C.ルメール 1:59.3 1 1/4

《レース内容》
4番人気のウインマリリンが好位から抜け出し、鞍上の横山武史騎手=美・鈴木伸=
とともに重賞初制覇を飾った。2番人気でクビ差2着のホウオウピースフルまでが
オークスの優先出走権を獲得。1番人気スカイグルーヴは5着に敗れた。
無観客でも、重賞初Vの重みに変わりはなかった。
4年目の横山武騎手がウインマリリンでV。オークス切符をつかみ取り、ガッツポーズだ。
「どんなレースでも勝つのはうれしいですが、重賞はよりいっそううれしいです」。
17度の重賞挑戦で3着が最高だったが、騎乗フォームの改造など努力が実った。
絶好の3番枠を生かして先行。1000メートル通過が58秒6の速い流れにも、
4番手のインで対応した。「理想は逃げ馬の後ろでしたが、
そこは(父の横山)典弘騎手に取られてしまったので。
それでもいい位置で競馬ができたし、手応えが良かったのでペースは気にしなくていいかと」。
直線では馬の間を割って先頭へ。強風で砂ぼこりが舞い、
残り300メートル付近でムチを落としたが、懸命に追って後続を振り切った。
「(ムチの落下は)恥ずかしいですが、馬の力で勝てました。
人の指示に従う馬なので、距離は延びても大丈夫」と意欲を見せた。
厩舎からマルターズディオサ、インターミッションなどに続く
オークス出走候補に、手塚調教師は「うちにはいい3歳牝馬が多いけど、
その中でも遜色ないと思っていた。2400メートルになるのは、もっといい」と自信をのぞかせる。
GIは昨年の日本ダービー(リオンリオン15着)に騎乗している横山武騎手だが、
「あのときは(騎乗停止の父の)代打で騎乗。今回は自分で権利を取ったので、
より気を引き締めて臨みたい」。この日は10R(13番人気)、11R(4番人気)、
12R(12番人気)と怒濤の3連勝で締めた。新時代を担うホープが、
ウインマリリンとともにオークスで新風を吹き込む。
2019年4月21日(日曜) 2回東京2日第54回 サンケイスポーツ賞フローラステークスGU
《レース結果》
1 枠2黒 4 ウィクトーリア 牝3 54.0 戸崎 圭太 1:59.5
2 枠1白 2 シャドウディーヴァ 牝3 54.0 岩田 康誠 1:59.5 ハナ
3 枠5黄 9 ジョディー 牝3 54.0 武藤 雅 1:59.6 1/2
4 枠4青 8 パッシングスルー 牝3 54.0 石橋 脩 1:59.6 アタマ
5 枠8桃 18 フェアリーポルカ 牝3 54.0 和田 竜二 1:59.6 ハナ



《レース内容》
戸崎騎乗の3番人気ウィクトーリアが戦前の逃げ宣言から一転、中団から鋭く脚を伸ばす
レース内容で重賞初制覇を飾った。タイムはレースレコードタイの1分59秒5(良)。
ハナ差2着のシャドウディーヴァとともにオークスへの優先出走権を獲得した。
想定外の出負けが、新しい引き出しを生み出した。逃げ宣言をしていたウィクトーリアが、
ファンもどよめく中団の位置取りから大逆転劇を披露。戸崎騎手が直線でジワジワ外へ持ち出すと、
メンバー最速となる上がり3ハロン33秒2の末脚を繰り出して、
インから抜け出したシャドウディーヴァをハナ差捕らえた。
「作戦は逃げということでしたが、スタートで出遅れてしまって。それでも最後にすごい脚で来てくれた。
他の馬もいたので(勝ったかどうか)分かりませんでしたが、素晴らしい伸びでした」
作戦通りにいかず苦笑いの戸崎騎手だったが、初コンビで見事に重賞初制覇へ導いた。
それまでの2勝はともに逃げ切りで、中団に控える競馬では5、7着と好結果が出ず
“ハナがベスト”が陣営の見解だった。
今回の位置取りには「僕は駄目だと思った」と小島調教師をはじめ、半ば諦めムードが漂ったというが、
まさにひょうたんから駒。蓋をあければ、昨年のサトノワルキューレと並ぶ1分59秒5の
レースレコードVで「ジョッキーが臨機応変に対応してくれたし、
馬も良くなっていたということでしょう」とトレーナー。うれしい誤算だった。
2勝目の後に大きな反動が出た経緯があるだけに、今後については状態を見てから決められるが、
体調さえ問題なければもちろん、オークスに向かう可能性はある。
戸崎騎手は「これだけのパフォーマンスを見せてくれたし、
良血馬でもありますから」と3歳牝馬路線の新パートナーに大きな期待を寄せる。
母は2008年の秋華賞を11番人気で制したブラックエンブレム。秋には母子制覇という快挙もかかるが、
『ローマ神話の勝利の女神』と名付けられた少女が、
新緑の府中でもう一度ビッグサプライズを起こすかもしれない。
2018年4月22日(日曜) 2回東京2日11R 第53回 サンケイスポーツ賞フローラステークス
《レース結果》
1 枠2黒 4 サトノワルキューレ 牝3 54.0 M.デムーロ 1:59.5 33.4 446 -4 角居勝彦 1
2 枠8桃 15 パイオニアバイオ 牝3 54.0 柴田善臣 1:59.5 クビ 34.4 428 +12 牧光二 13
3 枠8桃 16 ノームコア 牝3 54.0 戸崎圭太 1:59.6 クビ 34.6 456 -4 萩原清 5
4 枠1白 1 サラキア 牝3 54.0 池添謙一 1:59.7 1/2 33.7 430 0 池添学 2
5 枠3赤 6 ファストライフ 牝3 54.0 大野拓弥 1:59.9 1 33.8 436 -2 青木孝文 12



《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・サトノワルキューレ(牝3、栗東・角居厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:59.5(良)。2着にはクビ差で13番人気・パイオニアバイオ(牝3、美浦・牧厩舎)、
3着にはクビ差で5番人気・ノームコア(牝3、美浦・萩原厩舎)が続いて入線した。
今年からオークスの優先出走権は2着以内に与えられる。
ハナを奪ったのはデュッセルドルフ、この直後にノームコア、カーサデルシエロ、
オハナ、ラブラブラブ、パイオニアバイオ、レッドベルローズらが先行集団の前半分、
その後にノーブルカリナン、ハイヒール、オスカールビー、ヴェロニカグレース、
ウスベニノキミ、ファストライフ、サラキアが続く。
後方にディアジラソル、サトノワルキューレという比較的詰まっている隊列。
直線ではノームコアが早目に先頭に立ち、その直後からパイオニアバイオが渋太く脚を伸ばす。
追い込み勢の中から最も良い脚で伸びてきたのがサトノワルキューレ。
前2頭を並ぶ間もなく交わしさってゴールイン。
勝ったサトノワルキューレは、新馬戦を勝利した後は2400m戦の梅花賞で3着、
前走のゆきやなぎ賞で2勝目を挙げた。オークス(G1)では距離実績を武器に
桜花賞組に挑むことになる。母ヒアトゥウィンはブラジル産馬で、南アフリカでG1を2勝している。
2017年4月23日(日) 2回東京2日11R 第52回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)
《レース結果》
1 1 1 モズカッチャン 牝3 54.0 和田竜二 2:01.3   33.9 468 0 鮫島一歩 12
2 4 7 ヤマカツグレース 牝3 54.0 横山典弘 2:01.3 クビ 34.4 448 0 池添兼雄 10
3 7 14 フローレスマジック 牝3 54.0 戸崎圭太 2:01.3 アタマ 34.3 452 -4 木村哲也 2
4 3 6 タガノアスワド 牝3 54.0 国分恭介 2:01.6 1 3/4 35.0 492 -12 五十嵐忠男 3
5 8 16 レッドコルディス 牝3 54.0 北村宏司 2:01.6 クビ 34.1 460 -8 高橋義忠 11


《レース内容》
和田竜二騎手騎乗の12番人気・モズカッチャン(牝3、栗東・鮫島厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:01.3(良)。2着にはクビ差で10番人気・ヤマカツグレース(牝3、栗東・池添兼厩舎)、
3着にはアタマ差で2番人気・フローレスマジック(牝3、美浦・木村厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたホウオウパフューム(牝3、美浦・奥村厩舎)は8着に敗れた。
勝ったモズカッチャンの近親には大阪杯2着などG1でも好走歴のあるステファノスがいる。
未勝利→500万→今回と3連勝、トライアルレースの勝者として堂々とオークスに臨むこととなる。
2016年4月24日(日) 2回東京2日11R 第51回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)
《レース結果》
1 8 18 チェッキーノ 牝3 54.0 C.ルメール 1:59.7   34.6 464 +2 藤沢和雄 3
2 6 11 パールコード 牝3 54.0 川田将雅 2:00.2 3 35.3 502 -14 中内田充正 2
3 3 6 アウェイク 牝3 54.0 吉田豊 2:00.3 1/2 35.3 452 -2 斎藤誠 13
4 5 9 フロンテアクイーン 牝3 54.0 蛯名正義 2:00.3 アタマ 36.0 450 +6 国枝栄 4
5 2 3 ビッシュ 牝3 54.0 横山典弘 2:00.5 1 1/2 34.6 404 -4 鹿戸雄一 1

《レース内容》
チェッキーノが2着に3馬身差の完勝。レベルの違いをアピールした。
それにしても強かった。東京芝2000メートルでは不利なQ番枠にもかかわらず、
最後は独走。時計も開幕週とはいえ2分を切る1分59秒7の好タイムだった。
今までこのレースで2分を切った馬はいませんからレースレコードですね。
大外枠でしたが、ルメール騎手はあまり外を回らないよう、ロスを最小限に抑えました。
道中も中団の後ろでうまく折り合っていたし、牝馬に乗せると本当にうまい。
馬も強かったが、今日は鞍上の手腕も光った。今日の内容なら本番のオークスでも楽しみ。
桜花賞の上位組に迫れる可能性があると思います。
血統的には全兄がコディーノですから距離延長がプラスとは言えませんが、
かといって大きなマイナス材料でもない。馬体も整っていますから。
気性的にカリカリしているわけじゃないし、今回も道中は落ち着いて走れている。
特に距離は問題ない。東京コースも合っているし、
ゆとりのあるローテーションにも好感が持てる。
桜花賞上位組を追う次位グループに食い込んできたのは間違いない。
2着のパールコードも馬体が絞れて良くなってきました。
前走は中山の芝2000メートル(ミモザ賞)を勝ちましたが、
必ずしも東京のフローラSにつながるわけではありません。
そういう意味ではきつい流れになったのが幸いしましたね。
正攻法のレースができるのが強みだが、最後の切れ味勝負では見劣った。
もともと渋いタイプだから、時計のかかる馬場になるようなら本番でも浮上の余地がありそうだ。
対照的にビッシュは注文のつくタイプ。自力で動けないのでは苦しいです。
フロンテアクイーンは先行勢の中では頑張ったが、流れを考えると結果的に仕掛けが早かった。
アウェイクは父ディープインパクトの切れを生かして3着。
しかし、3着争いを制したというだけで上位とは力の差を感じました。
出走権は取りましたが、本番では厳しいでしょう。
2015年4月26日(日) 2回東京2日11R 第50回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)
《レース結果》
1 3 5 シングウィズジョイ 牝3 54.0 内田博幸 2:01.8   34.3 450 -6 友道康夫 2
2 3 6 ディアマイダーリン 牝3 54.0 横山典弘 2:01.8 クビ 34.1 478 -8 菊沢隆徳 1
3 1 1 マキシマムドパリ 牝3 54.0 武豊 2:01.9 クビ 33.9 432 -18 松元茂樹 3
4 1 2 ウインアキレア 牝3 54.0 柴田大知 2:02.0 1/2 34.0 446 -8 加用正 12
5 5 10 エバーシャルマン 牝3 54.0 石橋脩 2:02.0 クビ 33.9 452 -2 堀宣行 8

《レース内容》
オークスの出走権をかけた戦い。もっと白熱したレースを期待したのだが…。
5ハロン通過は62秒6。東京だからある程度は仕方ないにしても落ち着いた流れでした。
それゆえに上位馬は好位につけた組が独占した。
それに外めの馬はやや持って行かれ気味の走りでした。
この距離の3歳馬にとって内枠というのも大きかったでしょう。
いずれにしても“強い”という印象はなかったな。負けた組も抵抗することなくあっさりだったから。
桜花賞もそうだけどこれだけペースが遅いと、距離適性の見極めは難しい。
ただ、勝ったシングウィズジョイはシングライクトーク↓シングライクバードと続く母系、
そしてディアマイダーリンの母はゴールドアリュールの母ニキーヤの妹…
血統的に距離は持ちそうだし、ゆったり流れる2400メートルはいいんじゃないでしょうか。
権利を取った馬の中で本番に向けて最も不安があるのは3着マキシマムドパリですね。
アスカビレン14キロ減など関西馬は全体的にマイナス体重が多かったけど、
特にこの馬の18キロ減は目立っていた。実際に馬体も寂しく映った。
デビューから体が減り続けて今回がダメ押しといった感じです。
この馬体でここまで走ったことは評価できるけど、オークスまでに体を戻すことを考えると大きな不安材料だ。
4着以下ではオークス出走は厳しいですが…。
アドマイヤピンクは14着。あの流れでは仕方ないかな。
7着ナガラフラワーは展開不向きだし、外枠もかわいそうでした。
あと、いいレースと見ていたミモザ賞組は案外でした。
リアンドジュエリーもフロレットアレーも現状の力なのか。
オークスに向けてはそれほど収穫の多いレースではなかった、というのが正直な感想。
ただ、このレースを前向きに考えればスローの緩い流れで「負担がかからずに権利を取れた」とも言えます。
超スローの桜花賞組も同様に疲れはないでしょうし、これが牝馬2冠目でどう出るかでしょう。
2014年4月27日(日) 2回東京2日11R 第49回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)
《レース結果》
1 1 2 サングレアル 牝3 54.0 岩田康誠 2:00.0   34.3 414 -4 松田博資 4
2 3 5 ブランネージュ 牝3 54.0 秋山真一郎 2:00.0 アタマ 35.3 458 -4 藤岡健一 6
3 8 17 マイネオーラム 牝3 54.0 松岡正海 2:00.2 1 1/2 34.8 458 +4 高橋義博 13
4 7 15 マローブルー 牝3 54.0 戸崎圭太 2:00.3 クビ 35.4 432 -6 堀宣行 9
5 7 13 ニシノアカツキ 牝3 54.0 勝浦正樹 2:00.3 ハナ 34.6 448 -4 武藤善則 11

《レース内容》
VTRで確認したらサングレアルは直線だけで12頭を抜きました。
ブエナビスタの妹、やはり血なのかな。小さいけど立派な馬ですね。
前走の福寿草特別4着を見て大したことはないかなと思ったんですけど、
直線で斜めに外に出しての差し切り勝ち、時計以上に厳しい競馬でした。
開幕週でも思ったほど速くはなかった。ペースも流れたし、時計はこんなものでしょう。
ただ、頭差でも捕らえるあたりがこの馬の血というか、持っている気がします。
2着のブランネージュは積極的に流れに乗って勝ったかと思ったんですけど。
この馬はチューリップ賞で4着だったし、前走の君子蘭賞の勝ち方を見て面白そうだなと思っていました。
問題はマジックタイム。直前に後藤からスイッチしたこともあるし、ひと息は入ったこと、あるいは距離・・・
牝馬の乗り替わりは本来、すごく痛いですが、杉原君は以前に乗って勝っています。
レースはそつなく乗りましたし、手替わりの影響はなかったと思います。
ただ、前の馬を捕らえられず、後ろの馬に差されては・・・。
確かにノーミス、だとすると、やっぱり距離なのかな。マイネグレヴィルは今回が目一杯の
勝負だったと思うけど、開幕週の馬場が合わなかった。速い脚がない馬ですから
今回は仕方ない。フラワーC2着のような馬場なら良かったんですけど。
道悪にでもなるようならオークスでも注意です。
3着マイネオーラムは外枠なのに勝ち馬と同じような位置から上がっていって
権利を取りました。これまでも結構、強い相手と戦って大きく負けていません。
それにしても牝馬路線は桜花賞まではストレートにきましたけど、
オークスは非常に難しくなった。
マジックタイムあたりがあっさり勝っていれば第2勢力になり得たんだけど。
ハープスターの出走が前提だけど、第2勢力が混沌としている状況に変わりない。
ただ、この時期の2000mの重賞で1.2着の馬はそれなりに評価したい。
桜花賞組に距離が延びて良さそうな馬はいませんでした。
今日の1.2着馬のレースは誉められますけど、オークス前に走り過ぎたというか・・・。
余力を残したかとなると少々疑問です。
2013年4月21日(日) 2回東京2日11R 第48回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)
《レース結果》
1 12 デニムアンドルビー 牝3 54.0 内田博幸 2:03.9   33.8 432 +2 角居勝彦 1
2 10 エバーブロッサム 牝3 54.0 戸崎圭太 2:04.0 3/4 33.9 466 +6 堀宣行 2
3 6 ブリュネット 牝3 54.0 福永祐一 2:04.1 3/4 33.8 462 -10 千田輝彦 9
4 18 テンシンランマン 牝3 54.0 田中勝春 2:04.1 ハナ 34.0 466 -10 伊藤伸一 5
5 5 タガノミューチャン 牝3 54.0 吉田豊 2:04.2 クビ 34.5 494 +2 浅見秀一 11



《レース内容》
稍重まで回復した馬場だったけど、雨の影響でペースが遅く平凡なタイムだったのは仕方がない。
ただ、勝ったデニムアンドルビーには数字では測れないインパクトを感じた。
レースが終わった瞬間の印象としてはオークスのナンバーワン候補です。
その根拠はスローとはいえ上がりは推定で4ハロン連続して11秒台の脚を使っています。
2着馬と接触した後もこの馬は真っ直ぐ走っていました。
桜花賞を勝ったアユサンと同じディープインパクト産駒、脚質的にも東京で頼りになる。
逆に距離に疑問符がついたのが6着スイートサルサと12着のイルュミナンスだ。
スイートサルサは切れ味が身上の馬ですが、母系は2代続けて距離が微妙。
よほど強い勝ち方をしない限りオークスでは厳しいと感じていましたが、
最後で止まってしまいました。2着のエバーブロッサムは能力を出し切ったけど、
相手の器の違いにやられたって感じだ。
戸崎圭はスローでも1番早く流れに乗って、勝ち馬と接触するほど併せていった。
4分の3馬身差とはいえ力負けです。エバーとスイートがそれぞれフラワーC、クイーンCの2着馬
これ以外のメンバーは大したことがなかったとも言えるから
エバーの台頭も納得がいく範囲だ。
ブリュネットが最後に割ってきて3着
ダイワメジャー産駒で距離は微妙ですし1.2着馬よりは落ちますけど
競馬に参加していなかった分、最後の脚は悔れない気もします。
それにしても、内田博、戸崎圭のライバル同士がしのぎを削っている。
あと4週で桜花賞馬アユサンとの対決が楽しみになってきた。
ディープ産駒はダービー馬も出していますけど、体型が似ているなら
牝馬の方が良いですから、勝ち馬は大いに誉めていいと思います。
2012年4月22日(日) 2回東京2日11R 第47回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)
《レース結果》
1 6 ミッドサマーフェア 牝3 54.0 蛯名正義 2:02.0   33.4 452 +10 小島太 1
2 10 アイスフォーリス 牝3 54.0 松岡正海 2:02.4 2 1/2 34.3 458 -2 相沢郁 2
3 5 ダイワデッセー 牝3 54.0 武士沢友治 2:02.5 3/4 34.3 474 -6 松田国英 18
4 1 ターフデライト 牝3 54.0 中谷雄太 2:02.6 1/2 34.0 470 0 小島茂之 10
5 18 セコンドピアット 牝3 54.0 石橋脩 2:02.6 ハナ 33.4 442 -8 田中清隆 7

《レース回顧》
18頭全てが収得賞金900万円以下、ここで3着に入るしかオークスへの道は
開けないだけに厳しいレースを期待したが・・・。
逆に慎重になったのか5ハロン通過は62秒1のスローペース。
レース全体のレベルに疑問符が付く結果になった。

開幕週の馬場でこうペースが落ち着くと内々で流れに乗った組が有利です。
しかも東京の2000mですから枠順も明暗を分ける大きな要因となりました。
古馬ならいざしらず、3歳牝馬ですから10番より外はさすがに厳しかった。

大外枠のセコンドビアットがもったいない内容だった一方で、
2着アイスフォーリスと3着ダイワデッセーの好走が今回のレースを象徴している。
インの2,3番手をコースロスなく回ってそのまま粘り込んでしまった。

ただし、冷静に見れば全てがうまくいったのに善戦止まり、
アイスフォーリスは未勝利戦を勝っているように、この東京2000mがベストでしょう。
それでも追ってからの甘さが残る現状です。
本番が同じようにスローになっても善戦以上を期待するのはどうでしょう。

可能性を残すのは勝ったミッドサマーフェアだけです。
前半のペースから上がりは速くなって当然ですが、楽をしていた先行勢を
楽々差し切って2馬身半差は文句が付けられない。
いい脚を継続して使えることは本番でも大きな武器になる。

テンの1ハロンだけ行きたがる素振りを見せましたが
以後は危なげないレース運びでした。
タニノギムレット産駒は2000mがベストの印象もありますが
時計の掛かる馬場の1800mを前走の君子蘭賞で克服ならスタミナの不安はありません。
あとは年明けから5戦を消化して上がり目がどうか・・・。

体を減らしていたら不安だったがプラス10キロの出走でお釣りが残った点は何より。
桜花賞上位組の経験値には一目を置くが一角に食い込む存在に浮上したと言っていいだろう。

桜花賞組にこれといってオークス向きという馬はいない、
距離延長を克服する馬が出現するかに注目してしていましたが
ミッドサマーフェアは合格点を与えられます。

2011年4月23日(土) 2回東京1日 第46回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)
《レース結果》
1 8 バウンシーチューン 牝3 54.0 三浦皇成 2:03.3   36.2 412 -6 田島俊明 9
2 1 マイネソルシエール 牝3 54.0 柴田大知 2:03.3 アタマ 37.0 448 +2 手塚貴久 15
3 5 ピュアブリーゼ 牝3 54.0 内田博幸 2:03.3 クビ 37.3 434 0 古賀慎明 3
4 14 ハッピーグラス 牝3 54.0 松田大作 2:03.4 1/2 37.1 448 0 藤原英昭 8
5 13 マイネイサベル 牝3 54.0 松岡正海 2:03.5 3/4 36.6 448 +2 水野貴広 2



《レース回顧》
馬場状態が影響したのか大波乱の結末、驚きのトライアル戦になりました。
馬場が悪くなって1000m通過が60.4秒、数字以上のスタミナ、総合力が問われたレース。

バウンシーチューンは未勝利勝ち→即重賞勝ちと人気の盲点になっていたが
過去のレースぶりは、長く良い脚が使えるタイプ。
馬の能力を信じた田島くんの騎乗ぶりも光りました。

トニービンの肌にステイゴールドですから、小柄でもスタミナ豊富なタイプ。
本番もこんな競馬になれば面白い存在になりそうです。
高速決着には課題が残りますが、マイネイサベルとの追い比べを制しての勝利は本番通用の評価ができる。

2着マイネソルシエールも思った以上にスタミナがありました。
最高にロスなく走って、十分な力を出し切った結果としか言いようがない。
ただ正攻法の競馬をして一旦抜け切ったピュアブリーゼの方が本番でのチャンスは大きい。
内容的には勝ちに等しい内容でした。
オークス向きという評価で、この組では最も崩れないタイプでしょう。

ダンスファンタジアはもう春は評価できませんね。
一旦、立て直しが必要かと思います。


2010年4月25日(日) 2回東京2日 11R 第45回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GII)


《レース結果》
1 15 サンテミリオン 牝3 54.0 横山典弘 2:00.2   34.6 454 -2 古賀慎明 1
2 5 アグネスワルツ 牝3 54.0 柴田善臣 2:00.4 1 35.0 460 +8 宮本博 4
3 14 ブルーミングアレー 牝3 54.0 松岡正海 2:00.7 1 3/4 35.0 474 0 小島茂之 2
4 13 アマファソン 牝3 54.0 鮫島良太 2:00.7 アタマ 34.1 466 0 松田博資 6
5 2 アスカトップレディ 牝3 54.0 藤田伸二 2:01.0 2 34.8 436 -6 須貝尚介 5



《レース内容》
オークストライアル・フローラS(GII)で、単勝オッズ1.9倍という断然の人気を背負ったのはサンテミリオン。
デビュー戦と若竹賞で牡馬を一蹴し、フラワーCでも1番人気に推されていた好素材だ。
そのフラワーCでは、後に桜花賞2着となるオウケンサクラの前に3着と敗れたが、
オークスへ向けて仕切り直しのこの一戦では、安定した走りでキッチリと期待にこたえてみせた。

8枠15番ゲートから飛び出したサンテミリオンは、当然スタート直後のコーナーで外を回ることになる。
それでも余裕たっぷりの脚取り、逃げたアグネスワルツを外から見る2〜3番手に無理なくつけた。
そのまま折り合ってコーナーを回りきり、直線では残り400mのあたりからスパート。
坂を上りながらアグネスワルツを捉えると、追い比べの末にこれを降し、最後は1馬身差でのゴールとなった。

重賞初制覇ではあるが、勝って当然といわんばかりの横綱相撲、タイトルと自信を胸に、
あらためてクラシックの大舞台への挑戦だ。
女王アパパネとは未対戦。楽しみな存在がオークスへ駒を進めることになった。