データーチェック
1番人気馬の複勝率は7割
人気薄も先行型を狙え
早い上がりを使える馬
その世代のリーディング上位種牡馬の産駒


2020年5月2日(土曜) 2回東京3日 第27回 テレビ東京杯青葉賞
《レース結果》
1 枠2黒 3 オーソリティ 牡3 56.0 L.ヒューイットソン 2:23.0
2 枠4青 7 ヴァルコス 牡3 56.0 三浦 皇成 2:23.0 クビ
3 枠1白 1 フィリオアレグロ 牡3 56.0 D.レーン 2:23.1 クビ
4 枠2黒 4 ブルーミングスカイ 牡3 56.0 北村 宏司 2:23.3 1 1/4
5 枠6緑 12 メイショウボサツ 牡3 56.0 吉田 豊 2:23.6 1 3/4

《レース内容》
3番人気のオーソリティがゴール直前に抜け出して重賞初勝利。
鞍上のヒューイットソン騎手は、今回の短期免許最終週に通算2個目のタイトルをつかんだ。
2着は4番人気のヴァルコス。この上位2頭が日本ダービー
(31日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。
2枚の日本ダービー行きチケットをかけた3頭の激しい追い比べ。
最後にグイッと抜け出したのはオーソリティだった。
「距離が延びていいと思っていました。成長すれば
もっといい脚を使えるようになると思いますが、毎回いい脚を使ってくれますね」
端正な面立ちを黒いマスクで隠したヒューイットソン騎手の頑張りをたたえる。
直線では前が壁になる場面もあったが、すぐさま外に持ち出して進路を確保。
右ステッキの連打で闘志を鼓舞し、クビ、クビ差の接戦をものにした。
3月7日から短期免許で騎乗し、翌日の弥生賞(3着)でコンビを組んだ思い入れの深い馬。
今週が免許期間のラストだっただけに、「ファンタスティック!
 来日してすぐに乗った馬で最後に結果を出せて特別な思いです」と喜びを語った。
木村調教師は「追い切りのときはそんなに良くなかったが、
その後に毛づやが良くなってグンと変わった感触があった。すごい馬ですね」と
改めてほれ込んだ様子。皐月賞は相手関係などを考慮して回避したが、
シルクレーシングの米本昌史代表は「想像以上の勝ち方。未知の力が見えました。
馬体などをチェックして問題ないなら、堂々と行ってほしい」とダービー参戦の意向を表明した。
走破タイム2分23秒0(良)は、従来の記録を0秒6上回るレースレコードで、
ダービーの勝ちタイムでも歴代2位に相当。胸を張って挑戦状を叩きつける。
2019年4月27日(土曜) 2回東京3日第26回 テレビ東京杯青葉賞
《レース結果》
1 枠1白 2 リオンリオン 牡3 56.0 横山 典弘 2:25.0
2 枠2黒 3 ランフォザローゼス 牡3 56.0 C.ルメール 2:25.0 ハナ
3 枠3赤 5 ピースワンパラディ 牡3 56.0 戸崎 圭太 2:25.3 2
4 枠8桃 15 キタサンバルカン 牡3 56.0 大野 拓弥 2:25.5 1 6
5 枠8桃 16 サトノラディウス 牡3 56.0 三浦 皇成 2:25.6 1/2

《レース内容》
5番人気リオンリオンが最後まで粘り通して重賞初V。猛追してハナ差2着だった
1番人気ランフォザローゼスとともに、ダービーの優先出走権を獲得した。
平成の競馬を彩ったお家芸が、重要な一戦で鮮やかに決まった。
ダービートライアルの青葉賞。34年目を迎えた大ベテラン・横山典弘騎手に操られた
5番人気リオンリオンが、堂々たる逃げ切りで夢切符をゲットした。
「いつも通り、きょうもリズム良く走らせた。
最後までしっかり脚を使ってくれた。能力は十分に発揮してくれたよ」
 愛馬の首筋をポンポンと叩いてねぎらった鞍上。喜びを伝える言葉はシンプルだが、
レースラップを見ると繊細な匠の技が浮き彫りになる。1000メートル通過59秒9、
2000メートル通過2分0秒3…。絶妙な平均ペースでじわじわと後続の体力を奪い、
見事、ハナ差の殊勲につなげてみせた。
 「いい感じで逃げていたけれど、結構縦長だったし、どうなのかと思っていた。さすがだね」
 調教師としては初めてとなるダービーへの扉を開いた松永幹調教師も、騎手時代、
同期で切磋琢磨した名手のエスコートを絶賛する。12年前の開業初Vを思い出させる
ビッグなプレゼント。それに応えた愛馬の成長ぶりにも
「奥手で(良くなるのは)秋かなって思っていたけど、強かった」と目を細めた。
難関を突破して、次はいよいよ令和最初の頂上決戦。
「ダービーに向かうとなると、もっと良くなることを期待したい。もちろん、
乗ってもらえるなら横山騎手にお願いしたい」とトレーナーがラブコールを送れば、
鞍上も「期間は短いけど、もうちょっと良くなってほしいので、
そこは松永先生にお願いしたい」と同じ思いを口にする。
これまで、トライアル組はことごとくはね返されてきたダービー譜。
強気の逃げという必殺技を手に入れた平成最後の青葉賞馬が、受難の歴史にしたたかに立ち向かう。
2018年4月28日(土曜) 2回東京3日11R 第25回 テレビ東京杯青葉賞
《レース結果》
1 枠5黄 9 ゴーフォザサミット 牡3 56.0 蛯名正義 2:24.4 34.1 496 -4 藤沢和雄 6
2 枠7橙 15 エタリオウ 牡3 56.0 石橋脩 2:24.7 2 34.6 450 -6 友道康夫 7
3 枠5黄 10 スーパーフェザー 牡3 56.0 福永祐一 2:24.7 ハナ 34.0 470 -4 友道康夫 1
4 枠8桃 17 モンテグロッソ 牡3 56.0 北村宏司 2:25.0 1 3/4 35.0 500 -8 木村哲也 14
5 枠6緑 11 トラストケンシン 牡3 56.0 柴田大知 2:25.0 ハナ 35.0 456 +2 高橋文雅 12



《レース内容》
蛯名正義騎手騎乗の6番人気・ゴーフォザサミット(牡3、美浦・藤沢和厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:24.4(良)。2着には2馬身差で7番人気・エタリオウ(牡3、栗東・友道厩舎)、
3着にはハナ差で1番人気・スーパーフェザー(牡3、栗東・友道厩舎)が続いて入線した。
(2着までに日本ダービーの優先出走権が与えられる)
ディープインラヴがスッとハナを奪う。少し離れてトラストケンシン、モンテグロッソ、
カフジバンガードと続く。隊列に馬群が固まることなく、
ダブルフラット、ゴーフォザサミット、エタリオウ、ミッキーポジション、スーパーフェザー、
ダノンマジェスティ、ノストラダムス、オブセッション。中団で控えたサトノソルタスが向正面、
3コーナー手前で動き出す。後方にユウセイフラッシュ、マイネルサリューエ、
テトラルキア、スズカテイオー、最後方にクレディブル。
淀みないペースで流れて、勝負の直線へ。先行勢が横に広がっての追い比べ、
外に持ち出したエタリオウが抜け出しにかかったところ、
すぐ後ろからゴーフォザサミットが一気に交わしさる。
更に外から伸びてきたのがスーパーフェザー。
ゴーフォザサミットが抜け出し、際どい2着争いの末、エタリオウが先着を果たした。
勝ったゴーフォザサミットは、強烈な末脚を武器に12年産経大阪杯(G2)を制した他に
G1でも(0.1.2.1)と活躍したショウナンマイティの半弟。
青葉賞は蛯名正義騎手が5勝目、藤沢和雄調教師が4勝目を挙げた
2017年4月29日(土) 2回東京3日11R 第24回 テレビ東京杯青葉賞(GII)
《レース結果》
1 7 10 アドミラブル 牡3 56.0 M.デムーロ 2:23.6   34.6 510 -4 音無秀孝 1
2 7 9 マル外ベストアプローチ 牡3 56.0 岩田康誠 2:24.0 2 1/2 34.7 468 -8 藤原英昭 4
3 5 6 アドマイヤウイナー 牡3 56.0 秋山真一郎 2:24.2 1 1/4 35.1 490 -2 須貝尚介 8
4 4 4 ポポカテペトル 牡3 56.0 C.ルメール 2:24.2 ハナ 35.2 474 -8 友道康夫 3
5 2 2 サーレンブラント 牡3 56.0 柴山雄一 2:24.5 1 3/4 35.1 444 -4 戸田博文 10



《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・アドミラブル(牡3、栗東・音無厩舎)が優勝。
勝ちタイムはレースレコードの2:23.6(良)。
2着には2馬身半差で4番人気・ベストアプローチ(牡3、栗東・藤原英厩舎)、
3着には1馬身1/4差で8番人気・アドマイヤウイナー(牡3、栗東・須貝尚厩舎)が続いて入線した。
勝ったアドミラブルの近親にはダービー馬フサイチコンコルドや皐月賞馬アンライバルド、
重賞3勝リンカーンがいる。ノドの手術を終えて以降は圧巻の3連勝。
日本ダービーの優先出走権を獲得した。混戦と言われているクラシック戦線において、
既成勢力に割って入れる存在なのではないか。
2016年4月30日(土) 2回東京3日11R 第23回 テレビ東京杯青葉賞(GII)
《レース結果》
1 5 6 ヴァンキッシュラン 牡3 56.0 内田博幸 2:24.2   34.5 490 +2 角居勝彦 4
2 4 4 レッドエルディスト 牡3 56.0 四位洋文 2:24.4 1 1/4 33.9 500 -2 笹田和秀 5
3 8 13 レーヴァテイン 牡3 56.0 C.ルメール 2:24.9 3 34.7 446 -2 堀宣行 1
4 8 12 プロディガルサン 牡3 56.0 戸崎圭太 2:25.1 1 1/4 35.8 496 +8 国枝栄 2
5 7 11 メートルダール 牡3 56.0 H.ボウマン 2:25.3 1 1/4 35.1 466 -4 戸田博文 3



《レース内容》
内田博幸騎手騎乗の4番人気・ヴァンキッシュラン(牡3、栗東・角居厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:24.2(良)。
2着には1馬身1/4差で5番人気・レッドエルディスト(牡3、栗東・笹田厩舎)、
3着には3馬身差で1番人気・レーヴァテイン(牡3、美浦・堀厩舎)が続いて入線。
上位の2頭には5月29日に行われる日本ダービー(G1)の優先出走権が与えられた。
マイネルハニーが積極的に先手を取り、2番手にノーブルマーズ。ラヴアンドポップ、プロディガルサンと続き、
少し離れてヴァンキッシュランが追走。レーヴァテインは中団のやや後ろ、
レッドエルディスト、メートルダールは後方から終い勝負にかける。
3コーナーを迎えると先行する4頭と後続との差が大きく離れて縦長の展開となり、
直線手前ではマイネルハニーとノーブルマーズがリードを広げて直線へ。
前の2頭が懸命に粘り込みを図るが、馬場の真ん中からプロディガルサンが2頭に迫る。
さらにヴァンキッシュランが勢い良く前の3頭を捕らえると、
そのままリードを広げて先頭。最後は大外を追い込んだレッドアルディストに詰め寄られたが、
セーフティリードを保って、その名の由来通りに、走りでライバルを打ち負かした。
勝ったヴァンキッシュランは、2013年のセレクトセールで1億9950万円の高値で取引された良血馬で、
前走のアザレア賞に続く2連勝。2走前の500万条件でも1位に入線を果たしていたが、2着に降着となっていた。
悔しい一戦を経て、これで2400m戦を“実質”3連勝。
ダービーと同じ舞台である東京2400mも2度経験し、胸を張って大舞台に挑むこととなる。
2015年5月2日(土) 2回東京3日11R 第22回 テレビ東京杯青葉賞(GII)
《レース結果》
1 4 8 レーヴミストラル 牡3 56.0 川田将雅 2:26.9   33.7 478 +2 松田博資 1
2 2 3 タンタアレグリア 牡3 56.0 蛯名正義 2:27.0 1/2 34.0 468 -2 国枝栄 4
3 3 6 ヴェラヴァルスター 牡3 56.0 田辺裕信 2:27.1 1/2 33.9 492 -2 木村哲也 5
4 1 1 ブラックバゴ 牡3 56.0 戸崎圭太 2:27.2 1/2 33.9 496 -2 斎藤誠 3
5 4 7 ミュゼダルタニアン 牡3 56.0 内田博幸 2:27.3 3/4 34.3 510 +2 高市圭二 12

《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の1番人気・レーヴミストラル(牡3、栗東・松田博厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:26.9(良)。
2着には半馬身差で4番人気・タンタアレグリア(牡3、美浦・国枝厩舎)、
3着には半馬身差で5番人気・ヴェラヴァルスター(牡3、美浦・木村厩舎)が続いて入線した。
ほぼ揃ったスタートからミュゼダルタニアンが出方をうかがうが、
大外からトーセンスパンキーがハナを主張。センチュリオン、スモークフリー、
ストレンジクォーク、ミュゼダルタニアンらが先団を形成する。
ブラックバゴはやや行きたがる素振りを見せて中団から、
それをマークするようにレーヴミストラルが追走。
カカドゥは離れた最後方からレースを進める。
直線入り口ではセンチュリオンが先頭に立つが、内からミュゼダルタニアン、
真ん中からタンタアレグリア、ヴェラヴァルスターが迫り、
外からスムーズに上がってきたレーヴミストラルも加わる。
激しい叩き合いの末、レーヴミストラル内側の各馬をねじ伏せるようにゴール。
3連勝でダービーへ名乗りを上げた。
2着はタンタアレグリアが踏ん張り、上位2頭が5月31日に行われる
日本ダービー(G1)の優先出走権を獲得した。
勝ったレーヴミストラルは兄姉にレーヴダムール、アプレザンレーヴ、レーヴディソールら
活躍馬がズラリと並ぶ良血。アプレザンレーヴは2009年のこのレースを勝っていて兄弟制覇。
また、管理する松田博資調教師は来年2月に引退を迎え、最後のダービー挑戦となる。
2013年4月27日(土) 2回東京3日11R 第20回 テレビ東京杯青葉賞(GII)
《レース結果》
1 5 ヒラボクディープ 牡3 56.0 蛯名正義 2:26.2   34.0 486 +4 国枝栄 7
2 3 アポロソニック 牡3 56.0 勝浦正樹 2:26.2 アタマ 34.7 530 0 堀井雅広 9
3 7 ラストインパクト 牡3 56.0 北村友一 2:26.2 クビ 33.7 482 -4 松田博資 2
4 10 サトノノブレス 牡3 56.0 北村宏司 2:26.4 1 1/4 33.3 482 -8 池江泰寿 4
5 13 アウォーディー 牡3 56.0 松山弘平 2:26.5 クビ 33.9 500 +8 松永幹夫 10



《レース内容》
日本ダービーと同じ舞台の最重要トライアル
今年の2分26秒2の決着はG2昇格後の01年以降で5位タイとなると
上位馬に別格に高い評価は与えられない。
勝ったヒラボクインパクトは今回がキャリア5戦目で初挑戦
もう少し芯が入ってほしい段階だけに伸びシロも見込んでも良いが
ダービーと同じ舞台で勝ったことは皐月賞上位組が東京10ハロン以上で
実績がない現状ではセールスポイントになりうる。
アポロソニックは中団からレースを進めた京成杯は7着に終わったが
前走から逃げに転じたことが項を奏している。
500万V→G2、2着と急浮上を見せた。
ただし5F通過61秒9のスローでは、展開に恵まれた。
マークがきつくなる本番は苦戦必至だろう。
注目を集めた1番人気レッドイレヴンは11着に終わり、
休養明けとはいえ2月帰厩、3月上旬からは時計を出し始め、
体重増はわずか4キロ、それでいて全くはじけなかった事実は重い。
ダービー出走がかなってもガラリ一変までは期待しにくい。
2012年4月28日(土) 2回東京3日   11R 第19回 テレビ東京杯青葉賞(GII)
《レース結果》
1 7 フェノーメノ 牡3 56.0 蛯名正義 2:25.7   34.1 492 0 戸田博文 1
2 12 エタンダール 牡3 56.0 松岡正海 2:26.1 2 1/2 34.8 430 -2 藤原英昭 10
3 10 ステラウインド 牡3 56.0 北村宏司 2:26.3 1 1/4 34.7 456 -6 尾関知人 13
4 16 ヤマニンファラオ 牡3 56.0 藤田伸二 2:26.5 1 1/4 34.9 466 -6 河内洋 8
5 8 タムロトップステイ 牡3 56.0 北村友一 2:26.6 3/4 35.5 524 -8 西園正都 5


《レース回顧》
1番人気フェノーメノが堂々たる勝ちっぷり、2着に2馬身半差、
2分25秒台走破ならダービーでも掲示板の可能性が十分にある。

自身の上がり34秒1はシンボリクリスエス、ゼンノロブロイあたりと
ほぼ同等の記録。
つまりダービー通用という図式が成り立つ訳です。

このレースの優勝馬はダービーでは
頑張っても2着までのジンクスがある。
本番と同じ舞台を経験した利は大きいはずなんだけど
同時にローテーションだとダービーまでのケアが大変だろう。
能力を認めながら中間の調整に目を光らせたい。

2011年4月30日(土) 2回東京3日   11R 第18回 テレビ東京杯青葉賞(GII)
《レース結果》
1 4 ウインバリアシオン 牡3 56.0 安藤勝己 2:28.8   33.6 500 -6 松永昌博 6
2 12 ショウナンパルフェ 牡3 56.0 蛯名正義 2:28.9 1/2 34.2 502 0 二ノ宮敬宇 4
3 10 トーセンレーヴ 牡3 56.0 C.ウィリアムズ 2:29.0 3/4 33.9 460 -2 池江泰寿 1
4 13 ギュスターヴクライ 牡3 56.0 内田博幸 2:29.1 1/2 33.9 478 0 荒川義之 3
5 9 ショウナンマイティ 牡3 56.0 浜中俊 2:29.1 アタマ 34.1 484 -6 梅田智之 2



《レース回顧》
舞台は同じ東京芝2400m、本番を占えるトライアルでした。が
まさかの超スローで2分24秒〜25秒台、なおかつ上がり34秒でまとまれば計算も立ちますが、
今年の結果は数字面での判断基準には、なりませんね。

勝ったウインバリアシオンはこれまでの重賞成績から評判は低かったですけど
相手をねじ伏せた勝ちっぷりは強いという印象でした。
本番でも怖い存在になりうるかと思います。

ショウナンパルフェは完璧なレース内容で伸び切れなかった。
3着トーセンレーブはゴチャついたにせよひ弱さが抜けきれていないようで、
結局、姉ブエナビスタような勝負強さが、まだ備わっていない感じですね。

ギュスターヴクライは現状では切れ味に欠けますが、それでも勝ち馬とは
コース取りの差が明暗を分けた面もあるし、長い目でみたら大器かも知れません。


2010年5月1日(土) 2回東京3日   11R 第17回 テレビ東京杯青葉賞(GII)
《レース結果》
1 2 ペルーサ 牡3 56.0 横山典弘 2:24.3   33.8 498 +2 藤沢和雄 1
2 5 トゥザグローリー 牡3 56.0 内田博幸 2:25.0 4 34.3 520 -12 池江泰郎 2
3 17 ハートビートソング 牡3 56.0 福永祐一 2:25.1 1/2 34.1 506 +2 平田修 3
4 6 アロマカフェ 牡3 56.0 柴田善臣 2:25.1 クビ 34.5 456 -6 小島太 12
5 14 リリエンタール 牡3 56.0 安藤勝己 2:25.5 2 1/2 35.5 424 -6 藤沢和雄 8



《レース内容》
ダービートライアル・青葉賞(GII)で注目を一身に浴びたのは、
新馬、500万下、若葉Sと3連勝中の素質馬ペルーサ。
前走でねじ伏せたヒルノダムールは次走の皐月賞で2着となっており、
ならばこの馬の能力も間違いなくGI 級、そんな期待から
単勝オッズ1.4倍の断然人気に支持されていた。

そしてペルーサは、圧倒的なパフォーマンスでその期待にこたえる。

直線、先行勢の間を割るようにスパートするペルーサ。坂を駆け上がりながら、
逃げ粘るミッションモード、早めに抜け出したリリエンタール、
同厩の両馬を並ぶ間もなく交わし去り、さらに突き放す。

2番人気トゥザグローリーと3番人気ハートビートソングが懸命に追いすがろうとするも、
これらに4馬身もの差をつけてゴールへ。
最後は鞍上・横山典弘騎手が後方を振り返って手綱を緩めるほどの余裕、
圧勝といえる内容で、初の重賞タイトルと日本ダービー優先出走権を手にしたのだった。

父ゼンノロブロイも青葉賞を制したが、日本ダービーでは2着に終わった。
果たして息子はどうか? そのドラマ性と、この日見せた強さゆえに、
本番でもペルーサが注目を集めるのは確実だろう。