データーチェック
1番人気は大不振、過去10年で3着2回のみ
高松宮記念組の取拾が鍵となる
サクラバクシンオー産駒に注目
前走マイル以上を使っていた距離短縮組
血統的には短距離色が強い方が良い


2020年5月16日(土曜) 2回東京7日第65回 京王杯スプリングカップGU
《レース結果》
1 枠8桃 13 ダノンスマッシュ 牡5 56.0 D.レーン 1:19.8
2 枠8桃 12 ステルヴィオ 牡5 57.0 川田 将雅 1:20.0 1 1/4
3 枠2黒 2 グルーヴィット 牡4 56.0 M.デムーロ 1:20.1 3/4
4 枠1白 1 ラヴィングアンサー 牡6 56.0 吉田 豊 1:20.1 アタマ
5 枠6緑 9 セイウンコウセイ 牡7 57.0 内田 博幸 1:20.1 クビ

《レース内容》
レーン騎乗で2番人気のダノンスマッシュが逃げ切って重賞5勝目を飾った。
2着は4番人気のステルヴィオ。連覇を狙った1番人気のタワーオブロンドンは8着に終わった。
オーストラリア出身のクールガイが輝きを取り戻した。降雨の中、
レーン騎手に導かれたダノンスマッシュが、デビュー18戦目にして
初めて逃走劇を披露し、後続を完封。重賞5勝目をマークした。
「作戦は特に決めていなかったけど、非常にスタートが良かったし、
ペースもそんなに流れないと思ったからね。いい流れになった」
雨でびしょぬれの勝負服を着たまま、殊勲のジョッキーが笑顔を見せる。
昨年タワーオブロンドンに続く連覇は、待望の今年最初のJRA重賞V。
「惜しい結果が続いていただけに勝てて本当にうれしい。(ダノンスマッシュは)脚が速いことが
ストロングポイント。久々の1400メートルで止まるか心配したが、
最後まで一生懸命走ってくれた」とパートナーをたたえた。
安田隆調教師は場内のモニター越しに「オシッ」と拳を握りしめた。
「いつもはゲート内でソワソワするのですが、きょうは(ゲートに)最後入れで
すごくタイミング良く出てくれた。まさかハナ(に立つ)とは思っていなかったけど、
モニターで最初の3ハロン(35秒2)を確認して、いいぞと思いました」と
高松宮記念10着大敗からの鮮やかな逆襲劇に目を細めた。
父ロードカナロアが安田記念を制したときと同じ5歳春。
マイルを克服しての父子制覇の夢も見えたが、トレーナーは「(安田参戦も)
一瞬頭をよぎりましたが、厚かましいのでやめておきます(笑)。
秋は産経賞セントウルS(9月13日、中京、GII、芝1200メートル)から
スプリンターズS(10月4日、中山、GI、芝1200メートル)を狙います」と
短距離界の頂点を目指すことを明言した。今秋、全力でそのラストピースを取りにいくつもりだ。
2019年5月11日(土曜) 2回東京7日 第64回 京王杯スプリングカップGU
《レース結果》
1 枠5黄 9 タワーオブロンドン 牡4 56.0 D.レーン 1:19.4 レコード
2 枠4青 7 リナーテ 牝5 54.0 武 豊 1:19.5 3/4
3 枠3赤 6 ロジクライ 牡6 56.0 戸崎 圭太 1:19.5 ハナ
4 枠2黒 4 トゥザクラウン 牡5 56.0 福永 祐一 1:19.5 ハナ
5 枠4青 8 キャナルストリート 牝5 54.0 石橋 脩 1:19.6 3/4


《レース内容》
レーン騎乗で1番人気のタワーオブロンドンが差し切り勝ち。3度目の重賞勝ちを決めた。
藤沢和調教師は8度目の同レース制覇。勝ちタイム1分19秒4は従来の記録を
0秒1更新するコースレコードだった。優先出走権を獲得した安田記念への出走は流動的。
1番人気を背負ったタワーオブロンドンは、難攻不落の要塞のごとく揺るがなかった。
馬場の真ん中を堂々と抜け出し、1年1カ月ぶりの勝利が重賞3勝目。
前年に僚馬ムーンクエイクが記録したタイムを0秒1更新するコースレコードで、
藤沢和厩舎を連覇&8度目Vへ導いた。鞍上のレーン騎手も興奮気味だ。
「好スタートを決めて道中で折り合い、しまいも素晴らしい脚。本当にいいリズムで運べた。
調教にまたがって力強い馬と感じていたが、強い勝ち方。GIで好勝負できる力がある馬だと思う」
普段から行きっぷりが良すぎるくらいの馬だが、初コンビの人馬の呼吸はまるで
長くコンビを組んだ戦友かのよう。中団追走から残り400メートルで満を持して追い出されると、
一歩一歩力強く伸び、余裕を持ってゴールで前へ出た。
これで芝7ハロンは3戦全勝。今回も盤石の立ち回りを見せた。
今後の路線は流動的だが、優先出走権を得た安田記念(6月2日、東京、GI、芝1600メートル)に
参戦する可能性もある。藤沢和調教師は「東京のマイルではキャピタルS(2着)で
まずまずいい競馬をしているし、ギリギリ大丈夫だと思う」と話し、動向が注目されるところだ。
それにしても、オーストラリアの若手有望株として来日したレーン騎手の活躍は華々しい。
この日は4勝の固め打ち。6日間の騎乗で早くも10勝を挙げ、
重賞も新潟大賞典(メールドグラース)に次いで2勝目だ。
 「グレイトデー。アリガトウゴザイマス」と喜びを伝えた25歳は、この先のビッグレースでも引っ張りだこ。
GIII→GIIと来たら、次はGIだ。きょうのヴィクトリアマイルで騎乗するノームコアをはじめ、
その手綱さばきから目が離せない。
2018年5月12日(土曜) 2回東京7日11R 第63回 京王杯スプリングカップ
《レース結果》
1 枠3赤 5 ムーンクエイク せん5 56.0 C.ルメール 1:19.5 レコード 33.2 504 0 藤沢和雄 4
2 枠8桃 17 マルガイキャンベルジュニア 牡6 56.0 石橋脩 1:19.5 アタマ 33.4 546 +2 堀宣行 7
3 枠1白 1 サトノアレス 牡4 56.0 蛯名正義 1:19.5 ハナ 32.7 504 -6 藤沢和雄 2
4 枠3赤 6 グレーターロンドン 牡6 56.0 田辺裕信 1:19.6 1/2 32.5 468 -2 大竹正博 3
5 枠2黒 4 ラインスピリット 牡7 56.0 森一馬 1:19.7 1/2 34.2 446 +2 松永昌博 14


《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の4番人気・ムーンクエイク(セ5、美浦・藤沢和厩舎)が優勝。
勝ちタイムはレコード1:19.5(良)。
2着にはアタマ差で7番人気・キャンベルジュニア(牡6、美浦・堀厩舎)、
3着にはハナ差で2番人気・サトノアレス(牡4、美浦・藤沢和厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたダンスディレクター(牡8、栗東・笹田厩舎)は15着に敗れた。
内からトウショウピストとラインスピリットの2頭が並びながらハナを主張し
内のトウショウピストがこれを制す。先行力のある馬たちが速めのペースの中で続々と進出。
この中団やや前目で控えているのがキャンベルジュニアやムーンクエイク。
最内のサトノアレスは後方に下げて外で運ぶ競馬を選択。
グレーターロンドンは最後方から末脚勝負。
直線に向いてからもしばらくは先行勢が内目で粘り込もうとしていたが、
馬群の丁度真ん中にいるキャンベルジュニア、ムーンクエイクが
スムーズに手応え良く末脚を伸ばし、大外からサトノアレス、
その後ろからグレーターロンドンが猛追。
残り100mを切った辺りでキャンベルジュニアが一旦は抜け出したが、
ゴール直前でムーンクエイクが差し切り。重賞初挑戦でレコード勝ちを決めた。
2017年5月13日(土) 2回東京7日11R 第62回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 7 10 レッドファルクス 牡6 58.0 M.デムーロ 1:23.2   33.7 474 +2 尾関知人 2
2 8 12 クラレント 牡8 56.0 岩田康誠 1:23.3 3/4 34.1 488 -8 橋口慎介 11
3 6 9 グランシルク 牡5 56.0 戸崎圭太 1:23.4 1/2 33.8 506 0 戸田博文 4
4 1 1 マル地ヒルノデイバロー 牡6 56.0 横山典弘 1:23.6 1 1/4 34.6 522 -6 昆貢 13
5 6 8 トウショウドラフタ 牡4 56.0 田辺裕信 1:23.6 ハナ 33.8 474 -6 萱野浩二 6


《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の2番人気・レッドファルクス(牡6、美浦・尾関厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:23.2(重)。2着には3/4馬身差で11番人気・クラレント(牡8、栗東・橋口慎厩舎)、
3着には半馬身差で4番人気・グランシルク(牡5、美浦・戸田厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたサトノアラジン(牡6、栗東・池江寿厩舎)は9着に敗れた。
好スタートを切ったヒルノデイバローが逃げる展開。キャンベルジュニア、トーキングドラム、
クラレントが追いかけ、レッドファルクスは中団で脚をためた。
直後にサトノアラジンとグランシルクが構え、ほぼ一団で直線勝負へ。
まずはトーキングドラムが抜け出しを図るが、外のクラレントも食い下がる。
残り200m、2頭の外からレッドファルクスが一気にギアを上げた。
鞍上のゴーサインに応えて、粘るクラレントを差し切って快勝。
大外から伸びてきたグランシルクは届かず、直線で内寄りに進路を取った
サトノアラジンは伸びきれなかった。
勝ったレッドファルクスは芝ダート問わずに結果を残し、
昨年7月のCBC賞で重賞初勝利。10月のスプリンターズSでG1初挑戦初制覇を飾った。
12月の香港スプリントは12着、今年3月の高松宮記念は3着に敗れていた。
得意の左回りで58キロの斤量と1400mの距離をクリアし、
2歳冬以来のマイル戦・安田記念(G1)でのタイトル奪取も見えてきた。
2016年5月14日(土) 2回東京7日11R 第61回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 5 10 サトノアラジン 牡5 56.0 川田将雅 1:19.6   32.4 526 -8 池江泰寿 3
2 7 13 サンライズメジャー 牡7 56.0 戸崎圭太 1:19.8 1 1/2 32.4 480 -8 浜田多実雄 7
3 1 1 ロサギガンティア 牡5 57.0 M.デムーロ 1:19.8 クビ 33.1 530 +2 藤沢和雄 2
4 8 16 マル外ダッシングブレイズ 牡4 56.0 浜中俊 1:20.0 1 1/4 32.9 492 -2 吉村圭司 4
5 7 14 マル地アイライン 牝4 54.0 吉田豊 1:20.0 クビ 32.7 444 -4 高橋裕 11


《レース内容》
タイレコードの1分19秒6で2着に1馬身半差。終わってみればサトノアラジンの完勝。
3歳時は菊花賞でも6着と頑張った馬ですが、距離を短縮するごとに爆発力を増している印象です。
マークした32秒4は自身の過去最速上がり。馬体の印象とは逆で、スタミナよりも切れ味型だ。
前半3ハロンが34秒6で後半が33秒5。1400メートル戦らしからぬ流れも
この馬には味方した印象です。おそらく1回しか脚を使わないタイプ。
マイル戦でもスローペースのほうが合うんじゃないでしょうか。
安田記念は世界のモーリスがドンと構えているけど、次は叩き3走目。さらに良くなる可能性はある。
2着サンライズメジャーは、坂を上がるまで待って追い出す戸崎騎手の乗り方がツボにはまった感じです。
今回も先に動いたら力負けした気がするので…。
ただ、マイラーズCの6着馬が2着に食い込むのだから、以下の馬はちょっと評価しにくい。
ロサギガンティアは完璧に乗って3着。どうしてもワンパンチに欠ける。
4着ダッシングブレイズは鞍上・浜中の復帰戦という部分もあるんだけど…。
1番人気のエイシンスパルタンはGUの洗礼を浴びたと言うしかない。
この馬は行かせてナンボのスプリンターじゃないでしょうか?
 今回のように楽に上がってきても、直線では爆発力で劣ってしまう。
負けてもいいから強気に攻める競馬が合っていそう。
今後の楽しみという点では5着に食い込んだ牝馬のアイラインかも。
32秒7の末脚を見せたし、除外されたヴィクトリアマイルを使えていたら見せ場はあったと思う。
2015年5月16日(土) 2回東京7日11R 第60回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 6 11 サクラゴスペル 牡7 56.0 戸崎圭太 1:21.6   33.3 490 +2 尾関知人 5
2 7 15 ヴァンセンヌ 牡6 56.0 福永祐一 1:21.6 アタマ 32.7 508 +2 松永幹夫 2
3 4 8 オメガヴェンデッタ せん4 56.0 横山典弘 1:21.7 1/2 33.8 508 -4 安田隆行 7
4 5 10 ブレイズアトレイル 牡6 56.0 田中勝春 1:21.7 ハナ 33.6 486 -8 藤岡健一 10
5 4 7 ダンスアミーガ 牝4 54.0 石橋脩 1:21.7 ハナ 33.8 466 +4 中竹和也 11


《レース内容》 
前半36秒0〜47秒9、後半45秒6〜33秒7という笑ってしまうようなスロー。
大半の馬が脚を余しているので、1着から12着までが0秒3差。
今回の着順が何かの参考になることはないだろう。
1つ言えるのは、これでは疲労はまったく残らない。
普通は京王杯SCの上位馬は中2週の安田記念では厳しいが、
今年はその点を気にすることはない。
ただし、こんな超スローの上位馬が安田記念でそのまま上位に来るとも思えない。
大半の馬が脚を余しているが、目立って酷かったのは内で詰まって
馬なりのままだったダンスディレクター。
12着という着順だけで人気が下がるようなら要注意。
2014年5月17日(土) 2回東京7日11R 第59回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 5 9 レッドスパーダ 牡8 56.0 北村宏司 1:19.7   34.7 534 0 藤沢和雄 10
2 6 10 クラレント 牡5 56.0 川田将雅 1:19.9 1 1/4 34.6 492 -8 橋口弘次郎 2
3 3 5 エールブリーズ 牡4 56.0 三浦皇成 1:20.1 1 1/2 34.4 518 +4 鮫島一歩 7
4 8 15 メイケイペガスター 牡4 56.0 横山典弘 1:20.2 3/4 34.6 502 -2 木原一良 8
5 2 3 アミカブルナンバー 牝5 54.0 内田博幸 1:20.3 クビ 33.8 462 +10 鈴木康弘 4


《レース内容》
8歳馬レッドスパーダの激走には驚いた。レコードに0秒1差だ。
落ち着いた流れが多かったから気付かなかったけど、東京も思った以上に
高速馬場です。スピードがあるのはわかっていたけど
持ち時計通りに自分の力を出し切ったという印象です。
年齢を感じさせない元気さとスピードを見せつけられた。
ベテランの割りに折り合いなど課題もある馬だけど、
コパノリチャードが引っ張る流れにうまく乗りました。
これで安田記念に向かうわけだが、2番が利かないキャラでもあるし・・・。
今回のように速めに引っ張る馬がいればという条件はつきそうです。
で、この好時計決着を演出したコパノリチャードは7着に失速。
さすがに暴走気味だったし、58キロ、東京の長い直線は厳しかった。
10キロ増と少し太かったしG1の激戦後でローテ的にも厳しかった。
評価を落とすものではないでしょう。
2着クラレントは東京なら安定して走る。次に向けて叩き台としては
ちょうどいい内容だろう。東京のこの舞台なら主役とまではいかずとも
伏兵の1頭でしょう。3着エールブリーズも流れにのって力は出せました。
4着メイケイペガスターは横山典騎手とのコンビならしっかり折り合える。
それなりに評価してるけど、この距離を使ったことが今後にどう影響するかでしょう。
2013年5月11日(土) 2回東京7日11R 第58回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 15 ダイワマッジョーレ 牡4 56.0 蛯名正義 1:20.6   34.1 436 0 矢作芳人 1
2 3 トライアンフマーチ 牡7 56.0 岩田康誠 1:20.7 1/2 34.2 476 -2 角居勝彦 5
3 4 ガルボ 牡6 56.0 石橋脩 1:20.7 クビ 34.5 474 -2 清水英克 6
4 10 レオアクティブ 牡4 56.0 田辺裕信 1:20.7 アタマ 33.6 456 -8 杉浦宏昭 9
5 16 シルクフォーチュン 牡7 56.0 藤岡康太 1:20.8 クビ 33.3 470 -4 藤沢則雄 15


《レース内容》
内枠で包まれるのを嫌ったのかトウケイヘイローが3F通過33秒9の高速逃げ
土曜は雨の影響で同じ考えをする人が多かったのか
後半戦は乱ペースが目立ちました。
そんな展開も味方し現在の勢い、充実度をそのまま結果に結びつけたのが
ダイワマッジョーレ。このレースの1番人気連敗記録にもストップをかけたのはお見事だった。
本当に目下のデキの良さが目につきます。
初めての距離を難なくこなして着差以上の完勝。
坂を上がってからの脚がいいですし、1600mの方が合うでしょうから
安田記念でも面白い存在に浮上してきた印象です。
なかなか重賞で勝ち切れないレースが続いていたけど、
どれも負けて強い内容だし、ここにきて頭角を現してきた4歳馬、注目に値する。
ほかで目についたのは4着レオアクティブ。
直線では進路が窮屈でしたが、ゴール前まで素晴らしい伸び脚
この距離での強さをあらためて示した印象。
芝で結果を出し始めた5着シルクホーチュンにも収穫はあったレースと言える。
残るはサダムパテックですが、昨年のこのレースを勝っているが、
もともと1400m向きではないし、休み明けで58キロを考えれば
悲観する内容ではなかった。あくまで本番前のひと叩きという評価でいいだろう。
2012年5月12日(土) 2回東京7日   11R 第57回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 12 サダムパテック 牡4 56.0 C.ウィリアムズ 1:20.1   33.3 506 +8 西園正都 4
2 4 レオプライム 牡5 56.0 三浦皇成 1:20.2 3/4 32.8 464 -8 友道康夫 11
3 13 インプレスウィナー 牡5 56.0 田中勝春 1:20.2 クビ 33.3 456 +2 宗像義忠 13
4 8 ストロングリターン 牡6 57.0 福永祐一 1:20.4 1 1/4 33.2 518 +2 堀宣行 2
5 7 ヤマカツハクリュウ 牡5 56.0 川須栄彦 1:20.4 クビ 33.9 484 -4 松田博資 7



《レース回顧》
速い馬場だから例年通りの1分20秒台の決着でした、
全体的な印象としては中身が乏しい
走らなさ過ぎた実績馬が多かった。

自分の形を崩して味がなかったサンカルロ、
立ち直り気配でスピード競馬が合っているはずのジョーノカプチーノ、

サンカルロは出し気味に運んだとはいえ全くらしさがなかったし、
ジョーノカプチーノも直線、全く抵抗できなかった。
グランプリボスもかつての走りは・・・。
距離ベストの昇級馬が2.3着に入ったことがその証明だと思う。
2着レオプライムはデキの良さ、充実ぶりが光っていた。

凡走組の中で次に注目と言えばストロングリターンだろう。
実際、気配もひと息でしたからこの4着は昨春の実績が本物である証拠だろう。
本番好走のメドが立ったと思います。

久々に勝利を飾ったサダムパテック、力を十分に発揮できる本来の舞台に戻って
クラシック路線を歩んできた総合力が生きた印象です。
鞍上のソツない騎乗も目立ちましたが、安田記念の有力馬に浮上した。
2011年5月14日(土) 2回東京7日  11R 第56回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 5 ストロングリターン 牡5 57.0 石橋脩 1:20.2   33.1 520 +8 堀宣行 4
2 11 シルポート 牡6 58.0 小牧太 1:20.2 ハナ 33.8 494 -2 西園正都 3
3 7 ジョーカプチーノ 牡5 58.0 福永祐一 1:20.2 クビ 33.5 526 0 中竹和也 2
4 8 コスモセンサー 牡4 57.0 松岡正海 1:20.3 3/4 33.4 506 0 西園正都 13
5 2 クレバートウショウ 牡5 57.0 武豊 1:20.4 1/2 33.3 500 0 崎山博樹 6



《レース回顧》
例年は本番の安田記念にあまり結びつかないレースですが、楽に先行した2頭が粘るところに
ストロングリターンが差してきたレース、ラップ以上に淡白なレースでしたが、
1600m〜1800mでも頑張れそうな馬が結果を残したという点では例年とは違います。

シルポートはいろいろな逃げができるようになって、体調がここに来て再浮上、
さらなる地力強化が感じられます。

3着ジョーノカプチーノは、この流れでしのぎ切れなかったことに不満が残り
1F延長の安田記念は微妙という立場になりました。

勝ち馬ストロングリターンは高い能力を示しましたが、今回も前が止まらない流れを差し切り
素晴らしい上がり馬で、安田記念でも好走が期待できます。
ただ、ここが目一杯の仕上げとの印象が強いので次走は踏み込むまでの手応えはどうでしょう。

サンカルロは+10キロで、4角でスムーズさを欠き、直線でも行き場がありませんでした。
それでも上がり33.2秒ですから力負けでナイのは確か、次走にも目を向けたい。





2010年 5月15日(土) 2回東京7日   11R 第55回 京王杯スプリングカップ(GII)
《レース結果》
1 15 サンクスノート 牝5 55.0 蛯名正義 1:19.8 レコード 33.8 486 0 二ノ宮敬宇 10
2 9 マルカフェニックス 牡6 57.0 福永祐一 1:19.8 クビ 32.9 518 -12 松永昌博 5
3 7 アーバニティ 牡6 57.0 横山典弘 1:19.9 1/2 34.0 506 -6 古賀慎明 3
4 17 エーシンフォワード 牡5 57.0 岩田康誠 1:20.2 2 33.6 480 -2 西園正都 1
5 3 スズカコーズウェイ 牡6 58.0 浜中俊 1:20.3 クビ 33.2 474 -4 橋田満 7


《レース内容》
前週、NHKマイルCで驚異的なレコードタイムが記録された東京の芝コース。
この日の京王杯スプリングC(GII)もまたレコード決着となった。

昨年のオーシャンS勝ち馬アーバニティがハナを切り、快調にピッチを刻んでいく。
直線でもアーバニティはよく粘ったが、これをピタリとマークする策から競り落としに行ったのが
サクラバクシンオー産駒のサンクスノートだ。2頭は激しく叩き合い、
残り200mの地点でサンクスノートがわずかに前へ出る。
そこへ、先行勢の後ろに控えていたマルカフェニックスが脚を伸ばしてきた。

スピード豊かな血を持つ馬、スピード競馬に実績のある馬、
スピード勝負に自信を抱く馬たちによる追い比べ。結果、サンクスノートが
マルカフェニックスの追撃をクビ差押さえ込んで先頭ゴール。
1分19秒8のコースレコードを叩き出すとともに重賞初制覇を果たしたのだった。

10番人気という評価が示す通り、目立つ存在ではなかったサンクスノート。
体内に潜んでいた高速馬場への適性の高さを開花させてつかんだ勝利といえるだろう。