データーチェック
ヴィクトリアマイル組が不振 オープンクラスのレースに出走あり
波乱必至 〈前走〉
ハンデ53キロ以下 4月以降の馬は不振
良馬場なら逃げ馬が活躍 同じ芝2000mに出走
芝1800m以上の勝ち星 ヴィクトリアマイル組は未勝利(2着2回、3着2回)
スタミナ型サンデー系か父か母父ロベルト系 牡馬と対戦
前走、条件戦の馬が良く来る 重賞大敗からの一変に注意
4歳馬不振 5歳馬3勝・2着3回


2020年6月14日(日曜) 3回阪神4日第25回 マーメイドステークスGV
《レース結果》
1 枠7橙 13 サマーセント 牝4 50.0 酒井 学 2:01.1
2 枠3赤 6 センテリュオ 牝5 55.0 福永 祐一 2:01.2 3/4
3 枠1白 1 リュヌルージュ 牝5 53.0 団野 大成 2:01.4 1 1/4
4 枠2黒 3 ナルハヤ 牝6 51.0 藤田 菜七子 2:01.5 クビ
5 枠4青 7 エアジーン 牝4 52.0 川田 将雅 2:01.6 3/4

《レース内容》
酒井騎乗で7番人気のサマーセントが2番手追走から抜け出してV。
格上挑戦だったが50キロのハンデを生かして、重賞初挑戦で初勝利を飾った。
2着は2番人気のセンテリュオ、藤田菜七子騎乗のナルハヤは4着だった。
荒れるハンデ重賞は今年も波乱の決着だ。格上挑戦のサマーセントが、
50キロを生かして重賞初勝利。2018年アンドリエッテ、19年サラスに続き、
条件馬の勝利は3年連続8回目となり“歴史”は引き継がれた。
「この馬の形でスムーズにリラックスして運べたので楽でしたね。
僕はつかまっているだけでした。素直ですてきな女の子ですね」
晴れやかな笑顔で引き揚げてきた酒井騎手は、右拳を力強く握った。
外めの〔7〕枠(13)番から仕掛けて、道中は2番手で流れに乗る。稍重馬場をこなし、
手応え良く最後の直線へ。鞍上の左ムチに呼応して再加速すると、
残り100メートルで逃げるナルハヤをかわして先頭。
センテリュオの猛追を3/4馬身差でしのぎ、タイトルをつかみ取った。
斉藤崇調教師は「逃げ馬の後ろで絡まれず、自分のリズムで運べたのが良かったです。
去年に比べてカイ食いが良くなって、体つきも性格も全体的に良くなっています」と、
4歳を迎えての充実ぶりにうなずく。厩舎も好調で、NHKマイルC(GI)のラウダシオンに
続く今年の重賞3勝目。開業5年目で自身の年間最多記録を更新した。
「今後は状態を見ながらです。成長してもっと良くなってくれればと思います」と
結んだトレーナー。夏の香りという馬名の通り、この夏、ブレークしそうだ。
2019年6月9日(日曜) 3回阪神4日 第24回 マーメイドステークスGV
《レース結果》
1 枠2黒 3 サラス 牝4 51.0 松若 風馬 2:00.3
2 枠8桃 16 レッドランディーニ 牝4 51.0 池添 謙一 2:00.3 ハナ
3 枠8桃 15 スカーレットカラー 牝4 53.0 岩田 康誠 2:00.4 3/4
4 枠2黒 4 センテリュオ 牝4 54.0 北村 友一 2:00.7 1 3/4
5 枠4青 8 ウインクルサルーテ 牝6 50.0 高倉 稜 2:00.8 1/2

《レース内容》
松若騎乗で7番人気のサラスが、最後方から差し切り勝ち。格上挑戦で重賞初制覇を飾った。
松若騎手は2016年のリラヴァティに続く同レース2勝目で、西村調教師は開業5年目で
JRA重賞初制覇。2着は10番人気レッドランディーニ、3着は5番人気の
スカーレットカラーが入り、3連単39万1310円の波乱となった。
曇天の仁川で、目が覚めるような豪脚を披露した。3勝クラスからの格上挑戦のサラスが、
ハナ差で初の重賞タイトルをゲット。主戦の松若騎手が笑みを浮かべた。
「どうにか届いてくれと必死に追いました。もともと素質のある馬でしたし、
ようやく重賞を勝ててよかったです」
スタート後に両サイドから挟まれたが、慌てなかった。「馬のリズムに合わせて、しまいを生かす
レースプランを立てていました」。最後方から4コーナーで大外に持ち出すと、
メンバー最速の上がり3ハロン34秒6の瞬発力を発揮。
同じくハンデ51キロで、先に抜け出したレッドランディーニをゴール寸前でとらえた。
厩舎開業5年目の西村調教師にとっても、うれしいJRA重賞初制覇。
距離や戦法などを試行錯誤しながら、524キロの大型牝馬でタイトルを手に入れた。
「いつか大きいところを勝てればと思っていました。開業当初に預けてもらった馬で
重賞を初めて取らせていただき、感謝したいです」と感無量の表情だ。
今後は「一旦、リフレッシュさせて、馬の状態を見ながら2000メートルくらいの距離を
考えたい」と指揮官。秋はエリザベス女王杯などの大舞台での活躍が期待できそうだ。
2018年6月10日(日曜) 3回阪神4日11R 第23回 マーメイドステークス
《レース結果》
1 枠2黒 3 アンドリエッテ 牝6 51.0 国分恭介 1:59.1 34.4 474 +2 牧田和弥 10
2 枠1白 1 ワンブレスアウェイ 牝5 53.0 津村明秀 1:59.1 クビ 34.6 476 -2 古賀慎明 9
3 枠7橙 12 ミエノサクシード 牝5 54.0 川島信二 1:59.4 2 35.1 464 +6 高橋亮 4
4 枠6緑 10 ヴァフラーム 牝6 50.0 富田暁 1:59.5 クビ 34.7 480 +6 吉村圭司 13
5 枠3赤 4 ミリッサ 牝4 53.0 岩田康誠 1:59.6 1/2 35.3 424 +6 石坂正 2



《レース内容》
国分恭介騎手騎乗の10番人気・アンドリエッテ(牝6、栗東・牧田厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:59.1(良)。
2着にはクビ差で9番人気・ワンブレスアウェイ(牝5、美浦・古賀慎厩舎)、
3着には2馬身差で4番人気・ミエノサクシード(牝5、栗東・高橋亮厩舎)が続いて入線した。
トーセンビクトリーが逃げの手に出て3馬身ほどリードをとって向こう正面へ。
ティーエスクライ、エマノンと続き、後方は一団となり、
キンショーユキヒメは大きな集団の後方4〜5番手を追走。
3コーナー過ぎに差し掛かると後方集団も一気に前へ押し寄せて、
先頭から最後方まで7〜8馬身差の大きな馬群となって直線の攻防へ。
逃げるトーセンビクトリーをエマノン、ミエノサクシードが交わしにかかり、
更に内を突いたアンドリエッテ、馬群を割ってワンブレスアウェイも先頭争い。
残り100mはこの2頭の一騎討ちとなり、
最内を突いたアンドリエッテがクビ差振り切ってゴールに入った。
勝ったアンドリエッテは、準オープンのパールS3着からの格上挑戦で重賞初制覇。
3歳時にはチューリップ賞で2着に入り、桜花賞6着、オークス5着、
秋華賞4着とクラシック路線でも好走した実力馬で、
降級後は差のない競馬をするものの、なかなか勝利が遠かったが、
重賞のここで底力を発揮。6歳春に嬉しい1勝を挙げた。
2017年6月11日(日) 3回阪神4日11R 第22回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 10 マキシマムドパリ 牝5 55.0 藤岡佑介 1:59.5   34.8 462 0 松元茂樹 3
2 4 4 クインズミラーグロ 牝5 54.0 幸英明 1:59.6 3/4 34.7 460 +2 和田正道 2
3 1 1 アースライズ 牝5 54.0 中谷雄太 1:59.6 ハナ 34.5 462 +2 矢作芳人 6
4 5 6 キンショーユキヒメ 牝4 51.0 秋山真一郎 1:59.6 ハナ 34.3 518 +2 中村均 9
5 8 11 ビッシュ 牝4 55.0 福永祐一 1:59.9 1 3/4 35.1 422 +6 鹿戸雄一 4



《レース内容》
藤岡佑介騎手騎乗の3番人気・マキシマムドパリ(牝5、栗東・松元茂厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:59.5(良)。2着には3/4馬身差で2番人気・クインズミラーグロ(牝5、美浦・和田道厩舎)
3着にはハナ差で6番人気・アースライズ(牝5、栗東・矢作厩舎)が続いて入線した。
内から押してプリメラアスールがハナを主張。外からショウナンバーキンも競りかけるが、
譲らず先頭で向こう正面へ。トーセンビクトリーは少し行きたがる格好で3番手、
その後ろにマキシマムドパリが追走。クインズミラーグロ、アースライズ、ビッシュらも中団に付け、
人気どころが前を固める。残り600mを過ぎると前2頭の手応えが怪しくなりマキシマムドパリが
楽な手応えのまま先頭。後続各馬も前へ押し寄せて最後の直線勝負。早めに先頭へ躍り出た
マキシマムドパリに内を捌いたアースライズ、外からクインズミラーグロ、
キンショーユキヒメが襲いかかるが、マキシマムドパリの脚色も衰えず、
そのまま後続を従えてゴールへ入った。
勝ったマキシマムドパリは、2走前の愛知杯に続く重賞2勝目。
3歳時からフローラS、秋華賞で3着に入る活躍を見せた一方、降級後はなかなか勝ち切れず、
オープンに上がるまで時間を要したが、5歳を迎えて2つの重賞を制し完全に本格化。
このレースは抜群の手応えで早めに先頭に立ち、
そのまま押し切る強い内容で、今後も牝馬重賞戦線を引っ張る存在となりそうだ
2016年6月12日(日) 3回阪神4日11R 第21回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 12 リラヴァティ 牝5 53.0 松若風馬 1:59.3   35.7 452 -6 石坂正 6
2 5 7 ヒルノマテーラ 牝5 51.0 四位洋文 1:59.3 クビ 34.7 462 -2 昆貢 7
3 1 1 ココロノアイ 牝4 55.0 横山典弘 1:59.4 クビ 35.5 470 +12 尾関知人 5
4 8 13 シュンドルボン 牝5 56.0 田辺裕信 1:59.4 クビ 35.4 494 -10 矢野英一 1
5 4 5 ハピネスダンサー 牝5 53.0 川田将雅 1:59.5 クビ 35.4 484 -8 高野友和 2

《レース内容》
エプソムCとは対照的にマーメイドSは人気馬総崩れの決着だった。
パールS組と関連性が高いこと、そして配当がでかいことも例年のデータ通りでした。
波乱の要因となったのは、1番人気を裏切ったシュンドルボンか。
着差はわずかだが、あそこからもうひと加速あってもいいんだが…。
ハンデもあったでしょうし、上滑りする馬場もあまり上手ではない印象です。
それでもこのメンバーで押し切れないあたり、まだまだということなんだろう。
中山牝馬Sで負かしたルージュバックがあの勝ち方ですからね。
その走りと比較すると、どうしても物足りなさが残る。
勝ったリラヴァティは先行してしぶとさを生かすこの馬の良さが出ました。
渋った馬場も良かったんだろう。妹シンハライトのような切れる馬ではなく、
じりじりと脚を使うタイプですからね。
2着ヒルノマテーラはいちかばちか、しまい勝負の競馬がはまった。
51キロも生かし切った。このペースにしては上がりがかかり気味でした。
ベテラン四位の読みが当たった感じですね。
今後につながる収穫は少ないレースだったが…強いて挙げれば3着ココロノアイかな。
実績がないこの距離でも、それなりに結果を残せた。
勝負どころで下げたため、もったいない競馬になった印象です。
それでもすっかりスランプを脱して、本来の姿が戻ってきた感もあります。
あとは9着ナムラアン。こんな馬ではないと思うが…。
京都で好成績を残しており、実は平坦のほうがいいのかもしれません。
ローカル重賞ではまだ見限れないです。
2015年6月14日(日) 3回阪神4日 11R 第20回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 1 2 シャトーブランシュ 牝5 53.0 藤岡康太 2:00.5   33.6 472 -6 高橋義忠 8
2 6 12 マリアライト 牝4 53.0 蛯名正義 2:00.6 3/4 34.4 428 +2 久保田貴士 1
3 7 13 パワースポット 牝7 53.0 大野拓弥 2:00.6 アタマ 34.1 472 -4 菊沢隆徳 10
4 8 16 ウインプリメーラ 牝5 54.0 和田竜二 2:00.7 3/4 34.9 444 -6 大久保龍志 6
5 5 10 マル地フェリーチェレガロ 牝5 50.0 川須栄彦 2:00.7 クビ 33.9 480 -2 友道康夫 15


《レース内容》
重賞勝ち馬がバウンスシャッセ1頭だけという低調な顔合わせ。
結果、波乱の決着になった。
そのバウンスですが、印がやけに薄かった。覇気が感じられない。
ファンもそれを察して5番人気だった、確かに直線で行き場はなかったが・・・。
勝ったのはシャトーブランシュ、思い切りのいい待機策と
外差し馬場がうまくマッチしました。
3歳時にはローズS2着に食い込んだ実績の持ち主。
これくらい走っても不思議はなかったが、次も好走となると・・・
今回はハマッた印象が強い。むしろ評価するなら2着マリアライトのほうだろう。
勝ち切ればもっと素晴らしかったですが、自分で動いて勝ちにいっての結果です。
重賞初挑戦だったことを思えば誉められます。
まだキャリアの浅い4歳。今後が楽しみです。
対して違った意味で誉めてあげたいのがパワースポット
ほとんど休まず使われて今回で37戦目。えらい馬です。
母父がパラダイスクリークですが。同産駒で高齢まで活躍した
アサカディフィートを思い出しました。
一方、2番人気で8着に終わったリラヴァティ。
5ハロン通過61秒5で逃げて、2番手にいたウインプリメーラが4着に
粘ったことを思えば情けない。福島牝馬Sでは2着に粘ったが、
まだ力がつき切っていないということだろう。
3番人気で9着のアースライズも同様だと思う。
49キロが魅力でしたが、キャリア不足を露呈した感じです。
そもそも近年は1分59秒台の決着だったのに
今年は2分00秒5、レベル的に怪しい1戦だったことは頭に入れておきたい。
2014年6月15日(日) 3回阪神4日11R 第19回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 8 13 ディアデラマドレ 牝4 53.0 藤岡康太 1:59.4   33.9 444 +2 角居勝彦 1
2 8 14 コスモバルバラ 牝5 50.0 岩崎翼 1:59.6 1 1/2 34.9 448 +6 尾関知人 13
3 6 9 フーラブライド 牝5 56.0 酒井学 1:59.7 1/2 34.0 478 +10 木原一良 2
4 7 11 アイスフォーリス 牝5 52.0 和田竜二 1:59.7 クビ 34.5 474 +2 相沢郁 3
5 4 6 サンシャイン 牝5 53.0 幸英明 1:59.8 3/4 34.8 442 0 藤岡健一 9



《レース内容》
勝ち馬のディアデラマドレは楽しみな存在になってきた。
ハンデ戦らしく53キロを生かせたのは確かだが、
ひと皮むけたような勝ちっぷりだった。
オープン馬が少ないく軽量で走った馬は評価しにくいけど
勝ち馬は誉めていい内容です。まだ10戦もしていないのだから今後が楽しみです。
良血で奥もありそうだし、かなりの伸びシロは期待できる。
2着は人気薄のコスモバルバラが頑張りました。
いかにもハンデ戦らしい決着、50キロを生かして積極策、これに尽きるだろう。
しぶとさは見せたけど、この流れなら妥当な走りです。
これを交わせなかった3着フーラブライドは重賞2勝といっても
ともに軽ハンデ50、53キロを生かしたもの。56キロの今回は試金石だった。
他が軽い分、余計に響きました。それでも凡走したわけではないし、
あまり悲観することはないでしょう。
2013年6月9日(日) 3回阪神4日11R 第18回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 14 マルセリーナ 牝5 56.0 川田将雅 1:59.4   34.5 448 +4 松田博資 7
2 12 アグネスワルツ 牝6 55.0 国分恭介 1:59.5 1/2 35.1 498 -2 宮本博 10
3 7 アロマティコ 牝4 54.0 浜中俊 1:59.5 クビ 34.1 458 0 佐々木晶三 1
4 11 ピクシープリンセス 牝5 54.0 秋山真一郎 2:00.0 3 35.1 448 0 野中賢二 2
5 2 マイネオーチャード 牝5 53.0 柴田大知 2:00.1 1/2 35.3 456 -8 畠山吉宏 4

《レース内容》
一昨年の桜花賞馬マルセリーナが、あの時以来となる勝利を挙げた。
そろそろ怖いなという気はしていたけど、
今回は川田の早めに押し上げる作戦が見事にはまった。
阪神は相変わらずの高速馬場で、ましてこのレースは強力な逃げ馬が不在。
スローペースになるのは見えていましたから。
2着に逃げ粘ったアグネスワルツの国分騎手とも、ファインプレーだったと思います。
そのアグネスワルツも3年前のオークス3着馬。
それぞれハンデは56、55だから、実績通りの底力を示したわけだ。
このレースは軽量馬の好走が目立つ傾向にありましたが、
今年はハンデの重い馬が頑張りました。
でも強い競馬をしたのはアロマティコだろう。
通ったコースの差もあってアグネスを捕らえ切れなかったが、
最後の脚は目立っていた。秋華賞で3着した時もいい脚で追い込んできました。
今回は差し切るかの勢いでしたけど、今の馬場では苦しかったようです。
今日のところは負けたけど、地力を強化してきたのは確か。
今後は牝馬戦線で主役を張れる存在になるんじゃないかな。
ピクシープリンセスは高速馬場が不向き。
もう少し距離が延びてスタミナを問われる条件が合っています。
アロマティコには少し水をあけられてしまった。
マイネオーチャードも含めて、上位とは力の差があったようだ。
ミッドサマーフェアはまったく見せ場なし、復調はまだ遠いようです。

2012年6月17日(日)    3回阪神6日11R 第17回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 3 グルヴェイグ 牝4 53.0 C.ウィリアムズ 1:59.9   35.9 450 -4 角居勝彦 1
2 6 クリスマスキャロル 牝5 50.0 藤懸貴志 2:00.2 2 35.4 444 0 石坂正 7
3 7 メルヴェイユドール 牝5 50.0 酒井学 2:00.2 クビ 35.8 438 +2 牧田和弥 10
4 13 シースナイプ 牝5 54.0 川田将雅 2:00.3 1/2 36.5 450 0 河内洋 3
5 14 アカンサス 牝4 54.0 幸英明 2:00.6 2 36.6 436 0 畠山吉宏 5

《レース回顧》
1分59秒9の時計は例年レベルだが、
グルヴェイグの勝ちっぷりは素晴らしかった。
まさに他馬とは次元の違いを示す内容でした。

道中の手応えは抜群に良かったし、直線で抜け出す時の速いこと速いこと。
ここ2戦の連勝時よりも道中のモマれ方は厳しかったし、
パドックでは少しピリピリした感じにも映りました。
時計以上に価値のあるレースだったと思います。

夏の上がり馬と言っても良いでしょう。
この前のエプソムCでトーセンレーヴが勝ったように
ビワハイジの子供たちはよく走っているが、
エアグルーヴの子供達も立派。

ディープインパクト産駒はリアルインパクトを始め
成長力がもうひとつと行った傾向がありましたが、
古馬になって素質が開花したのは嬉しい話です。

グルヴェイグは母ばかりが注目されてきましたが、
この勝利によって種牡馬ディープインパクトの信頼度も更に上がるのではないでしょうか。

そして50キロの軽量馬が2.3着に入った。
スマートシルエットは変な止まり方だったし、
エリンコートもオークス馬としてはふがいない走り。
これらの凡走が思わぬ馬の台頭を許してしまった。

このレースは毎年のようにヒモが荒れるレース
どうしてこんなに難しい馬が来るの?
ある意味、マーメイドSらしい結果ではありました。

とにかく今日のグルヴェイグに尽きる。
53キロの恩恵があったにせよ、ひと皮むけた印象でした。
これでG1のステージへ堂々と向かって行けるだろう。
夏場にしっかり充電して、秋にさらなる飛躍を期待したいです。
2011年6月19日(日) 4回阪神2日     11R 第16回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 8 フミノイマージン 牝5 55.0 太宰啓介 2:00.4   34.3 480 -4 本田優 2
2 4 ブロードストリート 牝5 56.0 岩田康誠 2:00.6 1 1/4 34.7 450 +10 藤原英昭 7
3 5 アースシンボル 牝6 52.0 高倉稜 2:00.8 1 1/2 34.5 468 +2 宗像義忠 13
4 6 イタリアンレッド 牝5 53.0 福永祐一 2:00.8 ハナ 34.7 480 -4 石坂正 3
5 11 モーニングフェイス 牝4 51.0 川須栄彦 2:00.8 クビ 35.3 520 +18 矢作芳人 12



《レース回顧》
ハンデ戦になってから毎年、波乱決着、今年も3連単は高配当 になりました。
時期的に馬場状態の見極めが難しいことも頭を悩ませます。
勝ったフミノマージンもパンパンの良馬場なら1番人気だったかも知れません。

決め手が身上のタイプだけにパワー馬場は向かない印象がありましたが
前走の金鯱賞で不良馬場を走った経験が今回に生きた。
それにしても外を回って差し切った内容は強いの一言。
叩き上げタイプですが5歳の夏を迎えて本格化したと言える。
3角ではまだ最後方でしたが、太宰君は焦ることなく自身満々に乗っていました。
馬の成長も確かですがコンビネーションも抜群です。

2着ブロードストリートは最近は影が薄くなって来ましたが
好不調の見極めが難しいタイプ、ただ走っても当然の実績の持ち主
ヴィクトリアマイル9着も最後の脚は見どころがありました。
復調モードなら今後も意識したい。

他の実績馬セラフィックロンプもプロヴィナージュも完敗
昔の名前が評価されて56キロは厳しいということでしょう。

代わって台頭するのが軽斤量馬というのがこのレースの図式
上がり馬の見極めも難しいが難解なレースという伝統は今年も守られた。
2010年6月20日(日) 3回阪神2日      10R 第15回 マーメイドステークス(GIII)
《レース結果》
1 9 ブライティアパルス 牝5 53.0 藤岡康太 1:59.5   35.3 456 -6 平田修 3
2 13 セラフィックロンプ 牝6 53.0 宮崎北斗 1:59.5 クビ 35.4 496 -2 武藤善則 14
3 3 テイエムオーロラ 牝4 53.0 国分恭介 1:59.8 1 3/4 35.4 466 0 五十嵐忠男 4
4 14 ニシノブルームーン 牝6 55.0 北村宏司 1:59.9 3/4 35.1 478 -2 鈴木伸尋 1
5 16 ヒカルアマランサス 牝4 56.0 内田博幸 2:00.0 3/4 35.5 458 +10 池江泰郎 2



《レース内容》
マーメイドS(GIII)では、ニシノブルームーンとヒカルアマランサスが人気を分け合った。
前走・ヴィクトリアマイルで上位を争った2頭だ。
だがハンデキャップ競走となって以降、実績馬以上に軽ハンデ馬の好走が目立つレース。
今年も同様の一戦となった。

淡々とペースを刻んで、斤量53キロのセラフィックロンプが隊列を引っ張る。
3コーナー過ぎから後方各馬も追撃を開始したが、セラフィックロンプはこれを寄せつけず、
直線でも粘りを見せた。唯一食い下がってきたのが、
こちらも斤量53キロ、2番手追走のブライティアパルスだ。
セラフィックロンプに並びかけ、懸命に叩いてクビ差ねじ伏せ、
重賞初制覇のゴールへと飛び込む。
3着にも53キロのテイエムオーロラが好位から粘り込んで、
軽ハンデ勢が上位を占めることとなった。

もともとブライティアパルスは、一昨年の秋華賞で4着となった馬。
直後の骨折・休養のため出世は遅れたものの、
前走・メイSではショウワモダンの3着と好走していた。
地力は高く、決して斤量だけに助けられた勝利ではないはずだ。
今後も牝馬重賞路線で期待できる存在だろう。