データーチェック
ハンデ「55キロ以上」の馬が優勢! 連対馬の *芝1600m以上の重賞で4着以内の成績がある
前走「6着以下」からの巻き返しに注目! 最低条件
穴ならローカル実績のある5歳馬
1番人気の複勝率は6割 前走 *エプソムカップ組*着外からの変身
トニービンなどの凱旋門賞血統を父か母父に持つ馬
前走2000mで4着以内か2000m重賞実績のある馬 4歳馬は未勝利


2020年7月12日(日曜) 2回福島4日 第56回 七夕賞
《レース結果》
1 枠2黒 3 クレッシェンドラヴ 牡6 57.0 内田 博幸 2:02.5
2 枠7橙 13 ブラヴァス 牡4 55.0 福永 祐一 2:02.7 1
3 枠6緑 12 ヴァンケドミンゴ 牡4 54.0 酒井 学 2:02.8 1/2
4 枠6緑 11 ヒンドゥタイムズ 牡4 55.0 北村 友一 2:03.1 2
5 枠1白 2 ウインイクシード 牡6 56.0 横山 武史 2:03.2 1/2

《レース内容》
3番人気のクレッシェンドラヴが直線で抜け出して快勝。昨年2着の雪辱を果たし、
昨秋の福島記念に次ぐ重賞2勝目を挙げた。内田騎手は、2週続けて
福島で重賞V。2着は7番人気のブラヴァス、1番人気のジナンボーは9着に終わった。
ようやくのぞいた晴れ間のように、視界がスッと開けた。重馬場も何のその、
トップハンデ57キロを背負ったクレッシェンドラヴがメンバー中最速の
上がり3ハロン36秒6を使って差し切り。昨秋の福島記念からの
“みちのくV2”で、サマー2000シリーズ初戦をものにした。
「スタート次第で先行することも考えていたけど、思ったほど前に行けなかったので、
切り替えて包まれないように馬場を選んで走らせた。こういう馬場もこなせると思ったけど、
ここまで器用に走ってくれるとは。57キロだし、堂々とした勝利です」
泥がついたブルーの勝負服をまとった内田騎手が、健闘をたたえる。
急きょの乗り替わりで結果を出した前週のラジオNIKKEI賞(バビット)から、
2週連続の重賞勝利。ただし今回は、コンビ13戦目、しかもここ3週続けて自ら稽古をつけた
パートナーと決めただけに、喜びも格別。「こんなこと(2週連続重賞V)は、なかなかないからね。
一つ一つのレースでしっかり結果を出していれば、必ずチャンスはくると思っていた。
年配の騎手が活躍するのもいいでしょ」と、
26日に50歳の誕生日を迎えるベテランは満面の笑みを浮かべた。
管理する林調教師にとっても感慨深い1勝だ。
「しっかり乗り込んで(馬体重は)プラス4キロ。攻め馬は今回が一番良かったですし、
遅咲きというよりどんどん良くなっていると思います」
一昨年2月、解散した二ノ宮敬宇厩舎から転厩してきたときは2勝馬だったが、
その後は着実に勝利を積み重ね、厩舎のエース的な存在にまで成長した。
トレーナーにとっても、これが2つ目の重賞タイトル。
「今後の予定はオーナーサイドと相談してからになりますが、
これからは福島だけじゃなく他の競馬場でも、本場(中央4場)でも
結果を出さないと、と思っています」と、さらなる活躍に期待を膨らませる。
音楽用語のクレッシェンド=『だんだん強く』を地で行く6歳牡馬。
そのうち、全国区でその名をとどろかせる日が来るかもしれない。
2019年7月7日(日曜) 2回福島4日第55回 七夕賞
《レース結果》
1 枠6緑 12 ミッキースワロー 牡5 57.5 菊沢 一樹 1:59.6
2 枠8桃 15 クレッシェンドラヴ 牡5 55.0 内田 博幸 1:59.7 3/
3 枠5黄 9 ロードヴァンドール 牡6 55.0 横山 典弘 2:00.2 3
4 枠6緑 11 ゴールドサーベラス 牡7 54.0 藤田 菜七子 2:00.3 1/2
5 枠1白 2 アウトライアーズ 牡5 54.0 野中 悠太郎 2:00.5 1

《レース内容》
3番人気ミッキースワローが優勝。デビュー4年目の菊沢一樹騎手は初のJRA重賞制覇を
父、隆徳調教師の管理馬で飾った。2番人気クレッシェンドラヴが2着。
ゴールドサーベラスに騎乗した藤田菜七子騎手はJRA重賞で自身最高の4着に入った。
6年ぶりとなる7月7日の七夕開催で、父子の願いがかなった。デビュー4年目の菊沢一樹騎手が、
父・隆徳調教師が管理するミッキースワローで待望の重賞初制覇を飾った。
涙で顔をくしゃくしゃにさせながら、パートナーに、父に、感謝の気持ちを伝えた。
「以前は自分の未熟さで結果を出せなかったけど、2年ぶりに乗ることになった
今回は馬を信じて乗りました。馬に感謝です。父にもデビューしてから迷惑をかけましたし、
いい馬に乗せてもらっても結果が出せず。それでも、
乗せ続けてくれた僕の一番の味方です。恩返しがしたかった」
ハイペースの中、後方馬群の外めをリズム良く追走し、大胆にも勝負どころの3〜4コーナーでひとまくり。
「福島の直線がこんなに長く感じたのは初めて」と鞍上が振り返る厳しい戦いを、
トップハンデ57・5キロを背負いながら驚異的な粘り腰でしのぎきった。
見守った菊沢師は「強気に乗って『大丈夫かな』と心配したけど、
馬が助けてくれたね」とハラハラ、ドキドキの展開を回顧。
トレーナーも騎手時代の2000年にロングカイウンでこの名物GIIIを制しており、喜びはひとしおだろう。
ミッキースワロー自身も3歳秋のセントライト記念以来、
約1年10カ月ぶりの美酒。これでひと息入れるが、秋の大舞台へ向けて弾みがついた。
「馬に勉強させてもらいながら一歩一歩成長したいし、一緒に大きいところを目指したい」
「ウィメンジョッキーズワールドカップ」で優勝した菜七子と同期。
夏の福島で絆を強固なものにしたミッキースワローとのコンビから、秋も目が離せない。
2018年7月8日(日曜) 2回福島4日11R 第54回 七夕賞GV
《レース結果》
1 枠4青 4 メドウラーク 牡7 54.0 丸田恭介 2:00.8 37.5 506 -2 橋田満 11
2 枠5黄 5 マイネルサージュ 牡6 55.0 津村明秀 2:00.8 クビ 37.3 506 0 鹿戸雄一 4
3 枠6緑 8 パワーポケット 牡6 50.0 江田照男 2:01.2 2 38.2 534 -6 中野栄治 12
4 枠5黄 6 サーブルオール 牡5 55.0 戸崎圭太 2:01.3 3/4 38.2 486 -2 萩原清 1
5 枠6緑 7 ワンブレスアウェイ 牝5 53.0 石橋脩 2:01.5 1 1/4 38.8 488 +12 古賀慎明 7



《レース内容》
丸田恭介騎手騎乗の11番人気メドウラーク(牡7歳、栗東・橋田満厩舎)が差し切り勝ち。
重賞初制覇を果たした。タイムは2分0秒8(良)。
2着にマイネルサージュ(4番人気)、3着にパワーポケット(12番人気)が入り、
3連単は256万3330円の高配当となった。
メドウラークは後方2番手から向こう正面でポジションを上げていき、
直線で横一戦の激戦の中から力強く抜け出した。
最後方から4コーナーでは勝ち馬の外につけていたマイネルサージュが、クビ差の2着。
中団から4コーナーで3番手にいたパワーポケットが、さらに2馬身差の3着だった。
1番人気サーブルオールは4着で、2番人気レイホーロマンスは6着。
3番人気プラチナムバレットは4コーナーで自ら前の馬に触れて転倒し、競走を中止した。
メドウラークは、父タニノギムレット、母アゲヒバリ、母の父クロフネという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は吉田勝己氏。通算成績は34戦6勝。重賞初勝利。
2017年7月9日(日) 2回福島4日11R 第53回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
1 6 8 ゼーヴィント 牡4 57.0 戸崎圭太 1:58.2   36.1 488 -4 木村哲也 1
2 8 11 マイネルフロスト 牡6 57.0 柴田大知 1:58.3 3/4 36.7 496 +8 高木登 5
3 8 12 ソールインパクト 牡5 53.0 大野拓弥 1:58.5 1 36.3 492 +2 戸田博文 7
4 2 2 スズカデヴィアス 牡6 56.0 横山典弘 1:58.6 3/4 35.6 518 +2 橋田満 4
5 3 3 フェルメッツァ 牡6 55.0 秋山真一郎 1:58.6 クビ 36.5 456 -2 松永幹夫 8



《レース内容》
戸崎圭太騎手騎乗の1番人気・ゼーヴィント(牡4、美浦・木村厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:58.2(良)。2着には3/4馬身差で5番人気・マイネルフロスト(牡6、美浦・高木登厩舎)、
3着には1馬身差で8番人気・ソールインパクト(牡5、美浦・戸田厩舎)が続いて入線した。
マルターズアポジーがフェイマスエンドにハナを譲らず、1000m通過58秒0のハイペース。
向正面からマイネルフロストが一気にマクリに出て、マルターズアポジーは失速した。
道中は中団にいたゼーヴィントもポジションを上げ、
4コーナーを回ったところで2番手に浮上。直線では戸崎騎手のアクションに応えて伸び、
粘るマイネルフロストをゴール前でかわした。鞍上の戸崎騎手は昨年のアルバートドックに続く連覇。
勝ったゼーヴィントは、デビュー3戦目の中山芝1800m戦で初勝利。
山藤賞(500万下)と連勝して臨んだプリンシパルSでも3着と善戦し、
続くラジオNIKKEI賞(G3)で重賞初制覇を飾った。その後はセントライト記念、福島記念、
AJCCと3戦連続2着。今春のG1戦線でも期待されたが、脚部不安が出て出走できなかった。
母シルキーラグーンも得意だった福島で強さを発揮。
先週のラジオNIKKEI賞(G3)を勝ったセダブリランテスに続き、
父にディープインパクトの血、母にブライアンズタイムの血を持つ
シルクレーシング所有馬が重賞タイトルを手にした。
2016年7月10日(日) 2回福島4日11R 第52回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
4 8 アルバートドック 牡4 57.0 戸崎圭太 1:58.4   35.9 476 -4 須貝尚介 3
2 2 4 ダコール 牡8 58.0 小牧太 1:58.5 1/2 35.8 476 -2 中竹和也 5
3 6 12 オリオンザジャパン せん6 53.0 内田博幸 1:59.0 3 35.4 470 +6 小西一男 11
4 1 1 マイネルラクリマ 牡8 57.5 柴田大知 1:59.0 ハナ 36.6 470 -2 上原博之 14
5 1 2 クリールカイザー 牡7 57.0 田辺裕信 1:59.1 1/2 37.4 486 +4 相沢郁 9



《レース内容》戸崎圭太騎手騎乗の2番人気・アルバートドック(牡4、栗東・須貝尚厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:58.4(良)。2着には半馬身差で5番人気・ダコール(牡8、栗東・中竹厩舎)、
3着には3馬身差で11番人気・オリオンザジャパン(セ6、美浦・小西厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたシャイニープリンス(牡6、美浦・栗田博厩舎)は9着に敗れた。
大方の予想通り、メイショウナルトが敢然とハナへ。5馬身ほどのリードを取って向こう正面に入り、
2番手にヤマニンボワラクテ、以下ウインリバティ、クリールカイザー、マーティンボロ、
1番人気のシャイニープリンスもスムーズに好位に取り付く。アルバートドックはちょうど中団。
それを見るようにダコール、バーディーイーグル、そこから後方4頭はバラけてルミナスウォリアー、
オリオンザジャパン、マジェスティハーツは最後方から終いにかける。
逃げたメイショウナルトは4角手前で一杯。代わってクリールカイザーが先頭に立って粘り込みを図るが、
3コーナーから勢いを付けて上がってきたアルバートドックが並ぶ間もなくクリールカイザーを捕らえて先頭へ。
外からダコールも迫ってくるが、アルバートドックの脚は最後まで衰えず、2つ目の重賞タイトルを手に入れた。
勝ったアルバートドックは、2月の小倉大賞典を勝ったあと、
松田博資調教師の定年に伴い、現在の須貝尚介厩舎に転厩。
3戦して思うような結果を残せなかったが、テン乗りとなった戸崎圭太騎手の好判断で押し切り勝ち。
全国リーディングトップを走る絶好調ジョッキーが1999年以来、
長く現れなかった4歳馬の勝利を見事にアシストした。
2015年7月12日(日) 2回福島4日11R 第51回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
1 6 11 グランデッツァ 牡6 57.0 川田将雅 1:58.2   34.3 504 -2 平田修 2
2 6 12 ステラウインド 牡6 56.0 蛯名正義 1:58.4 1 1/4 34.2 484 +8 尾関知人 8
3 4 7 マデイラ 牡6 52.0 大野拓弥 1:58.5 1/2 34.5 496 +4 荒川義之 16
4 4 8 メイショウナルト せん7 57.0 津村明秀 1:58.5 クビ 34.7 446 -8 武田博 5
5 1 2 アルフレード 牡6 56.0 北村宏司 1:58.5 クビ 34.5 550 -2 手塚貴久 3

《レース内容》前走の鳴尾記念で好位に控える競馬をしたグランデッツァ。
結果は5着でしたが、あれは今回への布石だったのだろうか?
いい予行演習だったのかも? 確かに教科書通りの先行抜け出しだった。
決着タイム1分58秒2は七夕賞のレースレコード。時計的にも文句なしだ。
先週に比べて芝が短くなったように見えたんですが、これも快速が生きた要因でしょう。
折り合いに課題があったクチだから、こういうメンバーと走れるのはいいんだろう。
平坦コースも合っているし、サマー2000シリーズに
継続参戦すれば面白いと思ったが…どうやら陣営にはその意思がないらしい。ちょっと残念。
2着はステラウインド。この馬も2000シリーズは面白そうです。
万葉Sで思いがけず好結果が出たことで
春は長距離路線を歩みましたが、本質は中距離なんでしょう。
速い馬場が合わないと思って軽視したんだが、全く問題なかった。
馬群を怖がったりすることがなくて競馬が上手。
3着にマデイラが残る展開を思えばよく走っている。
こっちにはぜひ2000シリーズを狙ってほしい。
4着メイショウナルトも頑張っていました。
ハナに行かずとも頑張れたのは今後につながりそう。
夏馬らしく調子を上げてきた。7歳だけど、今年も侮れそうにない。
対照的に不器用な面を見せたのがアルフレード。
道中はいいところにいたんですが、そこからが…。
中山で勝っているとはいえ、550キロもある大型馬。
本質的には広いコース向きなのだろう。
1番人気に推されたレコンダイトは12着です。
位置取りが後ろになったのが痛かったですかね。
それにしても負け過ぎだ。M・デムーロ騎乗でハンデ55キロ。
今回はハンデキャッパーが一枚上。55キロ止まりの馬だったってこと。
このレースまでに2000メートルで6戦して最高タイムが2分00秒9。
もともと時計も足りなかったようです。
まくろうとして中途半端に終わったあたり、小回りコースも合わない感じ。
現状は重賞で好走するにはいろいろと条件がつきそうだ。
2014年7月13日(日) 2回福島4日11R 第50回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
1 1 2 メイショウナルト せん6 56.0 田辺裕信 1:58.7   36.0 448 -10 武田博 5
2 2 4 ニューダイナスティ 牡5 55.0 吉田豊 1:59.0 1 3/4 35.3 478 0 石坂正 10
3 4 7 マイネルラクリマ 牡6 58.0 柴田大知 1:59.1 3/4 35.8 474 -6 上原博之 1
4 4 8 ダコール 牡6 56.0 内田博幸 1:59.2 3/4 35.3 472 0 中竹和也 3
5 1 1 ミキノバンジョー 牡7 55.0 田中勝春 1:59.4 1 1/2 36.3 516 +4 大橋勇樹 12

《レース内容》
メイショウナルトが危なげなく逃げ切りを決めた。最近の成績が成績だけに
手を出せなかったが・・・。昨夏を振り返ればG2小倉記念がレコードVで
続くG2オールカマーでも2着、実力馬が得意の時期に完全復活したということだろう。
ハーツクライ旋風はここでも止まりませんでした。勝因の一つが体調面でしょう。
今回の馬体重は10キロ絞れて448キロ。これはオールカマーの時と同じ数字ですから
デキが戻ったと判断できます。それに実績を考えると56キロはむしろ恵まれた印象です。
とはいえ1分58秒7のレコードで走ったのだから大したものだ。
このデキをキープできればサマー2000シリーズで主役を張れる。
とくに3勝と自分の庭にしているホームコースの小倉記念では大注目です。
もう一つ付け加えれば田辺君のリードも完璧でした。他が捲りたい残り3ハロン地点で
11秒6とペースアップした。ここで脚を使わされた後続はもうお手上げです。
そのせいでマイネルラクリマは勝ちパターンに持ち込めなかった。
それでも58キロのトップハンデを背負って3着は大したものだ。
自分の力は出し切っています。G3クラスでは崩れない安定感は評価していいでしょう。
平坦コース向きのラブリーデイはジリジリとしか伸びなかった。
57キロを背負うには、まだパンチ不足です。前走、目黒記念5着で積極的な
レースをした影響か、前半は少し行きたがっていました。
脚をためて差す競馬を覚えればまだ出世は可能だと思います。
予想外の頑張りを見せたのがニューダイナスティ。ベストウォ−リアと併せた
最終追い切りがイイ活になったのかも。振り返れば昨夏のG3新潟記念で1番人気
この時期の夏馬はチェックが怠れません。福島のセオリー通りにそつなく
立ち回ったコース取りもベストでした。
2013年7月7日(日) 2回福島4日11R 第49回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
1 4 マイネルラクリマ 牡5 57.0 柴田大知 1:58.9   35.7 478 -2 上原博之 1
2 10 トレイルブレイザー 牡6 58.0 北村宏司 1:59.3 2 1/2 35.9 494 前計不 池江泰寿 7
3 2 タガノエルシコ 牡8 55.0 田辺裕信 1:59.4 3/4 35.7 426 0 宮徹 14
4 1 マックスドリーム せん6 54.0 古川吉洋 1:59.5 3/4 35.7 526 0 宮徹 5
5 5 ダコール 牡5 56.0 蛯名正義 1:59.5 アタマ 35.5 464 -2 中竹和也 2



《レース内容》
小回りの福島はどう攻略するのか、そんなお手本みたいな好騎乗で柴田大が
マイネルラクリマを勝利に導いた。
5ハロン通過58秒6と流れとしてはきつかったと思うのですが、
それに乗って直線で後続を突き放すのですから馬の充実ぶりはすごい。
直線に向いてトレイルブレイザー以下が並びかけるシーンがあったけど
結果2着馬に2馬身半差だから人馬ともに充実し切っている。
加えて言えば、良発表でも渋めで速くない芝、こんな馬場も合っていました。
マイラーの印象が強かったけど、中距離でも続けて結果を出して
今後の選択肢が大きく広がった。
渋い馬場が合いますがマイル1分32秒台の時計もあります。
新潟でも走れる可能性は十分でしょう。
速い馬場でも渋い馬場でも能力発揮のまさに両刀遣い。
今後が大いに楽しみだ。大仕事をしてもおかしくない雰囲気さえ感じます。
2着に健闘したトレイルブレイザーは終わってみれば格の違いを示した内容。
厳しい流れになって底力が生きたという事ですね。
逆にタガノエルシコはハンデ重賞の妙を存分に生かした3着でした。
情けなかったのはダコールとエクスペディション。
ダコールは発馬がひと息だったけど、4角では抜け出しそうな勢いで上昇。
それにしてはラストの伸びが物足りなかった。
エクスペディションはイレ込み気味で今回は体調面に敗因があったように思います。
当日の気配に要注意で、予想者には厄介な存在、そんな印象が強い馬だ。
2012年7月8日(日) 2回福島8日        11R 第48回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
1 6 アスカクリチャン 牡5 55.0 内田博幸 2:01.1   36.0 488 0 須貝尚介 14
2 5 トーセンラー 牡4 57.0 岩田康誠 2:01.1 ハナ 35.5 436 -2 藤原英昭 1
3 7 ミキノバンジョー 牡5 55.0 太宰啓介 2:01.2 1/2 36.7 510 0 大橋勇樹 7
4 16 ケイアイドウソジン 牡6 56.0 石橋脩 2:01.2 ハナ 36.6 498 -4 田村康仁 13
5 11 ニシノメイゲツ 牡5 53.0 田中勝春 2:01.2 クビ 35.7 450 -2 田村康仁 6



《レース回顧》
人気決着は考えにくい重賞だけど、まさか14番人気のアスカクリチャンとは・・・。
流れも向正面で意外に落ち着いてしまった。
前半60秒3−後半60秒8の平均ペース、紛れが生じ難い流れではありました。

アスカクリチャンの成績は5勝全てがマイル戦で2000mは1走5着のみ、
全く不可解だ。勝因を限定するのは難しいですが、
色気のない立場で最もうまく流れに乗って全能力を出し切ったとしか言いようがない。
個人的には福島コースが最も合うと思う鞍上、内田博のプラスアルファも大きかった。
微妙な馬場状態だったけど、近年では遅い部類の2分01秒1の決着でした。

全能力を出し切った勝ち馬に対してほかの有力どころがちょっと情けなかった。
勝ち馬と同じような位置にいたタッチミーノット、ゲシュタルト、
その後ろにいたダイワファルコン、これらが動かなさ過ぎた。

ただ1頭トーセンラーは馬場回復を味方にして、よくあの位置から追い込みました。
先行馬が3.4着に残っていることを考えると価値は高い。
負けは負けだけど1番強い内容だったことは確かだ。
G3以上での活躍が見込めるとすれば、やはりこれだけだろう。

馬場状態、ハンデなど難しい要素が揃い踏みのレースですから、
過去を振り返っても8割くらいの七夕賞がそんな感じでしょう。

2011年7月10日(日) 3回中山8日          11R 第47回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
1 15 イタリアンレッド 牝5 52.0 中舘英二 2:00.5   34.9 474 -6 石坂正 7
2 10 タッチミーノット 牡5 55.0 三浦皇成 2:00.5 クビ 34.8 492 -8 柴崎勇 2
3 2 アニメイトバイオ 牝4 55.0 後藤浩輝 2:00.8 1 3/4 35.1 476 -8 牧光二 4
4 13 シャドウゲイト 牡9 58.0 田中勝春 2:00.9 3/4 35.7 506 0 加藤征弘 11
5 12 ドモナラズ 牡6 53.0 柴田大知 2:01.0 クビ 35.1 472 0 音無秀孝 14



《レース回顧》
牝馬のイタリアンレッドが見事に初重賞をゲットした。
52キロのハンデでしたが、牝馬重賞では上位常連でしたから、
底力はあまり問われなかったという点では2分を超える決着も良かったでしょうし
鞍上の中舘騎手もこの日は冴えていました。

その勝ちタイムは流れが遅かったにしても平凡
先行馬で掲示板に載ったのはシャドウゲイトだけでした。
見た目以上にインは荒れていたようです、先週とは違って外差しが目立ちました。

2着タッチミーノットも外から伸びて、ただ勝負所で勝ち馬に先を越された分
最後はクビ差だけ届かなかった。

大阪杯6着の内容からすれば、これくらい走って当然でしょうが、
やっぱり器用なタイプじゃないので、本質的には東京、新潟のような
広いコースが合っています。

アニメイトバイオは牝馬55キロという条件を考えれば好走しました。
昨秋、鼻血のアクシデントがあったが、徐々に復調してきました。

対照的にキャプテントゥーレは全く見せ場なし。
トップハンデだったにせよ、この流れでバッタリは納得がいかない。

マゼランは大跳びのフットワークで広いコース向き
スローで馬込みに入って力を発揮できませんでした。

牝馬2頭の1.3着で1番人気のトップハンデが大敗。
中山でやっても、いかにも七夕賞らしい結果でした。


2010年7月11日(日) 2回福島8日   11R 第46回 七夕賞(GIII)
《レース結果》
1 8 ドモナラズ 牡5 52.0 柴田善臣 2:00.4   34.7 460 0 音無秀孝 11
2 7 アルコセニョーラ 牝6 54.0 武士沢友治 2:00.4 クビ 35.0 424 -8 畠山重則 6
3 9 サンライズベガ 牡6 55.0 松岡正海 2:00.5 1/2 35.3 500 -4 音無秀孝 1
3 10 バトルバニヤン 牡6 57.0 中舘英二 2:00.5 同着 35.5 488 +4 池江泰郎 2
5 12 トウショウシロッコ 牡7 56.0 吉田豊 2:00.5 クビ 35.5 472 -8 大久保洋吉 4



《レース内容》
フサイチアウステルの先導でゆったりと流れた七夕賞(GIII)。
だが3コーナーからは一転、各馬の手綱が激しく動き始めてペースは速くなる。
内で粘ろうとする馬、外から押し上げる馬、ギリギリまで追い出しを我慢する馬、
それぞれの思惑とともに馬群も凝縮、直線ではハンデキャップ競走らしい
追い比べが繰り広げられることとなった。

馬場の真ん中で叩き合うバトルバニヤン、サンライズベガ、トウショウシロッコらを、
大外からゴール前で差し切ったのは青い帽子の2頭。
まずは、昨年のこのレース2着、夏場とローカルを大の得意とするアルコセニョーラが、
今年も鋭い末脚を繰り出しての2着だ。

これを上回る切れ味を示したのが、勝ったドモナラズ。
道中は後ろから2〜3頭目、馬群が動いた最終コーナーでは最後方となったが「位置はどうでもいい。
とにかく折り合いをつけて末脚を活かす」という鞍上・柴田善臣騎手の狙い通りのレースで、
一気に前の15頭を差し切って重賞初制覇のゴールへと飛び込んだ。

柴田善臣騎手は、宝塚記念のナカヤマフェスタ、ラジオNIKKEI賞のアロマカフェに続く
3週連続の重賞勝利。好調の鞍上に導かれての、計ったような差し切り勝ちだった。