データーチェック
1番人気は複勝率100%
良馬場なら外から先行できる馬が有利
スピード能力の高いダート適正のある種牡馬の産駒
距離短縮型はやや危険


2020年7月12日(日曜) 4回阪神4日 第25回 プロキオンステークスGV
《レース結果》
1 16 ケイアイガーベラ 牝4 54.0 岩田康誠 1:21.8 レコード 35.3 474 +14 平田修 4
2 8 サマーウインド 牡5 56.0 藤岡佑介 1:22.5 4 35.9 522 +6 庄野靖志 2
3 1 ナムラタイタン 牡4 56.0 熊沢重文 1:22.5 ハナ 35.7 516 0 大橋勇樹 1
4 6 ダイショウジェット 牡7 56.0 柴山雄一 1:23.0 3 35.9 558 0 大根田裕之 5
5 13 ティアップワイルド 牡4 56.0 池添謙一 1:23.1 1/2 36.2 518 0 西浦勝一 6

《レース内容》
松若騎乗で5番人気のサンライズノヴァが、豪快に差し切って重賞4勝目。
59キロを背負いながらGI馬の貫禄を示し、
今秋は南部杯(10月12日、盛岡、交流GI、ダ1600メートル)で連覇を狙う。
斤量59キロも、久しぶりの右回りも何のその。GIウイナーのサンライズノヴァが、
大外から突き抜ける。昨年4着以来の手綱を託された松若騎手は、笑顔で両手を突きあげた。
「馬を信じて乗りました。リズムよくいい追い出しができて、直線の反応も良く、
手前を替えてからもうひと伸びしてくれました。結果を出せてホッとしています」
ゲートは五分に出たが、リズムに合わせて前半は後方2番手に構えた。
3コーナー過ぎから馬群の外を回って中団まで進出。メンバー最速の
上がり(3ハロン34秒4)でぐいぐい伸び、重賞4勝目をつかみ取った。
中央馬の出走枠の関係で、目標にしていた帝王賞を使えず再調整を強いられたが、
2017年12月の師走S(OP、2着)以来の右回りで結果を出せたのは収穫だ。
音無調教師は「状態は良かったけど、正直、59キロは厳しいと思っていた。
行き出してからの脚はすごかったね。改めて力を感じた」とたたえた。
放牧を挟み、秋は連覇がかかる南部杯から始動することになりそう。
松若騎手は「今は調子がいいので、もっと大きいところを狙えると思います」と力を込めた。
上半期はフェブラリーS、かしわ記念でともにGI3着と涙をのんだ。
梅雨の合間の阪神で、リベンジの秋へのきっかけはつかんだ。
2019年7月7日(日曜) 3回中京4日第24回 プロキオンステークスGV
《レース結果》
1 枠6緑 10 アルクトス 牡4 56.0 田辺 裕信 1:21.2
2 枠7橙 12 ミッキーワイルド 牡4 56.0 北村 友一 1:21.3 1/2
3 枠3赤 4 ヴェンジェンス 牡6 56.0 幸 英明 1:21.6 2
4 枠3赤 5 サンライズノヴァ 牡5 57.0 松若 風馬 1:21.7 3/4
5 枠5黄 9 マルガイマテラスカイ 牡5 57.0 武 豊 1:21.8 クビ

《レース内容》
2番人気のアルクトスが、好位追走から抜け出して重賞初勝利を飾った。
栗田徹調教師にとっても開業9年目でのJRA重賞初勝利だ。
2着は3番人気のミッキーワイルド、1番人気のマテラスカイは5着だった。
蒸し暑い中京での消耗戦を制し、ダート界をけん引する4歳世代からまたも新星が台頭した。
快速の強豪勢を蹴散らしたアルクトスが、3連勝で重賞初制覇。
前週のラジオNIKKEI賞に続く重賞連勝を飾った田辺騎手は充実の汗をぬぐった。
「1400メートルは少し忙しくて追走は楽じゃなかったのですが、いい形で脚をためて
直線も頑張ってくれました。ペースが速くて最後は脚いろが鈍ってましたが、
よくしのいでくれましたね」
前が止まらない馬場傾向を意識し、スタートから促していった。向こう正面で内に入れると、
前半3ハロン33秒3の速い流れ中で好位のインをキープ。直線はなかなか進路が開かず、
強引にこじ開ける形になったが、ミッキーワイルドとの叩き合いを制して
初タイトルを奪取した。栗田調教師にとってもうれしいJRA重賞初勝利だ。
今春にオアシスS、欅Sを連勝して本格化。9戦連続で手綱を取る主戦は
「もともと期待していてやっと実が入っていた。(スタート前に)隣の馬が飛び出したときも
つられずに冷静にいてくれて、成長を感じました」と充実ぶりに目を細める。
今後はエルムS(8月11日、札幌、GIII、ダ1700メートル)などが視野に入る。
ダートGI馬ルヴァンスレーヴ、オメガパフュームと同世代。
ギリシャ語で北斗七星の意を持つアルクトスの輝きは、これからさらに増していく。
2018年7月8日(日曜) 3回中京4日11R 第23回 プロキオンステークス
《レース結果》
1 枠8桃 13 マルガイマテラスカイ 牡4 56.0 武豊 1:20.3 レコード 35.6 508 -8 森秀行 5
2 枠4青 6 インカンテーション 牡8 57.0 三浦皇成 1:21.0 4 35.4 506 +2 羽月友彦 1
3 枠3赤 3 ウインムート 牡5 56.0 和田竜二 1:21.1 1/2 36.2 502 0 加用正 2
4 枠1白 1 サクセスエナジー 牡4 58.0 松山弘平 1:21.1 クビ 35.7 522 -6 北出成人 6
5 枠7橙 12 ブラゾンドゥリス 牡6 56.0 武藤雅 1:21.2 クビ 36.2 524 +4 尾形和幸 10



《レース内容》
武豊騎乗で5番人気のマテラスカイが、鮮やかな逃げ切り勝ち。従来のタイムを1秒2も更新する、
1分20秒3(不良)の日本レコードで重賞初制覇を飾った。
今後はJBCスプリント(11月4日、京都、交流GI、ダ1200メートル)を目指す。
1番人気のインカンテーションが2着、2番人気のウインムートが3着に入った。
雨上がりの中京競馬場に衝撃が走った。マテラスカイが不良の“高速馬場”を
スイスイと逃げ切って重賞初制覇。従来の日本レコードを1秒2も更新する
1分20秒3に武豊騎手は驚きを隠せなかった。
「1200メートルを使っていたので、ラストが心配でしたが、問題はなかった。
タイムが出やすい馬場とはわかっていましたが、それにしても強かったですね」
スタート後にスッと1馬身のリードを奪うと、あとは独壇場。
「大きなポイントはスタートだと思っていました。決まったときに迷うことなく行けました」とジョッキー。
直線に入っても鞍上は手綱を持ったまま。ラスト1ハロン過ぎにムチが入ると
2番手以下を突き放し、4馬身差の快勝を飾った。
昨年12月の1000万下戦(7着)以来となる7ハロン戦にも森調教師は、
「距離は心配していなかったですよ。1400メートルの方が競りかけてくる馬がいないと
思っていましたからね」と、してやったりの表情だ。
今年に入ってからは6戦4勝で、3月にはドバイ遠征(ゴールデンシャヒーン5着)も経験。
「腰がパンとしてきた。全然(馬が)違います。
夏は放牧に出して、JBCスプリントに向かうと思います」と森調教師は胸を張る。
コンビを組んで5戦4勝の武豊騎手は「いいタイミングで乗せてもらいました。
馬が充実しています」と締めくくった。尾張でみせた衝撃の逃走劇。
誰も追いつくことができないスピードで、GIの高みまで走り続ける。
2017年7月9日(日) 3回中京4日11R 第22回 プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 12 キングズガード 牡6 56.0 藤岡佑介 1:22.9   35.6 458 0 寺島良 5
2 5 8 カフジテイク 牡5 57.0 福永祐一 1:23.2 2 36.0 486 前計不 湯窪幸雄 1
3 8 14 ブライトライン 牡8 56.0 川田将雅 1:23.4 1 1/4 36.4 530 -2 鮫島一歩 6
4 2 3 ゴーインググレート 牡7 56.0 和田竜二 1:23.6 1 1/4 37.2 486 0 岩元市三 12
5 1 1 メイショウウタゲ 牡6 56.0 松山弘平 1:24.0 2 1/2 37.1 518 +4 安達昭夫 7



《レース内容》
藤岡佑介騎手騎乗の5番人気・キングズガード(牡6、栗東・寺島厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:22.9(良)。2着には2馬身差で1番人気・カフジテイク(牡5、栗東・湯窪厩舎)、
3着には1馬身1/4差で6番人気・ブライトライン(牡8、栗東・鮫島厩舎)が続いて入線した。
レヴァンテライオンと兵庫のトウケイタイガーがレースを引っ張り、カフジテイクは
自分のリズムを守って徐々にポジションを下げる。
キングズガードはそのカフジテイクをマーク。4コーナーを迎え、
ブライトラインがスーッとポジションを上げて直線へ。
逃げるトウケイタイガーにゴーインググレート、ブライトラインが襲いかかるが、
インで脚を溜めていたキングズガードが馬群を縫って一気に先頭。
中団からカフジテイクも懸命に追い上げたが、先に抜け出したキングズガードには
及ばず2番手まで。3着には早めに動いたブライトラインが踏ん張った。
勝ったキングズガードは、昨年のこのレース3着馬で、
これまでにオープン特別を2勝。ここ2走は鋭い脚を使いながら2着に敗れており、
通算8勝目が嬉しい重賞初勝利。管理する寺島良調教師にとっても
開業2年目で通算8勝目が重賞初勝利となった。
2016年7月10日(日) 3回中京4日11R 第21回 プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 8 14 ノボバカラ 牡4 57.0 M.デムーロ 1:22.1   36.6 498 -10 天間昭一 1
2 6 10 マル地ニシケンモノノフ 牡5 56.0 岩田康誠 1:22.2 1/2 36.4 508 -6 庄野靖志 3
3 5 9 キングズガード 牡5 56.0 川田将雅 1:22.2 クビ 35.4 448 -2 田中章博 2
4 3 4 ブライトライン 牡7 56.0 石橋脩 1:22.5 2 36.8 532 0 鮫島一歩 5
5 2 3 グレープブランデー 牡8 58.0 和田竜二 1:22.6 1/2 36.9 526 +2 安田隆行 8



《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・ノボバカラ(牡4、美浦・天間厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:22.1(稍重)。
2着には半馬身差で3番人気・ニシケンモノノフ(牡5、栗東・庄野厩舎)、
3着にはクビ差で2番人気・キングズガード(牡5、栗東・田中章厩舎)が続いて入線した。
ノボバカラが好スタートを決めて先頭へ、しかしダノングッド、ワンダーコロアールもそこへ加わり、
3頭の激しい先頭争い。先団は10頭が大きな馬群を形成。
そこから5〜6馬身後方のグループにキングズガード、カフジテイクがマイポジションで脚を溜める。
ワンダーコロアール、ノボバカラの2頭が並んで直線へ。
インで懸命に粘るワンダーコロアールを残り200mでノボバカラが交わして先頭。
外からニシケンモノノフ、馬群を捌いてキングズガードが攻めってくるも、
ノボバカラがその追撃を振り切ってトップでゴールを駆け抜けた。
勝ったノボバカラは、重賞2勝目で、JRAの重賞は初制覇。3歳時よりユニコーンSで2着に入るなど、
安定した走りを見せていたが、今年に入って完全に本格化。
3月の納屋橋Sから3連勝で交流重賞のかきつばた記念を勝利。
前走の北海道スプリントCはダノンレジェンドにハナ差の2着に敗れて連勝が止まってしまったが、
ここでは早め先頭の正攻法で押し切り勝ち。目下の充実ぶりを改めて示して見せた。
馬主は株式会社LS.M、生産者は新ひだか町の萩澤泰博。馬名の意味由来は「冠名+ゼロ(伊)」。
2015年7月12日(日) 3回中京4日11R 第20回 プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 1 2 マル外ベストウォーリア 牡5 59.0 福永祐一 1:22.5   35.6 512 +2 石坂正 4
2 3 6 コーリンベリー 牝4 55.0 松山弘平 1:22.8 2 36.2 484 +2 柴田政見 2
3 1 1 キョウワダッフィー 牡7 56.0 小牧太 1:22.9 クビ 35.7 466 -4 笹田和秀 8
4 2 4 タガノトネール せん5 56.0 秋山真一郎 1:22.9 クビ 36.1 498 -4 鮫島一歩 7
5 8 16 グレープブランデー 牡7 58.0 C.ルメール 1:23.1 1 1/4 35.8 526 0 安田隆行 6

《レース内容》
昨年の勝ち馬ベストウォーリアが見事に連覇を達成した。
それにしても強かった。先行勢がそのまま上位を占め、
うまく前で流れに乗れたのが大きかったが、
59キロを背負って2着に2馬身差。まさに完勝だった。
すぐに好位のインにつけましたから。フェブラリーS3着の内容からすると、
この斤量では追走に苦労すると思ったんですが、道中はずっと楽でした。
レースの上がりも35秒台ですから、時計以上に先行勢は余裕があったようです。
56キロだった昨年が1分22秒6でV稍重。今年が59キロで1分22秒5だから、
パワーアップしたとも言えるんじゃないかな。
まだ5歳ですから伸びる余地は十分。距離はマイルでも問題ないから、
スピード系のトップホースとして来年はフェブラリーSを狙えます。
2着には牝馬のコーリンベリーが逃げ粘った。
こちらも55キロでこの内容は立派だよ。
注文通り、ハナを奪って持てる力は出し切った。1400メートルまでなら今後が楽しみだ。
対照的にレッドアルヴィスは見せ場がありませんでした。
3〜4番手にいたんだから展開はドンピシャ。時計の速い決着が良くなかったのか、
それともまだ実が入りきっていないのか…。
休み休みのローテーションですから、まだ体質が弱いのかもしれません。
エアハリファも14着に大敗。好仕上がりと聞いていたが、
当日の馬体重はプラス10キロ。条件的にはベストだったから、
まだ本当じゃなかったんだろう。
ダートの1400〜1600メートルを得意とする馬はこの後、適当な番組がありません。
ワイドバッハあたりもそうでしょうけど、日程に合わせた仕上げになる側面もあるのかもしれません。
上位陣は順調に使われてきたから。3着キョウワダッフィーも休み明け2戦目で前進。
昨年の2着馬なんだからフロックでもなんでもない。今回は人気の盲点だった。
2014年7月13日(日) 3回中京4日11R 第19回 プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 3 6 ベストウォーリア 牡4 56.0 戸崎圭太 1:22.6   35.4 512 -2 石坂正 1
2 2 3 キョウワダッフィー 牡6 56.0 福永祐一 1:22.6 クビ 35.5 470 -2 笹田和秀 2
3 1 1 ガンジス 牡5 56.0 国分優作 1:22.8 1 1/4 36.1 514 0 矢作芳人 10
4 7 13 ノーザンリバー 牡6 58.0 蛯名正義 1:22.8 クビ 35.9 480 +5 浅見秀一 3
5 4 8 マル地サクラレグナム 牡5 56.0 幸英明 1:22.9 クビ 36.4 512 0 金成貴史 12


《レース内容》
キョウワダッフィーがうまいタイミングで抜け出して勝ったと思いましたが・・・。
完璧に運んでの敗戦だから仕方ない。最後の最後は力で捻じ伏せられました。
それにしてもベストウォーリアは崩れなくなって本当に強くなった。
まさに完成期に向かっている印象です。
戦歴が示す通り、ここでは能力が一枚違っていた。前に壁を作って
じっくりためていく形もいいですね、やはりダート短距離戦線では中核になっていく存在です。
付け加わえれば、どう見ても別定の56キロが有利に映った2頭のワンツー。
オープン好走の実力馬が前走時より軽い斤量なんだから
無理にひねる必要はありませんでしたね。
その斤量面を考えると、58キロを背負ったノーザンリバーも悪くない4着。
上位2頭には完全に力負けだけど、この馬も地力は示している。
3着ガンジスはよく頑張りました。リフレッシュ放牧で元の状態に戻っていたのと、
今回からブリンカーを外したこともあって、今日は自分からブレーキを
かける面も見せなかったです。
コーリンベリーは力量面も、今回は展開的にきつかった。
出遅れて強引にハナを切って、ラスト100mまでは粘り込もうという脚色、
0秒4差で51キロの9着でも今後は侮れない感じでした。
2013年7月7日(日) 3回中京4日11R 第18回 プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 5 アドマイヤロイヤル 牡6 56.0 四位洋文 1:21.9 レコード 35.2 520 -4 橋田満 2
2 1 セイクリムズン 牡7 57.0 岩田康誠 1:21.9 クビ 35.7 514 0 服部利之 5
3 14 ダノンカモン 牡7 56.0 戸崎圭太 1:21.9 ハナ 35.3 524 +2 池江泰寿 1
4 8 エアウルフ 牡6 56.0 浜中俊 1:22.1 1 1/4 36.4 478 -12 角居勝彦 6
5 2 シルクフォーチュン 牡7 57.0 藤岡康太 1:22.1 アタマ 35.0 470 0 藤沢則雄 3



《レース内容》
中京1400mの持ち時計はコースレコードでもあるエアウルフの1分22秒5だった。
自身はこれを0秒4更新するタイムで走りながらも結果は4着止まり。
新レコードで走り切った上位3頭の力がここでは抜けていた。
1分21秒台の走破時計ですから文句はつけられません。
勝ったアドマイヤロイヤルはこれが重賞初勝利。
猛者のイメージが強かっただけに意外な感もあります。
アンカツさんをしてもスパートのタイミングに苦慮して取りこぼすことが多い馬でした。
先団の争いに加わることなく折り合いをつけて、すんなり流れに乗った
四位騎手の手綱さばきが光りました。もちろん追い切りで動いていたように
デキも申し分ありませんでした。
あえて辛口の見方をさせてもらえばアドマイヤロイヤルが6歳馬、
2着セイクリムズンが6歳馬、3着ダノンカモンは7歳馬。
ベテランの好走は生きのいいはずの新鋭がだらしなかったことの裏返しとも言える。
確かに新鮮味には欠ける組み合わせです。4歳馬の出走は2頭だけ。
ナガラオリオンは15番という外枠が災いして終始、流れに乗れませんでした。
ガンジスも6着止まりでしたが、休み明けでも根負けすることなく
最後も良く踏ん張っていました。今後も注目しておいて損はないでしょう。
実績組では内枠でさばくのに手間取ったシルクフォーチュンが力を出し切れなかった。
期待したアドマイヤサガスは7着、正攻法で重賞を勝つにはまだ力不足でしたね。
2012年7月8日(日) 2回中京4日 11R 第17回 東海テレビ杯プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 6 トシキャンディ 牝6 54.0 酒井学 1:22.6 レコード 37.0 516 +4 天間昭一 12
2 14 アドマイヤロイヤル 牡5 56.0 安藤勝己 1:22.7 3/4 36.0 526 -2 橋田満 4
3 9 ファリダット 牡7 56.0 佐藤哲三 1:22.8 1/2 35.5 480 -4 松元茂樹 1
4 13 ワールドワイド 牡6 56.0 北村友一 1:22.8 ハナ 36.3 486 -16 橋口弘次郎 10
5 7 シルクフォーチュン 牡6 57.0 藤岡康太 1:22.8 アタマ 35.1 474 +13 藤沢則雄 2



《レース回顧》
逃げるのはテイクアベットと考えていたがトシキャンディがあっさりとハナを奪った。
あとはまんまと独り旅で逃げ切り勝ち。
夏に強い牝馬といっても、オープン入り初戦の前走が6着止まりで3ヶ月の休み明け、
成績からは狙いにくいが、新装・中京ダートの傾向を考慮すれば買える要素はあった。
直線距離こそ長くなったが、むしろ積極的に前に行かなくては勝負にならないのが特徴です。

発表こそ良馬場でしたが高速馬場ではなおさらです。
トシキャンディも数字的には速いラップを刻みましたが、
絡まれていないので実際は楽でした。
芝コースも含めて、騎手も予想する側も中京のイメージを把握し切れていないことが
波乱を生む下地になっています。

人気のファリダットとシルクフォーチュンはともに35秒台の上がりを駆使したが、
3.5着まで。脚を溜めるにしろ、ある程度は流れに乗っての追走でないと中京では届かない。
ガッチリと抑え込んでがチャンスはなかった。

わざわざ最後方にいる必要がある距離設定ではないですから。
愁然と構えたポジション取りは、読み違いと言われても仕方ありません。

それと予想段階で気になった点が、中京を含めて左回りダート経験馬が少ないこと、
実はファリダットは未経験、対照的にアドマイヤロイヤルは東京で経験を豊富に積んでました。

今後に向けて覚えておきたいのが休み明けで4着に健闘したワールドワイド
昨年の天王山Sがとにかく強い勝ちっぷりだった。
今回の善戦もフロックではないし、上積みが見込める次走が楽しみだ。
2011年 7月10日(日) 4回京都4日        11R 第16回 プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 6 シルクフォーチュン 牡5 56.0 藤岡康太 1:22.1   34.9 458 -2 藤沢則雄 9
2 13 ダノンカモン 牡5 56.0 和田竜二 1:22.5 2 1/2 36.2 524 -2 池江泰寿 3
3 2 ケイアイガーベラ 牝5 55.0 秋山真一郎 1:22.7 1 1/2 37.1 474 +10 平田修 1
4 12 コンティネント 牡7 56.0 北村友一 1:22.9 1 1/4 36.4 518 -2 音無秀孝 14
5 16 インオラリオ 牡6 56.0 酒井学 1:23.2 2 36.7 514 -2 池江泰寿 15



《レース回顧》
ラスト1Fが12.6秒、逃げたケイアイガーベラ自身は13.2秒くらいかかる計算です。
その断然1番人気ケイアイは馬体重が減り続け飼い食いが良くないという情報で
本命にしなかったが、
スタートが良くて5F通過が57.5秒ですから明らかにハイペース
オーバースピードで行ったのに4角で突き放した。
ハマったとはいえシルクフォーチュン の上がり34.9秒はスゴイ!
4角では最後方でしたが1直線に勝利の道が開きました。

2着ダノンカモンはおあつらえ向きの展開になりましたが
でも勝ったと思った瞬間にもう一頭すごいのがいただけ。
休養明けでひと息かと思いましたが、ケイアイを交わして能力を出しました。

ナムラタイタンは1,2着馬が成長曲線を描いていたのに対し
地力そのものが、もうひとつのような気がする。
それにしてもレース全体としてはG2に匹敵するいい内容でした。
2010年7月11日(日) 3回阪神8日              10R 第15回 プロキオンステークス(GIII)
《レース結果》
1 16 ケイアイガーベラ 牝4 54.0 岩田康誠 1:21.8 レコード 35.3 474 +14 平田修 4
2 8 サマーウインド 牡5 56.0 藤岡佑介 1:22.5 4 35.9 522 +6 庄野靖志 2
3 1 ナムラタイタン 牡4 56.0 熊沢重文 1:22.5 ハナ 35.7 516 0 大橋勇樹 1
4 6 ダイショウジェット 牡7 56.0 柴山雄一 1:23.0 3 35.9 558 0 大根田裕之 5
5 13 ティアップワイルド 牡4 56.0 池添謙一 1:23.1 1/2 36.2 518 0 西浦勝一 6



《レース内容》
プロキオンS(GIII)では、デビュー以来ダートで6連勝中のナムラタイタン、
ダートで7戦6勝のサマーウインド、今春の根岸Sを制し、フェブラリーS5着、
ゴドルフィンマイル4着の実績を持つグロリアスノアという人気順。
だが断続的に降る雨に濡らされて脚抜きの良くなった馬場で、
これらを紅一点・ケイアイガーベラがスピードで封じ込めてみせた。

大外16番ゲートから飛び出したケイアイガーベラは、内の15頭を見ながらスムーズにハナへ。
そのままマイペースで3〜4コーナーを回り切る。直線に入り、2番手追走のサマーウインド、
3番手から仕掛けたナムラタイタンが迫るかと思われたが、逆にケイアイガーベラは突き放す勢いだ。

2走前のポラリスSでも、この日と同じ稍重の阪神ダート1400mで
後続に5馬身差をつける圧勝を飾っているケイアイガーベラ。
当時より負担重量は2キロ増、相手も格段に強くなったはずだが、
ケイアイガーベラ自身もまたパワーアップを果たしていたのだろう。
結局、サマーウインドとナムラタイタンの激しい2着争いに4馬身の差をつけ、
1分21秒8のコースレコードまで叩き出してゴールを駆け抜ける。

牡馬たちを翻弄するかのような逃げ切り勝ちだった。