データーチェック
6番人気以下で来ているのは巴賞組だけ 連対馬の最低条件
血統的にはスタミナ血統を持つ馬 芝1600m以上の重賞で3着以内の実績がある。
前哨戦との連勝は難しい
中心はハンデ55キロ以上の牡馬 前走は巴賞
1番人気の連対率は5割 長距離戦とダート戦への出走経験が隠し味
5歳馬優勢


2020年7月19日(日曜) 2回函館6日第56回 農林水産省賞典 函館記念
《レース結果》
1 枠7橙 14 アドマイヤジャスタ 牡4 54.0 吉田 隼人 1:59.7
2 枠3赤 6 ドゥオーモ 牡7 53.0 藤岡 康太 1:59.9 1 1/2
3 枠1白 2 バイオスパーク 牡5 55.0 和田 竜二 2:00.0 クビ
4 枠5黄 10 トーラスジェミニ 牡4 56.0 木幡 育也 2:00.1 3/4
5 枠4青 7 マルチレイホーロマンス 牝7 51.0 団野 大成 2:00.1 ハナ

《レース内容》
吉田隼騎乗で15番人気のアドマイヤジャスタが鮮やかに差し切って重賞初制覇。
2018年紫菊賞(2歳500万下=現1勝クラス)以来の復活Vを飾った。
2着に13番人気のドゥオーモ、3着に3番人気のバイオスパークが入り、
3連単はレース史上最高となる343万2870円の大波乱となった。
力強く、肌寒い函館の空気を切り裂いた。“ブービー”15番人気のアドマイヤジャスタが、
目の覚めるような末脚で抜け出して重賞初制覇。土曜の函館2歳Sに続き、
レース史上最高配当となる3連単343万2870円という“激アツ”の大波乱を演出した。
「びっくりしたけど、うれしかった。直線では(まだまだ)手応えもあったけど、
最後に気を抜くところがあるので気をつけて乗りました」と初コンビの吉田隼騎手は
してやったりの笑み。中団の馬群で追走し、前半1000メートル58秒8のハイペースで
じっくりと脚をためた。3コーナー過ぎから積極的に仕掛けると、
直線では右ステッキに応えて馬場の真ん中から突き抜けた。
須貝調教師は「“馬混みに入れてほしい”と指示したけど、
隼人が理想的な競馬をしてくれた」と絶賛。
集中して走れていた前走(鳴尾記念6着)に続いて、
ホライゾネット(目穴部分をネットで覆った馬装具)を着用したのも奏功し、
「晩成型だし、4歳を過ぎてから良くなる」と成長力にも目を見張った。
次走は様子を見てからだが「(父の)ジャスタウェイも重い馬場が得意だった」と
洋芝適性を確認できたことから、
札幌記念(8月23日、札幌、GII、芝2000メートル)が候補に挙がっている。
2018年10月の紫菊賞以来、1年9カ月ぶりのV。
2歳GIホープフルSで2着となった実力馬が、ど派手に復活ののろしを上げた。
2019年7月14日(日曜) 2回函館4日第55回 農林水産省賞典 函館記念
《レース結果》
1 枠2黒 4 マイスタイル 牡5 56.0 田中 勝春 1:59.6
2 枠3赤 6 マイネルファンロン 牡4 54.0 丹内 祐次 1:59.6 クビ
3 枠5黄 10 ステイフーリッシュ 牡4 57.5 中谷 雄太 1:59.9 1 3/4
4 枠3赤 5 ドレッドノータス せん6 56.0 菱田 裕二 2:00.1 1 1/2
5 枠1白 2 アメリカズカップ 牡5 55.0 北村 友一 2:00.3 1 1/4

《レース内容》
逃げた1番人気のマイスタイルが一旦マイネルファンロンにかわされながらも差し返し、
クビ差で重賞初制覇を飾った。同レースの1番人気馬の連敗は「12」でストップ。
コンビを組んだ田中勝騎手は4年3カ月ぶりの重賞制覇が節目の50回目となった。
地元・北海道出身騎手2人の叩き合いに、スタンドが沸きに沸いた。
逃げた田中勝のマイスタイルに、4コーナーで並びかけた丹内のマイネルファンロン。
追い比べの末、前者が重賞初制覇を飾った。
「落ち着いて周回していたし、雰囲気はすごく良かった。他に行く馬もいないと思って、
逃げる形。最後は力が入ったね。見応えがあったんじゃない(笑)」
この日の騎乗は函館記念のみ。“一騎入魂”での会心Vにカッチースマイルがはじけた。
押して先手を奪い、1000メートル通過は59秒8。「少し速いかもしれなかったけど粘る馬。
ペースは気にしなかった」。直線入り口でファンロンにかわされたが、
勝負根性を全開にしてクビ差盛り返したところがゴール。
2006年優勝馬エリモハリアーを最後に続いた1番人気の連敗を「12」で止めた。
鞍上にとっては、15年福島牝馬S(スイートサルサ)以来、4年3カ月ぶりとなる節目の
JRA重賞50勝目。「やっと勝てた」というのは、マイスタイルとの縁からもれた言葉だ。
生産者の新ひだか町・猪野毛牧場は、実家の田中春美牧場の隣で、
子供の頃から親交があった。このコンビでは11戦目。
「昆先生と一緒に重賞を勝ちたいと話していた。牧場の縁で、
余計に思いは強くなった。思いが現実になって良かった」と喜んだ。
 「狙っていたレースだからね。1コーナーで“勝てる”と思った」
昆調教師にとっては、昨夏に函館芝2000メートルの条件戦を連勝してから見据えていた舞台。
GIIIで2着2回など苦杯をなめつつも、田中勝騎手を主戦に任せ続けた。
「乗れる騎手なのに、年(48歳)だからと乗せないのはかわいそう。俺のやり方は変わらない」
と胸を張った。 次走は未定ながら、秋はマイル戦も含めてGIを目指す。
「これでまた、自信をつけて成長すると思う」とジョッキーは期待を込める。
縁と絆でタイトルをつかんだマイスタイルが、北の大地から飛躍を遂げる。
2018年7月15日(日曜) 2回函館4日11R 第54回 農林水産省賞典函館記念
《レース結果》
1 枠4青 6 エアアンセム 牡7 55.0 藤岡佑介 1:59.8 34.7 500 -6 吉村圭司 5
2 枠2黒 3 マルチサクラアンプルール 牡7 57.5 田辺裕信 1:59.9 1/2 34.6 478 -8 金成貴史 7
3 枠8桃 14 エテルナミノル 牝5 54.0 四位洋文 2:00.0 1/2 35.0 462 -4 本田優 13
4 枠6緑 10 ブレスジャーニー 牡4 56.0 柴田善臣 2:00.0 ハナ 34.1 456 0 佐々木晶三 2
5 枠3赤 5 スズカデヴィアス 牡7 57.0 三浦皇成 2:00.1 1/2 34.3 512 0 橋田満 3


《レース内容》
藤岡佑介騎手騎乗の5番人気・エアアンセム(牡7、栗東・吉村厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:59.8(良)。
2着には半馬身差で7番人気・サクラアンプルール(牡7、美浦・金成厩舎)、
3着には半馬身差で13番人気・エテルナミノル(牝5、栗東・本田厩舎)が続いて入線した。
カレンラストショーが押してハナを奪いレースを先導。エアアンセムは好位のインに付け、
その外にエテルナミノル、後ろにサクラアンプルール。トリコロールブルーは
中団やや後ろのポジションで、スズカデヴィアス、ブレスジャーニーは後方から終い勝負。
カレンラストショーは残り600mで一杯になり、馬群はギュッと凝縮。
エテルナミノルが先頭に立って直線へ。粘り込みをはかるエテルナミノルの外から
エアアンセムが交わし、更に外からサクラアンプルールも脚を伸ばすが、
先に抜けたエアアンセムが押し切ってゴール。
勝ったエアアンセムは、近親にエアシャカール、エアスピネル、エアシェイディといった
多くの重賞ウイナーが並ぶオーナーゆかりの良血。3月のスピカSで
準オープンを勝ち上がるのに2年以上の歳月を要したが、
オープン初戦の都大路Sで2着、3歳時のセントライト記念以来の重賞挑戦となった
前走のエプソムCもコンマ7秒差の5着と健闘。
7歳の夏に迎えた伝統の一戦で待望の初重賞タイトルを手に入れた。
2017年7月16日(日) 2回函館4日11R 第53回 農林水産省賞典函館記念(GIII)
《レース結果》
1 6 12 ルミナスウォリアー 牡6 55.0 柴山雄一 2:01.2   35.6 478 +2 和田正一郎 5
2 7 14 タマモベストプレイ 牡7 56.5 吉田隼人 2:01.4 1 1/2 36.1 488 0 南井克巳 14
3 8 15 ヤマカツライデン 牡5 55.0 池添謙一 2:01.4 アタマ 36.4 538 +6 池添兼雄 7
4 3 6 アングライフェン 牡5 55.0 北村友一 2:01.4 アタマ 36.0 472 0 安田隆行 3
5 2 4 ケイティープライド 牡7 52.0 鮫島克駿 2:01.4 ハナ 35.9 496 +6 角田晃一 11



《レース内容》
柴山雄一騎手騎乗の5番人気・ルミナスウォリアー(牡6、美浦・和田郎厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:01.2(重)。2着には1馬身半差で14番人気・タマモベストプレイ(牡7、栗東・南井厩舎)、
3着にはアタマ差で7番人気・ヤマカツライデン(牡5、栗東・池添兼厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたサトノアレス(牡3、美浦・藤沢和厩舎)は6着に敗れた。
逃げげ馬が殺到することなく、大外のヤマカツライデンがすんなりとハナに立つ。
少し離れたところでタマモベストプレイ、マイネルミラノ、その後ろにアングライフェンや
ルミナスウォリアーらが続く。人気のサトノアレスはちょうど中団の最内を追走。
先行勢が徐々にペースを上げて後続を離しにかかり、
後ろからはルミナスウォリアーとアングライフェンが手応え十分に進出。
直線に入るとルミナスウォリアーが一気に抜け出し、逃げるヤマカツライデン、
それを追うアングライフェン、ジワジワと伸びるタマモベストプレイ、
その外からケイティープライドが猛追。熾烈な2着争いとなった。
勝ったルミナスウォリアーは2016年の6月にオープンクラス入り。
以降は新潟記念で5着、AJCCで4着、金鯱賞で5着と上位争いに加わっていた。
2016年7月17日(日) 2回函館4日11R 第52回 農林水産省賞典函館記念(GIII)
《レース結果》
1 3 6 マイネルミラノ 牡6 56.0 丹内祐次 1:59.0   35.5 486 -8 相沢郁 3
2 4 8 ケイティープライド 牡6 52.0 浜中俊 1:59.3 2 35.4 488 +4 角田晃一 13
3 5 10 ツクバアズマオー 牡5 55.0 吉田豊 1:59.5 1 1/2 35.3 474 0 尾形充弘 9
4 1 1 マデイラ 牡7 52.0 古川吉洋 1:59.6 1/2 35.9 486 0 荒川義之 16
5 2 4 バイガエシ 牡4 54.0 藤岡佑介 1:59.8 1 1/4 35.2 508 -6 作田誠二 1



《レース内容》
丹内祐次騎手騎乗の3番人気・マイネルミラノ(牡6、美浦・相沢厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:59.0(稍重)。
2着には2馬身差で13番人気・ケイティープライド(牡6、栗東・角田厩舎)、
3着には1馬身半差で9番人気・ツクバアズマオー(牡5、美浦・尾形充厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたバイガエシ(牡4、栗東・作田厩舎)は5着に敗れた。
予想通りマイネルミラノがハナを切る。オツウが2番手、ファントムライトが早めの3番手。
昨年の覇者ダービーフィズは中団の外目、ネオリアリズムはその直後で鞍上が必死になだめる。
人気のレッドレイヴンは中団馬群を見る形。1番人気のバイガエシは後方2番手でレースを進める。
3〜4コーナーを回ってペースアップ。マイネルミラノは持ったままで残り400mのハロン棒を通過。
レッドレイヴンは外々を回して早めに進出。バイガエシはさらに外を回して直線勝負へ。
追い出されたマイネルミラノが後続との差を2馬身、3馬身と広げにかかる。
経済コースを通ってきたケイティープライドがラチ沿いを伸びてくる。
さらにはマデイラもなだれ込みを図るが、逃げるマイネルミラノの脚は衰えることなく、
最後は2馬身差を付け悠々と逃げ切った。2着にロスなく立ちまわったケイティープライド、
3着には馬群を割ってきたツクバアズマオーが入った。
勝ったマイネルミラノは昨年の巴賞以来約1年ぶりの勝利。
これまで重賞で2着はあったものの、勝ち切るまではいかないレースが続いていたが、
前走のエプソムカップで3着と好走。
今回は2走前までコンビを組んでいた
函館出身の丹内騎手に乗り替わって、見事に初重賞制覇を飾った。
2015年7月19日(日) 2回函館4日11R 第51回 農林水産省賞典函館記念(GIII)
《レース結果》
1 3 5 ダービーフィズ 牡5 54.0 岩田康誠 1:59.1   35.5 448 -6 小島太 3
2 2 3 ハギノハイブリッド 牡4 56.0 藤岡康太 1:59.1 アタマ 35.7 446 -6 松田国英 10
3 1 1 ヤマカツエース 牡3 53.0 池添謙一 1:59.7 3 1/2 36.6 478 -10 池添兼雄 7
4 6 11 エアソミュール 牡6 57.5 M.デムーロ 1:59.8 1/2 35.9 496 0 角居勝彦 1
5 7 13 マル外レッドレイヴン 牡5 56.0 柴山雄一 2:00.3 3 36.4 518 +4 藤沢和雄 5

《レース内容》
ダービーフィズが5歳の夏を迎えて、ようやく重賞初制覇を飾った。
勝因はいくつか挙げられると思うが、
逃げたマイネルミラノの5ハロン通過は58秒6ですが、2番手以下は離れていました。
ダービーフィズの位置でも1秒以上ありましたし、後方組だとスローに近い流れです。
展開を読み違えた組が少なくない中で、ダービーフィズが一番、
流れに乗ってレースを進めたと言えるでしょう。
絶妙の手綱さばきで勝利へとエスコートした岩田の腕こそが最大の勝因だ。
スタートするや、サッとインに入って、ジッと我慢。
勝負どころではドンピシャのタイミングでスパートと、本当に冴えていた。
体重こそマイナス6キロでしたが、細く映らなかったようにデキも良かったのでしょう。
東京で3勝を挙げていますが、右回りでも好内容を残していたように、
函館コースも問題ありませんでした。
ひと皮むけたような内容を見ると、むしろ洋芝は合っているようだ。
ハンデ54キロも含めてすべてがうまくいった。
2着ハギノハイブリッドも函館は初めてでしたが、洋芝適性は高いようです。
松田国厩舎にしては、あまりガッチリした体形ではなく、
距離はあったほうがいいタイプ。
2000メートルでもスタミナを問われたのが好走要因でしょう。
隠れたファインプレーはハンデキャッパー。
昨春の京都新聞杯勝ち以降は、くすぶっていたこの馬に56キロを課したのは大した慧眼だ。
ヤマカツエースは函館デビューで、当地で未勝利勝ち。
ただ1200メートルでのものだけに距離が疑問視されましたが、こなしましたね。
53キロのハンデが利いたとはいえ、自分からマイネルミラノを捕まえに動いた上で、
エアソミュールの追撃をしのいでみせた。中身は評価していいだろう。
1番人気を裏切ったエアソミュールは、これまで10勝を挙げている一方で2着はゼロ。
どこか乗り難しい面でもあるのでしょうか。
上位は5、4、3歳と、若い世代が占めました。
全体のメンバーレベルは決して高くはありませんが、
好走組は伸びシロ込みで今後にも期待が持てますね。
2014年7月20日(日) 2回函館6日11R 第50回 農林水産省賞典函館記念(GIII)
《レース結果》
1 2 3 ラブイズブーシェ 牡5 56.0 古川吉洋 2:00.1   36.0 460 +2 村山明 2
2 5 9 ダークシャドウ 牡7 58.0 N.ローウィラー 2:00.2 3/4 36.3 514 -2 堀宣行 8
3 1 2 ステラウインド 牡5 54.0 三浦皇成 2:00.4 1 1/2 36.5 474 +12 尾関知人 7
4 1 1 アドマイヤフライト 牡5 56.0 藤岡康太 2:00.4 アタマ 36.2 540 +6 橋田満 9
5 4 8 シゲルササグリ 牡5 54.0 四位洋文 2:00.5 クビ 36.7 494 -2 中村均 12

《レース内容》
3角から一気に進出したラブイズブーシェがそのまま押し切り、重賞初制覇を飾った。
すごい行きっぷりでした。追い切りの段階からデキの良さは目立ってましたが、
それ以上に函館の洋芝が合うのでしょう。あのマクる脚はコース巧者ならでは。
振り返ってみれば、有馬記念4着の実績もある。56キロのハンデも手頃だったです。
ハンデ57キロ以上が6頭もいましたからね。それを考えると恵まれたと言えるでしょう。
人気のグランデッツァとバウンスシャッセあたりが先行して、それなりに流れてくれた。
すべてが噛み合った結果です。数字的には例年レベルだろうが、
これでサマー2000シリーズの主役に躍り出たのは、間違いない。
ダークシャドウも頑張りました。58キロを背負ってましたが、
G3レベルならまだまだやれそうです。ステラウインドも勝ち馬同様にデキの良さが目立ってた一頭。
最後の直線でうまく捌けなかったシーンはあったが、力は出せた。
対照的にグランデッツァは10着に大敗。距離も洋芝も問題ないはずですが・・・・。
安田記念の惨敗11着でちょっと嫌な気もしていたが、この感じだと完全に復活するのは
難しいかも知れません。その安田を使ったのが余計だったのかもしれない。
最下位のバウンスシャッセは当日の馬体重がプラス10キロ。
直前の追いきりがやけに軽かったのが引っ掛かったが、やはり調整がうまくいかなったようです。
グタンデッツァもそうでしたが、どちらも東西のトレセンで調教を積んで
約1週間前に函館に入厩しています。一概には言えませんが、このパターンは
案外調整が狂いやすいのかも。昨年2.3着に好走したアンコイルド、アスカクリチャンも
まったく見せ場がなかった。
こちらも本調子にはなかったと言うことだろう。
2013年7月14日(日) 2回函館4日11R 第49回 農林水産省賞典函館記念(GIII)
《レース結果》
1 8 トウケイヘイロー 牡4 57.5 武豊 1:58.6   35.7 492 +4 清水久詞 3
2 1 アンコイルド 牡4 55.0 吉田隼人 1:58.9 1 3/4 35.8 486 -2 矢作芳人 7
3 15 アスカクリチャン 牡6 56.0 岩田康誠 1:58.9 クビ 35.1 496 -2 須貝尚介 8
4 9 サトノギャラント 牡4 56.0 北村宏司 1:58.9 ハナ 35.2 502 +4 藤沢和雄 2
5 10 トウカイパラダイス 牡6 56.0 柴山雄一 1:59.2 2 36.0 514 -2 田所秀孝 4



《レース内容》
トウケイヘイローの逃げは注文通り。小回りコースでうまく息を入れられたら
後続の出る幕はない、向正面の手応えで武豊にしてやられたと観念した。
最初の2ハロンを除くと最も遅いラップが12秒1で最も速いラップが11秒6
後半はほぼ一定のペースを刻みながらギアを上げたのが
4コーナーを回った辺りです。勝負どころで脚を使わされた組は苦しかったですね。
1番人気と思っていただけに3番人気は予想外の低評価だった。
1分58秒6の勝ち時計は堂々としたもの、サマー2000シリーズはもちろん
秋のG1でも楽しみが出てきた。
元来が平坦巧者が多い母系のうえ、母の父がミルジョージですから
洋芝向きのパワーがあります。
いろいろと条件が揃った面はあるにせよ内容にはケチは付けられませんね。
ただ57.5キロで勝ってしまったので、次はハンデがいくつになるか心配です。
1番人気は前哨戦の巴賞を制したエアソミュールだったが期待を裏切って10着
距離延長、それに速いタイムの決着が合わない面もあるが
何よりモマれる競馬だと力を出せない。
デキが良かったからこそ行きたがってしまいました。
ギクシャクした内容で力を出し切っていません。
対照的にアンコイルドは積極策からスムーズに流れに乗った事で2着に健闘した。
惰性で流れ込んだ内容をどう見るかだが、1分58秒台で走ったことは地力アップの証明です。
3,4着争いで明暗を分けたのはコース取りの差と見ていいでしょう。
G1馬として参戦したレンイボーダリアは6着。
マイルなら弾けることもありますが、この距離はギリギリですね。
やはり道悪の方がいいタイプで1分58秒台の決着では苦しい。
マイル1分32秒9など各距離で速い持ち時計はありますが、
いずれも完敗時のときで、うのみにはできませんね。
2012年7月15日(日) 2回函館6日11R 第48回 農林水産省賞典函館記念(GIII)
《レース結果》
1 3 トランスワープ せん7 54.0 大野拓弥 2:00.4   35.7 528 +2 萩原清 4
2 8 イケトップガン 牡8 52.0 丸田恭介 2:00.6 1 1/4 35.8 480 -4 石毛善彦 8
3 4 ミッキーパンプキン 牡6 55.0 池添謙一 2:00.6 ハナ 36.5 446 -6 清水出美 7
4 7 トウカイパラダイス 牡5 56.0 柴山雄一 2:00.7 3/4 36.1 512 +6 田所秀孝 1
5 5 マヤノライジン 牡11 54.0 松田大作 2:00.9 1 1/2 35.9 484 +6 梅内忍 10

《レース回顧》
3、4歳馬の参加がなし。5歳以上でベテラン同士の決着という
函館記念らしい結果でしたが、トワンスワープは7歳ながら去勢や
骨折などの休みがあって20戦もしていません。
道中はインをピッタリ回り大野ジョッキーが非常にうまく乗りました。

直線でヒヤッとするシーンはあったが、馬混みをさばいてからの脚は速かった。
ファルブラヴ産駒はこれまで牝馬ばかり活躍で牡馬の重賞勝ちはトランスワープが初めて。
父はヨーロッパ系の種牡馬だけに洋芝も合っていたのでしょう。

レースを掘り下げれば2着がイケトップガン、3着がミッキーパンプキンという伏兵。
メンバーに恵まれたのは否めない。

イケトップガンはオープン入りしてから初めての連対でした。
きついペースだったので道中、死んだふりをしていたのが功を奏したのでしょう。

1番人気のトウカイパラダイスはあっさりかわされてしまった。
巴賞を勝っての参戦と勢いはあったし、56キロの斤量も影響がなかったと思うが・・。
強いて敗因を挙げれば、揉まれたのが良くなかったのでしょうか。

勝ったトランスワープもあくまでサマーシリーズの有力候補という位置づけだろう。
011年7月24日(日) 2回函館4日  11R 第47回 農林水産省賞典 函館記念(GIII)
《レース結果》
1 4 キングトップガン 牡8 54.0 横山典弘 2:00.3   35.3 510 +12 鮫島一歩 4
2 3 マヤノライジン 牡10 53.0 松田大作 2:00.3 クビ 35.6 476 +6 梅内忍 12
3 13 アクシオン 牡8 57.0 三浦皇成 2:00.6 1 3/4 35.5 532 +4 二ノ宮敬宇 7
4 1 メイショウクオリア 牡6 56.0 藤岡佑介 2:00.6 ハナ 36.2 478 -2 西橋豊治 6
5 2 コロンバスサークル 牝5 52.0 四位洋文 2:00.6 アタマ 35.7 454 0 小島太 3



《レース回顧》
平均年齢の高いメンバーとはいえ、終わってみれば高齢馬の1.2.3着。
ベテラン対決を制したのはキングトップガンだった。
前走目黒記念を51キロで重賞制覇、
今回54キロと恵まれましたが、それにせよ強い勝ちっぷり
直線では立て直すシーンもあったが全く問題なかった。

4〜6歳の頃は休養続きで体質が弱く満足にレースに使えなかった分、
ここに来ての本格化でしょう。
他の馬が止まる中、この馬だけはゴールを過ぎても伸びていました。
その点からも距離は伸びた方が良いかも知れません。

2着マヤノライジンは今年が5回目の挑戦でした。
前哨戦の五稜郭Sが6着止まりだっただけに一変には驚き、
過去も崩れたことがないようにこのレースだけは注意すべきだった。

人気を集めたマイネルスターリーやミッキーペトラは大失速した
ほんとうに困ったレースとしか言いようがない。

それはさておき、馬の充実ぶり、スタッフの万全の仕上げが一体になった
8歳馬の見事な勝利に拍手を送りたい。
2010年7月25日(日) 2回函館4日        9R 第46回 農林水産省賞典 函館記念(GIII)
《レース結果》
1 6 マイネルスターリー 牡5 56.0 D.ホワイト 1:58.5   35.3 482 +10 加用正 2
2 12 ジャミール 牡4 56.0 安藤勝己 1:59.1 3 1/2 35.6 462 +10 松元茂樹 1
3 8 ドリームサンデー 牡6 57.0 池添謙一 1:59.1 クビ 36.2 502 +2 池江泰郎 5
4 11 エアジパング せん7 56.0 横山典弘 1:59.2 3/4 35.7 456 +16 藤原英昭 11
5 16 フィールドベアー 牡7 57.0 秋山真一郎 1:59.2 アタマ 35.2 494 -10 野村彰彦 3



《レース内容》
函館記念(GIII)では、テイエムプリキュアが軽ハンデを利そうと大逃げを打った。
が、快調なペースで隊列を引っ張ったのは3コーナーまで。
後続各馬がこれを飲み込み、しかもここが勝負どころと早くも追い出しを開始する。
離れた2番手を追走していたドリームサンデーが先頭に踊り出ると、
その外からマヤノライジンやマイネルスターリー、直後からマンハッタンスカイやエアジパングらが、
激しく手綱を押す鞍上に突き動かされて4コーナーを回り切った。

直線で抜け出したのはマイネルスターリーだ。粘るドリームサンデーをねじ伏せ、
さらにリードを広げ、差してきたジャミールとドリームサンデーの2着争いを
3馬身半後方に見て悠々の重賞初制覇を果たす。
短期免許を取得してこの週から函館で騎乗しているダグラス・ホワイト騎手が、
拳を突き出し喜びをアピールしながらのゴールだった。

勝ちタイム1分58秒5は、1988年にサッカーボーイがマークした
1分57秒8のコースレコード以来となる優秀な時計。
マイネルスターリーは、優れたスピード能力もまたアピールしたといえる結果ではないだろうか。