データーチェック
1番人気馬は2着になるケースが多い
1番多いのは先行抜け出しのパターン
牝馬優勢
ダヒンチ系かサンデーサイレンスを経由しないヘイロー系
逃げ切った人気馬は危ない


2020年7月18日(土曜) 2回函館5日第52回 函館2歳ステークスGV
《レース結果》
1 枠7橙 13 リンゴアメ 牝2 54.0 丹内 祐次 1:09.8
2 枠7橙 12 ルーチェドーロ 牡2 54.0 横山 武史 1:09.8 クビ
3 枠2黒 3 ラヴケリー 牝2 54.0 団野 大成 1:09.9 クビ
4 枠5黄 8 フォドラ 牝2 54.0 亀田 温心 1:09.9 ハナ
5 枠4青 6 カイザーノヴァ 牡2 54.0 坂井 瑠星 1:10.3 2 1/2

《レース内容》
丹内騎乗で10番人気のリンゴアメが差し切って重賞初勝利を飾った。今後は放牧に出され、
年内は阪神JF(12月13日、阪神、GI、芝1600メートル)が最大目標となる。
単勝1・5倍の圧倒的1番人気だったモンファボリは13着に敗れた。
10番人気のキュートな伏兵が、世代最初の重賞ウイナーに輝いた。
4番手から直線でグイグイ伸びたリンゴアメがゴール寸前で差し切り勝ち。
函館開幕初日の新馬戦に続いて重賞でも一番星に輝き、大波乱を演出した。
「まだ子供でゲートも道中もフラフラしていましたが、最後の伸びは素晴らしいものがありました。
こういうパフォーマンスをしてくれるとは思っていませんでした」
パートナーが見せた抜群の切れ味に丹内騎手=顔写真=も驚きを隠せなかった。
函館出身の鞍上は、これが2016年函館記念(マイネルミラノ)以来の重賞3勝目。
「(函館の重賞で)残るのは函館スプリントSだけなので、来年はそれを取りにいきたい」と
目標を掲げ、「名前もかわいい馬なので、ファンができればいいですね」と
相棒のアピールも忘れなかった。
「流れもよかったし、最後は勝負根性を見せてくれましたね。まだ良くなる余地があり、
先々が本当に楽しみです」と菊川調教師は目を細める。かわいいだけじゃない。
強さも兼ね備えた新しいスター候補が、函館から誕生した。
2019年7月21日(日曜) 2回函館6日第51回 函館2歳ステークス
《レース結果》
1 枠1白 1 ビアンフェ 牡2 54.0 藤岡 佑介 1:09.2
2 枠3赤 5 タイセイビジョン 牡2 54.0 C.ルメール 1:09.5 1 3/4
3 枠4青 8 プリンスリターン 牡2 54.0 原田 和真 1:09.7 1 1/4
4 枠3赤 6 パフェムリ 牝2 54.0 菱田 裕二 1:09.8 1/2
5 枠2黒 3 レッドヴェイパー 牝2 54.0 北村 友一 1:09.9 3/4

《レース内容》
4番人気のビアンフェが鮮やかに逃げ切り、今年の2歳世代最初の重賞ウイナーに輝いた。
新種牡馬キズナ産駒は、重賞初挑戦で初制覇。
2着は2番人気のタイセイビジョン、1番人気のレッドヴェイパーは5着に敗れた。
新種牡馬キズナ産駒のビアンフェが鮮やかな逃げ切り勝ち。
未勝利勝ちから4分の2の抽選を突破し、一気に世代最初の重賞ウイナーに輝いた。
「スピードと能力で勝ち切ってくれました。良血馬でデビュー前から『2歳Sへ』と
依頼をいただいていたので、期待に応えられてよかった」と藤岡佑騎手が
会心の笑顔を見せる。発走前のゲート入りをごねて、
スタートはやや立ち遅れたが、抜群の二の脚で最内枠から先手を奪っての押し切り勝ちだ。
 管理する中竹調教師は、このレース3勝目。
アスターペガサスに続く連覇とともに、半姉ブランボヌール(15年にV、父ディープインパクト)
とのきょうだい制覇も達成した。
「たまたまだよ」と謙遜しつつ、「何よりキズナ産駒で勝ててよかった」と笑顔。
2013年の日本ダービー馬キズナを生産した「ノースヒルズ」と太いつながりをもつ
トレーナーにとって、会心の1勝だ。「お母さん(ルシュクル)にも似ているし、
キズナのスピードも受け継いでいる。こういう馬場も合っているけど、スピードがすごい。
(距離延長には)いい意味でズルさが出てこないといけないし、
当面、この距離で行きたい」とまとめた。
函館で誕生した快速スターが、世代の先頭を突き進んでいく。
2018年7月22日(日曜) 2回函館6日11R 第50回 函館2歳ステークス
《レース結果》
1 枠3赤 6 マルガイアスターペガサス 牡2 54.0 小崎綾也 1:09.4 34.8 490 -6 中竹和也 2
2 枠5黄 10 ラブミーファイン 牝2 54.0 丸山元気 1:09.4 ハナ 35.3 440 0 田所秀孝 7
3 枠3赤 5 カルリーノ 牡2 54.0 藤岡佑介 1:09.5 3/4 35.2 490 +6 高橋裕 3
4 枠4青 8 カクチエムティアン 牝2 54.0 三浦皇成 1:09.7 1 1/4 35.7 422 0 山口竜一 9
5 枠2黒 4 トーセンオパール 牝2 54.0 勝浦正樹 1:09.8 クビ 35.2 410 0 小笠倫弘 6



《レース内容》
小崎綾也騎乗で2番人気のアスターペガサスがゴール寸前でハナ差かわしてV。
新馬戦に続く無傷の連勝を決め、JRAで2歳世代最初の重賞ウイナーに輝いた。
デビュー5年目の小崎騎手は重賞初勝利。タイム1分9秒4(良)。
2着は7番人気のラブミーファインで、1番人気ナンヨーイザヨイは9着に終わった。
鞍上のすさまじい執念で勝利をもぎ取った。2番人気のアスターペガサスが、
後方から鮮やかに末脚を伸ばしてハナ差V。
懸命なアクションで相棒を世代最初の重賞ウイナーに導いた小崎騎手の笑みがはじけた。
 「今までにないくらいうれしいです。新馬を使って馬が良くなっていたので、
レースがすごく楽しみになるくらい自信がありました」
課題のスタートで後手に回ったが、慌てなかった。新馬戦でコンビを組んだ後も調教に騎乗。
特徴を把握していたからこその冷静な対処だった。
馬混みを突いて徐々にポジションを押し上げて直線へ。
「反応してからしっかり動いてくれるので、届いてくれるかな…と必死に追いました」。
馬場の大外からグイグイ脚を伸ばして、最後の一完歩でラブミーファインを捕らえた。
中竹調教師も「届かないようなところから来たのはポテンシャルだね」
と目を丸くしたほどの決め手だった。
デビュー5年目の小崎騎手にとっては、11度目の挑戦で待望の重賞初制覇。
これまで度重なるけがに苦しみ、昨夏には豪州への修業にもチャレンジした。
「新馬から期待馬に乗せていただき、重賞でも引き続き乗せていただいて、
関係者に感謝したいです」。
幾多の苦難を乗り越えて手にした重賞タイトル。しみじみと喜びをかみしめた。
今後は放牧に出され、朝日杯FS(12月16日、阪神、GI、芝1600メートル)が大目標。
「1、2回使って行くことになると思う。もう2ハロン(延長)くらいは
距離の融通がきかないかな」と中竹師は青写真を口にした。
米国生まれの若駒と、ようやく重賞をゲットした若武者。
伸びしろあふれる人馬が、明るい未来へと大きく羽ばたく。
2017年7月23日(日) 2回函館6日11R 第49回 函館2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 6 11 カシアス 牡2 54.0 浜中俊 1:10.0   34.8 484 +8 清水久詞 1
2 4 8 ウインジェルベーラ 牝2 54.0 丹内祐次 1:10.0 アタマ 35.4 472 -6 金成貴史 12
3 4 7 アリア 牝2 54.0 丸山元気 1:10.1 3/4 34.6 470 -4 沖芳夫 4
4 2 3 マル外デルマキセキ 牝2 54.0 藤岡康太 1:10.2 クビ 35.3 460 -4 友道康夫 8
5 2 4 パッセ 牝2 54.0 岩部純二 1:10.3 1/2 35.8 486 +2 蛯名利弘 5



《レース内容》
浜中俊騎手騎乗の1番人気・カシアス(牡2、栗東・清水久厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:10.0(良)。2着にはアタマ差で12番人気・ウインジェルベーラ(牝2、美浦・金成厩舎)、
3着には3/4馬身差で4番人気・アリア(牝2、栗東・沖厩舎)が続いて入線した。
各馬が周囲の出方を窺うようにスタートを出していくと、
結果的に内枠のパッセがハナへ。続いてウインジェルベーラ、ダンツクレイオーと続く。
カシアスやアリアは中団から。ナンヨープランタンは離れた後方からの競馬に。
3F過ぎからナンヨープランタンがマクっていくも、先頭との差は大きく万事休す。
先頭集団から抜け出したのはウインジェルベーラ、
一旦は2馬身ほどのリードを保ったが、カシアスが猛追。ゴール前でとらえた。
勝ったカシアスは6月18日の新馬戦こそ2着に敗れていたが、
7月1日のキャリア2戦目で見事に快勝。その勝ちっぷりから1番人気に支持されていた。

2016年7月24日(日) 2回函館6日11R 第48回 函館2歳ステークス(GIII)

《レース結果》
1 6 12 マル外レヴァンテライオン 牡2 54.0 三浦皇成 1:09.2 レコード 35.5 468 -8 矢作芳人 2
2 3 6 モンドキャンノ 牡2 54.0 戸崎圭太 1:09.3 1/2 35.4 468 -4 安田隆行 1
3 3 5 タイムトリップ 牡2 54.0 丸山元気 1:09.5 1 1/4 35.7 472 +6 菊川正達 13
4 2 4 メローブリーズ 牝2 54.0 古川吉洋 1:09.6 1/2 35.5 454 0 石毛善彦 8
5 7 14 ドゥモワゼル 牝2 54.0 池添謙一 1:09.7 3/4 35.5 444 +12 粕谷昌央 3

《レース内容》
三浦皇成騎手騎乗の2番人気・レヴァンテライオン(牡2、栗東・矢作厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:09.2(良)。
2着には半馬身差で1番人気・モンドキャンノ(牡2、栗東・安田隆厩舎)
3着には1馬身1/4差で13番人気・タイムトリップ(牡2、美浦・菊川厩舎)が続いて入線した。
バリンジャーが大きく出遅れ。対して一番良いスタートを切ったのがレヴァンテライオン。
しかしスッと下げて好位へ。内からザベストエバーがそれを制してハナへ。
断然人気のモンドキャンノは好位馬群の中で掛かり気味に追走。
その1馬身後ろにロイヤルメジャー、ドゥモワゼルが並んで、レースは3〜4コーナーから直線へ。
逃げたザベストエバーに早めに並びかけるレヴァンテライオン。
残り200mのハロン棒を過ぎて堂々と先頭に立つ。
モンドキャンノは馬群をさばいて追いすがるが、その差はジリジリとしか詰まらない。
最後は馬体を並べるところまで追い詰めたが、
3/4馬身の差を付けてレヴァンテライオンが世代最初の重賞制覇を飾った。
鞍上の三浦皇成騎手にとっても昨年の根岸Sをエアハリファで
勝利して以来の嬉しい重賞タイトルで、ゴール時には大きく左手を挙げて喜びを表現した。
勝ったレヴァンテライオンの父、パイオニアオブザナイルは日本の競馬ファンにとっては
馴染みの薄い名前だが、昨年米国三冠を37年ぶりに達成したアメリカンファラオを輩出しており、
米国では今勢いに乗ろうとしている種牡馬である。
この馬を含めて日本で血統登録されたのは3頭しかおらず、
初勝利を挙げたこの馬が初重賞勝利も達成した形だ。
また、昨年にセゾンレースホースから社名変更した
ライオンレースホースにとっても初の重賞タイトルとなった。
2015年7月26日(日) 2回函館6日11R 第47回 函館2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 5 9 ブランボヌール 牝2 54.0 岩田康誠 1:10.6   35.7 432 -4 中竹和也 1
2 6 11 メジャータイフーン 牝2 54.0 三浦皇成 1:11.2 3 1/2 36.0 470 0 高柳瑞樹 3
3 3 6 ヒルダ 牝2 54.0 柴山雄一 1:11.2 クビ 36.8 462 +6 黒岩陽一 10
4 8 15 シカク地タイニーダンサー 牝2 54.0 桑村真明 1:11.4 1 1/2 36.3 474 -6 角川秀樹 12
5 6 12 マコトルーメン 牡2 54.0 横山典弘 1:11.4 ハナ 35.3 482 +2 水野貴広 6



《レース内容》ブランボヌールの圧勝だった。4角手前からの加速は素晴らしいの一語。
まくってさらに突き放す本当にいい脚を長く使った。
現時点での2歳馬の中では断然の存在だろう。
走破時計は最終レースの古馬1000万下に0秒2劣るだけ。
2歳のこの時期を考えれば高評価していいでしょう。
ディープインパクト産駒は函館2歳S初参戦だったようですけど、
今後はどういう路線を歩んでいくのか興味深いですね。
生粋のスプリンターという感じはしませんし、
走りにくいコンディションで中身の濃い走りをしたのですから。
阪神JFが大目標となりそうな気がします。
2着メジャータイフーンもいい脚を使ったが、ブランボヌールとは決定的な差があった。
大跳びなので距離はもう少しあったほうがいいだろう。
フットワーク自体はすごくいい馬だ、千二は忙しい印象を受けました。
3着のヒルダはメジャータイフーンから差がなかったけど、中身は少々劣る。
5着のマコトルーメンはドンジリからよく伸びていた。
ブランボヌールより0秒4も速い最速上がり35秒3をマークしました。
距離が延びたら面白い存在かもしれません。この馬の名前は覚えておきましょう。
6着のラッキーボックスは力のいる馬場がこたえた。最後は力負けみたいな感じだった。
福島での新馬勝ち時計が良かったから、もう少しやれると思っていましたが…。
この馬もメジェルダやオデュッセウスも非力な印象です。
まとめれば勝ち馬の強さが目立った一戦だった。今後のさらなる成長に期待するとしよう。
2014年7月19日(土) 2回函館5日11R 第46回 函館2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 6 12 アクティブミノル 牡2 54.0 藤岡康太 1:10.2   36.1 476 0 北出成人 4
2 3 6 タケデンタイガー 牡2 54.0 津村明秀 1:10.4 1 35.7 468 +12 武市康男 11
3 8 16 トウショウピスト 牡2 54.0 池添謙一 1:10.5 3/4 36.1 472 +6 角田晃一 2
4 2 4 トーセンラーク 牝2 54.0 吉田隼人 1:10.5 クビ 35.2 474 0 菅原泰夫 12
5 4 8 マイネルエスパス 牡2 54.0 松岡正海 1:10.6 クビ 36.3 474 0 菊川正達 1

《レース内容》
戦前のムードは函館の芝1200m戦で1分10秒を切っていた2頭のマイネルエスパスと
アクティブミノルのどちらかが勝つのでは、というのもの。
結果は明暗を分ける形になりました。
勝ったアクティヴミノルはスタートから思い切って行ったのが正解でした。
今回は乗り替わりだったし、いかにも行くしかないといった騎乗ぶり。
一方のマイネルエスパスは控えるのが早かったような気がしました。
他馬との接触もあったようですが、2歳馬同士ですから多少のヨレは仕方ありません。
結局、勝負どころで外から押し込められて、直線でもゴチャつきました。
それにしても、時計の遅さは気になる。
日曜の1Rの方が0秒2も速いんだから。アクティブミノルにはそれなりの評価をしないと
いけませんが・・・・。JRAの芝で重賞初制覇となった父のスタチューオブリバティは
距離が延びてこそのタイプではない、今回は血統のそのままの特徴を生かした
勝利と言えるでしょう。勝ち馬は別にして、その他は大接戦。
2着〜11着までが0秒3差です。ちなみに上位馬で前走からタイムを詰めたのは
2着のタケデンタイガーと3着のトウショウピストだけだった。
タケデンは2戦のキャリアがモノを言ったでしょう。やはり経験の多さは武器になります。
3着のトウショウに関しては父母ともに短距離系の配合でそれほど奥を感じさせない。
いずれにせよ、これから距離が延びてアッと言わせるような馬はいなかったように映りました。
1分09秒6で走った昨年の勝ち馬クリスマスだってその後がイマイチなんだから
少なくとも1分10秒は切ってほしかったです。
2013年7月21日(日) 2回函館6日11R 第45回 函館2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 15 クリスマス 牝2 54.0 丸山元気 1:09.6   35.8 426 +8 斎藤誠 1
2 1 プラチナティアラ 牝2 54.0 木幡初広 1:09.9 2 35.9 434 +2 上原博之 9
3 3 トーセンシルエット 牝2 54.0 江田照男 1:10.2 2 35.8 436 -12 菅原泰夫 8
4 6 オールパーパス 牡2 54.0 岩田康誠 1:10.2 ハナ 36.1 462 +2 中竹和也 2
5 11 ハッピースプリント 牡2 54.0 宮崎光行 1:10.4 1 1/4 35.8 508 -6 田中淳司 5



《レース内容》
言うまでもないが、勝ったクリスマスは能力と完成度の高さが他馬より勝っていた。
初戦のレコ−ドには及ばなかったとはいえ、ワンサイドゲーム。強かった。
最終追いで併せ馬をやってのプラス8キロ
体が減らなかったのも良かったですね。
父バコ産駒の代表産駒は菊花賞ビッグウィーク。
さらには欧州出身だけにスタミナ血統と思われがちですが、
フランスの1800で好時計走破をしている馬。
かなりのスピードも内包しています。
ただクリスマスの母父はステイゴールド
短距離タイプとは言い難い配合でこの走り。
かなり奥があるのかもしれません。
2馬身差の2着はプラチナティアラ。
前走から0秒9も時計を詰めたのだから評価していい。
そこからさらに2馬身遅れの3着には人気薄トーセンシルエット。
トーセンはクリスマスから4馬身遅れということですから
1着馬はたくさん誉められていい。
4着オールパーパスは稽古の動きからして大物感があると思っていたんだけど期待外れ。
ただスタートを切った後、下げようとした時にリズムを崩してしまいましたから
今回の関しては情状酌量の余地があります。
上位人気に推されたファイトバックは見所がなかったが、
道栄馬のハッピースプリントだけは直線でよく伸びていた。
今後に注目です。
これまでの函館2歳Sの勝ち馬と違ってクリスマスは忘れない方が良いでしょう。
2012年7月14日(土) 2回函館5日11R 第44回 函館2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 1 ストークアンドレイ 牝2 54.0 川島信二 1:10.4   35.7 466 +4 山内研二 3
2 6 コスモシルバード 牡2 54.0 木幡初広 1:10.4 クビ 35.7 486 -2 高橋祥泰 5
3 11 ティーハーフ 牡2 54.0 武豊 1:10.5 クビ 36.2 432 -10 西浦勝一 2
4 7 ロゴタイプ 牡2 54.0 村田一誠 1:10.5 ハナ 36.0 472 -2 田中剛 14
5 2 アットウィル 牡2 54.0 岩田康誠 1:10.6 1/2 35.7 474 -2 領家政蔵 1

《レース回顧》
ストークアンドレイがこの世代初めての重賞ウイナーになった。
それにしてもこのレースは牝馬が強い。
過去10年で13頭が連対、今年のストークも牝馬だ。

日程が繰り上がった分、早熟な牝馬が活躍する傾向は更に強まりそうです。
それに、今年のように6週間開催だと馬場の消耗も少ない。
パワーよりも牝馬のスピードや切れ味が生きたということでしょう。

前哨戦の役割を果たしていたラベンダー賞もなくなったから、
とにかく力関係が分かりづらい、地方馬の芝適正も未知数だったし。

今回のメンバーはみんな1000や1200mを勝ち上がってきたわけですが、
そのほとんどが前半より後半のペースが速い後傾ラップでした。
昔のようにガンガン飛ばして行くレースはほとんどありません。
そういう意味では本当に各馬の素質を見抜くのは難しいです。

このレースの勝ち馬も先細りが多く、すっかりクラシックとは縁遠くなってしまった。
とはいえ、とりあえず勝ち馬は馬格のあるクロフネ産駒でそれなりに奥もありそうです。

5着アットウィルは内枠で出遅れて直線もまともに追えたのは100mくらい、
勝ち馬に等しい内容だったので今後も注目したい。
《レース結果》
1 9 ファインチョイス 牝2 54.0 上村洋行 1:10.8   36.4 436 +2 領家政蔵 2
2 11 アイムユアーズ 牝2 54.0 古川吉洋 1:11.0 1 1/2 36.2 450 -2 手塚貴久 5
3 2 ナイスヘイロー 牡2 54.0 池添謙一 1:11.2 1 1/2 36.5 454 0 目野哲也 4
4 7 コスモメガトロン 牡2 54.0 丹内祐次 1:11.3 1/2 36.8 514 +2 清水英克 1
5 1 エクスクライム 牡2 54.0 四位洋文 1:11.4 クビ 36.7 426 0 牧光二 7
《レース回顧》

ファインチョイスが鮮やかな勝ちっぷりで世代最初の重賞ウイナーになった。
時計は例年レベルだろうが、しまいの切れ味は目立った。
今年の勝ち馬は久々に大物かも知れません。

数字以上に強い内容で初戦より勝ち時計が遅くなったのは、やっぱり馬場差もあるんでしょう。
母系は短距離馬でしたが、アドマイヤムーン産駒の牝馬でマイルくらいならこなせそう。
クラッシックまで期待を持てると思います。
体型を見ても1200mの馬という感じじゃない、先細りの多い例年の勝ち馬とは違います。

2着に追い込んだアイムユアーズは今回が3戦目
キャリアが生きた格好でモマれない外枠も味方しました。

ナイスヘイローも前走のラベンダー賞が2位入線だから、これぐらい走っても当然。
例年ならこの2,3着で好勝負になるんだけど、今年は相手が悪かった。

勝ち馬に劣らず素質を感じたコスモメガトロン
1番人気のプレシャーなのか、今回は大事に乗り過ぎたように思います。
2歳戦の1200mで押さえ込んでしまっては・・・。
しまい盛り返していただけにもったいなかった。
でも見限るのは早い、幼さは残るが体つきは父サクラバクシンオーに似ている。
勝ち馬同様に、これも将来性はありそうだ。

中山新馬戦を楽勝したエクセルシオールは先行してスピードは見せましたが
直線でバッタリ、前半の速い流れがこたえたという事でしょう。
中山の記録は馬場が良いときのものだけに過信は禁物
上がりが速いとどうしても良いイメージを持ってしまいます。
2011年8月7日(日) 2回函館8日     11R 第43回 函館2歳ステークス(GIII)
2010年8月8日(日) 2回函館8日      9R 第42回 函館2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 マジカルポケット 牡2 54.0 安藤勝己 1:11.2   35.9 472 +12 領家政蔵 2
2 1 マイネショコラーデ 牝2 54.0 和田竜二 1:11.2 ハナ 36.2 466 -2 吉田直弘 1
3 13 ルリニガナ 牝2 54.0 藤岡佑介 1:11.4 1 1/2 36.1 458 0 伊藤大士 3
4 11 エーシンジャッカル 牡2 54.0 秋山真一郎 1:11.5 1/2 36.4 464 -2 野元昭 6
5 6 タイセイファントム 牡2 54.0 吉田隼人 1:11.6 クビ 36.6 414 -2 矢作芳人 5



《レース内容》
今季の2歳重賞第一弾・函館2歳S(GIII)で1番人気に推されたのはマイネショコラーデ。
デビュー戦を2馬身半差で快勝し、前走・ラベンダー賞では
2歳コースレコードで勝ったロビンフットとハナ差の接戦を演じた快速馬だ。

そのマイネショコラーデ、最内1番枠からゆったりとスタートし、
いつの間にか馬群の外へ持ち出されると、
4コーナーでは逃げるタイセイファントムに馬なりのまま並びかけて、
直線で突き放しにかかる。有り余るスピードとセンスで勝利をつかもうとする走りだった。

ここで差し脚を伸ばしてきたのが2番人気マジカルポケット。
デビュー戦でロビンフットに2馬身半差をつけて逃げ切った馬だ。
大胆なレースを披露するマイネショコラーデとは対照的に、
こちらは終始好位で脚をため、直線でのスパートに賭ける策。
鞍上・安藤勝己騎手のダイナミックなフォームに押されて馬群の中から飛び出すと、
ゴールではキッチリとハナ差だけマイネショコラーデを捉えてみせた。

マジカルポケットもまた、卓越したスピードとセンス、
加えて末脚の力強さを持つことをアピールする、そんな重賞初制覇だった。