データーチェック
札幌で勝ち星を挙げている馬
ローカルの芝2200m以上やダートに強い血統
6番枠より内の馬、外枠は近5年で3着以下なし
1番人気馬の複勝率は8割
宝塚記念組とクイーンS組


2020年8月23日(日曜) 2回札幌4日第56回 札幌記念
《レース結果》
1 枠1白 1 ノームコア 牝5 55.0 横山 典弘 1:59.4
2 枠2黒 2 ペルシアンナイト 牡6 57.0 大野 拓弥 1:59.6 1
3 枠5黄 6 ラッキーライラック 牝5 55.0 M.デムーロ 1:59.8 1 1/2
4 枠7橙 10 ポンデザール 牝5 55.0 C.ルメール 2:00.0 1 1/4
5 枠7橙 9 イェッツト 牡5 57.0 横山 武史 2:00.0 クビ

《レース内容》
2番人気で横山典騎乗のノームコアが、力強く差し切って重賞4勝目。
久々の2000メートル戦でGIウイナーによる三つどもえの対決を制し、今秋の選択肢が広がった。
2着は6番人気のペルシアンナイト。1番人気のラッキーライラックは3着だった。
GIウイナーの三つどもえになった最後の直線。先に抜け出した1番人気のラッキーライラックに、
外から芦毛の馬体が襲いかかる。さらに後ろからマークしてきたペルシアンナイトの追撃を抑え、
最先着したのはノームコア。左手を突き上げた横山典騎手が、会心のレースにうなずいた。
「いつもより落ち着いていて、返し馬で『いいな』というのがダイレクトに伝わってきたので、
自信を持って乗りました。ほとんど、考えたプラン通りでした」
最内枠からスタートを決め、中団インで流れに乗る。勝負どころでライバル勢の手が動く中、
手応えは楽なまま。4コーナーで下がってきた馬をパスして外に持ち出すと、
満を持してスパート。メンバー最速タイの上がり3ハロン34秒5の末脚で突き抜けた。
今春は高松宮記念で1200メートル戦に初挑戦して15着。連覇を狙ったヴィクトリアマイルは3着に敗れ、
安田記念は4着とGIで勝ち切れず…。そんなうっぷんを、
昨年1月の愛知杯2着以来の2000メートル戦で晴らした。
これで2000メートルは全て重賞で4戦し、紫苑S勝ちを含む2勝で、2着と3着が各1回。
萩原調教師は「強い競馬だった。(今後は)オーナーと相談して決めます」と語るにとどめたが、
今秋は中距離路線も視野に入る大きな重賞4勝目だ。
横山典騎手は「この秋も頑張ってほしいです。テレビを見ている方に、
いい競馬を見せられたんじゃないかなと思います」と結んだ。
JRA重賞2度目の横山親子3人対決で貫禄を示した父は、少し誇らしげだった。
2019年8月18日(日曜) 2回札幌2日第55回 札幌記念
《レース結果》
1 枠1白 1 ブラストワンピース 牡4 57.0 川田 将雅 2:00.1
2 枠6緑 10 サングレーザー 牡5 57.0 岩田 康誠 2:00.1 クビ
3 枠6緑 9 フィエールマン 牡4 57.0 C.ルメール 2:00.3 1
4 枠7橙 12 ワグネリアン 牡4 57.0 福永 祐一 2:00.3 クビ
5 枠7橙 11 ペルシアンナイト牡5 57.0 M.デムーロ 2:00.4 1/2

《レース内容》
川田騎乗で3番人気のブラストワンピースが鮮やかに差し切ってV。
昨年の有馬記念以来の復活勝利を飾り、陣営は凱旋門賞挑戦を正式に表明した。
同じく凱旋門賞に挑む1番人気のフィエールマンは3着。
北の大地で、世界への扉をこじ開けた。ブラストワンピースが馬群を割って、
昨年の有馬記念以来となる鮮やかな復活V。初コンビの川田騎手が、
息を整えながら安堵(あんど)の表情を浮かべた。
「内枠で苦しいレースになりましたが、力でねじ伏せてくれるレースをしてくれました。
次を見据えての騎乗依頼でしたし、結果で応えられてホッとしています。
胸を張って日本代表として凱旋門賞へ行けます」
中団よりやや後ろの内を追走し、3コーナー手前から徐々に進出開始。
直線では先に抜け出したサングレーザーと、外から動いたワグネリアンの間で
進路が狭くなったがひるまずに伸びた。メンバー最速タイの上がり34秒9を駆使して、
粘る2着馬をゴール寸前でクビ差かわした。
「ゲートは出たけど、進んで行かなかった。ただ、馬同士のスペースができていたのがよかった。
スペースがあれば自ら動いて勢いをつけられる。
力の要る馬場も味方してくれた」と大竹調教師は目を細める。
59キロを背負った前走の目黒記念は、レコード決着の高速馬場にも泣いて8着。
万全を期す今回は、7月25日に函館入り。カイバも普段以上に食べさせながら、
馬体重は2キロ減の536キロ。涼しい気候もプラスに働いた。
「(美浦トレセンと)調教施設が変わってもうまく調整できたし、
収穫はありました」と師は次につながる手応えを感じていた。
いざ凱旋門賞へ。1969年のスピードシンボリに始まり、
これまで延べ23頭の日本馬が挑戦してはね返されてきた大きな壁に堂々と挑む。
2018年8月19日(日曜) 2回札幌2日11R 第54回 札幌記念GU
《レース結果》
1 枠1白 2 サングレーザー 牡4 57.0 福永祐一 2:01.1 36.8 488 +2 浅見秀一 2
2 枠3赤 5 マカヒキ 牡5 57.0 C.ルメール 2:01.1 ハナ 36.4 506 +6 友道康夫 1
3 枠8桃 15 モズカッチャン 牝4 55.0 M.デムーロ 2:01.1 アタマ 36.0 484 前計不 鮫島一歩 4
4 枠6緑 12 サウンズオブアース 牡7 57.0 藤岡佑介 2:01.2 3/4 36.5 496 -2 藤岡健一 13
5 枠5黄 10 スティッフェリオ 牡4 57.0 丸山元気 2:01.5 1 3/4 37.5 442 0 音無秀孝 12

《レース内容》
福永祐一騎手騎乗の2番人気・サングレーザー(牡4、栗東・浅見厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:01.1(稍重)。2着にはハナ差で1番人気・マカヒキ(牡5、栗東・友道厩舎)
3着にはアタマ差で4番人気・モズカッチャン(牝4、栗東・鮫島厩舎)が続いて入線した。
勝ったサングレーザーは2016年7月の中京でデビュー(当時の勝ち馬はダンビュライト)。
2戦目の札幌芝1800m戦でサトノアレスを降し、初勝利。
以降は折り合い面の課題から徐々に距離を短縮。昨春5月に2勝目を挙げると、
そこから4連勝でスワンSを制し、重賞初勝利を挙げた。
G1初挑戦となったマイルチャンピオンシップでも3着に健闘すると、今年のマイラーズCも制し、
重賞タイトルを重ねた。久々の10F戦となった今回は距離を克服。
今後の視界が広がる一戦となった。馬主は株式会社G1レーシング、生産者は安平町の追分ファーム。
1着サングレーザー(福永騎手)
「距離がもたなかったら仕方がない、という感じで競馬をしました。スタートしてから
出たなりで運んで手応えはずっと良かったですけど、
どう捌くか考えていても突破口が見つけられませんでした。外から勢い良く来られましたが、
そこで慌てるとロスがあると思って我慢して、最後に1頭分のスペースへ入ることができました。
自分自身は上手く追えませんでしたが、馬がよく応えてくれました。
馬が成長してフォームが変わってきたことで距離をこなせましたし、今後の選択肢が広がりましたね」
2017年8月20日(日) 2回札幌2日11R 第53回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 1 1 マル地サクラアンプルール 牡6 57.0 蛯名正義 2:00.4   35.0 476 +2 金成貴史 6
2 2 2 ナリタハリケーン 牡8 57.0 藤岡康太 2:00.4 クビ 34.7 486 0 中尾秀正 12
3 3 3 ヤマカツエース 牡5 57.0 池添謙一 2:00.6 1 1/2 35.4 508 -6 池添兼雄 1
4 5 7 サウンズオブアース 牡6 57.0 横山典弘 2:00.7 1/2 35.3 512 前計不 藤岡健一 4
5 8 13 エアスピネル 牡4 57.0 C.ルメール 2:00.8 クビ 35.7 480 +4 笹田和秀 2



《レース内容》
蛯名正義騎手騎乗の6番人気・サクラアンプルール(牡6、美浦・金成厩舎)が優勝。
中団の内でじっくり脚をため、3コーナーすぎから外へ持ち出して差し切った。
勝ちタイムは2:00.4(良)。金成貴史調教師は平地重賞初制覇。
2着にはクビ差で12番人気・ナリタハリケーン(牡8、栗東・中尾秀厩舎)が後方から追い込み、
3着には1馬身半差で1番人気・ヤマカツエース(牡5、栗東・池添兼厩舎)が続いて入線した。
勝ったサクラアンプルールは、2014年5月のデビュー3戦目、
門別ダート1700mで初勝利。中央に戻って500万下を勝ち上がったのは5歳の昨年1月だった。
その後はすべて中山で3勝を積み重ね、3走前の中山記念(G2)では、
昨年の札幌記念を制したネオリアリズムの2着。ロゴタイプやヴィブロス、ヌーヴォレコルト、
リアルスティールといったG1馬たちに先着した。
半兄に金鯱賞など重賞4勝のサクラメガワンダーがいる血統で、
今年の札幌記念は内枠のキングカメハメハ産駒が3着まで独占した。
2016年8月21日(日) 2回札幌2日11R 第52回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 7 13 ネオリアリズム 牡5 57.0 C.ルメール 2:01.7   36.9 496 -18 堀宣行 5
2 8 15 モーリス 牡5 57.0 J.モレイラ 2:02.0 2 36.3 510 -4 堀宣行 1
3 1 2 レインボーライン 牡3 54.0 福永祐一 2:02.1 クビ 36.3 442 +10 浅見秀一 4
4 1 1 ヌーヴォレコルト 牝5 55.0 吉田隼人 2:02.3 1 1/2 37.1 448 -14 斎藤誠 2
5 4 7 ヤマカツエース 牡4 57.0 池添謙一 2:02.4 クビ 37.1 488 -10 池添兼雄 3

《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の5番人気・ネオリアリズム(牡5、美浦・堀厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:01.7(稍重)。2着には2馬身差で1番人気・モーリス(牡5、美浦・堀厩舎)、
3着にはクビ差で4番人気・レインボーライン(牡3、栗東・浅見厩舎)が続いて入線した。
全馬揃った綺麗なスタートから、ハナを切っていったのはネオリアリズム。
馬なりでスッと先頭へ。マイネルフロスト、レッドリヴェール、ヌーヴォレコルト、
このあたりが先団を形成。ヤマカツエースはそれらを直後で見る形。
昨年2着のヒットザターゲットは馬込みの中、唯一の3歳馬レインボーラインは
後方からの競馬となった。1000m通過が59.9秒と淀みない流れ。
モーリスは4コーナーでマクリ気味に進出し、ネオリアリズムが楽な手応えで先頭のまま直線に向く。
残り200m地点でネオリアリズムが二の脚使って後続を引き離し、
3馬身ほどのリードをとる。懸命にモーリスが追い込んでくるが、
その差がなかなか詰まらない。その後ろからはレインボーラインも突っ込んでくる。
逃げたネオリアリズムの勢いは衰えず、
モーリスを2馬身封じ込めて先頭でゴールを通過、大金星を挙げた。
勝ったネオリアリズムは体質の弱さなどもありデビューが遅れ、
初出走は3歳の2月。3戦目で初勝利を挙げると、続く夏木立賞も連勝。
その後9ヶ月の休養に入り、復帰後は4着を2回挟み、
昨年の夏には札幌で連勝。秋にはウェルカムSを勝利し、
待望のオープン入り。ここまで重賞は3戦して3着が最高であったが、
今日は序盤からハナに立つ積極的なレース運びで重賞タイトルを掴んだ。
半兄に安田記念を勝ったリアルインパクトがいる血統で、
今後は兄と同じG1の勲章獲得を目指す。管理する堀宣行調教師は
小倉の北九州記念に続き、同日重賞制覇となった。

2015年8月23日(日) 2回札幌2日11R 第51回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 6 11 ディサイファ 牡6 57.0 四位洋文 1:59.0   36.0 496 0 小島太 5
2 3 5 ヒットザターゲット 牡7 57.0 小牧太 1:59.0 アタマ 34.9 512 0 加藤敬二 8
3 3 4 ダービーフィズ 牡5 57.0 岩田康誠 1:59.0 アタマ 35.1 450 +2 小島太 4
4 5 8 ヤマカツエース 牡3 54.0 池添謙一 1:59.1 1/2 35.5 474 -4 池添兼雄 10
5 1 1 ラキシス 牝5 55.0 C.ルメール 1:59.2 クビ 36.2 476 -2 角居勝彦 2

《レース内容》1〜3番人気に支持されたトーホウジャッカル8着、ラキシス5着、
ラストインパクト6着はいずれも前走でGTを使われた馬。
激戦での疲れは決してないとは言えない状況だったし、
今回の一戦は秋への叩き台という意味合いもあった。
そういったことを踏まえれば凡走する下地はあった。
トーホウジャッカルは前走宝塚記念4着より気配が良く映りましたが、
2度も調子を崩したことがある馬。完調まで持っていくのが難しいのではないでしょう。
これからは仕上げの手法も問われることになりそうです。
ラキシスはレース運びは申し分なかったですが、持ち時計2分01秒7が足りなかった感じです。
それら実績上位馬の間隙を突いた形で勝ったのがディサイファ。
函館2戦2勝と洋芝への高い適性があったわけだけど、
それよりも何よりも一番の勝因はスタートを決めてサッと好位につけたこと。
小回りコースの乗り方としては最適と言えるものだった。
1分59秒0の勝ち時計は今年の芝コンディションを考えると少し平凡です。
ただ、この馬が本格化し始めたのは5歳と遅かった。
今年の秋はビッグレースでもそこそこの活躍は期待できる。
 2着のヒットザターゲットはしばらく不振が続いていたが、
前走の目黒記念1着に引き続いての好走。今日ははまった感が強いが、
これまで二番が利かなかった馬。その点は褒めなければならない。
変な馬です。評価が落ちて稽古が平凡な時に限って走るのですから。
3着のダービーフィズはここにきて急激に力をつけてきた。
もう少しのところで小島太キュウ舎のワンツーだった。
それにしてもこの馬は岩田が育てた印象が強い。彼こそが快進撃の陰の立役者じゃないかな。
3歳のヤマカツエースも小差の4着と健闘しました。
春はマイル路線を歩んでいたが、前走の函館記念3着に続いての好走。秋以降も楽しみな馬だ。
ただ、このレースが秋のGTにつながる一戦だったかというと…正直、
物足りなさが残ったGUでした。
2014年8月24日(日) 2回札幌2日11R 第50回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 5 8 ハープスター 牝3 52.0 川田将雅 1:59.1   35.5 476 +2 松田博資 2
2 4 5 ゴールドシップ 牡5 57.0 横山典弘 1:59.2 3/4 35.3 502 -2 須貝尚介 1
3 6 10 ホエールキャプチャ 牝6 55.0 蛯名正義 2:00.0 5 36.4 474 -6 田中清隆 7
4 7 11 ラブイズブーシェ 牡5 57.0 古川吉洋 2:00.1 3/4 36.5 454 -6 村山明 6
5 5 7 エアソミュール 牡5 57.0 戸崎圭太 2:00.1 ハナ 36.7 494 -2 角居勝彦 5

《レース内容》
札幌競馬場に詰め掛けた4万6000人を超えるお客さんたちも
スーパーホース2頭の競演に酔いしれたことだろう。
ハープスター、ゴールドシップはともに壮行レースとしては満点と言える走りを見せてくれた。
個人的には2頭が揃って結果を出すシーンは想像しにくかったんですけど…。
大きな馬体減りやアクシデントがなかったのは何より。
この一戦だけで凱旋門賞どうこう言うことは早計ですが、まずは一安心といったところです。
結果は順当だが、驚いたのがハープスターのレースぶりだ。
まるで父ディープインパクトをほうふつとさせるロングスパートからの
マクリは今まで見られなかったもの。
トウケイヘイローが5ハロン通過58秒4と飛ばしてくれたことで
レースはしやすかったにしろ、自分からスッと動けるとは思わなかった。
勝った桜花賞でもモタモタして反応は鈍かったですからね。
今回は小回りコースだけにその点が懸念されましたが、まったく問題ありませんでした。
体つきも良くなってましたし、大きな成長と見ていいでしょう。
凱旋門賞の課題は本質的に距離が合うかどうかと考えますけども・・・
向こうの芝はまったく別モノだし、もちろんクリアすべき課題は多い。
ただし、今回のレースを見る限り、滞在での調整はこの馬に合っているかもしれない。
一方、ゴールドシップはテンに置かれた時はどうなるかと思ったが…。
それでもハープのスパートに合わせて大外を回ってかなりの脚を使っていた。
最後はかわすかというところまで迫ったし、この馬も実力を見せてくれた。
宝塚記念とはかなり違ったレースになりましたが、
小回りの2000メートルとなると行けないのも仕方ありません。
上がり3ハロンは出走馬最速の35秒3ですから、らしさは十分に見せてくれました。
同じGT馬の3着ホエールキャプチャが5馬身も離されたのだから
とにかく2頭の力が抜けていた。GTホースといえばロゴタイプもレースぶりを注目していたが…。
好位から踏ん張れず8着に失速。やや急仕上げの感もあったし、中身が伴っていなかったのだろう。
負けるにしても本来は3、4着には粘ってほしいところですね。
それでも体つき自体はずいぶんと良くなっていました。ここを使った上積みが次回は期待できるでしょう。
2013年8月18日(日) 4回函館2日11R 第49回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 7 14 トウケイヘイロー 牡4 57.0 武豊 2:06.5   39.7 488 -4 清水久詞 2
2 7 13 アスカクリチャン 牡6 57.0 岩田康誠 2:07.5 6 39.6 494 -2 須貝尚介 8
3 4 8 マル外アンコイルド 牡4 57.0 吉田隼人 2:08.2 4 40.7 482 -4 矢作芳人 14
4 8 16 アイムユアーズ 牝4 55.0 池添謙一 2:08.3 1/2 41.1 476 0 手塚貴久 6
5 6 11 ロゴタイプ 牡3 54.0 村田一誠 2:08.6 2 41.3 488 +4 田中剛 1

《レース内容》
芝2000メートルの勝ちタイムが2分06秒5.発表は重馬場だったが、
実際はそれ以上に重々しい馬場になった。
結果的にそれが有力馬の明暗を分けた感じ。
時計の掛かり方からすると不良馬場、そんな中トウケイヘイローは
今回もハナを奪って逃げ切り、それも2着に6馬身差の楽勝。
これなら良馬場でも勝ってただろうと思えるほど強かったです。
馬もそうですが、武豊ジョッキーのペース配分が絶妙でした。
この馬場で1000メートル通過が61秒7ですからペースは決して遅くない。
それでいながら、3コーナー手前で早くも後続を引き離しにかかりました。
普通の逃げ馬なら、ペースを落として息を入れるところです。
まさに肉を切らせて骨を絶つという乗り方でした。
ラスト1ハロン14秒という数字がそれを如実に示している。
後続もあそこで脚を使わされては手も足も出ない。
まして追い込みが利くような馬場じゃないですから。
全てを読みきった武豊ジョッキーのファインプレイーです。
それに応えたトウカイも力を付けている
これでG3→G3→G2と3連勝。いよいよG1へ向かうことになるけど
この秋が本当に楽しみになってきた。一方、注目の皐月賞馬ロゴタイプは5着止まリでした。
3ヶ月ぶりということを考えれば、内容的にまずまず・・・
あの行きっぷりなら、やっぱり秋の天皇賞に向かうのは正解でしょう。
ただ、現状のままでは古馬相手には苦しいと思います。
もちろん今回は目イチの仕上げではないでしょうが、
今後の成長を促すような調教を積んでさらにパワーアップしてほしいですね。
トーセンジョーダンは中間の気配からももう一つだと思っていたが、
やっぱり、まだ本物じゃなかった。ルルーシュもブービーでは話にならない。
道悪はこなせると思ったんだが・・・離された2着にアスカクリチャン。
言葉は悪いですが、前走の函館記念同様、2着取りのレース運びでした。
3着アンコイルドはいかにも力馬というタイプで、この馬場が味方したのは言うまでもない。
この2頭はG1はもちろん、次走で狙いが立つかどうかは微妙です。
終わってみれば函館記念の1〜3着馬の決着もトウケイの強さだけが際立ったレースでした。
2012年8月19日(日) 2回札幌2日       11R 第48回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 5 フミノイマージン 牝6 55.0 太宰啓介 1:58.7   34.4 476 -2 本田優 4
2 4 ダークシャドウ 牡5 57.0 福永祐一 1:58.8 1/2 35.3 508 前計不 堀宣行 1
3 3 ヒルノダムール 牡5 57.0 藤田伸二 1:58.9 3/4 35.1 472 -4 昆貢 2
4 7 ハナズゴール 牝3 52.0 田辺裕信 1:59.0 1/2 34.8 410 -8 加藤和宏 5
5 6 ネオヴァンドーム 牡5 57.0 三浦皇成 1:59.2 1 1/4 35.2 490 -12 藤原英昭 9

《レース回顧》
正直、フミノマージンの勝ちっぷりには驚かされた。
ブエナビスタと同期の6歳牝馬、もともと牝馬のトップクラスであることは分かっていたが、
G1級の2頭を外からなで斬りにした内容は見事。
いくら相手が秋を見据えているとはいえ、評価しないわけにはいかない。

芝がよかったのもあるけど、アリゼオが飛ばしてマイネルスターリーが途中から動いたことで
予想以上に厳しい流れに。決め手のある牝馬に展開もピッタリでしたし、
太宰騎手に戻ったことで落ち着いてスムーズに競馬ができました。
主戦に戻ったのは大きい、エリザベス女王杯の有力馬の一頭にのし上がった印象だ。

ただ、負けたダークシャドウも悲観する内容ではない。4角先頭の正攻法で2着に踏ん張った。
ドバイ遠征帰りで調子も本物ではなかっただろうし、それを考えると天皇賞・秋に向けていいスタートを切ったと見たい。

スローと見たのか行きたがったのか先行策を取って、結果的にペースは逆でしたけど、それでもさすがの内容。
パドックから気負い気味でキョロキョロしていましたし、仕上がりはもう一歩だったと思うので秋の良化は必至でしょう。

3着ヒルノダムールはここまで復調に手間取っていたが、滞在競馬も合う。
ただ、どうにも斬れ不足、今日もちょっと迫力が感じられなかった。
力で3着でしたけど立ち直ったとは言い難いのでは。

4着以下で評価できる馬は少ない、ロジユニヴァースは立ち直ってほしいですが、
筋肉が落ちていただけに時間がかかりそうです。

一応、ハナズゴールは平坦、52キロもあって秋に向けてまずまずの内容、
ただし、マイナス8キロが示す通り、成長度はどうなんだろう。
反動が出ないか心配なところではあります。
2011年8月21日(日) 1回札幌4日      11R 第47回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 13 トーセンジョーダン 牡5 57.0 福永祐一 2:00.4   34.5 486 +4 池江泰寿 1
2 2 アクシオン 牡8 57.0 吉田隼人 2:00.4 ハナ 34.5 518 -14 二ノ宮敬宇 5
3 8 レッドディザイア 牝5 55.0 四位洋文 2:00.5 1/2 34.0 484 +6 松永幹夫 2
4 10 コスモネモシン 牝4 55.0 津村明秀 2:00.7 1 1/4 34.2 456 -4 清水英克 8
5 4 カリバーン 牡4 57.0 蛯名正義 2:00.7 ハナ 34.9 496 -2 河野通文 7

《レース回顧》
2:00.4秒の決着はG2昇格後、過去3番目に遅いタイムで良馬場を考えると
物足りない数字ですが、レベル自体は決して低くない。アーネストリー回避で小粒な印象も受けましたが、
それでも実力馬が相応の結果を出して、中身は見応え十分でした。

勝ったトーセンジョーダンは入厩してわずか10日、実質的な追い切りは2本だけ、
決して本調子ではなかったはずです。
ただG1で揉まれた経験と底力が最後の一押しに繋がりました。
もちろん流れを読んで能力を引き出した福永の積極的な手綱さばきもお見事です。

これまで順調にシーズンを送れたのは、3歳以降で昨秋ぐらい、
再び上昇気流に乗ったと見れば頂点も目指せる好素材です。
脚元さえキープできればG1でも活躍できる。

2着は期待したアクシオン、前走時よりもデキは良くなっていたし
吉田準も完璧に乗ってくれたが、勝ち馬とのハナ差は底力の差
現状ではG3までの馬かも知れない。8歳馬が一瞬やったと思わせるシーンを作り
サンデーサイレンス産駒18年連続重賞勝利も懸かってましたが格好のチャンスを逃がした。

3着レッドディザイアは上位2頭ほどのデキが良かったとは思えません。
それでもさすがの脚を使いました。スランプ脱出であれば、牝馬路線ではトップ争いが期待できます。
久々にG1ホースらしさを存分に見せてくれました。もちろん上積みの余地は大きく秋が楽しみだ。

コスモネオシンも4着に健闘したが、やはりレッドに比べると器は物足りない。
重賞連勝中のキングトップガンは直線で急失速
ヤングアットハートも向こう正面から鞍上の手が動いてように不可解な負けでした。
正直、この2頭の敗戦には首をかしげるしかないです。
2010年8月22日(日) 1回札幌4日    9R 第46回 札幌記念(GII)
《レース結果》
1 6 アーネストリー 牡5 57.0 佐藤哲三 1:59.4   35.4 530 +4 佐々木晶三 1
2 10 ロジユニヴァース 牡4 57.0 横山典弘 1:59.7 1 3/4 35.8 534 +22 萩原清 5
3 5 アクシオン 牡7 57.0 岩田康誠 1:59.9 1 1/4 35.7 526 -2 二ノ宮敬宇 7
4 8 ヒルノダムール 牡3 54.0 藤田伸二 1:59.9 アタマ 35.6 470 +8 昆貢 2
5 15 ジャミール 牡4 57.0 安藤勝己 2:00.1 1 1/4 35.6 450 -12 松元茂樹 4



《レース内容》
フルゲート16頭の戦いとなった札幌記念(GII)。GI 勝ち馬のロジユニヴァースとマイネルキッツ、
函館記念で上位を争ったマイネルスターリー、ジャミール、ドリームサンデーら、
さらには3歳馬ヒルノダムールなど、このレースだけでなく、
秋以降も中長距離路線で主役を務めることが期待される馬たちが集まった。

これらを相手に1番人気の支持を受け、その評価にふさわしい走りを見せたのがアーネストリーだ。

逃げるドリームサンデー、2番手につけたロジユニヴァース、この2頭を見ながら、
アーネストリーが好位3番手をじっくりと追走する。
4コーナーでロジユニヴァースが前を交わしにかかると、
アーネストリーも馬なりのまま外から並びかけていく。
そして直線、粘り込みを図るロジユニヴァースをねじ伏せ、
1馬身4分の3差をつけてゴールへと飛び込んだアーネストリー。
磐石といえるレースぶりでの重賞制覇だった。

これで昨秋以降の成績は6戦4勝、重賞タイトルも3つ。
本格化したアーネストリーにとって次なる狙いは、もちろん、
秋シーズンにGI の勲章を手にすることだろう。