データーチェック
函館スプリントS1着馬は「1.1.3.0」
UHB杯上位馬は不振
外枠有利
阪神1400mや中山1600mで先行していた馬
血統的にはパワー型でダンチヒ系やノーザンダンサー系


2020年8月30日(日曜) 2回札幌6日第15回 キーンランドカップGV
《レース結果》
1 枠7橙 14 エイティーンガール 牝4 54.0 坂井 瑠星 1:10.6
2 枠6緑 12 ライトオンキュー 牡5 57.0 古川 吉洋 1:10.8 1 1/4
3 枠8桃 15 ディメンシオン 牝6 54.0 松田 大作 1:10.9 1/2
4 枠7橙 13 アスタールビー 牝4 54.0 吉田 隼人 1:11.3 2 1/2
5 枠8桃 16 ヤマカツマーメイド 牝3 51.0 池添 謙一 1:11.5 1 1/4

《レース内容》
5番人気で坂井騎乗のエイティーンガールが、メンバー最速の上がり
3ハロン34秒7の末脚で差し切り、重賞初V。飯田祐調教師にとっても平地重賞初制覇で、
スプリンターズSの優先出走権を獲得した。2着に2番人気ライトオンキュー、
3着に9番人気のディメンシオンが入った。
雨で煙る札幌の直線。馬群の大外から、エイティーンガールが一気に突き抜けた。
上がり3ハロンはメンバー最速の34秒7。同2位に
0秒6差をつける鬼脚を引き出した坂井騎手が、胸を張った。
「前回は意図的にポジションを取りに行って『ここにつながれば』と思っていましたが、
その通り道中の手応えも良かった。(直線は)外に出したら
確実に脚を使えると思っていたので、馬を信じて乗りました」
序盤から最後方で待機。リズム重視で脚をため、直線勝負にかけた。
先に抜け出したライトオンキューをラスト100メートル付近で並ぶ間もなくかわし、
1馬身1/4差で快勝。4歳夏で、待望の重賞初制覇となった。
今回で4戦連続騎乗。普段より前めにつけて7着だった前走・UHB賞が今回の布石となった。
末脚を計算できたからこその直線一気。飯田祐師は「(レースで)連続で騎乗してくれて、
調教にも乗って馬の良さをつかんでくれていましたからね」と最敬礼。坂井騎手も
「ここ3戦結果を出せなかったけど、乗せていただいたオーナー、飯田祐調教師、
すべての関係者に感謝したいです」と喜びをかみしめた。
飯田祐師は昨年の小倉サマージャンプを制しているが、平地重賞は開業7年目での初制覇。
「厩舎としてはうれしいですが、この馬が勝ってくれたことが一番」とほほえんだ。
スプリンターズSの優先出走権を獲得し、「なにもなければ行くことになるとは思います。
もちろん、体調をみて」と結んだトレーナー。短距離界に誕生したシンデレラガールが、
その鬼脚で出世街道を駆け上がる
2019年8月25日(日曜) 2回札幌4日第14回 キーンランドカップGV
《レース結果》
1 枠7橙 13 ダノンスマッシュ 牡4 57.0 川田 将雅 1:09.2
2 枠4青 7 タワーオブロンドン 牡4 58.0 C.ルメール 1:09.3 3/4
3 枠8桃 16 リナーテ 牝5 54.0 武 豊 1:09.3 ハナ
4 枠7橙 14 ライトオンキュー 牡4 56.0 古川 吉洋 1:09.4 クビ
5 枠1白 1 ナックビーナス 牝6 55.0 岩田 康誠 1:09.6 1 1/2

《レース内容》
1番人気のダノンスマッシュが力強く差し切って重賞3勝目。
スプリンターズSでのタイトル奪取に弾みをつけた。
涼風が吹き抜けた北の大地で、実りの秋へ力強く踏み出した。
ダノンスマッシュが、ねじ伏せるように差し切って重賞3勝目。
初コンビの川田騎手は、新たな相棒の勝ちっぷりに目を細めた。
「4コーナーでいい形にならず、(直線は)外を選ぶしかない形で
苦しい競馬になりましたが、捕まえてくれるんですからね。
能力があることを再確認しました」
発馬を決め、先行勢が軽快に飛ばす道中は中団外めで構えた。
勝負どころで外に張り出される形になったが、直線で一完歩ごとに加速。
残り100メートル付近で前を捕らえた。103勝で全国リーディングトップを快走する
鞍上はクイーンSから重賞騎乗機会4連勝。2016年の自己最多に並ぶJRA
重賞年間12勝目にも「素晴らしい馬に乗せていただいていることに尽きます」と
謙虚に感謝の思いを口にした。
充実の夏を過ごす鞍上と反対に、スマッシュは思わぬ薬物騒動で
函館SSを競走除外になったが、きっちり軌道修正。
秋の大舞台につなげる走りに、安田隆調教師も目尻を下げた。
「春に比べて腰がしっかりして、使いつつトモ(後肢)に張りが出てきた。
(ロード)カナロアも緩かったけど、だんだんたくましくなったのは似ていますね」と
スプリント王に君臨した父の姿に重ね「次が楽しみ。
もちろんGIを取るつもりで、スプリンターズSに行きます」と結んだ。
1番人気で4着に敗れた高松宮記念時とは、中身が違う。
スケールアップを遂げたダノンスマッシュが、頼もしい鞍上とともにリベンジの舞台に向かう。
2018年8月26日(日曜) 2回札幌4日11R 第13回 キーンランドカップGV
《レース結果》
1 枠6緑 11 ナックビーナス 牝5 54.0 J.モレイラ 1:09.4 35.7 522 0 杉浦宏昭 1
2 枠4青 7 ダノンスマッシュ 牡3 53.0 北村友一 1:09.8 2 1/2 35.9 472 +2 安田隆行 4
3 枠2黒 4 ペイシャフェリシタ 牝5 54.0 田辺裕信 1:09.9 クビ 35.9 490 -2 高木登 9
4 枠7橙 13 マルガイキャンベルジュニア 牡6 56.0 M.デムーロ 1:10.1 1 1/4 35.7 532 -8 堀宣行 5
5 枠1白 2 スターオブペルシャ せん5 56.0 内田博幸 1:10.2 1/2 35.3 502 -4 藤沢和雄 14


《レース内容》
1番人気のナックビーナスが後続に影をも踏ませぬ逃走劇で重賞初制覇。
鞍上のジョアン・モレイラ騎手(34)=ブラジル=も日本で初めての重賞勝利となった。
タイム1分9秒4(稍重)。この後は優先出走権を獲得したスプリンターズS
(9月30日、中山、GI、芝1200メートル)へ進む。
2馬身半差の2着には4番人気の3歳馬ダノンスマッシュが入った。
最初から最後までモレイラの独壇場だった。ハナに立ったナックビーナスが、
直線で後続を引き離す圧巻の逃げ切り。重賞初Vに導いたモレイラ騎手は、
家族が見守るなか、日本で初タイトルを手にして満面の笑みだ。
 「すごく能力のある馬。スタートから勢い良く飛び出していったから逃げることにした。
ゴール前でもまだ馬に余力がたっぷりあったね。初めて日本で重賞を勝てたし、
札幌は私にとって特別な場所になった」
重賞で善戦止まりだったナックビーナスのイメージを、マジックマンが180度変えてみせた。
先頭に立つと気を抜く癖があり、陣営は「圧勝したことがない」と評した馬が、
2着に2馬身半差をつける完勝だ。
杉浦調教師は「重賞ではあとひと息の競馬が続いていたからね。本当に勝ててよかった」と
喜びの声を上げた。この後は、スプリンターズSへ。鞍上は調整中だが、
モレイラが短期免許を取得予定の期間だけに、コンビ継続の可能性は十分にある。
土日で9勝を挙げたモレイラは、今夏の札幌で31勝。
日本での騎乗はここでひと区切りとなる。札幌リーディング争いはあと1週を残して、
2位ルメールに9勝差をつけており、トップで終える可能性は高い。
2017年8月27日(日) 2回札幌4日11R 第12回 キーンランドカップ(GIII)
《レース結果》
1 6 8 エポワス せん9 56.0 C.ルメール 1:09.0   34.4 496 +20 藤沢和雄 12
2 7 11 ソルヴェイグ 牝4 54.0 川田将雅 1:09.0 クビ 35.5 474 +4 鮫島一歩 2
3 5 6 ナックビーナス 牝4 54.0 横山典弘 1:09.1 1/2 35.6 526 +10 杉浦宏昭 5
4 5 7 フミノムーン 牡5 56.0 勝浦正樹 1:09.2 1/2 34.9 456 +4 西浦勝一 11
5 8 12 マル地ライトフェアリー 牝5 54.0 内田博幸 1:09.3 3/4 35.6 488 +4 石毛善彦 13



《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の12番人気・エポワス(セ9、美浦・藤沢和厩舎)が優勝。
中団からレースを進め、直線では馬場の真ん中から突き抜けた。勝ちタイムは1:09.0(良)。
クビ差の2着には先行した2番人気・ソルヴェイグ(牝4、栗東・鮫島厩舎)、
3着には半馬身差で5番人気・ナックビーナス(牝4、美浦・杉浦厩舎)が逃げ粘った。
1番人気に支持されたモンドキャンノ(牡3、栗東・安田隆厩舎)は6着に敗れた。
ダッシュのつかないヒルノデイバロー、フミノムーンは後方からの追走。
ハナはナックビーナスをとり、シュウジ、ソルヴェイグらも先行。
モンドキャンノは中団、エポワスから後方からマクる。近年よりペースは速めだったが、
4角付近でシュウジが脱落。ラチ沿いのナックビーナス、
馬場中目のソルヴェイグの追い比べかと思われたが、
ぽっかり空いたスベースから脚を伸ばしたのエポワス。
上がり最速の末脚で、待望の重賞制覇となった。
勝ったエポワスは9歳の29戦目、キーンランドC3度目の出走で
悲願の重賞初制覇を飾った。ルメール騎手と藤沢和厩舎のコンビは、
ソウルスターリングのオークスや、レイデオロのダービーなど今年大活躍。
秋も若駒に注目が集まる中、9歳のベテランがスプリンターズSの優先出走権を手にした。
2016年8月28日(日) 2回札幌4日11R 第11回 キーンランドカップ(GIII)
《レース結果》
1 8 14 ブランボヌール 牝3 51.0 戸崎圭太 1:08.5   34.0 438 +20 中竹和也 2
2 3 4 シュウジ 牡3 53.0 J.モレイラ 1:08.6 1/2 34.5 492 +6 須貝尚介 1
3 7 12 レッツゴードンキ 牝4 55.0 岩田康誠 1:08.7 1/2 33.9 476 0 梅田智之 3
4 4 5 ソルヴェイグ 牝3 52.0 丸田恭介 1:08.8 1/2 34.3 470 +6 鮫島一歩 4
5 8 13 ナックビーナス 牝3 51.0 酒井学 1:08.8 クビ 34.5 508 0 杉浦宏昭 9



《レース内容》
戸崎圭太騎手騎乗の2番人気・ブランボヌール(牝3、栗東・中竹厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:08.5(良)。2着には半馬身差で1番人気・シュウジ(牡3、栗東・須貝尚厩舎)、
3着には半馬身差で3番人気・レッツゴードンキ(牝4、栗東・梅田智厩舎)が続いて入線した。
セカンドテーブルが出遅れ後方からの競馬。ジュウジが二の脚を使って、
アクティブミノルからハナを奪う。ナックビーナスも先手を主張し、
ソルヴェイグはその後ろ。ブランボヌールが続き、レッツゴードンキは外目を追走。
大きな入れ替わりはなく、スプリント戦らしい速い流れのまま直線へ。
逃げたシュウジはコーナーで更にギアを上げ後続を突き放しにかかる。
アクティブミノルが苦しくなり、ナックビーナスが替わって追走。
その外にピッタリとブランボヌールが付け、前が空くのを待ってソルヴェイグは内を選択。
外からはレッツゴードンキが脚を伸ばすが、単独の2番手にはブランボヌール。
騎乗機会7連勝と波に乗る鞍上モレイラ騎手の手はしきりに動き、逃げ切りを図るが、
ゴール手前で更に一伸びしたブランボヌールが捕らえ、重賞2勝目を飾った。
勝ったブランボヌールは昨夏の函館でデビューし、2連勝で函館2歳Sを制覇。
今回はNHKマイルC以来のレースとなったが、
実績のあるスプリント戦線に戻り、適性の高さを見せた。
2015年8月30日(日) 2回札幌4日11R 第10回 キーンランドカップ(GIII)
《レース結果》
1 7 13 ウキヨノカゼ 牝5 54.0 四位洋文 1:08.6   33.5 484 +2 菊沢隆徳 8
2 8 16 トーホウアマポーラ 牝6 54.0 福永祐一 1:08.7 3/4 33.8 490 -8 高橋亮 9
3 5 10 ティーハーフ 牡5 57.0 国分優作 1:08.8 1/2 34.1 452 -2 西浦勝一 1
4 6 12 オメガヴェンデッタ せん4 56.0 横山典弘 1:08.8 ハナ 34.6 500 -4 安田隆行 4
5 3 5 レッドオーヴァル 牝5 54.0 岩田康誠 1:08.8 ハナ 34.1 444 -6 安田隆行 2

《レース回顧》
函館SSで圧巻Vを決めたティーハーフがGTにどうつなげるかだけが
焦点と思っていた。当時より相手が強くなってるわけではないと見てたけど。
前回よりは人気を背負っている立場の競馬をしましたが、
そんなにペースが速かったわけではないし、
2着馬にも差し込まれたわけで…相手が強くなると厳しそうですね。
3着争いがいっぱいだった。それに、勝ち時計は前日の500万下より
わずか0秒1速いだけ。GTを想定すればレベルが低かったと言わざるを得ない。
それにしても、3年連続で牝馬の1、2着です。
来年までしっかりと覚えておきたいデータです。
それと夏の北海道開催が短期になったので、
勢いで連勝できる馬を見つけないと馬券につながりません。
ウキヨノカゼは北海道2戦目だったのに対し、3番人気のエポワスは
4戦目だったし。実際、TVh杯ではウキヨノカゼが勝ってるんだから
無謀な挑戦でもなかったわけだ。
落ち着いた流れで追走が楽。前回同様に思い切って早めに動いた策もハマりました。
まあ、勢いで押し切れたレベルだったということだ。人気勢で脚を余してた馬もいたことだし。
ウキヨノカゼは荒っぽい競馬でこの距離2戦2勝。
ひょっとして強いかもしれない、と逃げ道をつくっておきます。
2014年8月31日(日) 2回札幌4日11R 第9回 キーンランドカップ(GIII)
《レース結果》
1 4 7 ローブティサージュ 牝4 54.0 三浦皇成 1:09.0   34.4 460 +2 須貝尚介 3
2 8 15 レッドオーヴァル 牝4 54.0 池添謙一 1:09.0 クビ 34.2 442 +6 安田隆行 1
3 7 14 マル地マジンプロスパー 牡7 56.0 福永祐一 1:09.0 アタマ 34.8 506 -14 中尾秀正 5
4 5 10 ブランダムール 牝5 54.0 四位洋文 1:09.1 1/2 34.6 464 +4 粕谷昌央 9
5 4 8 マル外エイシンブルズアイ 牡3 53.0 秋山真一郎 1:09.1 ハナ 34.3 452 +2 野中賢二 7

《レース内容》昨年こそ道悪で時計を要したが、過去8回で1分07秒台が2回、
1分08秒台が5回。正直、GTを見据えると良馬場で1分09秒0の決着は物足りない。
予想通りの大接戦になりましたが、上位馬が本番の
GTスプリンターズSでも有力かというと微妙です。
勝ったローブティサージュは前走の函館スプリントS(2着)に続いて
6ハロン参戦が2回目。短距離へ路線をシフトしたことは大正解だった。
GT阪神JFを制した実力は誰もが認めるところ。
持ち前の切れ味がスプリント戦ですっかりよみがえった。
キャリアが浅い分、上積みが見込めるので本番でも軽視はできません。
GTの速い流れのほうが牝馬らしい切れ味はもっと生きるかもしれません。
付け加えれば繊細な牝馬だけに現地滞在の調整も合っているのかもしれない。
その点が輸送競馬になるであろう次走の課題だ。
2着レッドオーヴァルも振り返れば桜花賞2着の実績馬。
古馬相手でも今年3月の阪急杯で3着がある。
今回の昇級は形だけだから1番人気でも驚けない。
能力的な目安が過去のスプリントGTで掲示板が2回ある3着マジンプロスパー。
これに先着だから合格点は与えられます。
キャリアの点からもローブ同様にさらなる上昇も期待できる。
マジンは格好こそつけたが、7歳馬だけに今後の伸びシロとなるとどんなものか。
その点で期待できるのが5着エイシンブルズアイだ。
これまでマイルと9ハロンしか使っていなかったし、
成長が見込める3歳馬。賞金的にGT出走は厳しいだろうが今後に注目して損はない。
楽に追走できたあたり、実は6ハロンが合っているんでしょう。
ただ秋山クンの弱気な面が出て脚を余し気味だった点がもったいなかった。
それだけに今後が楽しみです。
2013年8月25日(日) 4回函館4日11R 第8回 キーンランドカップ(GIII)
《レース結果》
1 1 1 フォーエバーマーク 牝5 54.0 村田一誠 1:11.7   36.8 512 +4 矢野英一 4
2 6 11 ストレイトガール 牝4 54.0 田中勝春 1:11.7 クビ 36.0 448 +4 藤原英昭 1
3 2 3 シュプリームギフト 牝5 54.0 秋山真一郎 1:11.9 1 1/2 36.4 458 -4 須貝尚介 6
4 5 9 アドマイヤセプター 牝5 54.0 岩田康誠 1:12.0 1/2 36.6 482 +6 橋田満 2
5 7 14 ストークアンドレイ 牝3 51.0 川島信二 1:12.1 クビ 35.9 458 -6 山内研二 10

《レース内容》
1番人気に支持された4連勝中のストレイトガール。
これまでとは違って中団後方を追走したが、
最後はきっちり末脚を伸ばして2着を確保しました。
目下の充実ぶりというか、勢いを誇示する内容だった。
いくら今年の函館がロングラン開催とはいえ同一シーズンに6走は珍しい。
しかも1回も連対を外していない。同じ洋芝といっても
札幌とは質が違いますし、この馬が1番、今年の日程を喜んでいたのかも知れません。
巧者が注目される函館の芝戦だが、ファインチョイスは13着に大敗した。
しかも道悪も相まってパワーのないタイプは苦戦を強いられた。
牝馬でありながらタフさと馬力をアピールしたストレイトガールは
負けはしたが勝ちに等しい内容だ。問題は滞在競馬でしか
結果を出していない点が今後どう出るかですね。
関西馬ですからスプリンターズSとなれば、前日以前の輸送になります。
ジャッジが難しい。勝ったフォーエバーマークもこれで函館3勝、3着1回。
もっと軽い芝が合うイメージを持っていたが、認識を変えたほうが良いかな。
今回の勝因は1番枠ということで思い切って先手を奪えたこと。
前半のアドバンテージを最大限に生かし切った。
馬場はこの馬にとってもベストでしょうが、他の馬も同様。
1分11秒7の決着から推測すると無理なペースではありません。
積極策を決断した鞍上のファインプレーと言っていいでしょう。
人気どころでふがいなかったのがパドドロワ。デキ落ちなのか馬場が合わないのか。
函館スプリントSが鮮やかな勝利だっただけに落差が目立ちますね。
ゴツゴツ映るのはいつものこと、難しい面が出たんでしょうか。
馬場を味方につけたのがアドマイヤセプターとストークアンドレイあたり。
ただし相手なりにしか走れないというか、重賞を勝ち切るには力不足のようだ。
アドマイヤセプターは、はまらない馬です、
どんなコースでもそれなりには走りますけど・・・勝ちパターンが分かりません。
2012年8月26日(日) 2回札幌4日  11R 第7回 キーンランドカップ(GIII)
レース結果》
1 2 パドトロワ 牡5 56.0 安藤勝己 1:07.6 レコード 34.1 526 -6 鮫島一歩 3
2 5 ダッシャーゴーゴー 牡5 56.0 横山典弘 1:07.6 ハナ 33.8 534 0 安田隆行 1
3 11 テイエムオオタカ 牡4 56.0 藤田伸二 1:07.8 1 1/4 34.1 502 +4 石栗龍彦 4
4 10 シュプリームギフト 牝4 54.0 秋山真一郎 1:07.9 3/4 33.9 456 -2 須貝尚介 5
5 12 スプリングサンダー 牝5 54.0 四位洋文 1:08.0 1/2 33.6 444 +2 昆貢 7



《レース回顧》
600m通過33秒5はキーンランドCとしては標準的なペースだが、
今年は稀に見る高速馬場馬場なのでやや遅めと言える。
パドトロワは3コーナー手前で先頭に立ったが、その時点から手応えは楽。

一方、好スタートを切りながら2番手となったテイエムオオタカは手応えがイマイチで、
4コーナーでは追い通し。内の3番手にいたダッシャーゴーゴーが直線で
先行2頭の間に入ってパドトロワに並ぶところまで行ったが、
ゴールの瞬間はパドトロワが僅かに前に出ていた。

パドトロワは函館スプリントSのあと、馬体を絞ることを目的に
函館から新潟に輸送して出走したアイビスサマーダッシュを勝ったが、
函館スプリントSの時と比べると今回は体重マイナス8キロ。
作戦通りに絞れ、函館スプリントSの時とは粘りが違った。

ダッシャーゴーゴーはゴール時のタイミングでハナ差負けただけ。
この馬の本来の伸びと比べると物足りないが、
坂のあるコースのハイペースの方が力を出せる馬。
スプリンターズSでは有望だろう。

テイエムオオタカは、あの手応えで良く粘ったという3着ではあるが、
ペースが速くなかったこともあって後ろが伸びてこなかったという面もある。
函館スプリントSの勝ち馬ドリームバレンチノは7着。馬群が固まり、必要以上に外を回った。
小回りコースの短距離ではちょっとしたことで着順が変わってしまうということだが、
レースレベルが函館スプリントSより上でした。
2011年8月28日(日) 1回札幌6日     11R 第6回 キーンランドカップ(GIII)
レース結果》
1 8 カレンチャン 牝4 54.0 池添謙一 1:08.6   35.5 486 -2 安田隆行 1
2 9 ビービーガルダン 牡7 58.0 佐藤哲三 1:08.6 クビ 35.2 508 -2 領家政蔵 6
3 12 パドトロワ 牡4 56.0 安藤勝己 1:08.6 ハナ 35.6 528 +2 鮫島一歩 4
4 4 ケイアイアストン 牡6 56.0 横山典弘 1:08.8 3/4 35.1 482 -2 和田正道 7
5 13 ショウナンカザン 牡6 56.0 秋山真一郎 1:08.8 クビ 34.8 478 -2 本間忍 13



《レース回顧》
準オープン勝ちを皮切りに破竹の3連勝
サマースプリントでも2勝目を挙げたカレンチャンの強さだけが目立ちました。
早め先頭から押し切る横綱相撲だけに文句なし。
函館スプリントSよりも好スタートを決め、好メンバー相手に着差以上の完勝
1戦ごとに強くなっている。
夏場の連戦後だけに、これからの体調管理が最大の鍵になるが
それでも順調なら他シリーズの参戦組より1歩も2歩もG1に近い位置にいるのは間違いない。
牡馬より2キロ軽55キロで出走できるスプリンターズSでも有力馬の1頭だ。

2着には実力馬ビービーガルダンが入りました。
1時期は不振でしたが春先から復調を見せていた。
今回も良い頃の行きっぷりの良さが見られました。
ただ上積みの見込めない7歳馬の頑張りに屈した組は情けない。
認めて良いのはタイム差なしの3着パドトロワくらい。
前走時より状態は明らかに上向いていましたし、粘り腰を発揮して評価できます。

予想外に早く手応えが怪しくなったジョーノカプチーノ
この相手ならランクが違うと見ていましたが、
当初の復帰を早めた参戦だけに中身がどうだったのか・・・
急仕上げの分、次走の変わり身を警戒したい。

納得のいかないアンシャンブルーは追い切りの動きは抜群に見えたが
一般的に牝馬の馬体増しは歓迎材料になりますが
理由は分かりませんがプラス14キロが何らかの変調の兆候だったと考えるべきかも。
2010年8月29日(日) 1回札幌6日     9R 第5回 キーンランドカップ(GIII)
《レース結果》
1 10 ワンカラット 牝4 54.0 藤岡佑介 1:08.4   34.4 514 +6 藤岡健一 2
2 5 ジェイケイセラヴィ せん6 56.0 江田照男 1:08.5 1/2 34.5 480 +6 坂本勝美 6
3 3 ベストロケーション 牝5 54.0 三浦皇成 1:08.6 1/2 34.4 472 -14 鹿戸雄一 8
4 1 ビービーガルダン 牡6 58.0 安藤勝己 1:08.8 1 1/4 34.7 504 -6 領家政蔵 1
5 6 モルトグランデ 牡6 56.0 岩田康誠 1:08.8 アタマ 34.3 480 -6 久保田貴士 4



《レース内容》
今夏のスプリント路線で上位を争った馬たちに加え、昨年の短距離王ローレルゲレイロも出走、
秋の大一番・スプリンターズSの行方を占ううえで重要な一戦となったキーンランドC(GIII)。
結果は、前走・函館スプリントSに続いてワンカラットの快勝となった。

サープラスシンガーとポートジェネラルが隊列を引っ張り、これを見ながら
ウエスタンビーナス、ジェイケイセラヴィ、ビービーガルダンらが好位、
中団以降にローレルゲレイロやモルトグランデという展開。
この流れのなか、もっともスムーズな走りを見せたのがワンカラットだった。
5〜6番手の外からゆっくりと進出、4コーナーを回りながら前の2頭に並びかけると、
手綱を引き絞られたままで直線へと向かう。

スパートに入ったワンカラットは、いったんは内からジェイケイセラヴィに並ばれ、
外からはベストロケーションの追撃を受けたものの、
これらを力強く突き放す。重賞2連勝を果たすとともに、
「サマースプリントシリーズ」のポイント争いでもトップに立つゴールで、
秋の主役へぐっと近づいたことを印象づけた。