データーチェック
1番人気馬は信頼でき、複勝率8割
北九州記念組の牝馬は複勝率5割以上
アイビスSDで先行した馬
サクラバクシンオー産駒
逃げ馬は割引
母父凱旋門賞血統馬


2020年9月13日(日曜) 2回中京2日 第34回 産経賞セントウルステークスGU
《レース結果》
1 枠8桃 16 ダノンスマッシュ 牡5 57.0 三浦 皇成 1:07.9
2 枠2黒 3 メイショウグロッケ 牝6 54.0 浜中 俊 1:08.1 1
3 枠4青 7 マルガイミスターメロディ 牡5 57.0 北村 友一 1:08.1 クビ
4 枠4青 8 タイセイアベニール 牡5 56.0 松山 弘平 1:08.2 3/4
5 枠6緑 11 ビアンフェ 牡3 54.0 藤岡 佑介 1:08.3 1/2



《レース内容》
1番人気のダノンスマッシュが好位から抜け出して重賞6勝目を挙げた。
優先出走権を得た次走のスプリンターズSへ弾みをつけた。
12番人気のメイショウグロッケが2着、2番人気のミスターメロディが3着。
同シリーズはレッドアンシェルが優勝した。
悲願のGI制覇へ向けて、好発進を決めた。1番人気のダノンスマッシュが、
好位から直線で突き抜けて重賞6勝目をマーク。完勝と言える内容に、
前走の安田記念8着に続いて騎乗した三浦騎手は笑みを浮かべた。
「難しい馬場でしたがいろいろ考えるより、ゲートを出てから馬を信じて乗ろうと決めていました。
位置を取った瞬間に、馬の気持ちで早め先頭も考えましたし、
途中からは思い描いていた通りの運びでした」
今春のGI・高松宮記念で10着に終わった中京の芝6ハロン戦。
スタートを決めて4番手を手応えよく追走すると、直線は徐々に差を詰め残り
200メートル付近で先頭へ。鞍上の右ムチに応えて、力強い末脚で押し切った。
中山競馬場でレースぶりを見届けた安田隆調教師は、「スタートも道中のポジションも良かった。
最後もしっかり抜け出して、完璧。前哨戦としては文句なし」と満足げだ。
これで芝1200メートル以下の“スプリント重賞”は現役最多、
父ロードカナロア(7勝)に次ぐ歴代2位タイの5勝目。次走のスプリンターズSへ弾みをつけた。
「学習能力が高いので1400、1600メートルを使ったことが道中のゆとりにつながったと思います。
春を越えて馬も成長してくれた。力はあるので無事にいってほしい」と三浦騎手が期待を込めれば、
「ここで結果を出せないようならGIなんて言っていられない。これで堂々と本番に向かえます」と
トレーナーも胸を張った。
GIは7度出走して昨年のスプリンターズS3着が最高。
今度こそGIの壁を乗り越えて、短距離界の頂点を奪う。
2019年9月8日(日曜) 4回阪神2日第33回 産経賞セントウルステークスGU
《レース結果》
1 枠5黄 7 タワーオブロンドン 牡4 57.0 C.ルメール 1:06.7
2 枠5黄 6 ファンタジスト 牡3 54.0 和田 竜二 1:07.2 3
3 枠4青 4 イベリス 牝3 52.0 浜中 俊 1:07.3 1/2
4 枠1白 1 ペイシャフェリシタ 牝6 54.0 幸 英明 1:07.3 クビ
5 枠3赤 3 キングハート 牡6 56.0 小崎 綾也 1:07.6 1 1/2

《レース内容》
1番人気のタワーオブロンドンが最速の上がり3ハロン33秒2の末脚で差し切り、重賞4勝目。
従来の記録を0秒4更新する1分6秒7のコース&レースレコードで、
サマースプリントシリーズ王者に輝いた。今後は、優先出走権を得たスプリンターズSで
GI初制覇を目指す。2着は7番人気のファンタジスト。
春の高松宮記念を勝ったミスターメロディは8着に終わった。
仁川のターフを覆う厳しい残暑を、強烈な末脚が切り裂いた。
タワーオブロンドンが豪快な差し切りV。適性を見抜いていたルメール騎手は、してやったりの表情だ。
「めちゃくちゃ強かったですね。自信がありました。体や脚を見ても、
1200メートルの馬っぽいなと思っていた。すごい脚を使ってくれました」
スタートはひと息も、少しずつポジションを上げ、直線入り口で前を射程にとらえた。
ラスト1ハロン付近で並ぶ間もなくかわし、3馬身差の完勝。
上がり3ハロンは2位より0秒6も速い最速の33秒2。従来の記録を0秒4更新する
1分6秒7のコース&レースレコードと、文句なしの内容だ。
「きょうは、メンバーの中にGIホース(ミスターメロディ)もいたなかでの楽勝。さらに上にいけそうですね」
春まではマイルを中心とした戦績だったが、前々走の函館SSで6ハロン戦に初挑戦。
ここで3着に入ると、続くキーンランドCも2着。「体調は良さそうだったし、
暑かったけどこたえてもなかった」と藤沢和調教師がいうように、
中1週で臨んだ最終戦でしっかり結果を出し、サマースプリントシリーズで21ポイントとし、逆転Vを飾った。
注目の今後について、指揮官は「スプリンターズSに行きます」と明言。
ルメール騎手は同レースでグランアレグリアに騎乗するため、鞍上に関しては
「(今年の)ダービージョッキーに依頼しています」と、14戦目で初の日本人とのコンビとなる、
浜中騎手で向かう方針を明かした。夏の電撃王から、
秋の電撃王へ。絶対王者不在の短距離界を制圧するチャンスだ。 
2018年9月9日(日曜) 4回阪神2日11R 第32回 産経賞セントウルステークス
《レース結果》
1 枠8桃 14 ファインニードル 牡5 58.0 川田将雅 1:08.8 34.6 470 +4 高橋義忠 1
2 枠2黒 2 ラブカンプー 牝3 52.0 M.デムーロ 1:09.0 1 1/2 35.7 434 +8 森田直行 2
3 枠7橙 13 グレイトチャーター 牡6 56.0 幸英明 1:09.1 1/2 34.2 488 +4 鮫島一歩 7
4 枠3赤 4 コウエイタケル 牡7 56.0 小牧太 1:09.2 1/2 35.0 502 0 山内研二 11
5 枠5黄 8 ラインスピリット 牡7 56.0 森一馬 1:09.2 アタマ 35.3 442 +2 松永昌博 9



《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の1番人気・ファインニードル(牡5、栗東・高橋忠厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:08.8(重)。
2着には1馬身半差で2番人気・ラブカンプー(牝3、栗東・森田厩舎)、
3着には半馬身差で7番人気・グレイトチャーター(牡6、栗東・鮫島厩舎)が続いて入線した。
勝てばシリーズチャンピオンとなるラブカンプーがスタートを決めてハナへ。
押してネロも並びかける。ファインニードルは中団やや前めに付け、
速い流れでレースが進み、ラブカンプー、ネロが後続を離して直線へ。
残り200mでネロは後退。粘るラブカンプーにファインニードルが襲いかかるが
勢いの差は歴然。そのまま一気に交わし去って、G1ホースの貫禄をまざまざと見せ付けた。
勝ったファインニードルは、初重賞制覇となった昨年に続く連覇を達成。
春の高松宮記念を制し、今年はG1ホースとなって昨年より2キロ重い
初めての58キロでのレースとなったが、
休み明けの不安も一蹴しての完勝。スプリントG1春秋連覇へ最高のスタートを切った。
2017年9月10日(日) 4回阪神2日11R 第31回 産経賞セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 5 7 ファインニードル 牡4 56.0 M.デムーロ 1:07.5   33.4 464 -2 高橋義忠 1
2 4 6 ラインミーティア 牡7 56.0 西田雄一郎 1:07.7 1 1/4 33.0 470 0 水野貴広 6
3 8 13 ダンスディレクター 牡7 56.0 浜中俊 1:07.7 クビ 32.6 434 -8 笹田和秀 4
4 2 2 マル外メラグラーナ 牝5 54.0 戸崎圭太 1:07.7 アタマ 32.4 532 +4 池添学 3
5 1 1 アドマイヤゴッド 牡5 56.0 北村友一 1:07.7 ハナ 33.3 494 -2 須貝尚介 8



《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・ファインニードル(牡4、栗東・高橋忠厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:07.5(良)。
2着には1馬身1/4差で6番人気・ラインミーティア(牡7、美浦・水野厩舎)、
3着にはクビ差で4番人気・ダンスディレクター(牡7、栗東・笹田厩舎)が続いて入線した。
ファインニードルが先手を窺うが、それを制して大外のフィドゥーシアがハナを切り、
ラヴァーズポイントも追走。ファインニードルは控えて3番手を進む。
隊列は縦長となり、ラインミーティアは中団、ダンスディレクター、
メラグラーナは後方から終い勝負にかける。
大きく隊列が変わらないまま直線に入ると、先行した2頭の間をファインニードルが
突き抜けて先頭。馬群を縫ってラインミーティア、外からダンスディレクターが迫ってくるが、
それらを振り切ってトップでゴールを駆け抜けた。
勝ったファインニードルは、通算6勝目で、重賞は3度目の挑戦で初制覇。
前走の北九州記念は直線これからというところで前が壁になる不利があって
不完全燃焼に終わったが、今回は先行したラヴァーズポイントがバテたところを見逃さず、
一気に割って入って直線半ばで堂々先頭。そのまま力強く押し切った。
2016年9月11日(日) 4回阪神2日11R 第30回 セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 1 1 ビッグアーサー 牡5 58.0 福永祐一 1:07.6   34.5 524 +4 藤岡健一 1
2 7 10 ネロ 牡5 56.0 内田博幸 1:07.8 1 33.8 464 +4 森秀行 2
3 7 11 ラヴァーズポイント 牝6 54.0 川須栄彦 1:07.8 クビ 34.1 514 +8 高橋康之 9
4 4 4 アースソニック 牡7 56.0 岩田康誠 1:07.9 クビ 33.8 494 -8 中竹和也 11
5 8 13 スノードラゴン 牡8 57.0 川田将雅 1:07.9 クビ 34.5 508 -4 高木登 6



《レース内容》
福永祐一騎手騎乗の1番人気・ビッグアーサー(牡5、栗東・藤岡健厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:07.6(良)。2着には1馬身差で2番人気・ネロ(牡5、栗東・森厩舎)、
3着にはクビ差で9番人気・ラヴァーズポイント(牝6、栗東・高橋康厩舎)が続いて入線した。
各馬がきれいなスタートを切った中、まず先手をうかがったのが最内のビッグアーサー。
それを外からスノードラゴンが交わしにかかる意外な展開。
しかし、ビッグアーサーがそれを許さず敢然とハナを切る。
2番人気のネロは5番手、3番人気のダンスディレクターは後方3番手を追走。
前半3Fが33.1秒という速い流れの中、G1ホース2頭がレースを引っ張って直線へ入ると、
ビッグアーサーが粘るスノードラゴンを振り切って独走態勢。
ゴール寸前にネロが差を詰めてきたが、そのまま1馬身差で復帰戦を勝利で飾った。
勝ったビッグアーサーは、春の高松宮記念以来のレースとなったが、
1番人気馬が4年連続2着という1番人気受難のレースで休み明け、
初めて背負う58キロの斤量も物ともせず、春秋スプリントG1連覇へ向けて絶好のスタート。
同厩舎で次週のローズSで復帰する桜花賞ジュエラーに最高の形でバトンを渡す勝利となった。
2015年9月13日(日) 4回阪神2日11R 第29回 セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 3 6 アクティブミノル 牡3 54.0 藤岡康太 1:07.8   33.8 476 0 北出成人 10
2 8 16 ウリウリ 牝5 54.0 岩田康誠 1:07.8 ハナ 32.8 464 -4 藤原英昭 1
3 4 8 バーバラ 牝6 54.0 武豊 1:07.8 クビ 33.6 436 -2 小崎憲 5
4 6 12 ストレイトガール 牝6 55.0 戸崎圭太 1:07.8 ハナ 33.2 462 +2 藤原英昭 3
5 6 11 マル地マヤノリュウジン 牡8 56.0 横山典弘 1:08.1 1 3/4 33.2 522 -6 庄野靖志 6

《レース内容》アクティブミノルはこれまでGV函館2歳S1着と
GVファルコンS2着くらいの実績しかなかったわけだが…。
その時点でも決して評価は高くありませんでした。
それが歴戦の古馬相手に逃げ切り勝ちだからビックリだ。
もちろん前半34秒0→後半33秒8の平均ペースに持ち込めたことが
最大の好走要因だが…。それでもハクサンムーンをうっちゃったうえで
後続の追撃に耐え切ったのだからフロック扱いは危険だ。
これまでは時計がかかってこその印象でしたが、
1分07秒8でのGU勝ちは素直に褒めなくてはいけません。
阪神コースで逃げ切った点も評価できます。
ただ、本番のGTスプリンターズSへの見通しという点では、
まだ既成勢力に分があるだろう。ウリウリは不利な大外O番枠から
うまくインで脚をためた岩田の好プレーが光った。
前走のGV・CBC賞が初めての6ハロンだったが、
すっかりスプリント適性が身についた感じだ。
少し前までは全くスプリンターの印象はなかったんですけどね。
こちらも1分07秒台に対応したうえ阪神好走なら、
中山の6ハロンも問題ないでしょう。ただ4キロ減だった馬体はぎりぎりに映りました。
そうなると本番へどれだけ上積みがあるかがカギになってくる。
3着のバーバラはさすがにGTでは苦しいだろうし、
この組では4着のストレイトガールが最も展望が開けたかも。
中間の調教過程から本番をにらんでいる仕上げでした。
ヴィクトリアマイルを制しているように総合力は上位。
もちろんスプリント戦に不安はありません。タイム差なしの今回は上々の滑り出しですね。
アオドマイヤムーン、本当にこの馬はいつが走り頃なのかさっぱり分からない。
ただ、今回の負け方は良くありません。道中は2番手以下でも
どこかで先頭に立つのがこの馬のパターン。
ハナに立てないままアクティブミノルに突き放されるようでは…。
サマースプリントシリーズはここに参戦しなかったベルカントが制したが、
坂のある中山6ハロンは大きな課題になりそう。本番は混戦でまた頭を悩ませそうだ。
香港から参戦するリッチタペストリーも実績十分で怖い存在です。
2014年9月14日(日) 4回阪神2日11R 第28回 セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 1 1 マル外リトルゲルダ 牝5 54.0 丸田恭介 1:07.4   34.0 490 +8 鮫島一歩 4
2 8 15 ハクサンムーン 牡5 57.0 戸崎圭太 1:07.6 1 1/4 34.6 486 +12 西園正都 1
3 2 3 エピセアローム 牝5 54.0 浜中俊 1:07.7 1/2 33.9 492 -2 石坂正 2
4 4 6 スギノエンデバー 牡6 56.0 岩田康誠 1:07.7 クビ 33.2 456 -4 浅見秀一 11
5 2 2 マル地マヤノリュウジン 牡7 56.0 池添謙一 1:07.8 クビ 32.9 518 -10 庄野靖志 5

《レース内容》
2013年9月8日(日) 4回阪神2日11R 第27回 セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 8 13 ハクサンムーン 牡4 56.0 酒井学 1:07.5   33.7 480 0 西園正都 2
2 6 9 ロードカナロア 牡5 58.0 岩田康誠 1:07.5 クビ 33.4 500 0 安田隆行 1
3 4 4 ドリームバレンチノ 牡6 56.0 松山弘平 1:08.1 3 1/2 33.8 490 -2 加用正 3
4 3 3 マル外マイネルエテルネル 牡3 54.0 和田竜二 1:08.2 クビ 33.8 486 +12 西園正都 8
5 7 11 ビウイッチアス 牝4 54.0 津村明秀 1:08.2 ハナ 34.3 444 -2 武藤善則 11

《レース内容》
ロードカナロアの連勝が5で止まった。とはいえ、驚きはなかった。
ハクサンムーンには負ければ今回もという気持ちはあった。
夏場も順調に使われたハクサンが56キロに対しカナロアは58キロを背負って休養明け
それに阪神芝1200mのこのレースはハクサン向きの平均ペースになりやすい。
岩田ジョッキーもそのあたりを考えて意識的に先団につけましたが
クビ差届きませんでした。ただ秋初戦とすれば上々の滑り出し
言うまでもなく目標はスプリンターズS。今度は斤量も同じで舞台も中山。
叩いた上積みも含めてカナロアにはたくさんのプラスアルファが見込める。
中山は前半のペースがもっと速くなるし、連勝が止まった事で
陣営も肩の荷が下りたというか楽な気持ちで臨めます。
この敗戦で評価を下げる必要はないと思います。
一方、勝ったハクサンムーンは今が絶好調、勢いもあるし
流れもドンピシャとすべてがうまくいった。サイビスサマーダッシュを勝った時に
カルストンライトオ級のスピードと言いましたけど、この馬は2の脚も使えます。
今回も最後で酒井ジョッキーは全然焦っていなかった。
カナロアが来るのを待って追い出しましたから。
好内容だった1.2着に対し3着以下は0秒6も離された。
ドリームバレンチノは人気通り3着は確保したが、時計的に本番での逆転は難しいかも。
3歳馬ティーハーフももう少しやれると思ったが、このペースであの位置取りでは
絶望的だった。注文のつくタイプは厳しい。今やスプリント戦は1分06〜07秒台の
争いですから、展開やコースに応じた競馬ができないとダメです。
2012年9月9日(日) 4回阪神2日11R 第26回 セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 4 エピセアローム 牝3 52.0 武豊 1:07.3   33.4 478 +2 石坂正 6
2 9 ロードカナロア 牡4 56.0 岩田康誠 1:07.3 アタマ 33.7 500 -2 安田隆行 1
3 16 アンシェルブルー 牝5 54.0 和田竜二 1:07.3 クビ 33.1 468 -2 田中清隆 12
4 6 カレンチャン 牝5 56.0 池添謙一 1:07.4 3/4 34.1 504 +22 安田隆行 3
5 14 サドンストーム 牡3 54.0 勝浦正樹 1:07.5 1/2 33.1 476 +16 西浦勝一 13


《レース回顧》
高松宮記念の@ABD着馬が揃う好メンバーだったが、3歳牝馬
エピセアロームがまとめて撃破した。1200m路線に加わって完全覚醒した印象だ。
北九州記念3着はハマった感もありましたが、今回は早目に運んで
ゴール寸前で差し切り、着差以上に中身が濃かったです。

今回は自分で競馬をしていたから価値は十分。
スプリンターズSの有力候補の一頭に名を連ねた。

直線で一瞬苦しくなりながら、最後の最後でひと伸びした点が偉い。
この内容からすると中山でも走れそうな気がします。
スプリント戦は3歳馬がこの時期でも古馬と互角に戦えるテリトリーでもある。

ただ負けたカレンチャン、ロードカナロアも次に向けていい刺激になった。
特にプラス22キロでも力を示したカレンチャンは確実に上積みが見込める。
ハナを切るとは思いませんでしたが、途中で譲ってこの馬らしい粘り腰も
見せてましたから悪い負け方ではなかったです。

ロードカナロアもひと叩きで良くなってくるだろう。
ただ今回、横綱相撲で決めれば本番でも有力◎ですが、カレンチャンと
同斤でかわすのに苦労、最後は差し込まれた点が少し引っ掛かる。

条件クラスの時は緩い流れで切れたのですが、重賞で正攻法で運ぶと
ちょっと詰めが甘くなります。もしかしたら真のスプリンターではないのかも。

今回の@AC着馬にパドドロワ、ダッシャーゴーゴーを加えた5頭、
あとは外国産馬の争い。
サンカルロはちょっと負け過ぎ、年齢的に上積みを期待するのは難しい。
マジンプロスパーについては以前から高速馬場に大きな不安を残しました。
時計勝負での浮上は厳しいでしょう。
2011年9月11日(日) 5回阪神2日   11R 第25回 セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 9 エーシンヴァーゴウ 牝4 55.0 田辺裕信 1:08.5   34.3 464 -2 小崎憲 2
2 13 ラッキーナイン せん4 59.0 B.プレブル 1:08.5 アタマ 33.9 480 -12 C.ファウンズ 5
3 14 ダッシャーゴーゴー 牡4 58.0 川田将雅 1:08.6 1/2 34.1 526 +4 安田隆行 1
4 7 サンカルロ 牡5 57.0 吉田豊 1:08.7 1/2
+ハナ 33.5 494 -6 大久保洋吉 4
5 5 テイエムオオタカ 牡3 55.0 和田竜二 1:08.7 アタマ 34.6 470 -10 石栗龍彦 7


《レース回顧》
エーシンヴァーコウの充実ぶりは素直に認めないといけませんね。
サマースプリントシリーズを制したように今夏の収穫の一つだ。
非凡な平坦コースのイメージがありましたが
コース替わりもプラスでした。
小倉と違って阪神は前半32秒台にはなりませんから
ただ本番を考えると体調面、コース適正などクリアすべき難題を抱えています。
去年のチャンピオン、ワンカラットも5着止まりでしたから
暑い時期に3戦全力疾走しているうえに、さらにG1参戦となると
相当なタフさが要求されます。

最もインパクトがあったのがラッキーナインだ。
1400m〜1600m主体の戦歴だが、ラストの伸びはスプリンターのそれだった。
主戦のブルブルがグリーンリバティーではなくこっちを選択したのもうなずけます。
強敵相手でも大負けしない安定感があります。

ダッシャーゴーゴーも負けたとはいえ評価は下がらない。
調整過程からもせいぜい今回は9割の仕上がりでしょうから。

ラストの伸びが目立ったサンカルロも実績から次は要注意だ。
あとここに参戦していないカレンチャンだが
立場的にはエーシンヴァーゴウと同じだけに・・・

スケールで言えば香港勢とシンガポールのロケットマンも強敵です。
香港、ドバイの遠征でも結果を出しているだけに日本勢には脅威になります。
2010年9月12日(日) 4回阪神2日      10R 第24回 セントウルステークス(GII)
《レース結果》
1 11 ダッシャーゴーゴー 牡3 55.0 川田将雅 1:08.0   33.7 508 -8 安田隆行 4
2 1 グリーンバーディー せん7 59.0 M.デュプレシス 1:08.0 クビ 33.4 484 +4 C.ファウンズ 2
3 6 メリッサ 牝6 55.0 福永祐一 1:08.2 1 33.7 488 +4 佐山優 5
4 13 ヘッドライナー せん6 57.0 幸英明 1:08.4 1 1/4 34.4 488 -4 西園正都 3
5 8 タマモナイスプレイ 牡5 57.0 渡辺薫彦 1:08.4 クビ 34.3 480 0 南井克巳 10



《レース内容》
春の短距離王の秋初戦となるはずだったセントウルS(GII)が、
そのキンシャサノキセキは疝痛のため出走取消。
代わって、今夏好調のスカイノダン、CBC賞1着ヘッドライナーと
同2着のダッシャーゴーゴーといったサクラバクシンオー産駒、
あるいはクリスフライヤーインターナショナルスプリントを勝った
香港馬グリーンバーディー、サマースプリントシリーズ王者を目指す
メリッサらの走りが注目されることになった。

4コーナーを回り切って、逃げるケイティラブに外から
ヘッドライナーとスカイノダンが並びかけていくが、
さらにその外から脚を伸ばしてきたのがダッシャーゴーゴーだ。
中団からゆっくりと差を詰め、直線入口では先行勢を射程圏に捉えて、いざスパート。
3歳馬ながら落ち着いたレースぶりを披露して、残り200mで一気に突き抜ける。

後方からは、グリーンバーディーが馬群を掻き分けるようにして強烈な末脚を繰り出し
メリッサもしぶとく差してきたものの、これらを振り切ってダッシャーゴーゴーが1着ゴール。
王者不在の一戦で、若きスプリンターが
今後の可能性を示す重賞初制覇を果たした、そんなレースとなったのだった。