データーチェック
前走ダービー組の1番人気は不振
阿賀野川特別の1.2着馬に注目
ラジオNIKKEI賞連対馬
父サンデー系かロベルト系
重賞実績のない人気馬は危ない


2019年9月16日(月曜) 4回中山5日第73回 朝日杯セントライト記念
《レース結果》
1 枠4青 8 リオンリオン 牡3 56.0 横山 典弘 2:11.5
2 枠1白 2 サトノルークス 牡3 56.0 川田 将雅 2:11.8 2
3 枠1白 1 ザダル 牡3 56.0 石橋 脩 2:11.9 クビ
4 枠8桃 16 ルヴォルグ 牡3 56.0 C.ルメール 2:12.0 3/4
5 枠6緑 12 ニシノデイジー 牡3 56.0 勝浦 正樹 2:12.1 3/4

《レース内容》
横山典騎乗の1番人気リオンリオンが、これまでと違う控える競馬で快勝し、
3冠最終戦の有力候補に躍り出た。2馬身差2着のサトノルークス、
さらにクビ差3着のザダルまでが菊花賞の優先出走権を獲得した。
もう、逃げにはこだわらない。勝った青葉賞を含め、前3戦でハナを切っていた
リオンリオンが、秋の初戦で新たな引き出しを披露。
3番手のインから馬群を割って鋭く伸び、混戦を断った。
「(3番手の競馬は)普通ですよ。きょうは久しぶりに抑えられたから、
いい感じでうなっていたけど、次は3000メートルだし、
僕の体力をつくるのにはよかったんじゃないですか。秋の初戦としては言うことないですよ」と、
京成杯AH(トロワゼトワル)に次いで2週連続重賞Vとなった横山典弘騎手が、
ジョークを交えつつ力走をたたえた。
好スタートを切って先頭をうかがいつつも、外から主張してきた2頭を先に行かせて
3番手のインへ。5ハロン通過が59秒8と重馬場にしては速いペースでも、
抜群の手応えで4コーナーを回り、最後は大接戦の2着争いを尻目に
2馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。
松永幹調教師も笑みをこぼす。「いいスタートだったし、このまま(先頭に)
行くのだろうなと思ったけどね。(速めの)ペースもダービー(5ハロン通過57秒8)
のことを考えればね。途中から我慢も利いたとジョッキーは言っていた。
うまく乗って、いい競馬をしてくれたね」と内容にも満足げだ。
夏を越し、馬体も12キロ増の486キロとたくましくなった。
この心身の成長は、3000メートルの菊花賞に向けて大きな収穫だろう。
横山典騎手は「まだまだ、よたよたしたところもあるし、良くなってほしいところもある」と
さらなる成長を期待しつつ、「ダービーのときのように、
騎乗停止にならないようにしないとね」と最後は周囲の笑いを誘って締めた。
1カ月後のクラシック最終戦では、日本ダービーを一緒に戦えなかったぶんまで、
ファンを魅了する走りを見せてくれそうだ。
2018年9月17日(月曜) 4回中山5日11R 第72回 朝日杯セントライト記念
《レース結果》
1 枠3赤 4 ジェネラーレウーノ 牡3 56.0 田辺裕信 2:12.1 35.2 506 +8 矢野英一 4
2 枠8桃 15 レイエンダ 牡3 56.0 C.ルメール 2:12.3 1 1/4 34.6 486 0 藤沢和雄 1
3 枠2黒 2 グレイル 牡3 56.0 岩田康誠 2:12.5 1 1/4 34.3 494 +8 野中賢二 6
4 枠4青 7 ブレステイキング 牡3 56.0 M.デムーロ 2:12.5 ハナ 35.1 480 +10 堀宣行 2
5 枠8桃 14 オウケンムーン 牡3 56.0 北村宏司 2:12.8 1 3/4 34.3 446 -2 国枝栄 10

《レース内容》
田辺裕信騎手騎乗の4番人気・ジェネラーレウーノ(牡3、美浦・矢野英厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:12.1(良)。
2着には1馬身1/4差で1番人気・レイエンダ(牡3、美浦・藤沢和厩舎)
3着には1馬身1/4差で6番人気・グレイル(牡3、栗東・野中厩舎)が続いて入線した。
3着までに菊花賞の優先出走権が与えられる。
タニノフランケルが積極果敢にハナを奪う。離れた2番手にジェネラーレウーノ。
中団のやや後ろにレイエンダ、後方2番手にグレイルが控える形。
タニノフランケルが大きく飛ばして一足先に直線に入り、
これに勢いよく続くのがジェネラーレウーノ。
後方からはレイエンダが他を上回る末脚を使い、
馬群を内から割ってきたグレイルが急追して3着に飛び込んだ。
勝ったジェネラーレウーノは未勝利→葉牡丹賞→京成杯(G3)と3連勝を決め、
3ヶ月ぶりの皐月賞(G1)でも3着に粘った中山巧者。
秋初戦で最高のスタートを切り、最後の1冠制覇を狙う。
2017年9月18日(月) 4回中山5日11R 第71回 朝日杯セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 3 5 ミッキースワロー 牡3 56.0 横山典弘 2:12.7   33.4 482 -2 菊沢隆徳 2
2 4 7 アルアイン 牡3 56.0 C.ルメール 2:13.0 1 3/4 33.8 526 +10 池江泰寿 1
3 2 2 サトノクロニクル 牡3 56.0 M.デムーロ 2:13.2 1 1/4 34.2 462 +12 池江泰寿 3
4 8 15 スティッフェリオ 牡3 56.0 北村友一 2:13.3 3/4 34.5 438 -4 音無秀孝 6
5 5 9 プラチナヴォイス 牡3 56.0 内田博幸 2:13.5 1 1/4 34.1 510 +2 鮫島一歩 8



《レース内容》
横山典弘騎手騎乗の2番人気・ミッキースワロー(牡3、美浦・菊沢厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:12.7(良)。
2着には1馬身3/4差で1番人気・アルアイン(牡3、栗東・池江寿厩舎)、
3着には1馬身1/4差で3番人気・サトノクロニクル(牡3、栗東・池江寿厩舎)が続いて入線した。
逃げて2連勝中サンデームーティエがここもハナへ。そしてスティッフェリオ、クリンチャー、
サトノクロニクルが続く。5番手に皐月賞馬アルアイン、
それをマークするようにミッキースワローと上位人気の馬が先行集団を形成。
大きな入れ代わりもなく、後半に入ってペースが上がると、
スティッフェリオが先頭に代わり、クリンチャーも早目に動き、
それに続く形でアルアイン、ミッキースワローが直線勝負へ。
急坂の途中でアルアインの脚が鈍ったところを
ミッキースワローが急襲し、そこからは独走となった。
勝ったミッキースワローの近親には04年デイリー杯2歳S(G2)と
05年シンザン記念(G3)で重賞2勝、07年高松宮記念(G1)で2着もある
ペールギュントがいる。トーセンホマレボシ産駒は重賞初勝利。
2016年9月18日(日) 4回中山4日11R 第70回 朝日杯セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 4 4 ディーマジェスティ 牡3 56.0 蛯名正義 2:13.1   34.5 476 +4 二ノ宮敬宇 1
2 7 10 ゼーヴィント 牡3 56.0 戸崎圭太 2:13.1 クビ 35.0 480 -2 木村哲也 2
3 7 9 プロディガルサン 牡3 56.0 田辺裕信 2:13.3 1 1/4 34.5 496 +8 国枝栄 3
4 6 7 ネイチャーレット 牡3 56.0 野中悠太郎 2:13.5 1 1/4 34.7 446 -4 根本康広 11
5 8 11 ノーブルマーズ 牡3 56.0 高倉稜 2:13.5 ハナ 35.2 470 0 宮本博 8



《レース内容》
蛯名正義騎手騎乗の1番人気・ディーマジェスティ(牡3、美浦・二ノ宮厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:13.1(良)。2着にはクビ差で2番人気・ゼーヴィント(牡3、美浦・木村厩舎)、
3着には1馬身1/4差で3番人気・プロディガルサン(牡3、美浦・国枝厩舎)が続いて入線した。
外の馬がつまずいたアオリを受けてディーマジェスティは後方から。
一方、2番人気のゼーヴィントは流れに乗って好位を確保。馬群は2分され、
ディーマジェスティ、プロディガルサンらは2番手集団に。
向こう正面で隊列が徐々に凝縮していくと、ディーマジェスティは3角からマクっていき、
直線を向く頃は先頭へ。馬群から抜け出したゼーヴィントも食らいつくが、
最後は着差こそ僅かもディーマジェスティが押し切った。
プロディガルサンも後方から脚を伸ばしたが、勝ち馬を上回る末脚をみせられず、3着まで。
勝ったディーマジェスティは皐月賞に続き重賞3勝目をマーク。
前走の日本ダービーでは1、2着馬から0.1秒差の3着に敗れていたが、
そのダービーで掲示板を確保したライバル達が不在の一戦で貫禄を示した。
この後は予定されている菊花賞(G1)で、クラシック2冠制覇となるか。期待が高まる。
2015年9月21日(月) 4回中山5日11R 第69回 朝日杯セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 7 13 キタサンブラック 牡3 56.0 北村宏司 2:13.8   34.9 532 +12 清水久詞 6
2 3 4 ミュゼエイリアン 牡3 56.0 横山典弘 2:13.9 3/4 35.1 476 +2 黒岩陽一 9
3 2 2 ジュンツバサ 牡3 56.0 石橋脩 2:13.9 アタマ 34.6 490 -4 勢司和浩 10
4 1 1 ウイングチップ 牡3 56.0 田中勝春 2:13.9 ハナ 34.8 492 0 宗像義忠 14
5 2 3 ベルーフ 牡3 56.0 川田将雅 2:14.0 クビ 34.7 480 -8 池江泰寿 3



《レース内容》ゴール前はまるで先週の京成杯AHを思い起こさせる大接戦。
春の二冠を制したドゥラメンテが戦線離脱し、
混沌としてきた菊花賞戦線を暗示するかのようなゴール前となったが、
その混戦を断ったのは先週と一転、4角先頭で押し切ったキタサンブラック。
無敗でスプリングSを制し、皐月賞でも3着に入った実力馬が
重賞を勝った中山で復活の雄叫びを上げた。
ミュゼエイリアンがレースを引っ張り、キタサンブラックはマイポジションの2番手を追走。
ゆったりとした流れで進み、直線入り口では馬群が一団。
直線の決め手比べとなるが、余裕を持って追走したキタサンブラックが
粘るミュゼエイリアンを振り切ってゴール。
3/4馬身という着差以上に強い内容で6番人気の低評価をあざ笑った。
「スタート次第だと思っていましたが、あまり位置取りにこだわらず
自然と流れに乗れればと思っていました。
緩いペースで行きたがっていましたが、この流れだったので4コーナーでも手応えはありました。
馬も最後まで頑張ってくれましたね。馬にグッと実が入ってきたと思いますし、
次も楽しみです」とパートナーをねぎらった北村宏司騎手
1月末にデビューし、わずか2カ月足らずでスプリングSを勝ち、皐月賞で3着。
連戦の疲れも出たのか、ダービーこそ14着に沈んだが、
夏場にしっかりとオーバーホールし、ダービーからプラス12キロで現れた馬体は
まさに迫力満点。次は同世代との最終決戦となる菊花賞か、
それとも古馬との戦いか? 改めて世代上位の力を見せ付けた
キタサンブラックがどこに狙いを定めてくるか非常に楽しみとなった。
2014年9月21日(日) 3回新潟4日11R 第68回 朝日杯セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 3 5 イスラボニータ 牡3 56.0 蛯名正義 2:11.7   35.4 474 +6 栗田博憲 1
2 8 16 トゥザワールド 牡3 56.0 川田将雅 2:11.9 1 1/4 35.8 518 +2 池江泰寿 2
3 7 14 タガノグランパ 牡3 56.0 菱田裕二 2:11.9 クビ 35.3 480 +2 松田博資 10
4 5 10 ステファノス 牡3 56.0 三浦皇成 2:11.9 ハナ 35.0 472 0 藤原英昭 5
5 1 1 ラングレー 牡3 56.0 M.エスポジート 2:12.1 1 1/4 35.7 482 +8 矢作芳人 9



《レース内容》中山競馬場が改修工事のため、新潟競馬場で行われたセントライト記念は
イスラボニータが直線早め先頭からトゥザワールド以下を圧倒。皐月賞馬の底力を見せ付けた。
前走のダービーからプラス6キロの馬体重。パドックで見せた姿は
それ以上の成長を感じるもので、まさにクラシックホースの貫禄を漂わせていたが、
レースぶりも圧巻そのもの。スタートしてサッと好位に取り付くと、
絶好のポジショニングから直線へ。余裕たっぷりの手応えで前に取り付き、
鞍上の蛯名正義騎手が「セールスポイント」と話す抜け出しの速さで
アッという間にトゥザワールドを交わし、着差以上の強さで秋初戦を終えた。
鞍上の第一声も「完勝ですね」。単勝1.4倍の圧倒的1番人気。
ダービーの2〜6着が揃う豪華メンバーに皐月賞馬といえどもプレッシャーはあっただろうが、
そこは百戦錬磨の名手。「(道中は)あまり後ろになり過ぎないようにとは思って。
少しハミを噛みましたが、向正面あたりで抜けましたし、
2着馬の後ろに入れて、これならと。脚は十分溜まっていたので、
4コーナーだけ上手く空けばと思っていました」という思惑どおりの完璧なレース運びだった。
戦前は次走に古馬相手の天皇賞挑戦も視野に入れていたが、
この勝利を受けて菊花賞への参戦を表明。
スタミナより器用さを求められる近年の菊花賞ではこの操縦性が大きな武器となるはずだ。
「春に悔しい思いをしていますし、どの陣営よりも秋は雪辱を果たしたいと思っています」
まずは3歳世代ナンバーワンへ。
ダービー馬・ワンアンドオンリーとの再戦が非常に楽しみとなってきた。
2013年9月17日(火) 4回中山5日11R 第67回 セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 2 3 ユールシンギング 牡3 56.0 北村宏司 2:13.5   35.0 520 -2 勢司和浩 3
2 5 8 ダービーフィズ 牡3 56.0 田中勝春 2:13.5 ハナ 34.9 450 -4 小島太 5
3 5 9 アドマイヤスピカ 牡3 56.0 戸崎圭太 2:13.6 3/4 34.7 486 +8 松田博資 6
4 6 10 ナンヨーケンゴー せん3 56.0 内田博幸 2:13.8 1 35.1 468 0 斎藤誠 12
5 8 14 ケイアイチョウサン 牡3 56.0 横山典弘 2:13.8 アタマ 34.5 440 +2 小笠倫弘 2

《レース内容》
競馬開催が台風でスライドしたりで、いろいろありました。
雨馬場を念頭に予想していたが、1日ズレて結局は良発表。
ただパンパンの良という感じでもなかった。
感覚的には稍重くらいですか。まあ時計の速くなるような組み合わせでもなかった。
2分13秒5の決着は・・・。近10年の良馬場で一番遅い数字です。
例年なら微妙でしょうが、今年の菊花賞はこれといった馬が見当たらない。
ここの上位馬も争覇圏に入ったとみてもいいと思う。
今年のレベルなら高評価が必要、勝ったユールシンキングは2着馬が
完全に抜け出したところから、一完歩ごとに詰めてグイッと差し切った。
しかも4角で包まれてスムーズさを欠いてのもの。
500万を勝ったばかりの馬としては中身のある勝利でした。
この勝負強さ、近親にペインテドブラックがいる血統
今年の全体レベルならやれる可能性はあります。
2着ダービーフィズは完璧に乗って差し込まれた分、対ユールシンキングで
物足りなさはあるが、この馬もなかなかのもの。
この血統は期待の割に伸び悩んだりするケースも多いけど、
この馬は兄弟の中でもいい馬だと思います。
3着アドマイヤスピカもいったんは2着をうかがおうという勢いだったし、
いずれも本番での可能性を感じさせた。
ケイアイチョウサンはイン、アウトの差はあれ、ラジオNIKKEI1着と同じ乗り方。
今回はハマらなかったということだ。
展開に注文がつく以上、連戦連勝とはいかないタイプ。
ヒラボクディープは完調手前てはいえ、ここまで負けるとは・・・
バンデは全体のスピードが足りません、やはり不良馬場が前提でした。
2012年9月17日(月) 4回中山5日11R 第66回 セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 12 フェノーメノ 牡3 56.0 蛯名正義 2:10.8   34.4 498 +8 戸田博文 1
2 2 スカイディグニティ 牡3 56.0 四位洋文 2:11.0 1 34.2 484 -6 友道康夫 14
3 15 ダノンジェラート 牡3 56.0 三浦皇成 2:11.3 1 3/4 34.7 476 -10 萩原清 4
4 8 エタンダール 牡3 56.0 松岡正海 2:11.4 1/2 34.5 442 +6 藤原英昭 5
5 14 ラニカイツヨシ 牡3 56.0 佐藤哲三 2:11.4 クビ 34.2 488 +10 山内研二 8

《レース内容》
圧倒的な人気を集めたフェノーメノが正攻法でドンと来いの競馬。
着差以上に違いを示す快勝劇だった。
相手関係、中間の調整過程からして陣営も自信があったんでしょうね。
中山で実績がないといっても力負けしたわけではないし、まさに横綱相撲でした。

まだ次戦が決まっていないようだけど、菊花賞に行けば最有力なのは間違いない。
ダービー2着の内容からしても世代1.2の存在であることはハッキリしている。
ステイゴールド産駒らしい成長を見せて、レースぶりが安定したのも明るい材料。
速い馬場ですが、時計レベル的にも文句はありません。
ぜひ菊花賞に行ってもらいたいですね。

このレースのもうひとつの注目点は菊の伏兵馬でしたが、
ダノンジェラードはキャリア3戦を考えれば十分な内容なんだけど・・・
フェノーメノを基準にするとまだ力不足の印象、現状ではひとつの壁を感じます。
エタンダールもフェノーメノには3連敗だし・・・。

エキストラエンドは1角でいいところにいたのに、どんどん位置を下げる消極的な競馬
ベストディールも立ち直れてなかったし、3着以下は完全に水をあけられた印象がする。

残るのは2着スカイディグニティ、福島、新潟の内容から大したことないと思ってましたが、
ただ手応えの割に最後は詰め寄って強さを認めざるを得ない内容ではあった。



2011年9月18日(日) 4回中山4日   11R 第65回 ラジオ日本賞セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 13 クォークスター 牡3 56.0 藤岡佑介 2:10.9   34.0 500 +4 堀宣行 4
2 15 ヤマニンエルブ 牡3 56.0 柴山雄一 2:10.9 クビ 37.0 458 -2 村山明 3
3 2 アロマカフェ 牡3 56.0 武豊 2:11.0 3/4 35.1 468 +12 小島太 2
4 10 ゲームマエストロ 牡3 56.0 田中勝春 2:11.1 クビ 34.4 472 -12 宗像義忠 11
5 12 ダークシャドウ 牡3 56.0 四位洋文 2:11.2 1/2 35.0 498 -8 堀宣行 6



《レース内容》
1 11 フェイトフルウォー 牡3 56.0 柴田善臣 2:10.3   34.0 504 +6 伊藤伸一 6
2 2 トーセンラー 牡3 56.0 蛯名正義 2:10.5 1 1/4 34.1 428 -4 藤原英昭 3
3 14 サダムパテック 牡3 56.0 岩田康誠 2:10.7 1 1/4 34.1 506 +6 西園正都 1
4 1 ベルシャザール 牡3 56.0 安藤勝己 2:10.7 ハナ 34.8 536 -6 松田国英 2
5 16 トウシンイーグル 牡3 56.0 吉田隼人 2:11.2 3 34.6 470 +4 山内研二 8



《レース回顧》
終わってみれば菊の出走権を獲得したのは春のクラシック戦線で
重賞を勝った3頭でした。
上がり馬の台頭はなく、勢力図は春のままという結果です。

勝ったフェイトフルオーは離れた3番手集団の外目を気分良く追走し
先に動いたペルシャザールを直線で交わすと後続を危なげなく突き放した。
文句なしの強い勝ちっぷり、時計も早かったです。
持続力満点の長い脚は血統通りのステイヤーと言えるでしょう。

気性面で危ない面があって本番でスローになると斬れ負けする可能性もあるが
今回のように引っ張る馬がいる展開になれば大仕事も夢ではないだろう。
成長の余地を残しているだけに大逆転のシナリオも十分考えられます。

2着トーセンラーは428キロでマイナス4キロの出走
春は非力な面の印象がありましたが、これで走るのがディープ産駒
ある程度だしていってハイペースの2番手で追走できた事が内面的な成長
淀3000mの舞台は距離がやや長くも感じられるのでペースは遅くなった方が良い。

3着サダムパテックはスタートの出遅れが痛かった。
それでもペルシャザールを捕らえたのは、この馬の底力、
距離不安説もあるが、同じフジキセキ産駒のドリームパスポートが
同じように距離不安をささやかれながら超ハイペースの菊花賞で2着。
この馬自身、アウトクロスの母系から本番でも面白いと思います。
2010年9月19日(日) 4回中山4日     11R 第64回 ラジオ日本賞セントライト記念(GII)
《レース結果》
1 13 クォークスター 牡3 56.0 藤岡佑介 2:10.9   34.0 500 +4 堀宣行 4
2 15 ヤマニンエルブ 牡3 56.0 柴山雄一 2:10.9 クビ 37.0 458 -2 村山明 3
3 2 アロマカフェ 牡3 56.0 武豊 2:11.0 3/4 35.1 468 +12 小島太 2
4 10 ゲームマエストロ 牡3 56.0 田中勝春 2:11.1 クビ 34.4 472 -12 宗像義忠 11
5 12 ダークシャドウ 牡3 56.0 四位洋文 2:11.2 1/2 35.0 498 -8 堀宣行 6



《レース内容》
日本ダービー4着のゲシュタルト、ラジオNIKKEI賞で
クビ差の接戦を演じたアロマカフェとクォークスター、
上り馬のヤマニンエルブやフェイルノートなど、
それぞれの歩みで菊花賞を目指す馬たちが集まったセントライト記念(GII)。
人気上位馬に大きなオッズ差はなく、
緊迫のレースになるかと思われたが、意外な展開を見せることになる。

逃げて3連勝中のヤマニンエルブがここでもハナを切り、
3コーナーに差しかかるところでは10馬身ほどのリード、
2番手ゲシュタルト以下を大きく引き離す。
ヤマニンエルブは直線でも粘りに粘って、後続はなかなか差を詰められないでいた。

そんな中、大外を力強く伸びてきたのがクォークスターだ。
道中は後方2番手という位置取りだったが、
3コーナー過ぎから馬群の外をグイグイと駆け上がり、
直線でもその勢いを持続させての猛追。
長く鋭い脚を使い、遂にはヤマニンエルブをクビ差捉えた。

プリンシパルS2着やラジオNIKKEI賞2着で見せた豪快な末脚を、
この日は勝利へと結びつけ、重賞初制覇を果たしたクォークスター。
菊花賞の大舞台でも持ち味を発揮できれば、楽しみな存在となりそうだ。