データーチェック
人気馬を信頼するなら桜花賞馬
前走オークス組は差し・追い込み馬
芝2200m以上のG1を勝った産駒を出している種牡馬
春先のG1やトライアルで上がり3位以内の脚を使っていた馬
内枠がやや有利。


2020年9月20日(日曜) 2回中京4日第38回 関西テレビ放送賞ローズステークスGU
《レース結果》
1 枠1白 1 リアアメリア 牝3 54.0 川田 将雅 1:59.9
2 枠7橙 13 ムジカ 牝3 54.0 秋山 真一郎 2:00.2 2
3 枠4青 8 オーマイダーリン 牝3 54.0 和田 竜二 2:00.4 1 1/4
4 枠7橙 15 デゼル 牝3 54.0 武 豊 2:00.4 クビ
5 枠5黄 9 クラヴァシュドール 牝3 54.0 M.デムーロ 2:00.5 クビ

《レース内容》
川田騎乗で3番人気のリアアメリアが2番手から抜け出して2馬身差で快勝。
昨年のアルテミスS以来の重賞2勝目を手にした。川田騎手&中内田調教師のコンビは、
昨年のダノンファンタジーに続く連覇を達成。2着の14番人気ムジカ、
3着の11番人気オーマイダーリンまでが秋華賞の優先出走権を獲得した。
2冠女王撃破へ、圧巻のパフォーマンスを見せつけた。リアアメリアが2番手から
突き抜ける横綱相撲で、昨年のアルテミスS以来となる重賞2勝目。
昨年のダノンファンタジーに続く連覇を飾った川田騎手が、充実感を漂わせる。
「もともとポテンシャルがあまりにも高すぎて、それを僕がいい内容で引き出すことが
できませんでした。やっとこの馬本来の走りを見せることができてよかったです」
好スタートから(1)番枠を生かして積極的に2番手をキープし、道中は鞍上との呼吸もぴったり。
直線入り口で抑え切れない手応えで先頭に躍り出ると、脚いろは全く衰えない。
後続に影をも踏ませることなく、悠々と2馬身差をつけた。
昨年の阪神JFでは1番人気(6着)に推された好素材。燃えすぎる気性などが出世を妨げ、
今春は桜花賞10着、オークス4着と悔しい走りが続いたが、
ひと夏を越して心身ともに大きな進化を遂げた。中内田調教師は「体も精神的にも、
ちょっと大人になってくれました。近走は歯がゆい結果が続いていたので、
ここでようやくリアアメリアの走りが競馬で見られたかなと思います」と安堵(あんど)の表情だ。
前哨戦を制し、いざ、デアリングタクトが待ち受ける秋華賞へ。
鞍上は「ポテンシャルはとても高いものがありますし、2冠牝馬のデアリングタクトに
挑戦できるだけの器だと思っています。精いっぱい挑んでいけたら」と力強く結んだ。
眠っていた素質を開花させたディープインパクト産駒。最後の1冠で、女王の前に立ちはだかる。
2019年9月15日(日曜) 4回阪神4日第37回 関西テレビ放送賞ローズステークスGU
《レース結果》
1 枠4青 4 ダノンファンタジー 牝3 54.0 川田 将雅 1:44.4
2 枠8桃 11 ビーチサンバ 牝3 54.0 福永 祐一 1:44.4 クビ
3 枠6緑 8 ウィクトーリア 牝3 54.0 戸崎 圭太 1:44.4 アタマ
4 枠7橙 10 シゲルピンクダイヤ 牝3 54.0 和田 竜二 1:44.6 1
5 枠1白 1 メイショウショウブ 牝3 54.0 池添 謙一 1:44.9 1 3/4

《レース内容》
川田騎乗で1番人気のダノンファンタジーが中団追走から差し切り勝ち。
カレンミロティックがマークした従来の記録を0秒1更新するコースレコードで
重賞4勝目を飾った。2着ビーチサンバ、3着ウィクトーリアまでが、
秋華賞(10月13日、GI、京都、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。
磨きをかけた自慢の末脚で主役に返り咲いた。ダノンファンタジーがメンバー最速、
かつ自身最速となる上がり3ハロン33秒1の豪脚を披露。チューリップ賞以来となる
重賞4勝目を、1分44秒4のコースレコードで飾り、秋華賞へ弾みをつけた。
「(レコード決着も)乗っている感覚としては遅かったですね。流れがよくなくて、
少し苦しいと感じましたし、直線でも課題を見せていました。
それでも勝ち切れましたし、秋の第一歩としては良かったです」
川田騎手が冷静にレースを振り返った。抜群のスタートから控える形で中団を追走。
ハミをかむ場面もあったが、鞍上がうまくなだめて直線へ。
ステッキが入ると外から脚を伸ばし、先に抜け出した2、3着馬をゴール寸前でとらえた。
「調教では大変ですが競馬になれば我慢してくれる。競馬で上手に走れるのが強みで、
安心して乗ることができました」と主戦騎手がパートナーをたたえれば、中内田調教師も
「これで馬自身がもうひとつよくなると思います。
いい形で秋華賞に行けますね」と大舞台へ夢を膨らませる。
桜花賞馬グランアレグリアはスプリンターズSへ向かい、オークス馬ラヴズオンリーユーは
右前脚の蹄の炎症で回避。主役不在ムードの中で、
復活を遂げた昨年の2歳女王が、本番でもヒロインを演じる。
2018年9月16日(日曜) 4回阪神4日11R 第36回 関西テレビ放送賞ローズステークス
《レース結果》
1 枠7橙 13 カンタービレ 牝3 54.0 C.ルメール 1:45.7 33.6 434 -4 中竹和也 5
2 枠3赤 5 サラキア 牝3 54.0 池添謙一 1:45.9 1 1/4 33.4 450 +4 池添学 2
3 枠3赤 4 ラテュロス 牝3 54.0 秋山真一郎 1:46.0 1/2 33.6 418 -12 高野友和 13
4 枠7橙 12 ゴージャスランチ 牝3 54.0 横山典弘 1:46.0 クビ 33.9 498 +6 鹿戸雄一 8
5 枠8桃 14 ウラヌスチャーム 牝3 54.0 藤岡佑介 1:46.1 クビ 33.2 494 -2 斎藤誠 6


《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の5番人気・カンタービレ(牝3、栗東・中竹厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:45.7(良)。
2着には1馬身1/4差で2番人気・サラキア(牝3、栗東・池添学厩舎)、
3着には半馬身差で13番人気・ラテュロス(牝3、栗東・高野厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたサトノワルキューレ(牝3、栗東・中竹厩舎)は6着に敗れた。
ゴージャスランチがハナを奪うが、先団は大きな馬群となって淡々と流れる。
カンタービレはジワッとポジションを上げて2番手の外。
サラキアは中団のやや後ろ、サトノワルキューレは最後方から終い勝負にかける。
抜群の手応えでカンタービレが直線入口で早くも先頭。サラキアが脚を伸ばしてくるが
カンタービレを脅かすまでには至らず、堂々の押し切り勝ち。
秋華賞の優先出走権獲得へ際どくなった3着争いは、
内から馬群を捌いたラテュロスが3枚目の切符を手にした。
勝ったカンタービレは、フラワーCに続く重賞2勝目。
前走のオークスは直線で力尽きたが、秋初戦のここは、
先週土日の重賞を連勝したC.ルメール騎手の絶妙な追い出しで後続に影を踏ませない快勝。
完全復調をアピールし、どこからでも動ける自在性を武器に秋華賞へ挑む。
2017年9月17日(日) 4回阪神4日11R 第35回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 7 14 マル外ラビットラン 牝3 54.0 和田竜二 1:45.5   33.5 444 +4 角居勝彦 8
2 8 16 カワキタエンカ 牝3 54.0 横山典弘 1:45.7 1 1/4 35.1 462 +6 浜田多実雄 6
3 3 6 リスグラシュー 牝3 54.0 武豊 1:45.8 3/4 33.7 436 +4 矢作芳人 3
4 3 5 ミリッサ 牝3 54.0 福永祐一 1:45.8 ハナ 33.8 420 +6 石坂正 5
5 6 11 メイショウオワラ 牝3 54.0 小牧太 1:45.9 クビ 34.2 456 -6 岡田稲男 12



《レース内容》
和田竜二騎手騎乗の8番人気・ラビットラン(牝3、栗東・角居厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:45.5(良)。
2着には1馬身1/4差で6番人気・カワキタエンカ(牝3、栗東・浜田厩舎)、
3着には3/4馬身差で3番人気・リスグラシュー(牝3、栗東・矢作厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたファンディーナ(牝3、栗東・高野厩舎)は6着に敗れた。
桜花賞でもハナを切ったカワキタエンカが先手を主張。速い流れを作り、
レーヌミノル、ファンディーナ、モズカッチャンは前めの好位グループ。
リスグラシューは後方で脚を溜め、ラビットランはその外からマークする形で追走。
残り600mを過ぎて馬群はグッと凝縮される。
直線に入ると、逃げるカワキタエンカにファンディーナ、レーヌミノル、
メイショウオワラが襲いかかるも、カワキタエンカの逃げ脚は鈍らない。
残り100mで振り切ったかに思えたが、大外から1頭違う脚色で
ラビットランが強襲。瞬く間にカワキタエンカを捕らえてゴールを駆け抜けた。
勝ったラビットランは、初芝となった7月の500万勝ち以来の実戦で鮮やかな重賞V。
妹のアサクサゲンキが小倉2歳Sを勝って先を越されてしまったが、
それに奮起したか、直線では目の覚めるような伸び脚で春の実績馬を一蹴。
芝では全く底を見せておらず、秋華賞でも非常に楽しみな1頭となった。
2016年9月18日(日) 4回阪神4日11R 第34回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 4 7 シンハライト 牝3 54.0 池添謙一 1:46.7   33.7 436 +14 石坂正 1
2 1 1 クロコスミア 牝3 54.0 岩田康誠 1:46.7 ハナ 34.6 414 +14 西浦勝一 11
3 2 3 カイザーバル 牝3 54.0 四位洋文 1:46.8 1/2 34.4 470 -14 角居勝彦 6
4 7 12 デンコウアンジュ 牝3 54.0 内田博幸 1:47.1 1 3/4 34.4 440 +8 荒川義之 8
5 3 4 アットザシーサイド 牝3 54.0 福永祐一 1:47.6 3 35.4 442 +4 浅見秀一 3

《レース内容》
池添謙一騎手騎乗の1番人気・シンハライト(牝3、栗東・石坂厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:46.7(重)。2着にはハナ差で11番人気・クロコスミア(牝3、栗東・西浦厩舎)、
3着には半馬身差で6番人気・カイザーバル(牝3、栗東・角居厩舎)が続いて入線。
上位3頭には10月16日(日)に京都競馬場で行われる秋華賞の優先出走権が与えられた。
2番人気の桜花賞馬ジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は11着に敗れた。
最内枠のクロコスミアがハナを主張。アットザシーサイドが番手に付け、
ジュエラーもサッと好位のポジションに付ける。その後ろにカイザーバル、
中団にレッドアヴァンセ、シンハライトはそれらを見る形で後方5番手を進む。
4コーナー手前で馬群はグッと凝縮。直線の脚比べは、
逃げるクロコスミアがスッと後続を離し依然先頭。カイザーバルが懸命に追うものの、
その差がなかなか詰まらず、このままクロコスミアが逃げ切るかと思われたところ、
シンハライトが猛追。その差がみるみる縮まり、ハナ差捕らえたところがゴール。
伏兵の粘りに苦戦はしたが、オークス馬が力でねじ伏せた。
勝ったシンハライトは、3つ目の重賞勝ちで6戦5勝。2戦目の紅梅S以降、
ハナ、ハナ、ハナ、クビ、そして今回がハナ差の接戦続きで、
桜花賞こそジュエラーに敗れたが、接戦をきっちりとモノにする
抜群の勝負根性をいかんなく発揮。「らしさ」を見せて秋初戦を勝利で飾った。
2015年9月20日(日) 4回阪神4日11R 第33回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 8 15 タッチングスピーチ 牝3 54.0 C.ルメール 1:45.2   33.9 460 +4 石坂正 7
2 4 8 ミッキークイーン 牝3 54.0 浜中俊 1:45.4 1 1/2 33.8 438 +8 池江泰寿 1
3 7 13 トーセンビクトリー 牝3 54.0 武豊 1:45.6 1 1/4 34.6 454 -4 角居勝彦 2
4 5 10 レッツゴードンキ 牝3 54.0 岩田康誠 1:45.9 1 3/4 35.6 472 +14 梅田智之 3
5 8 16 クイーンズリング 牝3 54.0 M.デムーロ 1:46.1 1 35.4 450 +2 吉村圭司 5



《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の7番人気・タッチングスピーチ(牝3、栗東・石坂厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:45.2(良)。2着には1馬身半差で1番人気・ミッキークイーン
3着には1馬身1/4差で2番人気・トーセンビクトリー(牝3、栗東・角居厩舎)が続いて入線した。
ほぼ横並びのスタートで1頭だけ立ち遅れたのがオークス馬ミッキークイーン。
シングウィズジョイが押して先手を窺うが、外から桜花賞馬レッツゴードンキがハナを奪う。
2頭の後ろはクイーンズリング、レッドカーラ、プレミオテーラーが続き、
中団は大きな集団を形成。2番人気のトーセンビクトリーはその集団の後ろ、
タッチングスピーチは後方2番手、ミッキークイーンは依然最後方で、
レッツゴードンキが作った前半1000m58秒3の速い流れを虎視眈々と追走する。
レッツゴードンキが直線を向くと、内を捌いてクイーンズリングが接近、
外から後方にいたトーセンビクトリー、タッチングスピーチ、
そしてミッキークイーンも大外から一気に追い上げてレッツゴードンキを飲み込む。
その中でも勢いに勝ったのがタッチングスピーチで、
オークス馬を1馬身半振り切って秋華賞に名乗りを上げた。
2着はミッキークイーン、3着はトーセンビクトリーで、上位3頭が秋華賞の優先出走権を獲得した。
勝ったタッチングスピーチは8月8日の札幌で2勝目を挙げての参戦。
春はチューリップ賞、忘れな草賞に挑戦してオープンの壁にぶち当たったが、
夏を越し、忘れな草賞で後塵を拝したミッキークイーンを破っての重賞初制覇となった。
2014年9月21日(日) 4回阪神4日第32回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 3 6 ヌーヴォレコルト 牝3 54.0 岩田康誠 1:46.0   33.6 438 -6 斎藤誠 2
2 2 3 タガノエトワール 牝3 54.0 小牧太 1:46.2 1 1/4 33.3 440 -4 松田博資 15
3 8 16 リラヴァティ 牝3 54.0 松山弘平 1:46.4 1 1/4 34.6 446 -4 石坂正 9
4 7 13 ブランネージュ 牝3 54.0 秋山真一郎 1:46.4 ハナ 33.9 462 0 藤岡健一 6
5 1 1 ヒルノマテーラ 牝3 54.0 田中勝春 1:46.5 クビ 33.8 452 +4 昆貢 4

《レース内容》
淡々とした流れで力の劣る馬を除けば概ね前残りとなるところに、
15番人気タガノエトワールが差して2着に食い込んだ。
秋華賞京都内回り向きとも思えないが、まぐれの好走でもなさそうだ。
勝ったのはオークス馬ヌーヴォレコルト。
ローズSはオークス馬より桜花賞馬に向いているレースだが、
今年は桜花賞馬が不在。そして桜花賞2着レッドリヴェールは
スローが得意ではなく、桜花賞3着のこの馬が繰り上がった。
3着リラヴァティはスローの逃げ・先行で恵まれることが多く、
今回もその類だが、スローが当たり前の今の芝ではこういう馬は何度でも恵まれる。
レッドリヴェールは6着。阪神JFも桜花賞もハイペース速め平均ペースで
力を出したが、軽い芝の緩い流れだとこのような不発もあるということ
ダービーは体調不良だが。
極悪馬場の函館の)札幌2歳Sを勝っているように消耗戦には強いので、
京都内回り秋華賞でハイペースになれば巻き返しがある
2013年9月15日(日) 4回阪神4日11R 第31回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 1 1 デニムアンドルビー 牝3 54.0 内田博幸 1:47.7   36.0 446 +14 角居勝彦 1
2 7 15 シャトーブランシュ 牝3 54.0 北村友一 1:47.8 1/2 35.7 476 0 清水出美 9
3 1 2 ウリウリ 牝3 54.0 浜中俊 1:47.8 ハナ 36.4 452 +8 藤原英昭 10
4 8 18 メイショウマンボ 牝3 54.0 武幸四郎 1:47.8 クビ 36.3 486 +8 飯田明弘 4
5 2 3 ウインプリメーラ 牝3 54.0 和田竜二 1:47.9 クビ 36.7 434 -6 大久保龍志 8

《レース内容》
ひどい馬場にもかかわらず5ハロン通過58秒2と予想以上に厳しい流れでした。
ですからラストを要して12秒5→13秒2.
ここで逆転に次ぐ逆転という見応えのあるレースになりました。
その中で潜在能力1番の評価を得ていたデニムアンドルビーがしっかりと底力を発揮。
プラス14キロと体を増やした状態で勝てたことも本番に向けていい材料だ。
体つきが本当に良くなっていました。
流れが向いたことは確かですが、あの差し切りは力がなければできない芸当。
母がトゥザヴィクトリーの妹でバックボーンも十分。
馬場をこなせたことも大収穫でしょう。
あとはダッシュがつかない点がどう解消されるかだけです。
ほかで内容的に合格だったのはメイショウマンボ。
TRらしい馬体のつくりで、4着に負けはしたけど次は結果を出せそうな雰囲気あるレースぶり。
いい形で本番を迎えられます。
本質的に叩いて良くなるタイプだし、直線に入って地力を示す伸び脚を見せていた。
逆にガッカリなのはエバーブロッサム。スタートから行きっぷりが悪く
その後も無反応、でも敗因は馬場に尽きる。良馬場なら見直せる気がします。
もちろん道悪馬場も敗因のひとつですが、何かソワソワした感じで雰囲気が良くなかった。
初遠征が精神面で思いのほか堪えた感じがするんです。
最も凡走しそうにないタイプが凡走するとは、秋華賞は微妙な感じ。
エバーブロッサムに関しては評価は難しいけど、デニムアンドルビーが一歩抜けて
メイショウマンボが続く格好。
今回の2.3着はあくまでダークホースの域、そんな勢力図でいいかな。
ただ今回は厳しいスタミナを問われる競馬でした。
本番の京都内回り戦だと内容が違いすぎる可能性も・・・
例年そうですが、秋華賞へ向けての最大のポイントは競馬の中身ですから。
2012年9月16日(日) 4回阪神4日11R 第30回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 6 ジェンティルドンナ 牝3 54.0 岩田康誠 1:46.8   33.2 472 +12 石坂正 1
2 7 ヴィルシーナ 牝3 54.0 内田博幸 1:47.0 1 1/2 33.2 450 +18 友道康夫 2
3 8 ラスヴェンチュラス 牝3 54.0 川田将雅 1:47.1 3/4 33.1 408 -10 小島茂之 3
4 3 キャトルフィーユ 牝3 54.0 福永祐一 1:47.2 クビ 33.5 452 +2 角居勝彦 5
5 4 トーセンベニザクラ 牝3 54.0 武豊 1:47.2 ハナ 33.0 434 +10 柴崎勇 4

《レース回顧》
春の2冠と同様にまさに順当なワンツー決着。
やっぱりジェンティルドンナの強さが際立った結果となった。
春シーズンよりもパドック、返し馬で落ち着きがあって体付きも良化。
危なげないレース運びでした。

変に引っ張ったりせず、小細工なしの位置取りから押し切ったことが最大の褒めどころ。
本番に向けて一点の曇りもない。
過去の2冠馬でこのレースに出走したのはメジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネの3頭だけ
3冠達成の馬ばかりですが、王道を歩んでいること自体が順調である最大の証しで、
3冠達成が極めて濃厚とみます。今回もヴィルジーナに逆転されそうなシーンはなかった。

オークスの5馬身差が完全な実力差、ともに次戦の上積みは見込めるけど
絶対能力の差は埋められそうもない。

ラスヴェンチェラスは体が減っていたし、トーセンベニザクラも距離が微妙・・・。
これなら紫丹Sを勝ったパララサルーの方が可能性を感じさせる。

今回取り消しになったけどハナズゴールも夏に使って
マイナス体重でしたから、望みは薄そうです。
2011年9月18日(日) 5回阪神3日 11R 第29回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 8 ホエールキャプチャ 牝3 54.0 池添謙一 1:48.1   33.8 458 +6 田中清隆 1
2 11 マイネイサベル 牝3 54.0 小牧太 1:48.1 クビ 33.3 460 +6 水野貴広 10
3 2 キョウワジャンヌ 牝3 54.0 飯田祐史 1:48.2 クビ 33.7 470 +6 飯田明弘 7
4 12 ビッグスマイル 牝3 54.0 北村友一 1:48.2 クビ 33.6 440 +4 領家政蔵 4
5 14 ドナウブルー 牝3 54.0 浜中俊 1:48.5 2 33.6 436 +20 石坂正 5



《レース回顧》
5ハロン通過が61秒.7は野路菊Sより遅いペース
オークスでは後方から届かず惜敗したホエールキャプチャーが
好位から運ぶ競馬で自在性を活かし完勝という内容だった。

抜け出してからはソラを使うクセは直っていなかったが
函館、栗東で十分な調教をこなし+6キロも仕上がりは申し分ありませんでした。
内から抜けた脚は特質できますし、本番は展開が早くなりますから
更に溜める競馬が出来そうです。
一瞬の脚が活きるのに内回りコースは条件としては最適
3歳牝馬最後の一冠、世代頂点に立つ可能性は十分にある。

2着マイネイサベルはクイーンCでホエールキャプチャーに0.1秒差の2着
スローペースのオークスでも0.5秒の6着まで追い込んでいました。
10番人気というのは人気が無さすぎで、3着キョウワジァンヌ4着ビッグスマイルが
直線で伸びているのにも関わらず、これらの馬を交わしきり
勝ち馬にクビ差まで肉薄したのだから立派です。
ただし、本番は内回り、展開待ちという印象が拭えません。

6着マルセリーナは成長分を加味しても太目残り
サンデーサイレンスの直仔は結果馬体が重いと走らない部分はあるが
ここが叩き台という感が強い。
本番は馬体も絞れて来るでしょうから変わってくると思います。

2010年9月19日(日) 4回阪神3日 10R 第28回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)
《レース結果》
1 6 アニメイトバイオ 牝3 54.0 後藤浩輝 1:45.8   33.8 464 0 牧光二 4
2 9 ワイルドラズベリー 牝3 54.0 安藤勝己 1:45.8 アタマ 33.4 474 +20 中尾秀正 6
3 12 エーシンリターンズ 牝3 54.0 福永祐一 1:46.0 1 1/4 34.0 456 +12 坂口正則 5
4 5 アパパネ 牝3 54.0 蛯名正義 1:46.0 ハナ 34.1 494 +24 国枝栄 1
5 4 トゥニーポート 牝3 54.0 和田竜二 1:46.4 2 1/2 34.9 440 -8 加用正 8



《レース内容》
牝馬三冠を目指すアパパネが、秋はこのローズS(GII)から始動。
当然のように単勝1番人気に支持されたが、苦しいレースを強いられてしまった。
逃げるトゥニーポート、先行するアグネスワルツ、オウケンサクラ、レディアルバローザを
見ながら絶好位を進んだものの、直線では前と横が壁になり、追い出しが遅れる。
オークスからプラス24キロ、ひとまわりもふたまわりも大きくなった馬体をなんとか
コントロールして抜け出してきたが、外から差してきた
ワイルドラズベリーとエーシンリターンズに先を越され、最後の伸びも欠く。

直後、鋭く突き抜けてきたのがアニメイトバイオだ。
後方からジワリと先行集団に追いつくという走りだったが、
その過程に無理はなく、溜め込んだパワーを解き放つタイミングは他の馬よりワンテンポ遅め。
豪快なラストスパートを炸裂させて、馬群を割ってきた。
内のアパパネを一気に抜き去り、外から伸びてきたワイルドラズベリーと
エーシンリターンズも振り切っての1着ゴールだ。

阪神ジュベナイルフィリーズが2着、オークスは4着と大レースでは惜敗続きだったが、
磨きをかけた自慢の末脚で女王に“待った”をかけた、念願の重賞初制覇である。