データーチェック
調子落ちがなければ実績馬を信頼
中穴程度が狙いどころ
頭には先行できる馬を
リピーターレース
G1を勝っていない1〜3番人気は危険
芝2200m以上のランキングで上位にくる種牡馬
穴を開けるのは2200mに実績のある夏に使われていた馬


2020年9月27日(日曜) 4回中山7日第66回 産経賞オールカマーGU
《レース結果》
1 枠4青 4 センテリュオ 牝5 54.0 戸崎 圭太 2:15.5
2 枠8桃 8 カレンブーケドール 牝4 54.0 津村 明秀 2:15.5 ハナ
3 枠7橙 7 ステイフーリッシュ 牡5 56.0 田辺 裕信 2:15.7 1 1/4
4 枠1白 1 クレッシェンドラヴ 牡6 56.0 内田 博幸 2:15.8 1/2
5 枠3赤 3 ミッキースワロー 牡6 57.0 横山 典弘 2:16.0 1

《レース内容》5番人気のセンテリュオがハナ差の接戦を制して重賞初勝利を飾った。
2着は2番人気のカレンブーケドールで、出走した2頭の牝馬がワンツー。
1番人気のミッキースワローは5着に終わった。
秋の中山GIIで、牡馬を尻目に女の戦いが繰り広げられた。4歳カレンブーケドールと
5歳センテリュオ。ともに重賞初勝利を懸けたハナ差の接戦を制したのは、1歳年上のセンテリュオだ。
「ゴールしたときは、かわしたか分かりませんでしたが、勝ってくれて馬が力を出し切ってくれました」
初コンビの戸崎騎手が笑顔で振り返る。道中は後方待機。1000メートル通過64秒3の
超スローペースとなり、これを嫌って各馬が動き出してペースアップしたのが幸いした。
先に動いたミッキースワローの後ろから進出し、直線でためていた力を解き放つと、
粘り込みを図るブーケドールをゴール直前で捕らえた。
「ペースは遅いと思ったけど、途中から流れてくれて良かった。外々を回って
差し切るんだから力がある証拠です」と鞍上は切れ味を絶賛した。
ホッとした表情を見せたのが高野調教師だ。「めちゃめちゃうれしいです。
素質はあるけどデビューが遅かったし、勝てるレースを勝てなかったり、
重賞で人気になっても成績を出せなかったり、ここまで長かった」と笑みがこぼれっぱなしだった。
次走は、昨年4着のエリザベス女王杯へ向かう。「そこを目標にローテーションを組んできました。
昨年の4着はフロックじゃないですし、より状態を上げていきたい」とトレーナーの意気も揚がる。
5歳秋に開花した遅咲きのディープインパクト産駒。この勢いで、ビッグタイトルも手中に収める。
2019年9月22日(日曜) 4回中山7日第65回 産経賞オールカマー
《レース結果》
1 枠8桃 9 スティッフェリオ 牡5 56.0 丸山 元気 2:12.0
2 枠1白 1 ミッキースワロー 牡5 56.0 菊沢 一樹 2:12.3 1 3/4
3 枠4青 4 グレイル 牡4 56.0 戸崎 圭太 2:12.4 1/2
4 枠7橙 8 レイデオロ 牡5 58.0 福永 祐一 2:12.4 ハナ
5 枠3赤 3 クレッシェンドラヴ 牡5 56.0 内田 博幸 2:12.5 3/4

《レース内容》
丸山騎乗の4番人気スティッフェリオが逃げ切って重賞3勝目をマークした。
優先出走権を獲得した天皇賞・秋でも、展開の鍵を握るだけに大いに注目される。
3番人気ミッキースワローが1馬身3/4差の2着で、昨年の覇者で1番人気レイデオロは4着に終わった。
順当に収まった神戸新聞杯から10分後。中山の産経賞オールカマーは対照的に波乱の決着となった。
4番人気で単勝11・2倍のスティッフェリオがGI馬2頭を退けて逃げ切り、天皇賞・秋に名乗りを上げた。
「やりました! この強いメンバーでどんな競馬ができるか、と思っていましたが、作戦がうまくいきました」
殊勲の丸山騎手が破顔一笑。スタートとしてすぐにハナを主張し、
1000メートル通過61秒8のスローにペースダウン。後続につつかれることもなく、
直線に向くまでマイペースに持ち込み、ゴールまで脚いろが鈍ることはなかった。
「リズムよく運べたし、4コーナーの手応えもよかった。素直で乗りやすいので、
どんな競馬でもできますね」と、ジョッキーは今後にも期待を寄せる。
「逃げ切りもあるのかな、とは思っていた。前回もこういう競馬をしたくて、できなかったからね」と
振り返る音無調教師。「これで堂々と天皇賞に行けますね。距離が200メートル短くなるから、
やってみないと分からないけど、馬自身も成長しています」と、大舞台での走りに期待する。
丸山騎手も「小回りで結果を出しているけど、広いコースでも楽しみ。GIで結果を出したい」と意欲満々だ。
アーモンドアイなど一線級がそろう天皇賞・秋まで1カ月余り。展開の鍵を握るスティッフェリオから目が離せない。
2018年9月23日(日曜) 4回中山7日11R 第64回 産経賞オールカマーGU
《レース結果》
1 枠6緑 7 レイデオロ 牡4 57.0 C.ルメール 2:11.2 34.3 484 前計不 藤沢和雄 1
2 枠1白 1 アルアイン 牡4 57.0 北村友一 2:11.2 クビ 34.9 518 +2 池江泰寿 3
3 枠2黒 2 ダンビュライト 牡4 57.0 武豊 2:11.7 3 34.9 482 +2 音無秀孝 2
4 枠8桃 11 エアアンセム 牡7 56.0 田辺裕信 2:11.8 クビ 34.8 496 -4 吉村圭司 5
5 枠5黄 6 マルチショウナンバッハ 牡7 56.0 三浦皇成 2:11.8 アタマ 34.8 450 -2 上原博之 9



《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の1番人気・レイデオロ(牡4、美浦・藤沢和厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:11.2(良)。2着にはクビ差で3番人気・アルアイン(牡4、栗東・池江寿厩舎)、
3着には3馬身差で2番人気・ダンビュライト(牡4、栗東・音無厩舎)が続いて入線した。
内目から果敢に押してマイネルミラノがハナに立つ。少し離れてアルアイン、ミライヘノツバサ、
ゴールドアクターと続く。中団にはガンコ、ダンビュライト、マイネルフロスト、
レイデオロが一団となって追走。後方にはエアアンセム、ショウナンバッハ、ブラックバゴ、
最後方にブライトバローズという隊列。
4コーナーではマイネルミラノが失速気味で、2番手のアルアインが勢い良く直線へ。
内から割って伸びてきたレイデオロ、外にガンコ、エアスピネルと続き、
その後ろからダンビュライトが急追。坂を上がったところでレイデオロが抜け出し、
アルアイン、最後ギリギリで追い込んだダンビュライトと続いた。
勝ったレイデオロは3月のドバイシーマクラシック以来となる実戦を見事に勝利。
僅か3戦目とはいえ、今年は勝ち星がなく、昨秋の神戸新聞杯以来の勝利となった。
今後は、日本ダービー以来のG1勝利がかかる。
馬主は有限会社キャロットファーム、生産者は安平町のノーザンファーム。
騎乗していたクリストフ・ルメール騎手は17日のセントライト記念では
レイエンダに騎乗して惜しくも2着だったが、9月の重賞は5戦4勝となった。
2017年9月24日(日) 4回中山7日11R 第63回 産経賞オールカマー(GII)
《レース結果》
1 3 6 ルージュバック 牝5 55.0 北村宏司 2:13.8   33.9 456 +4 大竹正博 5
2 4 8 ステファノス 牡6 56.0 戸崎圭太 2:13.9 1/2 33.9 482 -2 藤原英昭 1
3 5 9 タンタアレグリア 牡5 57.0 蛯名正義 2:13.9 クビ 33.6 480 -8 国枝栄 3
4 5 10 マイネルミラノ 牡7 56.0 柴田大知 2:14.0 クビ 35.0 494 +14 相沢郁 10
5 2 3 マル地ショウナンバッハ 牡6 56.0 柴田善臣 2:14.0 アタマ 33.5 448 0 上原博之 13



《レース内容》
北村宏司騎手騎乗の5番人気・ルージュバック(牝5、美浦・大竹厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:13.8(良)。
2着には半馬身差で1番人気・ステファノス(牡6、栗東・藤原英厩舎)、
3着にはクビ差で3番人気・タンタアレグリア(牡5、美浦・国枝厩舎)が続いて入線した。
テンから押して行ったマイネルミラノが難なくハナへ。少し離れてディサイファ、
また間隔を空けてマイネルディーン、内にルージュバック、ステファノス、カフジプリンス、
タンタアレグリア辺りまでが1つの先行集団。中団にはショウナンバッハやアルバート、
ツクバアズマオーが続き、モンドインテロは後方2番手の位置。
マイネルミラノが2番手以下を引き離す形で3コーナーに入り、
手応えよく回ってきたのは内からルージュバック、ステファノス、そしてタンタアレグリア。
直線は逃げ粘るか、どの馬が差すかという戦況で、最内を割ってきた
ルージュバックが坂を上がった辺りでグイッとひと伸び。
これにステファノス、タンタアレグリアが続いた。
勝ったルージュバックは、3歳時にきさらぎ賞(G3)で重賞初勝利、
その後も16年にエプソムC(G3)と毎日王冠(G2)を連勝、
そして今回と牡馬相手の非根幹距離戦で重賞4勝を積み重ねた。
馬主は有限会社キャロットファーム、生産者は安平町のノーザンファーム。
馬名の意味由来は「ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテル名。母名より連想」。
2016年9月25日(日) 4回中山6日11R 第62回 産経賞オールカマー(GII)
《レース結果》
1 5 6 ゴールドアクター 牡5 58.0 吉田隼人 2:11.9   34.4 496 +6 中川公成 1
2 1 1 サトノノブレス 牡6 56.0 福永祐一 2:11.9 クビ 34.6 506 +10 池江泰寿 3
3 5 5 ツクバアズマオー 牡5 56.0 吉田豊 2:12.1 1 34.3 472 -2 尾形充弘 6
4 2 2 クリールカイザー 牡7 56.0 田辺裕信 2:12.2 クビ 35.2 484 -2 相沢郁 4
5 6 7 マリアライト 牝5 56.0 蛯名正義 2:12.2 クビ 34.5 440 +2 久保田貴士 2



《レース内容》
吉田隼人騎手騎乗の1番人気・ゴールドアクター(牡5、美浦・中川厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:11.9(良)。
2着にはクビ差で3番人気・サトノノブレス(牡6、栗東・池江寿厩舎)、
3着には1馬身差で6番人気・ツクバアズマオー(牡5、美浦・尾形充厩舎)が続いて入線した。
2番人気のマリアライト(牝5、美浦・久保田厩舎)は5着に敗れている。
先行馬が多いメンバー構成だったが、クリールカイザーが抜け出したところに、
外からエーシンマックスがハナを主張。人気のゴールドアクターが中団に位置し、
その後方をマークするようにマリアライト。レース中盤ではエーシンマックスが大逃げする展開に。
4角付近でゴールドアクターとマリアライトが揃ってスーッとスパートしていくと、
先行していたクリールカイザー、サトノノブレスも抵抗。そこに後方からツクバアズマオーも加わるが、
一方でマリアライトの伸びはひと息。ゴール前まで追い比べは続いたが、
最後にゴールドアクターがサトノノブレスをねじ伏せた。
勝ったゴールドアクターは前走の天皇賞こそ12着に大敗も、これで重賞4勝目。
昨年の有馬記念を制するなど昨夏から今春にかけて、5連勝した実力を証明してみせた。
今後はジャパンカップ、有馬記念を視野に入れており、今後に弾みのつく秋初戦となった。
2015年9月27日(日) 4回中山7日11R 第61回 産経賞オールカマー(GII)
《レース結果》
1 2 3 ショウナンパンドラ 牝4 55.0 池添謙一 2:11.9   34.1 440 -6 高野友和 3
2 3 4 ヌーヴォレコルト 牝4 55.0 岩田康誠 2:12.1 1 1/2 34.5 450 +4 斎藤誠 1
3 5 9 ミトラ せん7 56.0 柴山雄一 2:12.4 2 34.9 512 +8 萩原清 7
4 4 6 ロゴタイプ 牡5 57.0 M.デムーロ 2:12.4 ハナ 35.0 500 +10 田中剛 2
5 8 14 マリアライト 牝4 54.0 蛯名正義 2:12.7 1 3/4 34.8 440 +12 久保田貴士 4

《レース内容》
池添謙一騎手騎乗の3番人気・ショウナンパンドラ(牝4、栗東・高野厩舎)が
優勝。勝ちタイムは2:11.9(良)。
2着には1馬身半差で1番人気・ヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)、
3着には2馬身差で7番人気・ミトラ(セ7、美浦・萩原清厩舎)が続いて入線した。
レッドレイヴンがスタートで出遅れた以外は揃ったスタート。注目の先行争いは、
マイネルミラノが飛び出し、それを追うようにロゴタイプ、メイショウカドマツ、メイショウナルトで先頭集団。
続く、内にヌーヴォレコルトが位置し、その外にミトラ、サトノノブレスと並び、
後方5番手にショウナンパンドラ、最後方はセキショウという形で1コーナーを回る。
最終コーナーで馬群は一気に凝縮し、マイネルミラノの番手に構えていたメイショウカドマツが
抜け出しを図り、その外からロゴタイプが続く。
その後方にいたヌーヴォレコルトは内の狭いスペースを縫って抜けだし。
一旦は先頭に立つも、それを外から一気に加速したショウナンパンドラが悠々捕らえ、
そのままゴール。昨年の秋華賞でしのぎを削ったヌーヴォレコルトをまたしても退けてみせた。
2着にはロスなく立ちまわったヌーヴォレコルト、3着は直線勝負に懸けたミトラが浮上した。
勝ったショウナンパンドラは秋華賞以来の勝利となる重賞2勝目。
前走の宝塚記念からコンビを組む池添謙一騎手が勝利に導いた。
牡馬混合重賞を制したことで、今後の展望に広がりそうだ。
2014年9月28日(日) 3回新潟6日11R 第60回 産経賞オールカマー(GII)
《レース結果》
1 6 11 マイネルラクリマ 牡6 56.0 戸崎圭太 2:12.2   34.8 480 +6 上原博之 2
2 3 6 ラキシス 牝4 54.0 川田将雅 2:12.3 1/2 34.6 456 +8 角居勝彦 7
3 3 5 クリールカイザー 牡5 56.0 吉田豊 2:12.3 アタマ 34.4 486 +6 相沢郁 12
4 7 13 フラガラッハ 牡7 56.0 高倉稜 2:12.3 アタマ 33.8 496 0 松永幹夫 14
5 8 17 アロマティコ 牝5 54.0 三浦皇成 2:12.3 ハナ 33.9 464 +2 佐々木晶三 6



《レース内容》5ハロン通過が60秒5と比較的楽な流れ。
3〜4角で持ったままの馬が多い中、1番人気サトノノブレス、
3番人気クランモンタナは鞍上が激しく手を動かしていた。
こんなに負ける馬ではないと思うが…。
正直、2頭がここまで負けた敗因はわからないですが、
ノブレスに関して言えば正攻法の形が合わないのかも。
自在性のある印象が強いけど。
勝った時はスローの逃げだったり、まくりがすんなり決まったとか、
まだ完全に自分の型を身につけていない感じがするんです。
自在性と紙一重の判断ですが。
クランモンタナは道中無理していないと思いますが、これについては何とも…。
何とも不可解な人気馬の沈没劇だった。
マイネラクリマについては内回り、展開、斤量、好調な鞍上…
好結果が出る条件ばかりが揃っていた。平坦内回りは最高の舞台と思えます。
ただ、先週のセントライト記念に0秒5劣る時計?
イスラボニータの強さを改めて証明したんじゃないですか。
混戦の中でインから伸びて2着確保はラキシス。
外に行かずに伸びたクリールカイザーも褒めなければなりませんが、
2着以下は脚の使いどころひとつで着順が変わりそうな感じです。
その意味では、内回りで仕掛けが遅過ぎたアロマティコはもったいない競馬をしている。
全体的には収穫が少ないレースだった感が強い。
オールカマーというよりは、七夕賞の兄弟みたいなレースだった印象です。
中央場所のGUとは違う競馬と考えていいでしょう。
2013年9月22日(日) 4回中山7日11R 第59回 産経賞オールカマー(GII)
《レース結果》
1 6 12 ヴェルデグリーン 牡5 56.0 田辺裕信 2:12.0   33.6 472 -4 相沢郁 9
2 2 4 メイショウナルト せん5 56.0 武豊 2:12.0 クビ 34.6 448 -4 武田博 2
3 5 9 ダノンバラード 牡5 57.0 川田将雅 2:12.1 クビ 35.0 482 -2 池江泰寿 1
4 1 2 サトノアポロ 牡5 56.0 蛯名正義 2:12.1 アタマ 34.3 506 +6 国枝栄 5
5 4 7 アスカクリチャン 牡6 56.0 柴田善臣 2:12.1 クビ 34.6 488 -6 須貝尚介 7

《レース内容》
順当にエピファネイアが勝った神戸新聞杯とは対照的に、こちらは9番人気の
ヴェルデグリーンが激走。それも素晴らしい勝ちっぷりでした。
確かにハマった面もあるかもしれませんが、この相手ですからフロックとは言えません。
3角手前ではほとんど最後方にいたのに、そこから一気にマクって出た。
その脚の速さはとんでもなかったです。それで最後までしっかり伸びたのだから凄い。
自身は休み明け、しかもハンデ戦でもないのだからホントびっくりです。
母レディーダービーはダービー馬のスペシャルウィークとオークスを勝った
ウメノハァイバーの産駒でしたけど、ヴェルデグリーンはその母に
さらにダービー馬のジャングルポケットを交配して誕生。
ようやく血統の良さが出てきたのかもしれません。
それに引き換え、ダノンバラードにはがっかり、展開を考えれば最低でも
2着は確保しなければいけないのに、メイショウナルトにまで差し込まれてしまった。
負けるレースではなかったです、これではG1では苦しいと言わざるを得ません。
メイショウナルトも勝ち切れなかったように、このあたりが壁かも知れない。
馬体を見てG1ではどうかな、という気がする。ただダノンバラードをマークする形で
うまく折り合えました。中山の坂も克服できたし、内容は良かったと思います。
天皇賞・秋なら距離もまた2000mに戻りますから。
東京に替わればサトノアポロもジリジリ伸びるタイプなので明らかに東京コース向き、
オーシャンブルーは休み明けなのに大幅な馬体減。
ムスカテールも広い東京向きでひと息でした。
2012年9月23日(日) 4回中山7日11R 第58回 産経賞オールカマー(GII)
《レース結果》
1 13 ナカヤマナイト 牡4 56.0 柴田善臣 2:15.5   35.9 482 +10 二ノ宮敬宇 2
2 3 ダイワファルコン 牡5 56.0 北村宏司 2:15.7 1 1/2 36.2 504 0 上原博之 4
3 8 ユニバーサルバンク 牡4 56.0 N.ピンナ 2:15.8 3/4 36.0 456 -10 松田博資 6
4 2 ルルーシュ 牡4 56.0 横山典弘 2:15.9 クビ 36.2 518 +10 藤沢和雄 1
5 16 コスモファントム 牡5 56.0 丹内祐次 2:16.3 2 1/2 36.5 506 -4 宮徹 9

《レース回顧》
ナカヤマナイトが久々でも格の違いを示すような完璧な勝利。
もちろん仕上がりも良かったけど、当面のライバルと目されたルルーシュが
前にいてくれて格好の目標になったし、馬場状態も向いた。
条件がうまく揃った印象だ。

去年暮れのディセンバーSの時も強いと思いましたけど、
間隔が空いた方がいいんですかね。
今まで脇役級の評価しかしていませんでしたが、思った以上に底力を秘めている。
ただダービーや宝塚記念がそうだったようにバリバリのG1級かと言われると、
ワンパンチ足りない感じもする。
まだ強くなる余地はあるんでしょうが、G1の速い決着で好結果を残すイメージが沸きません。
馬場がちょっと荒れた時の有馬記念タイプかも。

2着ダイワファルコン、3着ユニバサールダンクってとこが象徴的、
ダイワファルコンは強いときとモロい時が違い過ぎて、評価が定まらない
難しい馬と再認識させられました。

4角をあの手応えで回ってくるんだから馬場が下手ということはない。
そして、積極的に運んで中山巧者らしさを遺憾なく発揮できたと思う。

逆にルルーシュのだらしなさにはガッカリ、雨馬場、G2で今回が試金石。
余地のある敗戦といえるけど
札幌の勝ち方、中間の動きを見て2着は外さない自信があったんですけど、
2着馬に完敗ですから、3〜4角で先に動かれる形になったのが響きました。

この1戦でいい経験になるだろう。
今後も目が離せない存在、奥が深いのは確かだろう。
《レース結果》
1 7 アーネストリー 牡6 59.0 佐藤哲三 2:11.2   34.9 522 -12 佐々木晶三 1
2 1 ゲシュタルト 牡4 57.0 藤岡佑介 2:11.4 1 1/2 34.6 508 +2 長浜博之 6
3 6 カリバーン 牡4 57.0 蛯名正義 2:11.5 1/2 35.0 484 -12 河野通文 2
4 2 コロンバスサークル 牝5 55.0 横山典弘 2:11.6 3/4 35.6 456 -4 小島太 7
5 3 マコトギャラクシー 牡4 57.0 吉田豊 2:11.7 3/4 34.5 464 -4 尾形充弘 4

《レース回顧》
全体のレベルがG2レベルではなかったが、
最後はアーネストリーがG1らしい貫禄で他馬をねじ伏せました。
アーネストリー以外はランキングにも入ってこない顔ぶれでしたから、負けられない一戦。
一頓挫あって斤量59`、馬体重は−12キロと寂しく映りましたが
佐々木調教師と佐藤哲騎手のコンビがしっかり鍛えてG1馬に育て上げた。
調整は熟知しているでしょうし、馬体減も不安ではありませんでした。
いつものように前を見る形で運んで自分のタイミングでスパート
着差以上に余裕のある勝ちっぷりでその強さをしっかり見せつけた。
負担のかからない勝ち方で他馬に付け入る隙を見せませんでした。
紛れた2着争いはゲシュタルト、ムラ馬タイプで本当に掴みづらい、
ある意味らしさを見せたと言える。
アーネストリーが強すぎて負かしに動いたカリバーン、
早めにピッチを上げたショドウゲイトが
逆に苦しくなった印象を受けます。後方の内でジッと我慢できたゲシュタルト
勝ちに動かなかったことが最後の最後に生きた印象が強い。
ただ一時期の不振脱出の兆しは見えました。
先行き明るくない負け組の中では唯一、収穫があったのではないでしょうか。
2011年9月25日(日) 4回中山6日    11R 第57回 産経賞オールカマー(GII)
2010年9月26日(日) 4回中山6日   11R 第56回 産経賞オールカマー(GII)
《レース結果》
1 5 シンゲン 牡7 57.0 藤田伸二 2:11.4   34.8 496 +2 戸田博文 5
2 3 ドリームジャーニー 牡6 59.0 池添謙一 2:11.4 クビ 34.5 422 -6 池江泰寿 1
3 2 トウショウシロッコ 牡7 57.0 吉田豊 2:11.5 クビ 34.7 466 -8 大久保洋吉 6
4 1 サンライズベガ 牡6 57.0 松岡正海 2:11.5 クビ 35.2 498 -6 音無秀孝 7
5 10 ジャミール 牡4 57.0 安藤勝己 2:11.8 2 35.1 444 -6 松元茂樹 2



《レース内容》
春シーズンは未勝利に終わった昨年のグランプリホース、ドリームジャーニー。
秋の巻き返しをかけて出走したオールカマー(GII)では断然の実績から
1番人気に推されたものの、2着に甘んじることとなる。この本命馬を降したのがシンゲンだ。

昨年の春、白富士S、新潟大賞典、エプソムCと3連勝を飾り、
秋にはオールカマー3着、天皇賞(秋)5着と、
着実にトップクラスとの差を縮めていたシンゲン。
が、右橈骨遠位端骨折のため戦線離脱を余儀なくされ、
ここが11か月ぶり、あらためて頂点獲りに挑むための復帰レースだった。

どうやら長期の休養も、シンゲンの能力上昇を止めることはなかったようだ。
中団最内をジックリと追走し、3〜4コーナーで徐々に進出、
直線入口では逃げるシルポートの直後につける。そこから追い出されたシンゲンは、
残り200mで先頭に立ち、さすがの底力で大外を追い込んできたドリームジャーニー、
馬群を突いて伸びるトウショウシロッコ、
好位で粘るサンライズベガを振り切って1着でゴールする。

古馬戦線のヒートアップに貢献しそうな、素質馬の復活劇であった。