データーチェック | |||
前走セントウルS組で中団より前で競馬をしていた馬 | |||
前走北九州記念組で1200m戦勝率が5割以上 | |||
5歳馬が活躍 | |||
サンデー系は不振 | |||
オーストラリアなどオセアニア血統が入っている馬 | |||
人気薄は4番から内に集中 |
2020年10月4日(日曜) 4回中山9日 第54回 スプリンターズステークス | |
《レース結果》 1 枠5黄 10 グランアレグリア 牝4 55.0 C.ルメール 1:08.3 2 枠2黒 3 ダノンスマッシュ 牡5 57.0 川田 将雅 1:08.6 2 3 枠8桃 16 アウィルアウェイ 牝4 55.0 松山 弘平 1:08.7 1/2 4 枠4青 7 マルガイミスターメロディ 牡5 57.0 福永 祐一 1:08.8 1/2 5 枠8桃 15 クリノガウディー 牡4 57.0 三浦 皇成 1:09.0 1 《レース内容》 1番人気グランアレグリアが直線で14頭を差し切り、 史上8頭目の芝マイル&スプリント両GI制覇を決めた。藤沢和雄調教師(69)、 クリストフ・ルメール騎手(41)はともに連覇で、ディープインパクト産駒は 芝1200メートルGI初勝利。2馬身差の2着に3番人気ダノンスマッシュ、 3着に10番人気アウィルアウェイが入った。 強い、強すぎる! もし中山競馬場がファンで埋め尽くされていたら、悲鳴が大歓声に 変わったに違いない。絶体絶命のピンチから鮮やかすぎる逆転劇。 スタートで大きく立ち遅れたグランアレグリアが、直線で前の14頭を一気に抜き去った。 「本当に信じられない! ペースが速くて前の馬が止まったのもあるけど、ゴールまで すごい脚を使ってくれた。後ろから全部パスしてくれてすごくいい気持ちです」 メモリアルのJRA重賞通算100勝を昨年のタワーオブロンドンに続く連覇で飾った ルメール騎手が、興奮気味に振り返る。ゲートは互角に出たが、4カ月ぶりの実戦で 馬体重12キロ増も影響したのか、行き脚がつかず後方2番手を追走。 懸命に手綱をしごいても前との差はなかなか詰まらず、3コーナー過ぎには 「ちょっと(勝つのは)無理かも。次のレースを考えた」と半ばあきらめの境地だった。 ところが、直線で女傑の闘志に火がついた。鞍上のステッキに応え、 大外から父ディープインパクトを想起させる“飛ぶ”走りを披露。 メンバー最速の上がり3ハロン33秒6の豪脚で、他馬の走りがスローモーションに 映るほどの勢いで突き抜け、最後の無観客GIでライバルたちを沈黙させた。 昨年と同じコンビでの連覇となった藤沢和調教師は鞍上とがっちり握手。 「スタートがあまり良くなくてヒヤッとしたけど、短い距離ではいい脚を使ってくれる。体が大きくなったし、 落ち着きが出て穏やかになった。素晴らしい馬です」と頼もしげな視線を送った。 ディープインパクト産駒として初めてスプリント界の頂点に立った女王は、 マイルCS(11月22日、阪神、GI、芝1600メートル)で4つ目のGIタイトル獲得を狙う。 「若いときはスピードに乗りやすかったけど、今は冷静に走るので マイルがベスト。でも、ロードカナロアのようにオールマイティーです」 鞍上は、世界を股にかけたGI6勝馬を引き合いに出しながら期待をふくらませる。 今度はファンの戻ってきた競馬場で喝采を浴びるつもりだ。 |
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2019年9月29日(日曜) 4回中山9日 第53回 スプリンターズステークスGT | |
《レース結果》 1 枠4青 8 タワーオブロンドン 牡4 57.0 C.ルメール 1:07.1 2 枠4青 7 モズスーパーフレア 牝4 55.0 松若 風馬 1:07.2 1/2 3 枠1白 2 ダノンスマッシュ 牡4 57.0 川田 将雅 1:07.2 クビ 4 枠7橙 13 マルガイミスターメロディ 牡4 57.0 福永 祐一 1:07.4 1 5 枠3赤 5 レッツゴードンキ 牝7 55.0 岩田 康誠 1:07.5 1/2 《レース内容》 ルメール騎乗で2番人気のタワーオブロンドンが豪快に差し切り勝ち。 芝1200メートルに転じて4戦目で、GIを奪取した。2着に3番人気で逃げた モズスーパーフレア、1番人気のダノンスマッシュは3着に敗れた。 歓声に包まれながら、310メートルの直線を力強くを駆け抜けた。 タワーオブロンドンが重賞連勝でGI初制覇。サマースプリントシリーズ王者が、 2006年のシリーズ創設以来、スプリンターズS初制覇で新たな歴史を作った。 「すごくうれしいです。パドックでリラックスしていたし、スタートは得意でないけど きょうはいい位置が取れた。ラスト200メートルはトップスピードに乗っていて、 勝つ自信はありました」 今年GI4勝目のルメール騎手が汗をぬぐいながら笑みを浮かべる。 モズスーパーフレアが逃げて、道中は中団を進む1番人気のダノンスマッシュの後ろを追走する。 「マークしたかった。ただ、あの馬の位置が好きではなかったので、外を通ってスムーズな 競馬ができた」と回顧。その後、3、4コーナーで外から並びかけると直線では 早々にダノンを突き放した。ラストはステッキに応えて伸び、 粘り込みを狙うモズをゴール寸前でつかまえて、右手の拳を力強く突き上げた。 検量室前でジョッキーと抱き合って喜びを分かち合った藤沢和調教師。 1997年タイキシャトル以来の2勝目に目を細めた。 京王杯2歳S(GII、芝1400メートル)、アーリントンCを制しているが、 早い段階でルメール騎手は「短いところで…」と進言していたという。 そして、初めて6ハロン戦を使ったのが4走前の函館SS(3着)で、キーンランドC(2着)、 産経賞セントウルS(1着)と使い、4戦目で頂点に到達した。 「僕も調教師だし、指図されたくなかったけど、 彼のいうとおり1200メートルでしたね」とトレーナーは笑う。 次走は未定だが、マイルCSや香港などの海外遠征が視野に入る。 スプリント界の新星は、どんな物語をこのあと作っていくのだろう。 |
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2018年9月30日(日曜) 4回中山9日11R 第52回 スプリンターズステークスGT | |
《レース結果》 1 枠4青 8 ファインニードル 牡5 57.0 川田将雅 1:08.3 34.5 470 0 高橋義忠 1 2 枠5黄 9 ラブカンプー 牝3 53.0 和田竜二 1:08.3 クビ 35.1 436 +2 森田直行 11 3 枠1白 1 ラインスピリット 牡7 57.0 武豊 1:08.4 1/2 35.0 444 +2 松永昌博 13 4 枠3赤 6 ダイメイプリンセス 牝5 55.0 秋山真一郎 1:08.5 クビ 34.4 506 +4 森田直行 10 5 枠5黄 10 レッツゴードンキ 牝6 55.0 岩田康誠 1:08.6 3/4 34.3 490 -8 梅田智之 4 《レース内容》 川田将雅騎手騎乗の1番人気・ファインニードル(牡5、栗東・高橋忠厩舎)が優勝。 勝ちタイムは1:08.3(稍重)。2着にはクビ差で11番人気・ラブカンプー(牝3、栗東・森田厩舎)、 3着には半馬身差で13番人気・ラインスピリット(牡7、栗東・松永昌厩舎)が続いて入線した。 好スタートを切ったのはナックビーナスだったが、 それを制してワンスインナムーンが先手を主張。 2番手にラブカンプー、ナックビーナスは3番手に付け、 ファインニードルはちょうど中団あたりを追走。 レースは速い流れで進み、ワンスインナムーンが15頭を従えて直線へ。 ラブカンプー、ナックビーナス、ラインスピリットら先行勢が懸命に粘りを見せるところへ 馬場の中央からやって来たのはファインニードル。ラブカンプーが押し切る寸前、 クビ差捕らえてゴールに入った。 なお、ラッキーバブルズは,左前繋靭帯不全断裂を発症したため 最後の直線コースで競走を中止した。 勝ったファインニードルは、春の高松宮記念の覇者で、史上5頭目となる スプリントG1春秋連覇を達成。昨年は12着と伸びを欠いたレースだったが、 1年を経て大きく成長。レッドファルクスの3連覇を阻み、新たな短距離王が誕生した。 |
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2017年10月1日(日) 4回中山9日11R 第51回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 4 8 レッドファルクス 牡6 57.0 M.デムーロ 1:07.6 33.0 474 0 尾関知人 1 2 1 2 レッツゴードンキ 牝5 55.0 岩田康誠 1:07.6 クビ 33.1 496 0 梅田智之 5 3 3 6 ワンスインナムーン 牝4 55.0 石橋脩 1:07.7 1/2 33.8 452 0 斎藤誠 7 4 1 1 スノードラゴン 牡9 57.0 大野拓弥 1:07.7 クビ 33.0 510 +6 高木登 16 5 6 12 シカク外ブリザード せん6 57.0 G.モッセ 1:07.8 クビ 33.4 504 -6 P.イウ 12 《レース内容》 M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・レッドファルクス(牡6、美浦・尾関厩舎)が優勝。 勝ちタイムは1:07.6(良)。 2着にはクビ差で5番人気・レッツゴードンキ(牝5、栗東・梅田智厩舎)、 3着には半馬身差で7番人気・ワンスインナムーン(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)が続いて入線した。 ワンスインナムーンが楽々とハナを奪い、ダイアナヘイローが続く。 フィドゥーシア、ビッグアーサー、セイウンコウセイ、ネロ、ファインニードルが ひとつの先団を形成し、中団にはブリザード、ダンスディレクター、レッツゴードンキ、 レッドファルクス、モンドキャンノ、スノードラゴン、メラグラーナが一塊となって追走。 ラインミーティアと出遅れたシュウジは後方待機策。 ワンスインナムーンが先頭のまま直線に向き、枠なりに内を突いたレッツゴードンキが 最初にワンスインナムーンを捉えて、一旦は抜け出したが、馬群の外に持ち出していた レッドファルクスが1頭だけ別次元の末脚をくり出してまとめて交わしさった。 勝ったレッドファルクスの近親には98年阪神3歳牝馬S(G1)など 重賞5勝を挙げたスティンガー、12年マーチS(G3)を勝利したサイレントメロディ、 09年オーシャンS(G3)を勝利したアーバニティなどがいる。 昨年に続きスプリンターズS(G1)連覇を達成した。次走以降の動向にも注目したい。 |
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2016年10月2日(日) 4回中山8日11R 第50回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 7 13 レッドファルクス 牡5 57.0 M.デムーロ 1:07.6 33.5 472 +6 尾関知人 3 2 8 15 ミッキーアイル 牡5 57.0 松山弘平 1:07.6 アタマ 34.2 486 -4 音無秀孝 2 3 2 4 ソルヴェイグ 牝3 53.0 田辺裕信 1:07.6 クビ 34.0 460 -10 鮫島一歩 9 4 3 5 シュウジ 牡3 55.0 川田将雅 1:07.7 クビ 34.1 504 +12 須貝尚介 5 5 4 7 スノードラゴン 牡8 57.0 大野拓弥 1:07.7 ハナ 33.4 510 +2 高木登 12 《レース内容》 M.デムーロ騎手騎乗の3番人気・レッドファルクス(牡5、美浦・尾関厩舎)が優勝。 勝ちタイムは1:07.6(良)。2着にはアタマ差で2番人気・ミッキーアイル(牡5、栗東・音無厩舎)、 3着にはクビ差で9番人気・ソルヴェイグ(牝3、栗東・鮫島厩舎)が続いて入線した。 1番人気に支持されたビッグアーサー(牡5、栗東・藤岡健厩舎)は12着に敗れた。 ミッキーアイル、ネロが好スタート。押してミッキーアイルがハナへ。 内からソルヴェイグ、外からネロが追走。間からシュウジが続き、 断然人気のビッグアーサーはその後ろ、先行集団の内側に付けた。 中団外目にレッドファルクス、スノードラゴンの芦毛2頭がいて、 後方からダンスディレクター、ウリウリと続く。 前半3F33.4秒のペースでレースは4コーナーから直線へ。 ミッキーアイルが粘り込みを図る。間から差を詰めるシュウジ。 内ラチギリギリのところからソルヴェイグも伸びてくる。 ビッグアーサーは前が壁になって抜け出せない。 坂を登って先頭はミッキーアイル、このまま押し切るかと思われたが、 外から一気に伸びてきたのがレッドファルクスで、 捕えたところがゴール板。CBC賞の時のような鬼脚で見事に差し切った。 勝ったレッドファルクスはデビューから芝とダートを両刃で使われ、 昨秋にテレビ静岡賞を勝ってオープン入り。 今年5月の欅Sでオープンクラス初勝利を挙げると、 続くCBC賞を連勝して重賞初制覇を飾る。今回は3ヶ月ぶりの休み明けも問題にせず、 一気にG1タイトルを手に入れた。これで芝・ダート合わせて1200mは4戦4勝、 近親にスティンガー、アーバニティなど多くの活躍馬を輩出している牝系から、 また1頭G1ウィナーが誕生した。また、 管理する尾関知人調教師にとっても嬉しいG1初勝利となった。 |
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2015年10月4日(日) 4回中山9日11R 第49回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 1 2 ストレイトガール 牝6 55.0 戸崎圭太 1:08.1 33.1 462 0 藤原英昭 1 2 2 4 サクラゴスペル 牡7 57.0 横山典弘 1:08.2 3/4 33.4 482 -10 尾関知人 11 3 3 6 ウキヨノカゼ 牝5 55.0 四位洋文 1:08.3 クビ 32.8 478 -6 菊沢隆徳 9 4 7 13 ミッキーアイル 牡4 57.0 浜中俊 1:08.3 アタマ 33.8 478 -2 音無秀孝 4 5 6 12 ウリウリ 牝5 55.0 岩田康誠 1:08.3 クビ 33.1 466 +2 藤原英昭 3 《レース内容》 出走馬の中で今年に入ってGTを勝っていたのはストレイトガールだけ。 一番強い馬が勝ったにもかかわらず、レースの中身はどうにも食い足りない。 直前に行われた10Rの1000万下・勝浦特別が1分08秒0の決着。 1週前の1600万下・セプテンバーSは1分07秒9だ。 GTだったら1分07秒台前半を想定できる馬場なのに1分08秒1とは…。 これまでスプリンターズSで前半3ハロンより後半3ハロンが速かったことは皆無。 それが今回は34秒1→34秒0でした。先行勢から離れた組にも追走は楽な流れで、 4コーナーから“加速合戦”のような様相。 総合力に勝るストレイトガールがこれを制したわけですが何か不思議な展開です。 好走した組はそれなりに褒めるべきなんだが“次は狙える”という馬が見つからない。 GTレベルのレースとはさすがに認められない。 中距離や長丁場なら“競馬は時計ではない”という側面は確かにあります。 しかし、スプリントGTのレベルは文句なしに時計で証明されます。 出負けや想定外の展開になったにせよ、 先行勢のペース配分には注文をつけたいですね。 全体のピントがずれてしまった点は否めません。 GT馬の貫禄を見せたストレイトガールはともかく、2着以下は評価が難しい。 サクラゴスペルは得意の中山、鉄砲も利くタイプだけに走って当然でもあった。 ストレイトガールは戸崎クンのコース選択が良かった。 サクラゴスペルはこの馬の来るパターンでしたね。一気に切れるタイプではないけど、 加速しながらうまく抜け出しました。 ウキヨノカゼは本当に切れるようになってきた。外々を回っての3着は それなりの評価をしてもいいだろう。同じ差し馬でも、 もっと上位に来ると思っていたウリウリは期待外れだった。 ミッキーアイルは4着に粘ったが爆発力不足を露呈しました。 楽なペースで折り合いを欠いたとはいえ、ジリ脚ではそうそう古馬のGTは勝てません。 納得のいかない失速がベルカントだ。夏場の充実ぶりからもっとやれていいはずだが…。 今日はパドック、返し馬とテンションが高かったことが影響したのかもしれない。 ハードな調教に変えたことでいい面もありますが、どうしても反動が出ることはあります。 今回だけでは見限れないでしょう。不思議とサクラバクシンオー産駒は このGTを勝てていない。今年もジンクスを破れなかった。 |
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2014年10月5日(日) 3回新潟8日11R 第48回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 8 18 スノードラゴン 牡6 57.0 大野拓弥 1:08.8 33.9 512 -2 高木登 13 2 5 9 ストレイトガール 牝5 55.0 岩田康誠 1:08.9 1/2 34.2 466 +10 藤原英昭 2 3 7 13 レッドオーヴァル 牝4 55.0 田辺裕信 1:08.9 アタマ 34.5 442 0 安田隆行 5 4 7 14 グランプリボス 牡6 57.0 三浦皇成 1:08.9 アタマ 34.6 516 +14 矢作芳人 4 5 6 12 ベルカント 牝3 53.0 武豊 1:08.9 ハナ 34.7 478 +4 角田晃一 10 《レース内容》 勝ったスノードラゴンには失礼だけど、1分08秒を切る勝ち時計を想定していたから 必然的に予想のマークは緩くなった。 前半3ハロンの33秒7こそ想定内でしたけど…。 良発表とはいえボコボコ。1分08秒8という遅い決着がスノードラゴンの 最大の勝因であることは間違いない。 みんな同じ土俵で走っているんだから勝ち馬を褒めるほかはないんだけど。 千二は不良の高松宮記念でしか走っていないコパノリチャードを除けば、 群を抜いて持ち時計の遅い馬が勝ったんですからね。 力を要する競馬だったということです。 大外から負かした内容はパワーがものをいったということでしょう。 父のアドマイヤコジーンは前回新潟で行われた12年前の2着馬。 平坦はよほど合うんでしょう。それに大外枠だけに 進路変更をする必要もなく自分でまくっていけたのも良かった。 コパノリチャードがスタートでつまずき結果的にペースが落ちて追走も楽になった。 コパノの敗因はスタートがすべてだろうけど、13着に負けたハクサンムーンは少々気になる。 2番手は問題なかったはず。ただ、パドックからカリカリしていて 褒められたデキではなかった気がします。 馬場入りが遅れたのも暴れたりしたのかも…。レース前のイレ込みが大きかったと思います。 いつもの旋回癖も出さず、レースでは異常なほどの失速。いくらなんでもここまで負ける馬ではない。 2着ストレイトガールは能力を出し切りました。 体がたくましくなりましたし、時計のかかる馬場も不利にはならなかった。 でも本来はスピードと瞬発力が売り。今日の馬場は不本意だったかも知れません。 プラス10キロでいい体になっていただけに悔やまれる。 3着レッドオーヴァルは一旦、先頭に立って見せ場十分でした。 4歳牝馬でここまでやれれば評価できる。4着グランプリボスは前に行ったら伸びないの? あの位置ならズバッと差し切るかと思ったんだけど。 凡走はしませんでしたけど、休み明けはプラスではなかったですね。 5着のベルカントはようやく良くなってきた感じです。 まとめるとハクサンムーンがふがいなかったのと、コパノリチャードの出遅れ、 それに想像以上に時計のかかった馬場が結果を左右したってところです。 |
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2013年9月29日(日) 4回中山9日11R 第47回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 5 10 ロードカナロア 牡5 57.0 岩田康誠 1:07.2 33.8 494 -6 安田隆行 1 2 4 7 ハクサンムーン 牡4 57.0 酒井学 1:07.3 3/4 34.4 480 0 西園正都 2 3 3 5 マヤノリュウジン 牡6 57.0 池添謙一 1:07.3 クビ 34.0 528 -14 庄野靖志 15 4 8 15 マジンプロスパー 牡6 57.0 福永祐一 1:07.4 クビ 33.9 508 +4 中尾秀正 6 5 2 3 アドマイヤセプター 牝5 55.0 四位洋文 1:07.4 クビ 33.5 474 -8 橋田満 10 《レース内容》 ロードカナロアが見事に連覇を達成。勝ち時計は馬場がわるかったため 去年には及ばなかったが内容はほとんど完璧。 強い馬はやっぱり坂を上がってからの伸びが違う。 着差は3/4馬身でしたけど、スプリント戦だけに完勝でしょう。 スタートこそいまひとつでしたが、直ぐにいいポジションにつけられました。 あとはもう危なげなし。ほんとうに完成されています。 気性も素直。何も注文がつかないのは大きな強み。今回は休み明けを叩いて 状態も上向いていたし斤量も定量の57キロ。順当にG1連勝記録を5に伸ばした。 今後どういうローテションを組むのかは分かりませんが、 まだマイルチャンピオンシップや香港スプリントも控えています。 年度代表馬どいうことを考えれば、最低でもあと1つはタイトルをプラスしておきたいところです。 まあ、年度代表馬に関しては今週の凱旋門賞の結果次第だろうけど、 その資格は十分にあると思います。勝ち馬も素晴らしかったですけど、 ハクサンムーンも偉い。前3ハロン通過は32秒9で、やはりセントウルSとは違って 厳しい前傾ラップになりましたが、最後まで踏ん張りました。 崩れなくなり確実に力をつけています。2番人気に推されて、 それにきっちり応えたのだから立派、カナロアが今シーズンで引退であれば、 この馬の時代が来そうだ。3着に食い込んだマヤノリュウジンにはびっくりしました。 5着のアドマイヤセプターもそうですが、日曜はインコースを通った馬が 活躍していたので、ジョッキーのコース取りが好走の要因でしょうね。 グランプリボスは逆に内枠がアダになった。まあ結果的には休み明けで 初めてのスプリントG1を勝てるほど甘くはなかったわけだけど、 最後は脚を見せた。これで今後の選択肢は広がったと思う。 スムーズだったらという競馬でしたし、スプリント能力は確認できました。 マジンプロスパーも内容は良かった。あとひと完歩で2着、という勢いで伸びてきた。 6歳になってもまだ進化している感じ。ドリームバレンチノは勝ち馬をマークする形でしたが、 思ったほど伸びませんでした。デキは良く見えましたが・・・。 去年は3着だったが、今年はカナロアとは力の差が開いた。成長力で 見劣ったということだろう。サクラベスコルは12キロ減。13番枠でブリンカー着用 気持ち良く行き過ぎてしまいました。 |
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2012年9月30日(日) 4回中山9日11R 第46回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 16 ロードカナロア 牡4 57.0 岩田康誠 1:06.7 レコード 33.4 494 -6 安田隆行 2 2 14 カレンチャン 牝5 55.0 池添謙一 1:06.8 3/4 33.7 492 -12 安田隆行 1 3 3 ドリームバレンチノ 牡5 57.0 松山弘平 1:06.9 クビ 33.5 484 -2 加用正 9 4 15 エピセアローム 牝3 53.0 武豊 1:07.0 3/4 33.7 480 +2 石坂正 3 5 5 ラッキーナイン せん5 57.0 B.プレブル 1:07.0 ハナ 33.4 482 0 C.ファウンズ 8 《レース内容》 ロードカナロアが1分06秒7のレコードで初めてG1を制した。 今開催の中山の芝はいつになく高速馬場。 土曜の結果を見て1分06秒台の決着は十分に予想できました。 ペースも前半3ハロンが32秒7と先行勢が引っ張ってくれた。 そんな中、ロードカナロアは中団よりやや後方の位置取り。 大外枠だったからテンに無理しても行けないし、かといってこの馬場では 後ろ過ぎても届かない。このあたりのサジ加減は絶妙でした。 この日の岩田ジョッキーは9Rの美容Sも鮮やかだったように冴えていました。 前にいるカレンチャンをぴったりマークする形でレースもしやすかった。 ここまで高松宮記念の3着を除けば、すべて連対しているのだから いつG1を勝ってもおかしくない。4歳の秋になって本物になったということだろう。 本当に充実しています。 カレンチャンとは上昇度の差とも言えるし、マークできる立場をうまく生かした。 2着はそのカレンチャン、スプリントG13連覇はならなかったが この内容なら勝ち馬を褒めるべき。 3コーナーで息を入れた辺りは岩田ジョッキーに劣らず、池添ジョッキーのファインプレー これで負けたのなら納得です。 3着には伏兵のドリームバレンチノが食い込んだ。 ただ、函館スプリントSでロードカナロアを負かしているくらいだから、 まともならこれくらい走って当然。 うまくインコースを突いたとはいえ、この馬も06秒台で走破しているのだから立派な内容です。 対照的にエピセアロームは外から追い上げて4着。 最初から脚をためる作戦だったんだろうが、もうワンテンポ早く仕掛けても良かった。 ダッシャーゴーゴーはスタートを決めて先行しましたが結果的に裏目に出ました。 もともと詰めの甘いタイプ。 外国勢はラッキーナインの5着が最高。アウェーということもあるが やっぱり高速馬場に対応できていなかった。 多少の波乱があったにせよ、どの馬も力を出し切って 強い馬が上位を占めた。締まったいいレースでした。 |
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2011年10月2日(日) 4回中山8日 11R 第45回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 10 カレンチャン 牝4 55.0 池添謙一 1:07.4 33.8 486 0 安田隆行 3 2 3 パドトロワ 牡4 57.0 安藤勝己 1:07.7 1 3/4 34.6 518 -10 鮫島一歩 9 3 14 エーシンヴァーゴウ 牝4 55.0 福永祐一 1:07.7 ハナ 34.3 462 -2 小崎憲 7 4 5 ロケットマン せん6 57.0 F.コーツィー 1:07.8 1/2 34.5 486 +7 P.ショー 1 5 1 ラッキーナイン せん4 57.0 B.プレブル 1:07.9 クビ 34.5 484 +4 C.ファウンズ 4 《レース回顧》 勝利したのはカレンチャン、数字的には例年レベルだろうが、 強力牡馬を相手に1馬身3分の4の完勝。 この距離では決定的な着差と言っていいだろう。 夏場使ってきましたが、更に上がり目がありました。 牝馬らしからぬ力強さを感じました。 2.3着にはパドトロワとエイシンヴァーコウが粘り込んだ。 この結果からは前後3F33秒ー34.4秒でも、決して厳しい流れじゃなかった。 パドトロワは使うたびにシャキッとしてきて、エイシンヴァーコウは勝ち馬同様、 夏の勢いを維持していました。 対照的にロケットマンは案外でした。 理想的な位置にいましたが、勝負処でエーシンヴァーコウに外から来られ そうこうしているうちにカレンチャンに前に入られてしまった。 明確なライバル不在という戦況で 古傷もあって右回りはあまり得意ではなく、最後の坂も堪えた感じだった。 ダッシャーゴーゴー、サンカルロは見せ場すらなく迫力が感じられなかった。 香港馬2頭も同様、やっぱり注目されているときは信用できない。 カレンチャン以外、上位は夏場に活躍した馬ばかり 秋のG1といっても終わってみればローカルの延長みたいなレースでした。 |
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2010年 10月3日(日) 4回中山8日 11R 第44回 スプリンターズステークス(GI) | |
《レース結果》 1 7 ウルトラファンタジー せん8 57.0 H.ライ 1:07.4 34.1 540 -4 P.イウ 10 2 14 キンシャサノキセキ 牡7 57.0 四位洋文 1:07.6 ハナ 3 3 サンカルロ 牡4 57.0 吉田豊 1:07.7 1/2 33.6 490 0 大久保洋吉 7 4 2 ダッシャーゴーゴー 牡3 55.0 川田将雅 1:07.4 (2位降着) 33.5 510 +2 安田隆行 6 5 8 ワンカラット 牝4 55.0 藤岡佑介 1:07.7 クビ 34.1 508 -6 藤岡健一 2 《レース内容》 高松宮記念を制して春の短距離王に輝いたキンシャサノキセキ、 昨年の勝ち馬ローレルゲレイロと2着馬ビービーガルダン、 夏のスプリント女王ワンカラット、セントウルSの覇者ダッシャーゴーゴーなど、 好メンバーによる一戦となったスプリンターズS(GI)。 これら日本の精鋭を押さえて1番人気に支持されたのはグリーンバーディー。 世界最高レベルといわれる香港のスプリント路線で上位を争う存在で、 国際G1 クリスフライヤーインターナショナルスプリントの勝ち鞍もある強豪だ。 が、もう1頭、香港からの刺客が虎視眈々と勝機をうかがっていた。 好ダッシュでハナを奪ったウルトラファンタジーである。 いったんはペースを落とそうとしたウルトラファンタジーだったが、 外からローレルゲレイロが来るとふたたびピッチを上げ、 先頭で直線へ。当然後方集団も追撃を試み、大外からキンシャサノキセキ、 最内からダッシャーゴーゴーが迫る。ウルトラファンタジーも、 陣営が「もまれず先頭に立てば粘りがある」と語った通りの走りで逃げ脚を伸ばす。 最後はダッシャーゴーゴーに並ばれたものの、 ハナ差凌ぎ切ってウルトラファンタジーが1着ゴールとなった。 前哨戦・セントウルSで不利な態勢から鋭く2着に追い込んだ グリーンバーディーのパフォーマンスばかりが目立ち、 その陰に隠れて10番人気に甘んじていたウルトラファンタジー。 確かに、これまで香港G2 の勝ち鞍があるだけという馬だが、 現地では最強クラスのセイクリッドキングダムと接戦を演じており、 グリーンバーディーに先着を許したことはない。 自分の形を貫けば結果はついてくる。その信念のままに駆け抜け、 念願のGI 制覇を遠征先・日本で成し遂げたのだった。 |