データーチェック
1番人気馬はG1馬を信頼
頭は上位人気、ヒモに人気薄
朝日チャレンジCの連対馬
連対馬は距離適正重視
長距離G1に強い血統の馬、特にトニービンの血
内枠有利


2020年10月11日(日曜) 4回京都2日第55回 京都大賞典
《レース結果》
1 枠7橙 13 グローリーヴェイズ 牡5 58.0 川田 将雅 2:25.6
2 枠1白 2 キセキ 牡6 57.0 浜中 俊 2:25.7 3/4
3 枠8桃 17 キングオブコージ 牡4 57.0 横山 典弘 2:25.9 1
4 枠2黒 3 シルヴァンシャー 牡5 56.0 北村 友一 2:25.9 クビ
5 枠3赤 6 ステイフーリッシュ 牡5 56.0 藤岡 佑介 2:26.0 1/2


《レース内容》川田騎乗で3番人気のグローリーヴェイズが、5番手から抜け出して快勝。
昨年の香港ヴァーズ以来となる重賞3勝目を飾った。天皇賞・秋の優先出走権を獲得したが、
次走はジャパンCや連覇が懸かる香港ヴァーズが視野に入っている。
1番人気のキセキは2着だった。まさに貫禄勝ちだ。58キロの
最重量を背負ったグローリーヴェイズが力で押し切った。
「実績馬がこうやって復活できて何よりです。手応えは十分に残っていたので、
このまま押し切れるなという感触でした」。初コンビで勝利に導いた川田騎手が胸を張る。
好スタートから道中は5番手をリズムよく追走。直線は馬場の真ん中から力強く脚を伸ばして、
残り100メートル付近で先頭に立つと、外から迫った1番人気のキセキを3/4馬身差で振り切った。
昨年暮れの香港ヴァーズでGI初制覇を飾った。ただ今春はドバイ遠征をしたが、
レースが新型コロナウイルスの影響で中止となり、さらに帰国後の宝塚記念も17着。
「この間が思わぬ大敗だったので、しっかり競馬ができてホッとしています」と
尾関調教師は安堵(あんど)の表情を見せた。
今後について、シルクレーシングの米本昌史代表は「ジャパンCか香港ヴァーズになる
のではないでしょうか」と見通しを語り、トレーナーは「まだ100%じゃないなか
58キロで勝ってくれたし、この先アクシデントなく調子を保っていければ…」と力を込めた。
完全復調を遂げたディープインパクト産駒が、さらなるGIタイトルを狙いに行く。
2019年10月6日(日曜) 4回京都2日 第54回 京都大賞典
《レース結果》
1 枠4青 7 ドレッドノータス せん6 56.0 坂井 瑠星 2:23.5
2 枠7橙 14 ダンビュライト 牡5 57.0 松若 風馬 2:23.7 1 1/4
3 枠3赤 6 シルヴァンシャー 牡4 56.0 浜中 俊 2:23.8 3/4
4 枠1白 1 ノーブルマーズ 牡6 56.0 高倉 稜 2:24.0 1 1/4
5 枠2黒 4 エタリオウ 牡4 56.0 横山 典弘 2:24.1 1/2


《レース内容》
11番人気のドレッドノータスが好位から抜け出して重賞2勝目を挙げた。
坂井騎手にとっての重賞2勝目は、所属する矢作厩舎の管理馬での重賞初勝利となった。
今後は優先出走権を得た天皇賞・秋(27日、東京、GI、芝2000メートル)を視野に調整していく。
待望の“初タイトル”だ。所属する矢作厩舎のドレッドノータスで
師弟重賞Vを飾った坂井騎手は力強く右拳を握った。
「師匠の矢作先生の馬で勝てたことが、何よりうれしいです。毎週毎週、
いい馬に乗せていただいて、重賞をひとつ勝てたので少しは恩返しできたかなと思います」
開幕週を意識して、3番手のインで流れに乗った。手応えよく直線に向き、
前が開けると満を持してスパート。逃げ粘るダンビュライトをラスト100メートルで捕らえ、
後続の追撃をしのいだ。ドレッドは2015年の京都2歳S以来の重賞2勝目。
自身も3月のフィリーズRに続く2勝目の鞍上は「前走より体が絞れていい状態でした。
頑張ってくれた馬に感謝です」とねぎらった。
16年のデビューから、重賞挑戦18度目の師弟タッグでつかんだ勝利。
ときには厳しい言葉が突き刺さったが、師匠の思いは強く胸に刻んでいる。
「馬を買ったオーナーの気持ちを考えろ」−。常々教えられていることのひとつを
実践したような、単勝11番人気の伏兵での番狂わせ。東京競馬場で見届けた矢作調教師は
「作戦通り、3番手の内めでうまく乗ってくれた。瑠星(坂井騎手)で勝てたことが何よりよかった。
一生懸命やっていて、下手じゃないのに結果が出ないことが多かったから」と目を細めた。
坂井騎手は「これを機にもっともっと勝っていきたい」と力を込めた。
次走は天皇賞・秋を視野に入れており、コンビ継続なら師弟3度目となるGI挑戦へ…。
大躍進する同期・藤田菜七子を「刺激」と語る22歳が、さらなるビッグタイトルを狙う。 
2018年10月8日(月曜) 4回京都3日11R 第53回 京都大賞典
《レース結果》
1 枠2黒 2 サトノダイヤモンド 牡5 57.0 川田将雅 2:25.4 34.1 512 +4 池江泰寿 2
2 枠4青 4 レッドジェノヴァ 牝4 54.0 池添謙一 2:25.5 1/2 34.3 486 0 小島茂之 4
3 枠5黄 5 アルバート 牡7 57.0 J.モレイラ 2:25.8 1 3/4 34.4 478 -2 堀宣行 3
4 枠7橙 8 シュヴァルグラン 牡6 58.0 福永祐一 2:26.0 1 34.9 472 -2 友道康夫 1
5 枠3赤 3 ブレスジャーニー 牡4 56.0 和田竜二 2:26.1 3/4 34.6 458 0 佐々木晶三 7

《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の2番人気・サトノダイヤモンド(牡5、栗東・池江寿厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:25.4(良)。2着には半馬身差で4番人気・レッドジェノヴァ(牝4、美浦・小島茂厩舎)
3着には1馬身3/4差で3番人気・アルバート(牡7、美浦・堀厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたシュヴァルグラン(牡6、栗東・友道厩舎)は4着に敗れた。
プラチナムバレットが先手をうかがうが、それを交わしてウインテンダネスがハナを奪い、
最初のコーナーで後続を離す逃げを打つ。2番手集団はほぼひと塊でシュヴァルグランは中団、
スマートレイアー、サトノダイヤモンドはそれを見る形でレースを進める。
残り800mを過ぎてもウインテンダネスはまだ大きなリード。しかし、その差は徐々に縮まっていき、
人気を分けるシュヴァルグラン、サトノダイヤモンドが射程圏に入れて直線勝負。
残り300mでサトノダイヤモンドが先に抜け出し、シュヴァルグランも懸命に食らい付くが伸びはひと息。
代わってレッドジェノヴァ、アルバートが差を詰めてくるが、サトノダイヤモンドがそのまま押し切った。
勝ったサトノダイヤモンドは、昨年の阪神大賞典以来の勝利で重賞6勝目。
昨春の天皇賞3着のあと、秋はフランスに遠征してフォア賞4着、凱旋門賞15着と、
らしくない競馬で大敗。帰国後も初戦の金鯱賞こそ3着としたが、
大阪杯7着、宝塚記念6着と強さが戻らないまま休養に入った。
迎えた秋初戦のここは初コンビとなった川田騎手が道中後方から落ち着いた手綱捌きで
直線早めに先頭に立ち、後続を完封。3歳時に菊花賞、有馬記念を制した
現役屈指の実力馬が鮮やかな復活を遂げた。
2017年10月9日(月) 4回京都3日11R 第52回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 3 4 スマートレイアー 牝7 54.0 武豊 2:23.0   33.4 470 -6 大久保龍志 4
2 5 8 トーセンバジル 牡5 56.0 岩田康誠 2:23.1 1/2 34.2 482 -2 藤原英昭 6
3 2 3 シュヴァルグラン 牡5 57.0 M.デムーロ 2:23.1 クビ 34.0 472 +2 友道康夫 1
4 3 5 ミッキーロケット 牡4 57.0 和田竜二 2:23.3 1 1/2 34.0 484 +6 音無秀孝 3
5 8 14 レコンダイト 牡7 56.0 北村友一 2:23.4 1/2 33.9 454 0 音無秀孝 14


《レース内容》
武豊騎手騎乗の4番人気・スマートレイアー(牝7、栗東・大久龍厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:23.0(良)。
2着には半馬身差で6番人気・トーセンバジル(牡5、栗東・藤原英厩舎)、
3着にはクビ差で1番人気・シュヴァルグラン(牡5、栗東・友道厩舎)が続いて入線した。
ミッキーロケットが好スタートを決めたが、ラストインパクトがハナを主張。
マキシマムドパリが2番手に付けて向こう正面へ。サウンズオブアース、ミッキーロケットは
好位グループを見る形で、スマートレイアーは後方5番手のイン。
人気のシュヴァルグランは後ろから2頭目をジックリと追走する。
3コーナーの坂の下りでシュヴァルグランがスッとポジションを上げて馬群は凝縮。
直線に入るとトーセンバジルが先に抜け出しを図ったマキシマムドパリを交わして先頭、
そこへシュヴァルグラン、スマートレイアーが襲いかかり、
3頭の争いは真ん中を抜き抜けたスマートレイアーに軍配。重賞4勝目を挙げた。
勝ったスマートレイアーは、昨年の阪神牝馬S以来の勝利で通算9勝目。
7歳を迎えた今年は勝鞍こそなかったが、京都記念ではマカヒキを競り落として2着。
前走の鳴尾記念もクビ差2着と好走するなど衰えを全く見せず、
このレースでは内の馬群を縫ってコースレコードにコンマ4秒差と迫る好タイムで
差し切り勝ちを決めた。また、手綱をとった武豊騎手はこのレース9勝目で、
騎手の最多同一重賞制覇の新記録を達成。
初重賞勝ちの思い出深いレースで、また一つ大きな伝説を築き上げた。

2016年10月10日(月) 4回京都3日11R 第51回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 1 1 キタサンブラック 牡4 58.0 武豊 2:25.5   33.6 538 +2 清水久詞 1
2 3 3 アドマイヤデウス 牡5 56.0 岩田康誠 2:25.5 クビ 33.4 490 0 橋田満 6
3 8 10 ラブリーデイ 牡6 58.0 C.ルメール 2:25.6 3/4 33.5 488 +2 池江泰寿 2
4 7 8 サウンズオブアース 牡5 56.0 M.デムーロ 2:25.7 3/4 33.1 510 +8 藤岡健一 3
5 8 9 ヒットザターゲット 牡8 56.0 小牧太 2:25.9 1 33.5 514 +2 加藤敬二 7

《レース内容》
武豊騎手騎乗の1番人気・キタサンブラック(牡4、栗東・清水久厩舎)が優勝。
勝ちタイムは2:25.5(良)。2着にはクビ差で6番人気・アドマイヤデウス(牡5、栗東・橋田厩舎)、
3着には3/4馬身差で2番人気・ラブリーデイ(牡6、栗東・池江寿厩舎)が続いて入線した。
キタサンブラックの出方がレースの見どころとなったが、
ハナを切ったのはヤマカツライデン。キタサンブラックはガッチリと2番手を確保し、
その後ろにラブリーデイとアドマイヤデウスが並び、続いてラストインパクト。
サウンズオブアースは後方3番手から終いにかけるレースを選択。
道中13秒台のラップが2回記録されるゆったりとした流れで進む。
坂の下りで一気にペースが上がり、サウンズオブアースも追撃態勢。
直線に向くとキタサンブラックがあっさりとヤマカツライデンを交わして先頭。
好位のラブリーデイ、アドマイヤデウス、外からエンジンが掛かったサウンズオブアースも
伸びてくるが、キタサンブラックの脚も衰えず、そのままトップでゴールに入った。
勝ったキタサンブラックは、 重賞5勝目で、京都競馬場は菊花賞、天皇賞(春)を制した
得意の舞台、昨年の有馬記念から逃げる形をとっていたが、
このレースはヤマカツライデンを行かせて番手からの競馬。
それでも直線入口で先頭に躍り出るとゴールまで力強い脚取りで後続を完封。
秋初戦を文句なしの内容でクリアした。
また、意外にもキャリア12戦目で今回が初めての1番人気。
この秋は人気・実力ともにナンバーワンとなれるか大いに注目だ。
2015年10月12日(月) 4回京都3日11R 第50回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 1 1 ラブリーデイ 牡5 58.0 川田将雅 2:23.6   32.3 490 +2 池江泰寿 1
2 8 10 サウンズオブアース 牡4 56.0 浜中俊 2:23.8 1 1/4 32.8 504 +8 藤岡健一 2
3 7 7 カレンミロティック せん7 56.0 蛯名正義 2:23.9 1/2 33.2 462 +6 平田修 5
4 7 8 ラキシス 牝5 55.0 武豊 2:24.0 1/2 32.5 460 -16 角居勝彦 3
5 6 6 フーラブライド 牝6 54.0 酒井学 2:24.0 クビ 33.1 478 +2 木原一良 7

《レース内容》川田将雅騎手騎乗の1番人気・ラブリーデイが優勝。勝ちタイムは2:23.6(良)。
2着には1馬身1/4差で2番人気・サウンズオブアース、3着には半馬身差で
5番人気・カレンミロティックが続いて入線した。
ニューダイナスティが押してハナを主張し、カレンミロティック、フーラブライドが先団を形成。
3頭の後ろはサウンズオブアース、ラブリーデイ、ワンアンドオンリー、ラキシスと
人気どころが中団に構えて虎視眈々と前を窺う。
3コーナーの下りで後方3番手にいたメイショウカンパクが動いてペースもアップ。
直線に向くとカレンミロティックがニューダイナスティを交わして先頭。外からサウンズオブアース、
その間の狭いところをラブリーデイが割って出て3頭の叩き合いとなるが、
勢いに勝るラブリーデイが一気に抜け出して重賞3連勝。
G1ホースのラキシスは4着、ワンアンドオンリーは6着と敗れた。
勝ったラブリーデイはデビューから2連勝のあと京王杯2歳Sで2着に入り、
3歳時も重賞で2着2回と早くから素質の高さを示していたが、
初の重賞タイトルは5歳となった今年の中山金杯。続く京都記念も連勝して本格化。
距離が長かった阪神大賞典、春の天皇賞は伸びを欠いたが、中距離に戻した鳴尾記念、
宝塚記念を連勝してG1初制覇を飾ると、秋初戦のここも貫禄の違いを見せて
重賞3連勝。秋のG1戦線は堂々主役として臨むこととなる。
2014年10月14日(火) 4回京都3日11R 第49回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 6 7 ラストインパクト 牡4 56.0 川田将雅 2:24.2   33.8 486 -4 松田博資 3
2 7 10 タマモベストプレイ 牡4 56.0 津村明秀 2:24.2 クビ 34.5 482 +6 南井克巳 6
3 2 2 トーセンラー 牡6 58.0 武豊 2:24.5 1 3/4 33.6 464 +6 藤原英昭 1
4 8 12 ヒットザターゲット 牡6 57.0 岩田康誠 2:24.5 クビ 33.5 514 0 加藤敬二 4
5 8 11 トゥザグローリー 牡7 56.0 福永祐一 2:24.6 3/4 35.5 540 +12 池江泰寿 9


《レース内容》
離して逃げたトゥザグローリーのペースは平均ペース。
4コーナーでもまだリードはあったが、2番手タマモベストプレイが
果敢に追って並びかけてくると、3番手にいたラストインパクトも接近。
2頭の競り合いは外のラストインパクトに軍配が上がった。
遅れて伸びてきたトーセンラー、ヒットザターゲットが3着、4着。
2番人気メイショウマンボは4コーナーで追い上げてはきたが、
伸びを欠いて10着に終わった。ラストインパクトは位置取りと仕掛けのタイミングが
ピタリと嵌ったが、いい脚はそう長続きしない。
現時点でGT級ではないだろう。2着タマモベストプレイはますます
ベスト条件が分からなくなってきたが、どんな条件でも走れるレース巧者。
1番人気トーセンラーは3着。京都外回りでは確実に伸びて来るが、
もう2400Mは長い。そして馬がマイルに慣れてしまったはず。マイルCSでは有望。
メイショウマンボは京都で牝馬GTを2勝しているが、
タイムランクEだったり超スローだったりで、レベルは高くなかった。
京都得意というわけでもない。そもそも牡馬相手だと大阪杯7着、
宝塚記念11着。牝馬限定戦専用馬だろう。
2013年10月6日(日) 4回京都2日11R 第48回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 2 2 ヒットザターゲット 牡5 56.0 北村友一 2:22.9   34.0 514 -8 加藤敬二 11
2 1 1 マル外アンコイルド 牡4 56.0 吉田隼人 2:22.9 クビ 33.7 484 +2 矢作芳人 7
3 7 11 トーセンラー 牡5 57.0 幸英明 2:23.2 1 3/4 34.6 456 0 藤原英昭 2
4 4 4 アドマイヤラクティ 牡5 56.0 小牧太 2:23.2 クビ 34.5 488 +2 梅田智之 5
5 8 12 ゴールドシップ 牡4 58.0 内田博幸 2:23.2 ハナ 34.8 498 -2 須貝尚介 1

《レース内容》
何と言っていいのか・・まさかの敗戦です。もともとゴールドシップは
京都の速い馬場がどうかと一抹の不安があったが、
それにしても案外だった。前後半6ハロンで分かるけど1分13秒8−1分09秒1.
前後半で5秒近い落差がある不自然なラップです。
これが大きく影響して、1200を1分08秒台で走れるような馬が上位にきたという事でしょう。
前半のペースだけ見ると好位のゴールドシップは上がり34秒8の5着という結果だけない。
やはり使える上がりに限界がある?と思わざるを得ません。
宝塚記念と同じような積極策で勝ちに行き過ぎた感もあるが
それにしても高速馬場では不安が残る。時計のかかる持久力勝負なら
この馬が1番だろうけど。特殊な流れだったとはいえ、今日の競馬をみると
次ぎのJCもどうでしょうか。雨が降るとか逃げ馬がブンブン飛ばすとか条件がつかないと。
上位馬たちは漁夫の利という面もあるので評価が難しい。
全体時計はいいし、まともに力を出し切ったと思われる3着トーセンラーに
先着した馬は誉めなければと思う反面、G1となるとどうでしょうか。
ヒットザターゲットは意外性ある馬で外から目の覚めるような脚だったし、
アンコイルドは上がり最速だった。とはいえ天皇賞でどうこう言えるものではない。
さっきも言いましたが、前後半のバランスが大きく崩れて
ありえないレースになった感じ。競馬の難しさを改めて見せ付けられました。
2012年10月8日(月) 4回京都3日 11R 第47回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 14 メイショウカンパク 牡5 56.0 池添謙一 2:23.4   34.6 484 +4 荒川義之 5
2 9 オウケンブルースリ 牡7 57.0 浜中俊 2:23.4 クビ 35.2 488 +4 音無秀孝 7
3 6 ギュスターヴクライ 牡4 57.0 岩田康誠 2:23.5 3/4 35.3 496 +2 荒川義之 2
4 4 フミノイマージン 牝6 55.0 太宰啓介 2:23.5 ハナ 34.9 484 +8 本田優 1
5 13 フォゲッタブル 牡6 56.0 N.ピンナ 2:23.6 1/2 34.9 490 0 池江泰寿 10

《レース内容》
路線としては天皇賞秋→ジャパンカップにつながるわけだが・・・
他の前哨戦と比べるとインパクト不足は否めない。
2分28秒4の時計そのものは立派ですが、流れに引っ張られた記録と見てよいでしょう。
レース内容そのものに高い評価を与えるのはどうでしょうか。
勝ったメイショウカンパクはこれまでG3の福島記念2着、新潟大賞典3着が目立つ程度。
テン乗りだった池添の手綱さばきは褒められていいが末脚がうまくハマった感が強い。
外からマクってこの時計なら本来は褒めなくてはならないのですが・・・
相手関係を考慮するとG1うんぬんのレベルにはまだ達していません。
物差しになるはずのG1馬だちが信頼に足りる現状ではなかったです。
一応、格好をつけたのが08年の菊花賞馬オウケンブルースリ
今回のメンバー、得意の京都ならこれくらい走っても不思議はない。
過去3年1→2→3着、本当にこの条件はピッタリです。
メイショウに交わされてからもう一回盛り返そうとしたように
一時期の絶不調からは脱したとみていいでしょう。
問題はロースキングダムの評価、出走するたびに辛口のジャッジをしているが、
今回ばかりはもう少し頑張れると思ったが。。。
このメンバー相手で57キロ、しかも結果を残してるリフレッシュ明けですから
もちろん仕上がりがひと息だった面はあるが終わったと言われても仕方がない結果です。
多少の上積みはあっても天皇賞で勝ち負けは苦しいだろう。
次に期待が持てるのは3着ギュスターヴクライの方です。
始動戦ということでは合格点が与えられます。
一方、夏場に札幌記念を使ったことでピークの設定が難しいのがフミノマージン
今回の4着という結果は1番人気を考えると物足りなくも映るが別定戦で
牡馬相手と考えればそんなに評価を下げることもないだろう。
叩き上げてここまで強くなった牝馬も珍しい、
デキさえキープできればエリザベス女王杯では好勝負を期待したい。
2011年10月9日(日) 5回京都2日  11R 第46回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 7 ローズキングダム 牡4 59.0 後藤浩輝 2:24.1   33.1 468 +2 橋口弘次郎 1
2 8 ビートブラック 牡4 57.0 安藤勝己 2:24.3 1 1/4 33.2 506 -10 中村均 4
3 4 オウケンブルースリ 牡6 58.0 浜中俊 2:24.3 クビ 33.1 488 +2 音無秀孝 3
4 3 ジャガーメイル 牡7 58.0 四位洋文 2:24.3 アタマ 33.0 486 -2 堀宣行 2
5 1 フォゲッタブル 牡5 57.0 N.ピンナ 2:24.7 2 1/2 34.1 496 +6 池江泰寿 7

《レース回顧》
ローズキングダムが強い4歳世代の一頭として、堂々たるレースぶりを見せた。
昨秋のJC以降、少し信頼性に欠けるところがありましたが、
それを払拭するような走りでした。
58キロ以上を背負って勝ったのも今回が始めて、
これまでよりスケールアップしたように感じました。
後藤とのコンビも良かった。この馬は武豊のようにフワッと乗られるより
積極的に乗られるほうが合っていそう。
今度は斤量が軽くなるし、コースも得意の東京に替わる。
天皇賞・秋へ向けての展望はかなり明るい。
3着オウケンブルースリはスランプ脱出を予感させる走り、
4着ジャガーメイルは脚部不安を感じさせない走法、
それぞれ秋のG1路線に繋がる内容だったと思います。
2着にはローズと同じ強い4歳世代からビートブラッグが入りました。
菊花賞3着馬だし、ハマればこれぐらい走る力はある。
ただ今回は安藤のソツのない騎乗と長距離適正の高さが光った印象だ。
2010年 10月10日(日) 5回京都2日      11R 第46回 京都大賞典(GII)
《レース結果》
1 2 メイショウベルーガ 牝5 56.0 池添謙一 2:25.0   34.9 504 +10 池添兼雄 2
2 9 オウケンブルースリ 牡5 58.0 内田博幸 2:25.1 1/2 34.7 504 +22 音無秀孝 1
3 6 プロヴィナージュ 牝5 55.0 佐藤哲三 2:25.6 3 35.8 520 0 小島茂之 4
4 4 ベストメンバー 牡4 57.0 四位洋文 2:26.0 2 1/2 36.1 524 +4 宮本博 5
5 1 ゴールデンメイン せん10 57.0 太宰啓介 2:26.0 クビ 37.8 468 -8 新川恵 9


《レース内容》
今年初戦の日経新春杯で豪快なラストスパートを披露し、
重賞初制覇を果たしたメイショウベルーガ。
秋初戦となるこの京都大賞典(GII)でも末脚を炸裂させ、2つ目のタイトル獲得に成功した。
大逃げのドリームフライトをゴールデンメインが3コーナーで交わし、
3番手以下はさらに10馬身後ろという形勢で勝負どころへ差しかかる。
4コーナーから直線にかけては、粘るゴールデンメインに
後続が1頭、また1頭と迫る展開となった。
内でプロヴィナージュがゴールデンメインを交わし、
大外からはオウケンブルースリが鋭く伸びる。が、
その間を突いたメイショウベルーガのフットワークがもっとも目を引くものだった。
中団のインでためたパワーを、直線、馬場の中央で解放。
オウケンブルースリに詰め寄られると手前を替え、もう一度突き放してみせる。
そのままリードを保ち、最後は半馬身差の1着ゴールだ。
今後は牝馬の頂点を目指すのか、それとも、みたび牡馬撃破に挑むのか。
いずれの道も明るく思える、メイショウベルーガの秋初戦であった。