データーチェック
1番人気の信頼度は父の実績で評価
野菊路S組が中心
新馬経由より未勝利経由
逃げ馬や前に行く馬が粘るには一枚上の持久力が必要
1600か1800mの未勝利を上がり最速で勝ち上がってきた馬


2020年11月14日(土曜) 5回阪神3日第55回 デイリー杯2歳ステークス
《レース結果》
1枠2黒 2レッドベルオーブ 牡2 55.0 福永 祐一 1:32.4レコード
2枠1白 1 ホウオウアマゾン 牡2 55.0 松山 弘平 1:32.4 アタマ
3枠3赤 3 スーパーホープ 牡2 55.0 川田 将雅 1:32.6 1 1/4
4枠8桃 8 マルチビゾンテノブファロ 牡2 55.0 原 優介 1:33.2 3 1/2
5枠6緑 6 カイザーノヴァ 牡2 55.0 坂井 瑠星 1:33.3 1/2

《レース内容》福永騎乗の1番人気レッドベルオーブが1分32秒4の2歳コースレコードで優勝。
昨年のレッドベルジュールに続く兄弟制覇を達成し、管理する藤原英調教師も2年連続の勝利となった。
2戦続けてレコード勝ちだ。中京芝1600メートル未勝利戦を1分33秒1で勝ったレッドベルオーブが、
今度は阪神芝1600メートルの2歳コースレコード1分32秒4を記録して初タイトルをゲット。
昨年の全兄レッドベルジュールに続く兄弟制覇を決めた。福永騎手の表情も自然とほころぶ。
「思った以上に厳しい戦いになりましたが、2戦続けて素晴らしい走りをしてくれたし、
GIでも活躍できる馬。今後が楽しみです」スタートして1ハロンほど進んだところから掛かり気味になったが、
何とかなだめて4コーナーを回ると、2着ホウオウアマゾンとの激しい競り合いをアタマ差抑えた。
「稽古ではそんなことなかったのに、折り合いを欠いた。そのあたりが修正点。
疲労がたまっている感じもしたので、しっかりケアして次走に向かいたい」と福永騎手。
藤原英調教師は「課題があれば、直せばいいだけのこと。きょうは勝ったこと自体が重要。
次走は様子を見てから」と語った。伸びしろは十分。非凡なスピードで世代の頂点を目指す。
2019年11月9日(土曜) 5回京都3日第54回 デイリー杯2歳ステークスGU
《レース結果》
1 枠1白 1 レッドベルジュール 牡2 55.0 武 豊 1:34.5
2 枠8桃 10 ウイングレイテスト 牡2 55.0 松岡 正海 1:34.7 1 1/2
3 枠3赤 3 ペールエール 牡2 55.0 M.デムーロ 1:34.8 3/4
4 枠6緑 7 マルガイトリプルエース 牡2 55.0 和田 竜二 1:34.9 1/2
5 枠7橙 8 ライティア 牝2 54.0 北村 友一 1:35.0 クビ

《レース内容》
3番人気で武豊騎乗のレッドベルジュールが、
デビューから連勝で重賞を制覇した。次走は朝日杯FSとホープフルSの両にらみ。
2着に7番人気のウイングレイテスト、3着に1番人気のペールエールが入った。
レッドベルジュールが、内ラチ沿いを突き抜けた。
武豊騎手の好判断もあっての差し切り。名手が笑みを浮かべた。
「急きょの代打騎乗になりましたが、勝ててうれしいです。まだデビュー2戦目で、
6月以来の競馬でこの勝ち方。能力はあると思います」
スタートはひと息ながら、慌てずに後方2番手を追走。直線入り口で
「外に出せればと思っていましたがスペースがなく、苦し紛れ(のイン突き)でしたが、
よく反応してくれました」。上がり最速3ハロン33秒8の末脚で、外の馬をなで切った。
デットーリ騎手が騎乗停止で来日できなくなったことによる巡り合わせ。
藤原英調教師は「(武)豊じゃないと勝てなかった。あいていてよかった。
100点の騎乗や」と絶賛。6月阪神の新馬戦以来4カ月半ぶりで、
28キロ増の馬体重478キロが成長分であることを結果で証明した。
「しっかり成長してくれた。能力はあるし、年末のGIを目指す」と指揮官。
朝日杯FSとホープフルSの両にらみにはなるが、華々しく主役候補に躍り出た。
2018年11月10日(土曜) 5回京都3日11R 第53回 デイリー杯2歳ステークス
《レース結果》
1 枠3赤 3 アドマイヤマーズ 牡2 55.0 M.デムーロ 1:35.4 33.9 472 +12 友道康夫 1
2 枠7橙 7 メイショウショウブ 牝2 54.0 池添謙一 1:35.5 3/4 34.0 482 +4 池添兼雄 6
3 枠8桃 9 ハッピーアワー 牡2 55.0 秋山真一郎 1:35.9 2 1/2 33.6 440 -2 武幸四郎 5
4 枠8桃 8 ダノンジャスティス 牡2 55.0 川田将雅 1:36.2 1 3/4 34.5 498 +6 中内田充正 2
5 枠4青 4 ドナウデルタ 牝2 54.0 J.モレイラ 1:36.2 ハナ 34.0 432 -4 石坂正 3

《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・アドマイヤマーズ(牡2、栗東・友道厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:35.4(良)。2着には3/4馬身差で6番人気・メイショウショウブ(牝2、栗東・池添兼厩舎)、
3着には2馬身半差で5番人気・ハッピーアワー(牡2、栗東・武幸厩舎)が続いて入線した。
好スタートを決めて先手を取ったのは人気のアドマイヤマーズ。少頭数、
長いバックストレッチでレースはゆったりとしたペースで流れる。
メイショウショウブ、アズマヘリテージも差がなく続き、人気を分けるダノンジャスティスは
やや行きたがる素振りで4〜5番手の外を上がっていく。
隊列は大きく変わらず、アドマイヤマーズとメイショウショウブが並ぶ形で直線へ。
熱い叩き合いは残り100mまで続くが、そこからアドマイヤマーズがもうひと伸び。
キッチリと人気に応えてみせた。勝ったアドマイヤマーズは、デビューから無傷の
3連勝で重賞初制覇。7月の中京2歳Sから間隔は開いたが、プラス12キロの馬体は
逞しさを増した印象で、最後は粘るメイショウショウブをねじ伏せての完勝。
暮れのG1、そして来春に向けて完璧な再スタートを決めた。
ちなみに1つ上の兄フレッチアは目下3連勝中で、明日の東京10R奥多摩Sで4連勝を狙う。
2017年11月11日(土) 5回京都3日 11R 第52回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 3 3 マル外ジャンダルム 牡2 55.0 A.アッゼニ 1:36.3   34.4 484 +4 池江泰寿 5
2 8 8 カツジ 牡2 55.0 松山弘平 1:36.5 1 1/4 35.0 476 +4 池添兼雄 4
3 5 5 ケイアイノーテック 牡2 55.0 川田将雅 1:36.9 2 1/2 35.1 472 +22 平田修 3
4 2 2 フロンティア 牡2 55.0 岩田康誠 1:36.9 アタマ 35.2 450 +6 中内田充正 1
5 8 9 ナムラアッパレ 牡2 55.0 国分優作 1:37.3 2 1/2 35.4 466 0 目野哲也 9

《レース内容》
A.アッゼニ騎手騎乗の5番人気・ジャンダルム(牡2、栗東・池江寿厩舎)が優勝
。勝ちタイムは1:36.3(良)。2着には1馬身1/4差で4番人気・カツジ(牡2、栗東・池添兼厩舎)、
3着には2馬身半差で3番人気・ケイアイノーテック(牡2、栗東・平田厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたフロンティア(牡2、栗東・中内田厩舎)は4着に敗れた。
バラついたスタートから飛び出したのはカクリョウ。すぐ外に首を上げながら
メガリージョンが並びかけるが、向こう正面半ばで失速し競走を中止。
カクリョウが単騎で逃げる形となり、2番手にカツジ、その後ろにフロンティア、
ケイアイノーテックが続き、やや出遅れたジャンダルムも
中団のポジションに。カツジから最後方のロードイヒラニまでほぼ一団で坂を下る。
カクリョウが後続に3馬身差を付けて直線に入ったが、楽な手応えでカツジが交わして先頭。
更に内からジャンダルムが脚を伸ばして残り200mからは一騎討ち。
先に抜け出したカツジが懸命に粘り込みを図るも、
脚色に勝るジャンダルムがジワジワとリードを広げてトップでゴールを駆け抜けた。
勝ったジャンダルムは、母がスプリンターズS、高松宮記念を勝った名牝ビリーヴで、
兄姉にファリダット、フィドゥーシアがいるオーナーゆかりの良血。
中間の攻め馬で見せていた鋭い脚をレースでも繰り出して2連勝で重賞初制覇。
鞍上のA.アッゼニ騎手もJRA重賞初制覇で、
調教中の落馬負傷で今週騎乗出来なくなった武豊騎手の代役に見事に応えてみせた。
2016年11月12日(土) 5回京都3日11R 第51回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 6 6 ジューヌエコール 牝2 54.0 福永祐一 1:34.6   33.6 490 +2 安田隆行 2
2 3 3 ボンセルヴィーソ 牡2 55.0 松山弘平 1:34.6 クビ 34.1 468 -2 池添学 8
3 7 8 サングレーザー 牡2 55.0 武豊 1:34.7 1/2 33.8 472 -2 浅見秀一 4
4 7 7 ディーパワンサ 牝2 54.0 C.ルメール 1:34.7 クビ 33.6 432 +10 松下武士 3
5 8 9 ベルカプリ 牝2 54.0 池添謙一 1:34.8 1/2 34.1 460 -2 西浦勝一 6

《レース内容》
福永祐一騎手騎乗の2番人気・ジューヌエコール(牝2、栗東・安田隆厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:34.6(良)。2着にはクビ差で8番人気・ボンセルヴィーソ(牡2、栗東・池添学厩舎)、
3着には半馬身差で4番人気・サングレーザー(牡2、栗東・浅見厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたタイセイスターリー(牡2、栗東・矢作厩舎)は8着に敗れた。
少しバラついたスタートでタイセイスターリーもゲートの出はひと息。どの馬も積極的には行こうとせず、
押し出される形でボンセルヴィーソがハナへ。ベルカプリ、ジューヌエコール、サングレーザーが続いて
先行集団は7頭。その一番後ろにタイセイスターリーが追走する。
淡々とした流れでボンセルヴィーソが9頭を従えて直線に向くと、
ジューヌエコールが内からジリジリと差を詰める。外からはサングレーザー、ディーパワンサも
脚を伸ばすが、その差がなかなか詰まらない。ロスなく立ち回ったジューヌエコールが
粘るボンセルヴィーソを振り切って重賞初Vを決めた。
勝ったジューヌエコールは、新馬、ききょうSに続いて3連勝で重賞初制覇。
初戦は好位から、前走は出遅れて後方からの差し切りと違った形で連勝していたが、
今回は好位の正攻法で前を捕らえる会心の勝利。
管理する安田隆行調教師は先週の京王杯2歳Sがおよそ2年半ぶりの重賞勝ちとなったが、
2週連続で2歳G2を制した。また鞍上の福永騎手はこの勝利で
年間100勝を達成。このレースは4勝目となった。
2015年11月14日(土) 5回京都3日11R 第50回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 8 13 エアスピネル 牡2 55.0 武豊 1:35.9   34.0 482 +2 笹田和秀 2
2 8 14 シュウジ 牡2 55.0 岩田康誠 1:36.5 3 1/2 34.8 492 +10 橋口弘次郎 1
3 6 10 ノーブルマーズ 牡2 55.0 高倉稜 1:36.6 1/2 34.9 470 +2 宮本博 7
4 5 7 ナイトオブナイツ 牡2 55.0 松山弘平 1:37.0 2 1/2 35.0 436 +8 池添兼雄 3
5 3 3 マル外リッチーリッチー 牡2 55.0 A.シュタルケ 1:37.2 1 1/2 35.1 514 +8 友道康夫 4

《レース内容》
雨が降った影響も少なからずあったろうが、
結果的には2→1番人気の堅い決着。
ゴール前の脚色は完全にエアスピネルが抜けていたな。
シュウジは馬場悪化にも対応できるし、「コケることはないだろう」と
みんなが思ったことでの1番人気。事実、コケなかったですから立派です。
小脚を使ってうまく走れていましたが、
その1・5倍くらいはあろうかと思えるほど跳びの大きいエアスピネルが完勝。
“スケール勝ち”としか言いようがないです。
一気に結論へ進めば、暮れの2歳牡馬王者決定戦、
朝日杯FSの有力候補だ。地元の阪神で走れるのも有利に違いない。
もっと先の話をすると、母が秋華賞勝ち馬のエアメサイアだし、
とくに距離が延びてマイナスになるような血筋ではない。
ただ、デイリー杯の勝ち馬でクラシックを制したのは
キャプテントゥーレくらいです。
現時点でクラシックの有力馬は新潟2歳Sの覇者ロードクエストや
サウジアラビアRCを勝ったブレイブスマッシュか。
プロディガルサンも東スポ杯でどういった競馬をするかは気になる。
それでも、現時点ではスピネルが一枚も二枚も抜けているだろう。
マイル戦だけなのでクラシック候補と呼ぶのは語弊があるかもしれないけど、
それでも堂々のクラシック候補だと思います。
2014年11月15日(土) 5回京都3日11R 第49回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 8 8 タガノエスプレッソ 牡2 55.0 岩田康誠 1:35.1   33.8 442 -2 五十嵐忠男 5
2 8 9 アッシュゴールド 牡2 55.0 池添謙一 1:35.2 1/2 33.6 438 +6 池江泰寿 2
3 2 2 ナヴィオン 牡2 55.0 福永祐一 1:35.4 1 1/2 33.8 460 +4 橋口弘次郎 1
4 3 3 アルマワイオリ 牡2 55.0 勝浦正樹 1:35.6 1 1/4 34.3 468 +8 西浦勝一 3
5 5 5 レザンドゥオール 牡2 55.0 C.ルメール 1:35.7 1/2 34.6 502 +6 武藤善則 7

《レース内容》1分35秒1の平凡なタイム。全体的に迫力を欠くレースだった。
今年、行われた2歳重賞は1番人気の勝利がありません。
GV小倉2歳S惨敗組が激走したファンタジーSクールホタルビ14番人気、
京王杯2歳Sセカンドテーブル11番人気のようなことは今回はないと思っていたんですが…。
ここも未勝利を制したばかりの伏兵タガノエスプレッソが制した。
勝ち馬はよほど成長がないと来春のクラシックでの活躍は厳しいだろう。
そもそも2歳重賞を乱立させたことでレースが締まらなくなったことは大きな問題だ。
東京スポーツ杯2歳Sのように、クラシックを意識する組は初めから
千八〜二千のレースに向かいますからね。今回は大物ばかりか快速色が
強い組も少なくペースが落ち着きました。
そのスローにほとんどの馬が口を割ったり折り合いに苦慮していた。
タガノエスプレッソも少し行きたがっていたから距離はこれ以上延びないほうがいい。
確かに典型的なマイラーでしょう。お尻はものすごくいい形をしているんですけどね。
2着のアッシュゴールドはデビュー当時に比べると随分と気配が良くなったように映りましたが?
これで差し切っていれば大きく持ち上げたんだけど。それでも瞬発力の片鱗は見せたし、やはり血統だ。
ドリームジャーニーもオルフェーヴルも距離が延びて良さが出たクチですからね。
今後に注目です。1番人気を裏切ったナヴィオンは前半はかかったり、
いったん下がったりとスムーズさを欠いた。それを差し引いてもワンパンチを欠く内容だった点は否めない。
2013年10月5日(土) 4回京都1日11R 第48回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 5 6 ホウライアキコ 牝2 54.0 和田竜二 1:33.2 レコード 35.1 444 0 南井克巳 2
2 6 7 アトム 牡2 55.0 川田将雅 1:33.2 クビ 34.8 442 -8 池江泰寿 1
3 6 8 ピークトラム 牡2 55.0 小牧太 1:33.7 3 35.1 464 +2 橋口弘次郎 4
4 1 1 アグネスドリーム 牡2 55.0 藤田伸二 1:33.8 3/4 35.9 466 -2 森秀行 8
5 2 2 プライマリーコード 牝2 54.0 三浦皇成 1:33.9 1/2 35.7 452 -2 佐々木晶三 5

《レース内容》
レースは最内枠のアグネスドリームが先手を奪い、
前半3F33.9と開幕週にしても速い流れに。
中盤は流れが落ち着くと、直線で好位に付けていたホウライアキコが抜け出し、
1番人気アトムの追い上げを振り切って勝利。
ホウライアキコは小倉1200mのデビュー戦でレコード勝ち、
小倉2歳Sでも前半3F33.1の流れを2番手から押し切っていますし、
この流れならむしろ楽に追走できた。
問題は1600mの距離が持つかどうかでしたが、
母父サンデーの柔軟性が出た感じかな。
ここもレコードでの勝利で、1600mは十分こなせると見ていいでしょう。
ヨハネスブルグ産駒のもう一つの問題は成長力がどうか、この馬が目安になってくれそう。
新馬戦が強かった1番人気アトムも良く追い上げました。
この馬は1600m前後が良さそうですし、
ホウライアキコとの成長力を測るのに良い目安になりそう。
新潟2歳S3着だったピークトラムは3コーナーでややブレーキがあったものの、
外を回して3着に追い込んできました。
今回の前2頭、新潟でのハープスターらと比べると、やはりランク的には一枚下でしょう。
2012年10月6日(土) 4回京都1日11R 第47回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 9 テイエムイナズマ 牡2 55.0 池添謙一 1:34.7   34.3 500 +2 福島信晴 6
2 2 クラウンレガーロ 牡2 55.0 幸英明 1:34.8 3/4 34.0 444 +4 日吉正和 3
3 1 マイネルエテルネル 牡2 55.0 和田竜二 1:34.9 クビ 33.9 468 +4 西園正都 2
4 8 コレクターアイテム 牝2 54.0 岩田康誠 1:34.9 クビ 33.2 480 -4 須貝尚介 7
5 6 カオスモス 牡2 55.0 川田将雅 1:35.0 1/2 34.2 492 +6 森秀行 9

《レース内容》
京都マイルは差しの決まりやすいコースですが道中果敢に攻めたテイエムイナズマが逃げ切り。
前半47.9秒のラップ。上がり3ハロンを34.3秒でまとめられては後続はなす術なしでした。
瞬発力勝負にならず、スローの前有利競馬になったことはスタミナの問われづらい展開だったこと。
過去の傾向は前走マイル以上の馬が良かったのですが、2、3着は小倉2歳S組。
スプリンター寄りの適性でもカバー出来るレースだったことが分かります。
テイエムの勝因は何と言っても池添の好判断。早めにまくっていくのは一か八かの選択で、
人気馬では勝負しづらいもの。そういう意味では5番人気というのはちょうど勝負を賭けやすい。
ただ、それを差しひいても馬の能力と特性を理解して勝負に出たのは素晴らしかったです。
ほんと池添は重賞になると思い切ったレースをしてきますね。
一方、1番人気のメイケイペガスターは川須がプレッシャーに押しつぶされた印象。
道中行きたがるのを抑えきれず、そのまま直線に入り、大外ぶん回し。
開幕週で一番やってはいけないコース取りでした。
レース前は「前目の位置で競馬をしたい」と言っていましたが、スタートで後手を踏んで焦ってしまいましたね。
勝ったテイエムイナズマはかなり流れが向いての勝利だったので、
さらなる上積みとなると厳しいかなと。逆に2着のクラウンレガーロの方が今後面白そうです。
3着のマイネルエテルネルはマイルが限界の雰囲気。
今回は能力と展開で持った感じで、これ以上、長くなると厳しいと思います。
レース前は強気だった和田騎手の「かかるところもなく、いい意味でフワフワ走ってマイルに対応してくれました。
内容も悪くないので、うまく噛み合えばもっと走ってくると思います」のコメントを見ると、
「もっといけると思ったのに」の思いが伝わってきます。
メイケイペガスターは乗り替わり期待。うまくスタートを決めたら重賞でも好走出来ると思います。
もう一頭、次走注目は4着のコレクターアイテム。、かなりの追い込みでした。
岩田騎手がレース後に「終いにいい脚を使っていただけに、内を突いた方がよかったかもしれません。
前半少しかかりながらも最後はいい反応を見せてくれました、今後も注目したいと思います。
2011年10月15日(土) 5回京都3日  11R 第46回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 1 クラレント 牡2 55.0 小牧太 1:34.9   34.6 474 +4 橋口弘次郎 4
2 7 ダローネガ 牡2 55.0 岩田康誠 1:35.0 1/2 34.5 486 -8 佐々木晶三 1
3 8 ゲンテン 牡2 55.0 福永祐一 1:35.3 2 35.6 490 +2 矢作芳人 3
4 10 メイショウハガクレ 牡2 55.0 川田将雅 1:35.4 1/2 35.6 456 -6 荒川義之 7
5 2 マコトリヴァーサル 牡2 55.0 武豊 1:35.6 1 35.6 486 -4 須貝尚介 2

《レース回顧》
馬場状態やペースが緩んだこともあって、時計は平凡だったけど
上位2頭は先行き明るい能力を示した。

勝負強さを問われるレースになりましたが
クラレントは内で溜めてゴール前で割る形
印象度抜群の勝ちっぷりでした。

キャリア一戦でこの競馬ができたのは器の大きさの証明でもある。
距離の壁もなさそうだし、王道路線の有望株に浮上した。

兄リディルと比較しても父が替わってスピード系の印象は受けませんし
むしろ距離が延びて良さそう、今後が楽しみな存在です。

負けたとはいえ、ゲートが不運だったダローネガの内容も勝ちに等しい。
3〜4角外を回って相当長く脚を使った。

あれで勝てば凄いことになるんですけど、仕方がない。
今回は勝ち馬の勝負強さに屈した感じです。

他は現状の力の差を見せつけらたが
ゲンテンはパワーが前面に出過ぎてますが、変わって来る素材だと思います。
2010年10月16日(土) 5回京都3日     11R 第45回 デイリー杯2歳ステークス(GII)
《レース結果》
1 12 レーヴディソール 牝2 54.0 福永祐一 1:33.6   33.7 452 -6 松田博資 1
2 3 アドマイヤサガス 牡2 55.0 小牧太 1:33.8 1 1/4 34.1 506 +2 橋田満 5
3 6 メイショウナルト 牡2 55.0 幸英明 1:34.0 1 34.7 452 -6 武田博 2
4 10 クリーンエコロジー 牡2 55.0 後藤浩輝 1:34.1 1/2 35.1 482 +2 須貝尚介 6
5 4 トップシャイン 牡2 55.0 池添謙一 1:34.1 ハナ 34.2 462 -2 境直行 4

《レース内容》
デイリー杯2歳S(GII)で1番人気に推されたのは、
前走・新馬の豪快な差し切り勝ちが評価されたレーヴディソール。
メンバー中ただ1頭の牝馬だったが、ここでも豪脚炸裂、
11頭の牡馬たちを蹴散らして重賞初制覇を果たしてみせた。

やや飛び上がるようなスタートから最後方へ下げたレーヴディソール。
縦長になった隊列の外を、ジリジリと、
鞍上・福永祐一騎手に手綱を引かれたままでポジションを上げてゆき、
大外を思い切って回りながら直線へと向かう。

前方では逃げるクリーンエコロジーを内からメイショウナルトが交わし、
そこへアドマイヤサガスらも迫ろうとする。が、
その追い比べを横目で見ながらレーヴディソールは突き抜けた。
一気に差し切り、最後は福永騎手が手綱を緩める余裕を見せて、
2着アドマイヤサガスに1馬身4分の1差をつける完勝ゴールだ。

このレース、牝馬の勝利は1996年以来のこと。
その時の勝ち馬シーキングザパールはNHKマイルCを勝ち、海外G1も制してみせた。
またレーヴディソールの母レーヴドスカーは仏G1馬、
兄姉にはレーヴダムールやアプレザンレーヴなど素質馬がズラリと揃う。
確かに、レーヴディソールの高い潜在能力と洋々たる未来を感じ取ることができた、
鮮やかな走りであった。