データーチェック
新馬勝ち直後の一番人気は危険
クロフネ産駒が好成績
ダート適正の高い血を持っていること
マイルでタメる競馬をした事のある馬
1200mと1600mの両方を経験している馬が良い
近2走で3番手以内の競馬をしているか、ペースが早い1200mを経験している馬


2020年11月7日(土曜) 5回阪神1日第25回 KBS京都賞ファンタジーステークスGV
《レース結果》
1 枠7橙 10 メイケイエール 牝2 54.0 武 豊 1:20.1
2 枠5黄 6 オパールムーン 牝2 54.0 横山 典弘 1:20.2 3/4
3 枠7橙 9 ラヴケリー 牝2 54.0 川田 将雅 1:20.4 1 1/4
4 枠8桃 12 オプティミスモ 牝2 54.0 藤井 勘一郎 1:20.4 ハナ
5 枠3赤 3 ヨカヨカ 牝2 54.0 福永 祐一 1:20.5 クビ

《レース内容》
1番人気で武豊騎乗のメイケイエールが1分20秒1の2歳JRAレコードで快勝。
無傷の3連勝で、小倉2歳Sに続く重賞連勝を飾った。次走は阪神JFを予定。
東京の京王杯2歳Sでは小倉2歳S2着のモントライゼが勝ち、“小倉2歳S組”が東西で重賞を制した。
雨雲に包まれた仁川のターフで、有り余るスピードを披露した。メイケイエールが1分20秒1の
2歳JRAレコードで快勝。小倉2歳Sに続く重賞連勝を飾り、無傷の3連勝で2歳女王へ王手をかけた。
「きょうも前半から力んで夢中になって走っていました。普通ならだめになるパターン。
前半あれだけロスがあって、最後まで持つのはすごい。相当能力があります」
衝撃のパフォーマンスに、武豊騎手も目を丸くする。前走同様に序盤から前進気勢が旺盛な
パートナーを懸命になだめたが、それでも頭を上げて行きたがった。何とか折り合ったのは3コーナー過ぎ。
4番手でひと呼吸入れて直線で馬場の外めに持ち出すと、瞬時に反応して鋭く抜け出し、
最後はロスを補うだけの力の差を見せつけた。
次に見据えるマイル戦の阪神JFに向けて、武豊騎手が「折り合いひとつ。前半ゆっくり走れれば、
1600メートルまで大丈夫」と話すように、課題は明確だ。武英調教師は「そこに向けてどう修正していくか。
一筋縄ではないけど、陣営としてはやりたいこともいくつかあるので試していきたい。
やりがいはあります」と意欲を見せた。 こちらは鹿毛だが、3代母は白毛馬のシラユキヒメで、
アルテミスSでやはり無傷の3連勝を果たした白毛のソダシ(シラユキヒメの孫)とは近親の関係。
暮れの仁川では、“白毛一族”の無敗馬同士が2歳女王の座を争うシーンが見られるかもしれない。
2019年11月2日(土曜) 5回京都1日第24回 KBS京都賞ファンタジーステークスGV
《レース結果》
1 枠4青 6 レシステンシア 牝2 54.0 北村 友一 1:20.7
2 枠7橙 12 マジックキャッスル 牝2 54.0 戸崎 圭太 1:20.9 1
3 枠8桃 14 クリアサウンド 牝2 54.0 松山 弘平 1:20.9 クビ
4 枠3赤 5 ヤマカツマーメイド 牝2 54.0 池添 謙一 1:21.2 2
5 枠6緑 11 ヒルノマリブ 牝2 54.0 勝浦 正樹 1:21.3 3/4

《レース内容》
北村友騎乗で6番人気のレシステンシアが2番手から抜け出して快勝。重賞初Vを飾った。
次走は阪神JFの予定。1馬身差2着が1番人気のマジックキャッスルだった。
外から他馬が襲いかかると、グイッともうひと伸び。
ゴール前でレシステンシアが二枚腰を発揮して、1番人気馬の追撃を振り切った。
見事にエスコートした北村友騎手の頬が緩む。
 「スピードのあるところを見せてくれました。反応も良く、最後までよく持続してくれました」
ゲート内でチャカつく面を見せたが、スタートするとすぐ、先行争いに加わった。
前半3ハロン33秒7の速いペースでレースが進む中、2番手をキープ。
直線入り口で先頭に立つと、最後まで譲ることはなかった。
他の先行勢が総崩れの“激流”をしのいだだけに、価値も高い。
初戦は3、4コーナーで外に膨れる若さを露呈。今回はリングハミに替えて臨み、
レースぶりが良化した。松下調教師は「思っていた通りの競馬をしてくれました。
ハミの効果か、2走目の上積みか、外に走ることなく、真っすぐ走ってくれました」と胸を張る。
これで2戦2勝。アルゼンチンのGIを制した母に続く、女王の座も視界に捉えた。
同馬が所属する(有)キャロットファームの秋田博章代表は
「(滋賀・ノーザンファームしがらきに)放牧へ出して、何もなければ阪神JFに行きます」と明言。
無敗の才女が、シンデレラストーリーを歩んでいく。
2018年11月3日(土曜) 5回京都1日11R 第23回 KBS京都賞ファンタジーステークスGV
《レース結果》
1 枠4青 4 ダノンファンタジー 牝2 54.0 川田将雅 1:21.8 33.8 460 0 中内田充正 1
2 枠1白 1 ベルスール 牝2 54.0 田辺裕信 1:22.1 1 3/4 34.3 446 +12 今野貞一 4
3 枠3赤 3 ジュランビル 牝2 54.0 和田竜二 1:22.1 クビ 34.5 462 -2 寺島良 6
4 枠5黄 5 ラブミーファイン 牝2 54.0 池添謙一 1:22.2 クビ 34.4 438 +4 田所秀孝 5
5 枠8桃 9 レッドベレーザ 牝2 54.0 C.デムーロ 1:22.2 クビ 33.9 422 0 石坂正 3

《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の1番人気・ダノンファンタジー(牝2、栗東・中内田厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:21.8(良)。2着には1馬身3/4差で4番人気・ベルスール(牝2、栗東・今野厩舎)、
3着にはクビ差で6番人気・ジュランビル(牝2、栗東・寺島厩舎)が続いて入線した。
カシノティーダがレースを引っ張り、先団は5頭がひしめき合う展開。
ダノンファンタジーはそれをジックリと見る形でレースを進める。
直線に入るとラブミーファインが先に抜け出し、ベルスール、ジュランビルらも迫ってくるが、
馬場の中央からダノンファンタジーが1頭違う脚色で内の3頭を並ぶ間もな
く交わし去り先頭。そのままゴールを突き抜けた。
勝ったダノンファンタジーは、前走の未勝利戦快勝に続く2連勝で重賞初制覇。
デビュー戦は先のサウジアラビアRCを勝ったグランアレグリアに先着を許したが、
その後の2戦は余裕十分の勝ちっぷり。次の直接対決が非常に楽しみとなった。
また、管理する中内田充正調教師は昨年のベルーガに続く連覇達成となった
2017年11月3日(金) 5回京都1日11R 第22回 KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 6 9 ベルーガ 牝2 54.0 C.デムーロ 1:22.9   33.9 476 -6 中内田充正 5
2 6 8 コーディエライト 牝2 54.0 和田竜二 1:23.0 1/2 35.0 454 -6 佐々木晶三 3
3 7 10 アマルフィコースト 牝2 54.0 浜中俊 1:23.0 ハナ 34.3 460 +6 牧田和弥 1
4 5 6 スズカフェラリー 牝2 54.0 A.シュタルケ 1:23.2 1 1/4 34.0 422 -4 橋田満 4
5 3 3 マル外モズスーパーフレア 牝2 54.0 松若風馬 1:23.2 クビ 34.8 472 0 音無秀孝 7

《レース内容》
C.デムーロ騎手騎乗の5番人気・ベルーガ(牝2、栗東・中内田厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:22.9(良)。2着には半馬身差で3番人気・コーディエライト(牝2、栗東・佐々晶厩舎)、
3着にはハナ差で1番人気・アマルフィコースト(牝2、栗東・牧田厩舎)が続いて入線した。
アマルフィコーストが好スタートも、それを制してコーディエライトがハナを切る。
2番手にアルモニカ、以下モズスーパーフレア、ダイシンステルラ、アーデルワイゼ、トンボイと続き、
アマルフィコーストは浜中騎手が懸命になだめながら中団を進む。
ベルーガは後方4番手、最後方のスズカフェラリーまでほぼ一団で4コーナーへ。
直線に入り、再び加速したコーディエライトが後続を突き放して逃げ込みを図るが、
大外からベルーガがグングン差を詰め、半馬身捕らえたところゴール。
スリープレスナイトのめいが鮮やかな末脚で連勝を決めた。
勝ったベルーガは、8月に札幌でデビューして2戦目で重賞初制覇。
先日、史上最短で通算100勝を達成した中内田充正厩舎は新潟2歳Sのフロンティア、
サウジアラビアRCのダノンプレミアムに続く3頭目の2歳重賞制覇で、
これが今年の40勝目。また、こちらも先日100勝を達成した
鞍上のC.デムーロ騎手は先週のスワンSに続く2週連続の重賞Vとなった。
2016年11月5日(土) 5回京都1日11R 第21回 KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 1 1 ミスエルテ 牝2 54.0 川田将雅 1:21.8   33.6 458 -6 池江泰寿 1
2 6 7 ショーウェイ 牝2 54.0 松若風馬 1:22.0 1 1/4 34.7 474 +6 斉藤崇史 12
3 7 10 ディアドラ 牝2 54.0 M.デムーロ 1:22.0 アタマ 33.6 472 0 橋田満 3
4 8 12 クインズサリナ 牝2 54.0 A.シュタルケ 1:22.0 クビ 33.6 434 +4 西村真幸 7
5 7 9 ゴールドケープ 牝2 54.0 M.バルザローナ 1:22.1 3/4 34.5 424 -2 荒川義之 11

《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の1番人気・ミスエルテ(牝2、栗東・池江寿厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:21.8(良)。2着には1馬身1/4差で12番人気・ショーウェイ(牝2、栗東・斉藤崇厩舎)、
3着にはアタマ差で3番人気・ディアドラ(牝2、栗東・橋田厩舎)が続いて入線した。
1番人気のミスエルテが出遅れて後方からの競馬。押してショーウェイがハナに立ち、
モンロー、ドロウアカードが2、3番手。ヤマカツグレースは中団やや後方。
ミスエルテは後方3番手で脚を溜め、その外でディアドラがマークする。
4コーナーを迎えても隊列は大きく変わらず、ミスエルテは依然後方のポジション。
ショーウェイが先頭で直線を向くと、ゴールドケープ、ドロウアカードが徐々に
差を詰めようとするが、なかなかその差が詰まらない。
そのままショーウェイが逃げ切るかと思われたところを
大外から次元の違う伸びでミスエルテが瞬く間に
ショーウェイを捕らえてゴール。重賞初勝利を挙げた。
勝ったミスエルテは、14戦無敗、G1を10勝した怪物・フランケルの仔で、
9月24日の新馬戦(阪神)を追うところなしの快勝。キャリア1戦ながら、
重賞挑戦となったこのレースも単勝1.4倍の圧倒的な1番人気に支持され、
その期待に応える圧巻の末脚で2連勝。
G1タイトル奪取へ大きく近づいた。フランケル産駒はJRA重賞初勝利。
2015年11月7日(土) 5回京都1日11R 第20回 KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 8 11 キャンディバローズ 牝2 54.0 C.ルメール 1:21.9   33.7 412 +6 矢作芳人 5
2 3 3 メジェルダ 牝2 54.0 四位洋文 1:21.9 アタマ 34.2 440 0 昆貢 6
3 5 6 ブランボヌール 牝2 54.0 岩田康誠 1:21.9 クビ 33.8 442 +10 中竹和也 1
4 6 7 ワントゥワン 牝2 54.0 池添謙一 1:21.9 ハナ 33.1 430 +14 藤岡健一 4
5 7 10 タガノヴィアーレ 牝2 54.0 浜中俊 1:22.0 クビ 34.1 526 0 鈴木孝志 7

《レース内容》
C.ルメール騎手騎乗の5番人気・キャンディバローズ(牝2、栗東・矢作厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:21.9(良)。
2着にはアタマ差で6番人気・メジェルダ(牝2、栗東・昆厩舎)、
3着にはクビ差で1番人気・ブランボヌール(牝2、栗東・中竹厩舎)が続いて入線した。
ポンと勢い良く飛び出したのはキャンディバローズだが、それを制してメジェルダがハナを主張。
そこにやや行きたがるタガノヴィアーレが並びかけるが、二の脚を使ってメジェルダが
単騎先頭でレースを造る。タガノヴィアーレは控えて2番手、
ブランボヌールとキャンディバローズが並んで3番手、
その後ろにアドマイヤリード、ピュアコンチェルト、ワントゥワンと続き、
メイショウスイヅキは後方3番手で脚を溜める。やや縦長の展開で気持ち良く逃げる
メジェルダが後続を2馬身ほど離して直線へ。
快適に逃げるメジェルダに好位の内からブランボヌール、タガノヴィアーレ、
キャンディバローズが接近し、さらに後方からワントゥワンが迫って激しい叩き合いとなり、
5頭が一団でゴール。アタマ差メジェルダを交わしたキャンディバローズが2連勝で重賞タイトルを手に入れた。
勝ったキャンディバローズは姉に函館2歳Sを勝ったファインチョイス、
兄にクローバー賞を勝ったアットウィルがいる血統で、
ここは札幌芝1500mの未勝利戦をレコード勝ちしての参戦。
3戦連続で手綱をとったC.ルメール騎手が巧みなポジショニングで5頭の大激戦を制して見せた。
2014年11月8日(土) 5回京都1日11R 第19回 KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 4 6 クールホタルビ 牝2 54.0 小牧太 1:21.7   33.9 434 +8 清水久詞 14
2 1 1 ダノングラシアス 牝2 54.0 岩田康誠 1:21.8 1/2 33.3 496 -2 矢作芳人 1
3 6 9 ウインソワレ 牝2 54.0 C.ルメール 1:21.8 クビ 33.5 456 +2 宮本博 3
4 3 4 エフェクト 牝2 54.0 国分優作 1:21.9 1/2 33.8 456 -6 服部利之 11
5 4 5 ムーンエクスプレス 牝2 54.0 松山弘平 1:21.9 クビ 34.1 414 +10 鈴木孝志 13

《レース内容》単なる偶然だろうが、こちらも小倉2歳Sで完敗13着した
クールホタルビが大変身。最低人気馬が3番手からあっさり抜け出してしまった。
函館2歳Sでも8着です。突然強くなったわけじゃないでしょうから、
これで阪神JFや桜花賞に向けてうんぬん言えません。
まぁ、勝った以上、勝負強さは認めますが。
これが競馬の怖さというか不思議なところ。ただ先行した2頭は
シンガリとブービーだから、展開に恵まれたも言えない。
勝ちタイム1分27秒は例年レベル、でも今秋の京都の芝は全体に
時計が速い。ちなみに同日の新馬戦は内回りですけど、
1分20秒9.その比較からすると数字的に評価は微妙です。
京王杯同様、こちらの勝ち馬も胸を張ってG1ということなら
2着ダノングラシアスに魅力を感じた。
前半は内枠が災いしてモマれてしまったが、しまいはピリッとした脚を使えている。
馬っぷりも今回のメンバーでは1番だった。
今回の敗戦でけなす必要はありません。
3着ウインソワレは未勝利を勝ったばかり。
直線しぶとく伸びていた内容は悪くなかった。
ペルフィカはスタートが悪くて8着だったが、このあたりはキャリアを積んでいけば
どんどん良くなりそうだ。レオパルティナは流れに乗れてなかったのが敗因。
血統的には平坦向き。坂のあるコースではちょっと割引かも知れません。
2013年11月9日(土) 5回京都3日 11R 第18回 KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 7 ベルカント 牝2 54.0 武豊 1:21.1   35.3 468 0 角田晃一 4
2 4 モズハツコイ 牝2 54.0 M.バルザローナ 1:21.3 1 1/4 34.9 454 0 牧田和弥 7
3 10 アドマイヤビジン 牝2 54.0 秋山真一郎 1:21.3 クビ 34.5 472 +4 梅田智之 15
4 13 エイシンオルドス 牝2 54.0 川田将雅 1:21.4 3/4 35.5 488 -2 坂口正則 1
5 18 リアルヴィーナス 牝2 54.0 岩田康誠 1:21.4 ハナ 34.7 452 0 安達昭夫 6

《レース内容》
レースは小倉で逃げてきたベルカントがダッシュ良くハナに立ち、
先行馬の揃った1戦らしく淀みのないペースに。
最終的に1番人気だったエイシンオルドスもスタート良く好位につけ、
直線で逃げるベルカントを捕まえに行くところへ、脚を溜めた差し馬が2頭に襲い掛かる展開。
読み通りペースも速くなりましたし、差しが決まるかと思いましたが、
ベルカントがしぶとく粘って逃げ切り勝ち。
1Fの距離延長が課題でしたけど、ラスト1Fも12.0で踏ん張ってスピードを見せましたね。
ペースは流れたとは言え、重馬場で前半3F33.1と飛ばした小倉2歳Sに比べれば
楽なペースでしたし、スピードの生きる京都コースも合うのでしょう。
血統的はやはり短距離馬でしょうし、クラシックよりはサマーシリーズに期待したいところですが。
2・3着には狙っていたクロフネ産駒の2頭が突っ込んできました。
モズハツコイは思っていたより少し後ろの位置取りでしたけど、
内でしっかり我慢してしぶとく伸びてきました。
新馬戦では中団から良い脚を使っていますし、1600mの重賞では一歩足りませんが、
この距離なら十分にスピードが生きるようです。
予想していなかったクロフネ産駒アドマイヤビジンは、
これまでの先行策から一転、後方待機から追い込んで来ました。
道悪のレースで勝ってきた馬で、いかにも母父ゴールドヘイローっぽい
パワー型の馬だと思っていたのですけど、展開も向いて見事に斬れ脚を発揮しましたね。
外へ出さずに我慢したのもあって、直線ではやや馬群を捌くのに
手間取るシーンもありましたけど、溜めた分しっかり斬れました。
1・2着馬よりは距離が持つ感じがしますけど、
賞金が加算できなかったのでペースの緩い下級条件で勝ち切れるかどうか。
1番人気エイシンオルドスは踏ん張り切れず4着、
本命にしたリアルヴィーナスは後方から良く追い込むも5着でした。
双方共より前にいたベルカント、より後ろにいたアドマイヤビジンが
上に来ているだけに、展開を言い訳にはできないですね。
強いて言えば、このペースにしては馬群がバラけず、
外枠から道中も外々を回らされたのが響いたか。

2012年11月10日(土) 5回京都3日11R 第17回 KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 13 サウンドリアーナ 牝2 54.0 M.デムーロ 1:20.8   34.5 482 +12 佐藤正雄 2
2 14 ローブティサージュ 牝2 54.0 秋山真一郎 1:21.3 3 34.2 446 -4 須貝尚介 4
3 9 アメージングムーン 牝2 54.0 四位洋文 1:21.5 1 1/4 35.0 440 +2 昆貢 10
4 12 プリンセスジャック 牝2 54.0 福永祐一 1:21.6 クビ 34.3 464 -2 加用正 1
5 8 タガノミューチャン 牝2 54.0 藤岡佑介 1:21.6 クビ 34.8 500 0 浅見秀一 6

《レース内容》
1分20秒8の好時計決着。レベル的にも立派なものだ。
例年1分21秒台で走れば、というのが基準になりますけど
時計の出やすい馬場とはいえ21秒を切ったのだから見事です。

勝ったサウンドリアーナは新潟2歳S3着の力を改めて示した。
2番手でスンナリ流れに乗れたのが大きな勝因だけど、
後続を3馬身突き放したレースぶりは他馬とはひと味違っていた。

これまで鞍上が折り合いに苦労したような競馬ぶりだったけど、
今回はデムーロ騎手が好位で押さえ込みました。
追ってからもしっかりしていたし、大きくて柔らかな走りは好印象です。
阪神JFへの課題は距離ですがマイルまでのスピード勝負では一歩リードしている。
ただハイレベルの2歳牝馬で、現時点では先週のアルミスS1.2着馬と互角の評価。

今回は勝ち馬が突き抜けたけど2着のローブティサージュもなかなかのもの
初戦は1800mで勝ったように距離適正の差が出た感じです。
今回は休み明けでキャリア2戦目、最後もしっかり伸びていたし、
決して評価を下げるものではないです。

プリンセスジャックも出遅れて流れに乗り損ねたもので悲観することはないだろう。
勝ち馬の鮮やかさに比べると物足りないけど最後は脚を使っていました。
ストークアンドレイは10着、いいスタートを切りながら後方の位置取りが裏目に出たし
プラス16キロで反応も良くなかったです。
2011年11月5日(土) 6回京都1日  11R 第16回 ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 12 アイムユアーズ 牝2 54.0 I.メンディザバル 1:21.3   35.0 454 +4 手塚貴久 8
2 3 アンチュラス 牝2 54.0 川田将雅 1:21.5 1 1/4 35.4 448 -4 安田隆行 4
3 5 ファインチョイス 牝2 54.0 岩田康誠 1:21.5 ハナ 35.2 450 +14 領家政蔵 1
4 7 サヴァーレ 牝2 54.0 浜中俊 1:21.5 クビ 35.3 424 -8 荒川義之 11
5 1 ニコールバローズ 牝2 54.0 北村友一 1:21.6 クビ 35.2 454 +14 角田晃一 13

《レース回顧》
出走頭数は17頭で過去最多タイ、メンバーもいろいろな路線から集まり
今後の勢力図を占うに十分なレースだったと思います。

そんな中、勝ったのはアイムユアーズ
やや展開がハマった感はあるが、先に抜け出した上位2頭を
大外からなで切ったのだから器が大きい。
追ってからしっかりしているのが良いですし体が増えていたのにも好感が持てました。
トップグループから一歩抜け出した印象です。

去年のレーヴディソールとか、あのレベルの馬とは比べられないけど
頭一つリードしたのは間違いない。

2着アンチェラス、1勝馬でしたからここで賞金を加算できたのは価値があります。
ディープインパクト産駒らしい斬れがありますね。
この馬の将来性では1番だと思いますが
馬っぷりが良くて、体重以上に体を大きく見せる、距離が伸びても全く問題なさそう。

対照的に嫌な負け方をしたのがファインチョイス、
レース内容は決して悪くなかったと思いますが
過去の傾向を持ち出すと、ここで人気で負けた馬はその次はあまり良くない。
積極的な競馬だったし、夏から成長も伺えたのですけど。

6着のタガノミュザンヌは後ろに構えすぎ、しまいの伸びは際立っていました。
新馬戦も良い勝ち方でしたし、
出走がかなえば本番でも怖い一頭だ。

2010年11月6日(土) 6回京都1日   11R 第15回 ファンタジーステークス(GIII)
《レース結果》
1 8 マルモセーラ 牝2 54.0 田中健 1:22.3   35.4 472 -4 木原一良 4
2 4 ホーマンフリップ 牝2 54.0 古川吉洋 1:22.3 ハナ 35.3 490 +12 安田隆行 7
3 5 ホエールキャプチャ 牝2 54.0 武豊 1:22.3 ハナ 34.6 456 0 田中清隆 5
4 13 ハピシン 牝2 54.0 酒井学 1:22.4 クビ 35.5 454 +8 田所秀孝 11
5 10 ケイティーズジェム 牝2 54.0 福永祐一 1:22.4 クビ 35.2 422 -2 藤原英昭 1

《レース内容》

後のGI 勝ち馬を多数輩出しており、2歳牝馬にとっては
重要な一戦となっているファンタジーS(GIII)。
今年は、新馬がクビ差2着、未勝利が4馬身差の圧勝と、
いずれも逃げてスピードのあるところを見せていたマルモセーラが勝利した。

スタートして間もなく先頭に立ったマルモセーラだったが、
3コーナー手前でサクラベルにハナを譲り、
さらにエクメーネも外から上がって行ったため3番手の内に控えることとなる。
その位置で折り合いながら直線へ向かうと、
いったんはサクラベルの内を突こうとし、
狭いと見るや体勢を立て直してから再スパート。
残り200m地点でふたたび先頭に踊り出ると、
ホーマンフリップ、ホエールキャプチャ、ハピシン、ケイティーズジェムらの
激しい追撃をハナ差しのぎ切っての1着ゴールを果たす。

ただのスピード馬ではないことを示す味のあるレースぶりでつかんだ重賞初制覇。
また鞍上・田中健騎手にとっても初の重賞制覇となった。
人馬とも、より大きな目標へ向けて自信を深めることができた、
そんな一戦だったのではないだろうか。