データーチェック
1番人気で信頼するなら前走京都
東京の新馬を差して勝った馬
地味な血統の差し馬
ステイゴールド産駒が好相性
馬券になるのは前走1着馬ばかり
前走3コーナー5番手近辺の人気薄の好走が目立つ
2200m以上で好成績を残している種牡馬が良い


2020年11月23日(月曜) 5回東京7日第25回 東京スポーツ杯2歳ステークスGV
《レース結果》
1 枠3赤 3 ダノンザキッド 牡2 55.0 川田 将雅 1:47.5
2 枠2黒 2 タイトルホルダー 牡2 55.0 戸崎 圭太 1:47.7 1 1/4
3 枠8桃 10 ジュンブルースカイ 牡2 55.0 武 豊 1:47.8 3/4
4 枠6緑 6 プラチナトレジャー 牡2 55.0 田辺 裕信 1:47.9 1/2
5 枠7橙 7 ヴェローチェオロ 牡2 55.0 横山 典弘 1:48.1 1 1/4

《レース内容》
川田騎乗で断然人気のダノンザキッドが好位から抜け出して、新
馬戦に次ぐ連勝を飾った。2着には5番人気のタイトルホルダー。
1番人気のダノンザキッドが、直線で肩ムチを入れた程度で抜け出した。
2011年に4着だった父のリベンジを果たし、昨年のコントレイルなど、
過去24回の勝ち馬のうち半数の12頭がのちにGIホースとなっている出世レースを制した。
「体が増えていた(プラス24キロ)こと、テンションが高かったことを踏まえて乗りました。
前半は力みながらでしたが、よく我慢してくれました」と、初コンビで重賞初勝利に導いた
川田騎手は語った。一昨年のセレクトセール当歳競りで、1億円で落札された素質馬。
「調教で時計は出ていましたが、乗り味が素晴らしいというわけではなかったので、
どれくらい走れるのかを競馬で楽しみにしていました。
こういう勝ち方はしてくれましたが、まだ課題ばかりですし、これからさらに良くなっていくのは
間違いないと思います」と鞍上が語れば、安田隆調教師も「完成されていないので、
さらなる飛躍を期待したいですね」と新馬、重賞連勝に目を細めた。
次走はホープフルS(12月26日、中山、GI、芝2000メートル)の予定。
「これから先、この馬らしく成長をして、その結果、昨年の(勝ち馬)コントレイルのように
なってくれることを期待しています」とジョッキーはまとめた。
2019年11月16日(土曜) 5回東京5日 第24回 東京スポーツ杯2歳ステークスGV
《レース結果》
1 枠6緑 6 コントレイル 牡2 55.0 R.ムーア 1:44.5 レコード
2 枠5黄 5 アルジャンナ 牡2 55.0 川田 将雅 1:45.3 5
3 枠1白 1 ラインベック 牡2 55.0 W.ビュイック 1:46.0 4
4 枠3赤 3 マルガイオーロラフラッシュ 牝2 54.0 C.ルメール 1:46.2 1 1/4
5 枠2黒 2 リグージェ 牡2 55.0 O.マーフィー 1:46.6 2 1/2

《レース内容》ムーア騎乗で1番人気のコントレイルが5馬身差で圧勝。
1分44秒5という破格の2歳日本レコードをマークして、無傷のV2を飾った。
今後はホープフルSに向かう。2着は2番人気のアルジャンナだった。
瞬時に抜け出し、みるみる差が開く。5馬身の着差もさることながら、
1分44秒5のタイムに場内がどよめいた。1番人気のコントレイルが名手ムーアに
導かれて圧勝。従来の記録を一気に1秒1も塗り替える
2歳日本レコードに、誰もがとてつもない大物の誕生を確信した。
「いやあ…。想像を超えていました。やれるとは思っていたけど、まさかここまでとは…」
多くのGI馬を管理してきた矢作調教師も思わず絶句したほど。
1000メートル58秒8というよどみない流れを中団で追走すると、
直線は同じ父を持つ2頭をあっさりと置き去りにした。
アクシデントはレース前のこと。ゲート裏の輪乗りで暴れ、ムーアが振り落とされた。
鞍上は左肩を強打。ほぼ右手でしか追えない状態にもかかわらず、怪物級のパフォーマンスを演出した。
レース後は医務室へ行ったためインタビューをキャンセルしたが、「強かった。
いい位置で我慢できて最後も伸びてくれた。
こんなトップクラスの馬に乗れてうれしい」と賛辞を惜しまなかった。
東京芝1800メートルは、古馬のレコードが1分44秒2(2007年・チョウサン)。
先月の毎日王冠を勝ったダノンキングリーでも、1分44秒4だった。
この時期の2歳馬がそれに迫るタイムをマークした価値は絶大だ。
「前進気勢が強いから距離が延びるとどうかと思ったけど、
これなら2000メートルは大丈夫。馬の状態を見てホープフルSへ向かいます」
矢作調教師にとって東スポ杯は、11年にディープブリランテで勝ったレース。その後、同馬は
ダービー馬に上り詰めた。「王道の弥生賞、皐月賞へ行きたい。ディープブリランテも難しい馬だったから、
それを考えれば2400メートルも大丈夫かも。大事に育てていかないとね」と期待は膨らむばかりだ。
飛行機雲という意味のコントレイル。こんな音速の飛行機雲についていける馬はいるのか。
年末から来春、さらにはその先まで、新怪物の走りに大注目だ。 
2018年11月17日(土曜) 5回東京5日11R 第23回 東京スポーツ杯2歳ステークスGV
《レース結果》
1 枠1白 2 ニシノデイジー 牡2 55.0 勝浦正樹 1:46.6 33.9 486 +12 高木登 8
2 枠2黒 4 アガラス 牡2 55.0 W.ビュイック 1:46.6 ハナ 33.7 496 0 古賀慎明 7
3 枠3赤 5 ヴァンドギャルド 牡2 55.0 C.デムーロ 1:46.6 アタマ 33.9 460 0 藤原英昭 4
4 枠4青 7 ヴェロックス 牡2 55.0 C.ルメール 1:46.6 ハナ 34.1 482 -6 中内田充正 2
5 枠5黄 9 ダノンラスター 牡2 55.0 J.モレイラ 1:46.9 1 3/4 33.9 472 -2 堀宣行 6

《レース内容》
勝浦正樹騎手騎乗の8番人気・ニシノデイジー(牡2、美浦・高木登厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:46.6(良)。2着にはハナ差で7番人気・アガラス(牡2、美浦・古賀慎厩舎)、
3着にはアタマ差で4番人気・ヴァンドギャルド(牡2、栗東・藤原英厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたルヴォルグ(牡2、美浦・藤沢和厩舎)は9着に敗れた。
人気のルヴォルグは出遅れて最後方から。ハナを奪ったのはトーラスジェミニ。
先行〜中団の位置にカテドラル、ヴェロックス、ニシノデイジー、ヴァンドギャルド、
アガラスらが馬群の内寄りを追走。ルヴォルグは最後方のまま直線へ。
内を通ってきた馬が外へと持ち出し、カテドラルが一旦は抜け出しそうになったが、
すぐにニシノデイジー、ヴァンドギャルドが交わし、その外からアガラス、
ヴェロックスが猛追。4頭が並んだ大接戦となり、
最後は最内にいたニシノデイジーが僅かの差で押し切った。
勝ったニシノデイジーは札幌2歳S(G3)に続いて重賞連勝。
3代母ニシノフラワー→2代母ニシノミライ(父セイウンスカイ)→母ニシノヒナギクという
オーナーゆかりの血統を受け継いでいる。これまで数多くのG1馬を輩出しているレースを見事に制し、
暮れ、そしてクラシック戦線へ向かっていく。馬主は西山茂行氏、生産者は浦河町の谷川牧場。
今日のところはニシノデイジーに軍配が上がったが、
10回やれば10回とも結果が変わりそうなレースだっただけに、
レース内容の振り返り、上位馬の成長ぶりをしっかりとチェックしていきたい。
2017年11月18日(土) 5回東京5日11R 第22回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 3 3 ワグネリアン 牡2 55.0 福永祐一 1:46.6   34.6 454 +4 友道康夫 1
2 7 7 ルーカス 牡2 55.0 R.ムーア 1:47.1 3 34.9 488 0 堀宣行 2
3 5 5 シャルルマーニュ 牡2 55.0 戸崎圭太 1:47.1 クビ 35.6 480 0 清水久詞 3
4 4 4 カフジバンガード 牡2 55.0 吉田豊 1:47.2 1/2 35.3 476 +2 松元茂樹 6
5 2 2 ゴールドギア 牡2 55.0 北村宏司 1:47.5 1 3/4 35.3 468 +2 伊藤圭三 4

《レース内容》福永祐一騎手騎乗の1番人気・ワグネリアン(牡2、栗東・友道厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:46.6(良)。2着には3馬身差で2番人気・ルーカス(牡2、美浦・堀厩舎)
3着にはクビ差で3番人気・シャルルマーニュ(牡2、栗東・清水久厩舎)が続いて入線した。
ポンと好スタートを切ったコスモイグナーツが前走の再現を狙うかのように逃げの手に出る。
これにケワロス、シャルルマーニュが間隔をあけながらの続く。
この3頭から大きく離れたところにカフジバンガード、その後ろにワグネリアン、
ゴールドギア、ルーカスがまとまって追走。
4コーナーから直線に向いても並び順に変わりはないが、後続がしっかりと追い上げて直線勝負。
ワグネリアンが大外から鋭く伸びて、坂を上がった辺りで先頭に立つ。
この後ろからルーカス、内からシャルルマーニュが追いすがるも突き放される。
最後は流すように入線した。勝ったワグネリアンは父ディープインパクト、母ミスアンコール、
その父キングカメハメハ、母ブロードアピールと金子真人オーナーの所有馬で構成されている血統。
これで新馬戦→野路菊S→東京スポーツ杯2歳S(G3)を3連勝。
2018年のクラシック戦線の中心に成り得る存在だろう。
2016年11月19日(土) 5回東京5日11R 第21回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 6 6 ブレスジャーニー 牡2 55.0 柴田善臣 1:48.3   33.7 448 +2 本間忍 2
2 8 9 スワーヴリチャード 牡2 55.0 四位洋文 1:48.3 クビ 33.6 498 -6 庄野靖志 4
3 1 1 ムーヴザワールド 牡2 55.0 C.ルメール 1:48.3 ハナ 33.8 508 -2 石坂正 1
4 3 3 キングズラッシュ 牡2 55.0 田辺裕信 1:48.7 2 1/2 33.8 522 +2 久保田貴士 5
5 5 5 マル地トラスト 牡2 55.0 柴田大知 1:48.7 クビ 35.3 468 +12 中村均 3

《レース内容》
柴田善臣騎手騎乗の2番人気・ブレスジャーニー(牡2、美浦・本間厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:48.3(稍重)。2着にはクビ差で4番人気・スワーヴリチャード(牡2、栗東・庄野厩舎)、
3着にはハナ差で1番人気・ムーヴザワールド(牡2、栗東・石坂厩舎)が続いて入線した。
スワーヴリチャードがやや立ち遅れ。前はマイネルエパティカ、トラストの2頭が
後続を引き離して先行。中団にブレスジャーニー、ムーヴザワールド、スワーヴリチャード。
最後方からキングズラッシュと人気上位は揃って後方からの競馬。
かなり縦長の展開でレースは進み、バラバラの隊列で直線へ向く。
トラストが直線半ばで先頭に立つが、やや苦しくなって外へふらつく。
残り300mでスワーヴリチャードが一気に伸びてくる。先頭に立つ勢いだが、
その間を突いてムーヴザワールド、更に大外からはブレスジャーニーが差を詰める。
ゴール前は3頭が横並びの大混戦となったが、一番外に持ち出したブレスジャーニーが
内の2頭をゴール寸前で交わし、前走に続いてのVゴールを決めた。
勝ったブレスジャーニーはデビュー戦をメンバー最速の上がりで3着すると、
2戦目の未勝利戦を2馬身半差で勝利。前走のサウジアラビアロイヤルCは中団で脚を溜めると、
ただ1頭上がり33秒台の末脚を使って先行馬を抜き去り、重賞初制覇。
3連勝で2つ目の重賞タイトルを手中に収め、暮れの朝日杯FS、
ひいては来春のクラシックが楽しみになる勝利となった。
2015年11月23日(月) 5回東京7日11R 第20回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 8 10 スマートオーディン 牡2 55.0 武豊 1:49.5   32.9 482 -6 松田国英 4
2 7 9 プロディガルサン 牡2 55.0 戸崎圭太 1:49.7 1 33.4 488 -8 国枝栄 2
3 1 1 マイネルラフレシア 牡2 55.0 柴田大知 1:49.7 クビ 33.8 440 +8 高橋裕 6
4 6 6 キラージョー 牡2 55.0 藤岡康太 1:49.8 クビ 34.0 498 0 藤岡健一 5
5 3 3 ハレルヤボーイ 牡2 55.0 横山典弘 1:49.9 1/2 33.4 446 +4 田村康仁 9

《レース内容》後方からレースを進めた4番人気スマートオーディンが
直線大外から突き抜けて快勝。勝ち時計は2分11秒0。
1馬身差の2着は中団から脚を伸ばした2番人気プロディガルサン、
さらにクビ差の3着には好位からしぶとく伸びた6番人気マイネルラフレシアが入った。
1番人気ロスカボス、3番人気アグレアーブルは先行するも
直線の伸びを欠いてそれぞれ6着、7着に敗れた。
先行争いはまずマイネルラフレシア、アグレアーブル、キラージョーが並ぶが、
どの馬も積極的に行く気はないようで、しばらく他の出方を窺いながら抑え気味に進む。
ここは結局最初の400m手前でマイネルラフレシアが引っ張る形に落ち着いた。
2番手が外からキラージョーで、アグレアーブルは3番手の内目に控える。
その後ろからダイワリアクション、ロスカボスが接近して先団を形成する。
中団馬群の中にプロディガルサン、その内にレインボーライン。
1馬身後ろにハレルヤボーイ、タイセイサミット、スマートオーディンが並んで後方。
最初の600mの通過は36秒9とかなりのスローとなり、
この辺りで今度はキラージョーが外から先頭を奪う。ロスカボスは早めに3番手に押し上げて前を窺い、
アグレアーブルは内で淡々と脚を溜めながらの追走。1000mの通過は62秒4と、
先頭が替わっても依然スローのまま。11頭が一団となってゆったりと3〜4コーナーを回っていく。
直線に入り、前はキラージョー、マイネルラフレシア、ロスカボス、ダイワリアクションの4頭が前で並ぶ展開。
アグレアーブルは最内の1列後ろ。プロディガルサンとスマートオーディンは外からの追い込みを狙う。
ここから先頭はキラージョーとマイネルラフレシア、内の2頭が叩き合う展開となり、
そこに大外からプロディガルサン、タイセイサミット、スマートオーディンが一団となって
一気に追い込んでくる。中でも伸び脚が際立つのがスマートオーディン。
スマートオーディンは残り100mを切った辺りでキラージョーを差し切って先頭。
2番手に下がったキラージョーはゴール前で脚色が鈍り、
そこにマイネルラフレシアとプロディガルサンが接近してくる。
この2着争いを尻目に、スマートオーディンは1馬身抜け出して快勝。
メンバー中唯一となる32秒台の上がりを繰り出し、大外からスローの瞬発力勝負を制した。
プロディガルサンがゴール寸前で2着に上がり、マイネルラフレシアもキラージョーを捕らえて3着でゴール。
以下、キラージョーが4着、その後ろに外から追い込んだハレルヤボーイとタイセイサミット。
人気のロスカボスとアグレアーブルはさらに後ろの集団の一角でのゴールとなった。
2014年11月24日(月) 5回東京7日11R 第19回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 1 1 サトノクラウン 牡2 55.0 R.ムーア 1:47.9   33.8 474 +6 堀宣行 4
2 2 2 アヴニールマルシェ 牡2 55.0 北村宏司 1:47.9 クビ 34.3 498 +4 藤沢和雄 1
3 7 11 ソールインパクト 牡2 55.0 福永祐一 1:48.0 3/4 34.2 476 +2 戸田博文 9
4 7 10 エミネスク 牡2 55.0 田中勝春 1:48.1 クビ 33.8 496 +8 牧光二 10
5 6 9 クラージュシチー 牡2 55.0 戸崎圭太 1:48.1 ハナ 34.2 484 0 高橋義忠 2

《レース内容》東京スポーツ杯2歳S」は、スローになったため、
坂上の残り1ハロンで10頭近くがほとんど横一戦に並ぶ2歳戦とは思えないシーンが展開した。
「突き抜けたと思った」「うまくはまって差し切ったと思った」というレース後のコメントが
複数の惜敗した陣営からもれたが、そのことが逆に、
勝ったサトノクラウン、勝ったにも等しいアヴニールマルシェの
能力の高さを裏付ける証言になるだろう。
行き場を探し、猛然と馬群を切り抜けたアヴニールマルシェも見事だったが、
最後の40-50mだけで勝負を決めたのではないかと見えた
R.ムーア騎手のサトノクラウンはすごすぎる。
あまりにも整った美しい馬で、上品すぎるゆえ、陣営でさえ乱戦に持ちこまれ、
たくましさが求められるはげしいクラシック向きではないかも知れない、との評価もあったというが、
瞬間移動のごとき爆発力は候補のそろったここでも1頭だけ抜けていた。
スピード色は濃いが、2000m−2400mなら平気と思える。
美少年の候補誕生である。ムーア騎手の動きにドンピシャはまりすぎていたから、
この次に乗るジョッキーは大変である。新馬戦と同じで、
スローペース追走だから猛然と切れたのだろうか。春の中山でも大丈夫だろうか。
注目されたハービンジャー産駒は、こういう上がりだけの競馬はまったく不向き。
候補の多いハービンジャー産駒に乗る騎手は、
今後の路線では作戦を考えないと切れ味負けするだろう。
自らスパートして相手に脚を使わせないと、本当の良さは生きないと思えた。
2013年11月16日(土) 5回東京5日11R 第18回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 1 イスラボニータ 牡2 55.0 蛯名正義 1:45.9 レコード 34.1 460 0 栗田博憲 2
2 8 シカク地プレイアンドリアル 牡2 55.0 柴田大知 1:45.9 クビ 34.0 484 +6 田部和則 4
3 4 クラリティシチー 牡2 55.0 田中勝春 1:46.1 1 1/4 33.3 482 +6 上原博之 5
4 5 ラングレー 牡2 55.0 R.ムーア 1:46.2 1/2 34.1 480 0 矢作芳人 3
55 9 サトノアラジン 牡2 55.0 戸崎圭太 1:46.3 1/2 33.6 512 +4 池江泰寿 1

《レース内容》
昨年にコディーノがマークしたものを0秒1上回る日本レコード。
勝ったイスラボニータのレースセンスは抜群だった。
大物感はありませんが、レ−ス巧者でフジキセキそのものみたいな産駒。
クラシックという雰囲気ではないけど、いっぱい誉めておかなくてはいけません。
地方馬のプレイアンドリアルが1回前に出たところを抜き返した、切れ味もあった。
その2着馬も立派です。コスモバルクくらいは、という話になってますけど、
その通りだと思います。母系もいいですし、むしろ勝ち馬よりも期待を抱かせます。
このレースで通用すれば、クラシック候補の勘定に入ってくるわけですから。
3着のクラリティシチーも安定しているし、4着ラングレーもキャリアを思えば立派。
上位2頭に比べれば少し落ちるけど悲観することはない。
5着サトノアラジンも素晴らしい馬でした。返し馬で見てたらモノが違うという評価は
当っていると思います。まだ体が使えていないだけでこれからの馬です。
鞍上の戸崎も甘過ぎたというか、位置取りも悪かった。
本命馬の乗り方をしていればっていう気はしました。
でもこれで変わってくるだろう。新馬戦を楽に勝ち過ぎてしまったのもある。
毎年ポイントになるレースで、必ずクラシックで走る馬が出ますから。
時計も速かったですし、5着までの馬を見ても一応は来年のベースに
なるレースだったのではないでしょうか。
コディーノの今年の春の活躍を見ても、そのレベルに匹敵する内容でした。
もちろん上位5頭までの話だけど。
2012年11月17日(土) 5回東京5日11R 第17回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 コディーノ 牡2 55.0 横山典弘 1:46.0 レコード 34.0 474 0 藤沢和雄 1
2 15 レッドレイヴン 牡2 55.0 内田博幸 1:46.3 1 3/4 33.6 498 +6 藤沢和雄 3
3 10 インプロヴァイズ 牡2 55.0 R.ムーア 1:46.5 1 1/4 34.1 458 0 堀宣行 7
4 9 ケンブリッジサン 牡2 55.0 江田照男 1:46.5 アタマ 34.6 468 +4 星野忍 5
5 11 バッドボーイ 牡2 55.0 石橋脩 1:46.6 1/2 33.9 490 -8 河内洋 13

《レース内容》
昨年はディープブリランテがこのレースで初タイトルを手にしてダービー馬に上り詰めた。
2年連続でダービー馬を送り出す期待が持てるメンバー構成、
実際にレースも中身の濃いものとなった。

素質馬が集まる一戦として評価が定着していまが、
今年から新馬戦の開始時期が早まったこともあり、その傾向は更に強まるでしょうし、
この時期の東京1800mでも2歳馬が能力を発揮できる環境が整ってきました。

その好メンバーでインパクト大のレースぶりで3連勝を決めたのがコディーノ、
レースセンス、瞬発力、持久力・・・どれを取ってもケチのつけようがない。
札幌2歳Sは完成度の違いがモノを言った感もあったが、
リフレッシュして更にレースぶりに磨きがかかってきた。

ここまで非の打ち所ないと、あら探しをしたくなりますが、見つかりませんね。
札幌2歳Sのレースレコードに続き、今度は自分から動いてJRA2歳レコードですから。
札幌2歳Sからは勝ちタイム歴代2位ロジユニヴァース、3位ジャングルポケットが
ダービー馬になっています。
東スポ杯の歴代勝ち馬と比べて文句なしの内容ですから当然、G1が見えてきました。
あえて不安を探せば切れ過ぎるだけに距離がどうか?
2400mは少し長い懸念もないわけではない。
2着レッドレイヴンは同じ藤沢厩舎でも馬キャラは対照的だ。
レースは荒削りだがその分、伸びシロも大きい。
こちらは距離が伸びて更に良さが出そうなタイプ。
血統からはダートの短距離馬なんですが、この2戦の内容はむしろクラシック路線向きです。
百日草特別よりはるかに厳しい流れでも同程度の脚を使った内容は本当に立派です。
上位2頭が抜けていると思うが・・・例年なら4着ケンブリッジサンでも好内容勝ちといえる水準
それが惜しいになってしまうのですから上位2頭は強いですね。
ただ3着インプロヴァイズはいい体をしていますし、今後も注目して損はないでしょう。
2011年11月19日(土) 5回東京5日  11R 第16回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 13 ディープブリランテ 牡2 55.0 岩田康誠 1:52.7   35.9 498 +8 矢作芳人 1
2 15 フジマサエンペラー 牡2 55.0 田中勝春 1:53.2 3 36.1 480 0 菊川正達 10
3 10 マイネルディーン 牡2 55.0 石橋脩 1:53.2 アタマ 35.9 440 +4 鹿戸雄一 12
4 14 ジャスタウェイ 牡2 55.0 後藤浩輝 1:53.5 1 3/4 36.3 488 -2 須貝尚介 3
5 5 エネアド 牡2 55.0 福永祐一 1:53.5 クビ 35.9 438 +4 戸田博文 4

《レース回顧》
東京スポーツ杯2歳Sは史上最悪と言っていい泥んこ馬場。
当然ながら勝敗を大きく左右したのは間違いない。
勝ったディープブリランテにとって不良馬場は大きな死角と思っていたのですが、
前半は掛かりつつも、スケールで圧倒してしまいました。

抜け出してからのフットワークも力強く、ブレがありません。
1戦1勝の身ながら1番人気で、しかも快勝。
重賞勝ちや好走歴のあるライバルを圧倒したのだから、まさに能力の絶対値が違った。

近年は出走馬から後の活躍馬が次々と出て重要度が増す東スポ杯ですが
勝ち馬は一目瞭然のクラシック候補でしょう。
ディープインパクト産駒ながら500キロ前後で恵まれた馬体
しかもその割に身のこなしが柔らかい。
道悪がうまいというわけではないから、良馬場ならもっといいパフォーマンスを見せたはず。
歴代の勝ち馬と比較しても見劣らない。
牝系からはザッツザプレンティにバブルガムフェロー、
今後の成長力が期待できることも間違いありません。

2着フジマサエンペラー、3着マイネルディーンは雨馬場ならではの好走。
フジマサエンペラーは重馬場OKでしたが、前走勝ち後も馬体を緩めず
ビシビシ追っての攻め強化で上昇。このレースに繋がりました。

マイネルディーンも未勝利勝ちが勝負強かったですから。
でもクラレントやジャスタウェイなどの実力上位馬が道悪に苦しんだのは事実。

もっともクラレントの場合はレース直前に放馬してツキもなかったが・・・。
ジャスタウェイもデキがもう一歩だったと思います。

逆にエネアドは素晴らしいデキでしたが、スタートが今イチだったうえに、
道中はモマれてかかり通し、それでも最後は伸びてきました。
力を出し切ったとは思えません。
2010年 11月20日(土) 5回東京5日   11R 第15回 東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
《レース結果》
1 2 サダムパテック 牡2 55.0 C.スミヨン 1:47.3   33.7 498 -4 西園正都 1
2 15 リフトザウイングス 牡2 55.0 武豊 1:47.9 3 1/2 33.7 510 -14 橋口弘次郎 3
3 6 フェイトフルウォー 牡2 55.0 田中勝春 1:47.9 クビ 34.0 510 +2 伊藤伸一 7
4 1 マイネルラクリマ 牡2 55.0 松岡正海 1:47.9 アタマ 34.8 462 +8 上原博之 9
5 12 ダコール 牡2 55.0 四位洋文 1:48.0 1/2 33.8 464 -4 中竹和也 6

《レース内容》

東京スポーツ杯2歳S(GIII)を制したのは、1番人気のサダムパテック。
後続に3馬身半の差をつける圧勝で重賞初挑戦初制覇を果たしてみせた。

決してスムーズなレースぶりではなかった。ショウナンカライスとビップセレブアイが
3番手以下を引き離して逃げるという展開の中、
ゲートから出た直後のサダムパテックは最後方に近い位置。
そこから鞍上のC.スミヨン騎手に押されて集団に取り付いたものの、
馬群の中で口を割るような仕草も見せていた。

だが直線に入ると、サダムパテックは弾けるように伸びた。
内寄りから上手に外へと持ち出されると、坂を駆け上がりながら先行勢を捉える。
残り200mで先頭に踊り出て、そこからは独走だ。追い込んだ
リフトザウイングスとフェイトフルウォー、
好位から粘るマイネルラクリマらを完封して堂々の1着ゴールとなった。

未完成であることをうかがわせながら、結果は完勝。
本格化した際の強さを楽しみに思わせる、この世代の主役候補の誕生である。