データーチェック
1番人気は堅実
1800m以上の重賞実績
JBCクラシック組は3着以内に好走していながら人気のない馬
芝の長距離G1に実績のあるような父か母父を持つ馬
前走2着以内で上がり5位以内の馬
1800m以上で上位の末脚を使える馬


2020年12月6日(日曜) 3回中京2日第21回チャンピオンズカップGT
《レース結果》
1 枠6緑 11 チュウワウィザード 牡5 57.0 戸崎 圭太 1:49.3
2 枠1白 2 ゴールドドリーム 牡7 57.0 和田 竜二 1:49.7 2 1/2
3 枠7橙 13 インティ 牡6 57.0 武 豊 1:49.7 クビ
4 枠8桃 15 クリソベリル 牡4 57.0 川田 将雅 1:49.9 3/4
5 枠6緑 12 モズアスコット 牡6 57.0 横山 武史 1:50.0 3/4

《レース内容》
4番人気のチュウワウィザードが、中団追走から上がり最速タイの末脚で差し切り、
JRA・GI初制覇を果たした。今後は優先出走権を獲得したサウジカップを含む海外遠征や、
連覇がかかる川崎記念が視野に入る。2着は3番人気ゴールドドリームで、
3着は10番人気インティ。単勝1・4倍の1番人気に支持されたクリソベリルは4着に終わった。
力強い末脚で突き抜けた。チュウワウィザードが4度目の直接対決でついにクリソベリルを撃破。
砂の新王者に導いた戸崎騎手が空に向かって右手を突き上げた。
「非常にうれしいですね。追ってしぶとい馬なので、外を回して踏んでいって、
力を出してくれた。この馬の力で勝たせてもらいました」
8番手追走から徐々にポジションを上げ、3、4コーナーの勝負どころでは国内8戦無敗の
クリソベリルを徹底マーク。事前の作戦通りのレース運びで、直線では早々とライバルをかわした。
あとは、前を行くインティを捕らえるのみ。ラスト100メートル手前で先頭に立つと、
2着ゴールドドリームに2馬身半差をつけて押し切った。
昨年のこのレースでは1歳後輩のクリソベリルの後塵を拝し、4着。今年も帝王賞3着、
JBCクラシック3着と苦杯をなめてきた。道中2番手を進んだことで目標にされ、
差し切られた前走の反省から、今回はこちらがマークする側に
。“4度目の正直”でリベンジを果たし、GI3勝目にして初のJRA・GIタイトルをつかんだ。
戸崎騎手も喜びひとしおだ。昨年11月のJBCレディスクラシックで落馬し、右肘開放骨折の重傷。
半年のブランクを経て今年5月にようやく復帰を果たした。「手術後の痛みは半端じゃなかったですし、
自分の腕が動かなかったときは『本当にまた騎乗できるようになるのか』と…」と振り返る。
GI制覇は18年皐月賞(エポカドーロ)以来、約2年半ぶり。「とてもうれしく、感慨深い勝利。
たくさんの方々に感謝をしたいです」と完全復活を告げる1勝に笑みが浮かんだ。
GI馬8頭が集まった砂の王者決定戦を快勝し、サウジカップの優先出走権を獲得。
今後について大久保調教師は「今年の春はコロナで海外に行けなかった。馬が元気なら、
それも選択肢のひとつ」と海外に打って出る可能性を示唆した。当初の予定だった
川崎記念や、ドバイ国際競走(3月27日、メイダン)などの選択肢も含め、夢は広がるばかりだ。
2019年12月1日(日曜) 4回中京2日 第20回 チャンピオンズカップGT
《レース結果》
1 枠3赤 5 クリソベリル 牡3 55.0 川田 将雅 1:48.5
2 枠6緑 11 ゴールドドリーム 牡6 57.0 C.ルメール 1:48.5 クビ
3 枠2黒 4 インティ 牡5 57.0 武 豊 1:48.7 1 1/4
4 枠2黒 3 チュウワウィザード 牡4 57.0 福永 祐一 1:48.8 1/2
5 枠6緑 12 キングズガード 牡8 57.0 秋山 真一郎 1:49.1 1 3/4

《レース内容》
最強ダート馬決定戦「第20回チャンピオンズカップ」(G1、ダート1800メートル)は
1日、中京競馬場で行われ、川田騎乗のクリソベリル(牡3=音無厩舎)が優勝、
G1・2勝目(地方含む)を飾った。3歳馬の優勝は昨年のルヴァンスレーヴに続き2年連続。
インティが好スタートでペースを握る。テーオーエナジー、クリソベリルが追って最終コーナーへ。
勝負の直線。逃げるインティをゴールドドリームが差すかと思いきや、
2頭の間からクリソベリルがスパートで抜け出してゴールした。
2着がゴールドドリーム、3着にインティが入った。
勝ったクリソベリルは父ゴールドアリュール、母クリソプレーズの血統。
通算成績は6戦6勝。中央重賞初挑戦でG1勝利を飾った。ここまで5戦負けなし、
デビュー6戦目での古馬混合のG1制覇はグレード制導入以降4頭目で、
同レース最少キャリア。これまではルヴァンスレーヴの8戦目が最少だった。
鞍上の川田は、今年のG1初Vで中央G1通算13勝目。
管理する音無師は、今秋のマイルCSをインディチャンプで勝って以来、中央G1通算12勝目。
2018年12月2日(日曜) 4回中京2日11R 第19回 チャンピオンズカップGT
《レース結果》
1 枠2黒 2 ルヴァンスレーヴ 牡3 56.0 M.デムーロ 1:50.1 35.6 490 +2 萩原清 1
2 枠7橙 12 ウェスタールンド せん6 57.0 藤岡佑介 1:50.5 2 1/2 34.4 480 -2 佐々木晶三 8
3 枠5黄 9 サンライズソア 牡4 57.0 J.モレイラ 1:50.5 クビ 35.9 522 +8 河内洋 3
4 枠1白 1 アンジュデジール 牝4 55.0 横山典弘 1:50.7 1 1/4 36.5 486 +6 昆貢 9
5 枠6緑 11 オメガパフューム 牡3 56.0 C.デムーロ 1:51.1 2 1/2 36.0 452 -2 安田翔伍 4

《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の1番人気・ルヴァンスレーヴ(牡3、美浦・萩原厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:50.1(良)。2着には2馬身半差で8番人気・ウェスタールンド(セ6、栗東・佐々晶厩舎)、
3着にはクビ差で3番人気・サンライズソア(牡4、栗東・河内厩舎)が続いて入線。
2番人気のケイティブレイブ(牡5、栗東・杉山厩舎)は11着に敗れた。
好スタートを決めたアンジュデジールがそのままハナへ。ルヴァンスレーヴはヒラボクラターシュ、
インカンテーションとともに2番手グループを形成。ケイティブレイブはちょうど中団あたり、
ウェスタールンドは離れた最後方で直線勝負にかける。
マイペースで逃げるアンジュデジールを目掛けてルヴァンスレーヴがラストスパート。
残り200mで先頭に立つと2着争いを尻目にリードを広げてゴール。
際どくなった2着には4コーナーでも最後方にいたウェスタールンドが入った。
勝ったルヴァンスレーヴは、重賞4連勝でG1級レース4勝目。前走の南部杯で
ゴールドドリームらをゆうゆうと退け、単勝オッズ1.9倍の圧倒的な1番人気に支持された今回も
未対戦のJBCクラシックの覇者ケイティブレイブ、JBCレディスクラシックの覇者
アンジュデジールらを一蹴。混沌としていたダート路線に真の王者が誕生した。
2017年12月3日(日) 4回中京2日11R 第18回 チャンピオンズカップ(GI)
《レース結果》
1 5 9 ゴールドドリーム 牡4 57.0 R.ムーア 1:50.1   35.2 538 +14 平田修 8
2 7 13 テイエムジンソク 牡5 57.0 古川吉洋 1:50.1 クビ 36.1 496 +4 木原一良 1
3 1 1 コパノリッキー 牡7 57.0 田辺裕信 1:50.2 クビ 36.3 546 +9 村山明 9
4 1 2 ケイティブレイブ 牡4 57.0 福永祐一 1:50.4 1 1/4 36.2 512 +9 目野哲也 3
5 6 11 マル外アウォーディー 牡7 57.0 武豊 1:50.5 1/2 36.1 508 +4 松永幹夫 4

《レース内容》
R.ムーア騎手騎乗の8番人気・ゴールドドリーム(牡4、栗東・平田厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:50.1(良)。2着にはクビ差で1番人気・テイエムジンソク(牡5、栗東・木原厩舎)、
3着にはクビ差で9番人気・コパノリッキー(牡7、栗東・村山厩舎)が続いて入線した。
アポロケンタッキーが取り消して15頭でのレース。最内枠に入ったコパノリッキーが先手を主張。
1番人気のテイエムジンソクがピッタリと2番手に取り付いて向こう正面へ。
ケイティブレイブ、ロンドンタウンが3番手で並び、アウォーディーは中団前めの外。
それを見るようにカフジテイクが追走し、ゴールドドリームはその内で脚を溜める。
そしてサウンドトゥルーはその直後から終い勝負にかける。
4コーナーで馬群はギュッと凝縮し最後の脚比べ。逃げるコパノリッキーにテイエムジンソクが
詰め寄り2頭が一騎討ち。ケイティブレイブもジリジリ差を詰めるが、
伸びはひと息。残り100mでテイエムジンソクがいよいよコパノリッキーを
交わしにかかったところで、外からゴールドドリームが急追。
アッという間に2頭を飲み込んでゴールに飛び込んだ。
勝ったゴールドドリームは、2月のフェブラリーSに次ぐ2つ目のG1制覇。
4歳早々でのビッグタイトル勝利で、いよいよ世代交代かと思われたが、
フェブラリーSのあとドバイWC14着、帝王賞7着、南部杯5着と見せ場なく敗れ、
今回は8番人気と支持は大きく下落。しかし、先週7勝、土曜日もステイヤーズSを制するなど、
調子を上げてきたR.ムーア騎手の手腕に導かれて
JRAのG1舞台で鮮やかに復活。今度こそ世代交代が期待される。
2015年12月6日(日) 4回中京2日11R 第16回 チャンピオンズカップ(GI)
《レース結果》
1 2 4 サンビスタ 牝6 55.0 M.デムーロ 1:50.4   37.4 476 +3 角居勝彦 12
2 1 1 ノンコノユメ 牡3 56.0 C.ルメール 1:50.6 1 1/2 36.7 452 0 加藤征弘 3
3 1 2 サウンドトゥルー せん5 57.0 大野拓弥 1:50.7 クビ 36.6 472 -2 高木登 5
4 8 16 ロワジャルダン 牡4 57.0 浜中俊 1:50.7 アタマ 37.1 500 +2 戸田博文 8
5 7 13 ホッコータルマエ 牡6 57.0 幸英明 1:50.7 ハナ 38.1 510 +8 西浦勝一 2

《レース内容》
12番人気のサンビスタがまさかのV。ビックリ仰天して腰が砕けそうになった。
しかし、内容的には完勝でした。追い込み勢が上位を占めた中、
中団から力強く抜け出してきました。展開が紛れたところを突っ込んできたわけじゃありません。
大きな要因として考えられるのは前後4ハロンが48秒0―50秒2の速めのペース。
1角で外からクリノスターオーやガンピットがハナを主張する構えを見せたことで、
コパノリッキーの楽逃げとはならなかった。そのコパノを負かしにいった
ホッコータルマエも最後は苦しくなって…という構図でした。
で、展開不向きで昨年4着に終わったサンビスタにとっては、今年はいい流れだったと。
それでも最近の牡馬はちょっと情けないです。
先週のジャパンCのショウナンパンドラに続いて、ここ一番で牝馬にやられちゃうんですから。
コパノには粘着力がなかったし、ホッコーもあっさりかわされ過ぎだ。
優しく表現すれば昨年からの上積みがなかったという言い方になります。
展開が向いた側面もあるけど、新興勢力が2〜4着を占めたことがその証拠だろう。
決め打ちとはいえ、3歳の身で2着に食い込んだノンコノユメは立派ですし、
大外を回って3着のサウンドトゥルーも見事。
上がり馬の4着ロワジャルダンも頑張りました。
ダート界も世代交代が進んでいるようです。
ホッコーのGT10勝なるかに注目が集まっていたけど、
やっぱり何年間もチャンピオンに君臨するのは難しいもんなんだ。
それにしてもサンビスタは立派です。馬も偉いですけど、同時にたたえたいのは
角居厩舎の手腕。春に使い込んだ影響か夏場はちょっとスランプ気味でしたが、
きっちり立て直してきました。ここに使ってきたレース選択も見事。
他に牝馬限定の交流重賞があるにもかかわらず、
あえてチャレンジして結果も出してしまうんですから。
馬にも厩舎にもただただ脱帽するしかない。
2014年12月7日(日) 4回中京2日
《レース結果》
1 4 8 ホッコータルマエ 牡5 57.0 幸英明 1:51.0   36.4 508 +2 西浦勝一 2
2 2 4 ナムラビクター 牡5 57.0 小牧太 1:51.1 1/2 36.3 528 +6 福島信晴 8
3 6 12 ローマンレジェンド 牡6 57.0 岩田康誠 1:51.2 3/4 36.6 510 0 藤原英昭 3
4 4 7 サンビスタ 牝5 55.0 松田大作 1:51.4 1 1/4 36.3 478 +4 角居勝彦 15
5 6 11 ワンダーアキュート 牡8 57.0 武豊 1:51.5 3/4 35.9 522 +13 佐藤正雄 5

《レース内容》ホッコータルマエが叩き2戦目で変身、初めてJRAのGTを制した。
これまで交流GTを5勝し能力的には勝ってもおかしくはないんだが、まさかこんなスローになるとは…。
本当に予想外でしたね。ホッコータルマエの幸ジョッキーを含めて、
先行勢には願ってもない展開になりました。
すんなり番手につけられたホッコーは状態もアップしていたでしょうし、実力を出し切りました。
レースラップのラスト2ハロン目が11秒7だから、完全に先行馬の流れ。
結局、2着ナムラビクター、3着ローマンレジェンドと上位はすべて前につけた馬が占めた。
ナムラビクターはうまく流れに乗りましたね。やや地味な印象はありますが、地力は確かです。
今回は人気の盲点になった感じ。古い記録を持ち出せば、
1、2着馬は12年レパードSでクビ差のワンツーだし、
ナムラはここまで今年6戦して一度も掲示板を外していなかった。
ローマンレジェンドは休み明けでしたが、ここに目標を絞り仕上がりは良かったと思います。
レース内容からすると完敗の3着ですが、これも力は出し切っています。
最後までよく踏ん張っている。もともとこの舞台(12年ジュライS)でレコード勝ちがあり条件も合っているんだろう。
4着には牝馬のサンビスタが健闘しました。人気はありませんでしたが、牡馬相手のGTでこの成績は立派です。
対照的にだらしなかったのは4歳馬。8着に入ったクリノスターオーが最高で
5、6歳馬はもちろん、3歳馬のカゼノコにも先着できなかった。
個人的には世代交代がスムーズに進むとみて予想を組み立てましたが、
結果的には5、6歳馬が巻き返しました。1番人気に推されたコパノリッキーは出負けというより、
スタートダッシュがつかなかった感じ。とはいえ、その後もリカバリーが利かずまったく見せ場なし。
初コースがこたえたのか、肝心なところで若さが出たのか…ちょっと不可解な敗戦でした。
経験の差が出たのかコパノが逃げていれば流れもまた変わったと思うが、
いずれにしてもこの馬が後方に控える形になったことで、拍子抜けのGTになったのは否めない。
クリノスターオーは展開が向いたはずなのに直線に入ってもう一杯。
ムーア騎手をもってしても乗り難しいのか、モロい面を出してしまいました。
インカンテーションもなすすべがなく大敗。ちょうどコパノの後ろで調子を合わせる感じになってしまった。
実質初めてのGTでしたが、中京の1800メートルはマイルより2000メートルに近いと感じました。
東京のフェブラリーSのような厳しいレースにはなりにくいんじゃないですか。
流れが落ち着くと後続も動けない。つまり、紛れが生じやすいってことかな。
2013年12月1日(日) 5回阪神2日11R 第14回 ジャパンカップダート(GI)
《レース結果》
16 12 ベルシャザール 牡5 57.0 C.ルメール 1:50.4   36.1 538 +2 松田国英 3
2 8 ワンダーアキュート 牡7 57.0 武豊 1:50.4 クビ 35.9 522 +3 佐藤正雄 6
3 6 ホッコータルマエ 牡4 57.0 幸英明 1:50.5 1/2 36.6 506 -2 西浦勝一 1
44 7 ブライトライン 牡4 57.0 福永祐一 1:51.0 3 36.8 528 +6 鮫島一歩 7
5 14 ニホンピロアワーズ 牡6 57.0 酒井学 1:51.2 1 1/4 37.2 540 +8 大橋勇樹 5


《レース内容》
抜群の安定感を買われてホッコータルマエが1番人気に支持された。
しかし、結果は3着止まり。幸が少し勝ちを急いだのか押し出されるように
先頭に立ったのは痛かった。もともと詰めの甘い面があるうえ、後続の目標にされてしまった。
G1馬が9頭も揃ってステップレースも様々、その比較が難しいレースでした。
地方で行われるG1は出走枠の関係もあり本当の1戦級はひとレース3頭程度です。
やはりJRAのG1とはレースの厳しさが違いますし、得られる経験値も異なります。
ホッコータルマエのG13勝はいずれも地方で、そのあたりが最後で出たのかも知れません。
砂質の得意不得意も含めてやはり幸くんが主戦だったブルーコンコルドと
似たようなタイプと言えるでしょう。幸といえば馬を追う際の大げさなアクションはどうなんだろう?
それはさておき、馬はまだ4歳。内容は悲観するものではないし、今後に期待したいところだ。
この1年で大半のメンバーと勝負付けは済んでいたが、手を合わせていなかったのが
ペルシャザールとブライトライン。同じキングカメハメハ産駒のペルシャザールに差し切られてしまった。
最近はダートでの活躍馬を多く出していますが、基本的に芝とタイプは同じです。
安定感はあっても爆発力には少し欠ける。ホッコータルマエはまさにその典型です。
ところがペルシャザールはブラジルC→武蔵野Sが実に強く、抜け出す脚も速かった。
他の産駒との違いはやはり母の父サンデーサイレンスの影響でしょう。
ダート戦だが最後は決め手比べになったから、2頭のキャラの違いが結果に表れたと言えそうだ。
2着は昨年と同じワンダーアキュートが入った。この1年間もチョイ足らずのレースが多かったが
底力はここでも上位で納得の2着。本当にタフで丈夫です。今回は先行タイプが多い組合わせ。
武豊くんが決め打ちで待機策を選択したことも好判断でした。この展開は休み明けだった
昨年の覇者ニホンピロアワーズには厳しかったかも知れません。不可解だったのが
13着に沈んだローマンレジェントですが・・・。内枠とはいえスペースはあったし、
流れにも乗れていました。ちょっと分かりません。3歳馬はインカンテーションが14着
クリソライトが15着。経験の浅い組の大敗は1分50秒4の数字以上に展開面が厳しかった。
ところで来年からはチャンピオンCに名前を変えて中京で行なわれる。
阪神では最後の刺客となったパンツオンファイアはシンガリ負けだ。
左回りになればもっと強い馬が来るだろうか?もちろん回りの違いは大きいですが、
それ以上に砂質の違いは中央=地方以上のものがあります。
JRAの思惑通りに行くかは疑問です。




2012年12月2日(日) 5回阪神2日11R 第13回 ジャパンカップダート(GI)
《レース結果》
1 14 ニホンピロアワーズ 牡5 57.0 酒井学 1:48.8   36.0 536 0 大橋勇樹 6
2 12 ワンダーアキュート 牡6 57.0 和田竜二 1:49.4 3 1/2 36.4 522 +21 佐藤正雄 3
3 9 ホッコータルマエ 牡3 56.0 幸英明 1:49.5 1/2 36.8 488 -2 西浦勝一 9
4 10 ローマンレジェンド 牡4 57.0 M.デムーロ 1:49.8 2 36.6 510 +4 藤原英昭 1
5 13 グレープブランデー 牡4 57.0 C.ルメール 1:49.9 1/2 36.8 526 -2 安田隆行 11

《レース内容》
正直、ニホンピロアワーズの強さで他馬がかすんでしまった。
前走の内容からも、このメンバーで3馬身半差の快勝、
しかも最後は楽な手応えだから大したものです。

4角では1頭だけ余力十分に進出して、上がり最速の36秒0でまとめた。
この持久力は相当なものだ。この馬には一貫した厳しいペースの方が合っているのかも。
やるごとに強くなってきている印象です、今後も楽しみですね。

2着ワンダーアキュートはニホンピロアワーズの前に完敗、何とか2着を確保したけど・・
課題のイレ込みが解消して落ち着きがあったし、負けたとはいえ完璧な競馬はできました。
この馬の能力は出し切ったと見ていいでしょう。

他の上位人気馬は揃って敗退、1番人気ローマンレジェンドは状態面が影響した感じはないし、
結局は自分より前にいた組に負けているんですから、ここで壁が1枚はあったというところでしょう。

G1初挑戦で急きょの乗り替わり、ここが試金石の一戦だったから、4着でも擁護すべき点はあるし、
それまでの6連勝した強さを考えるとまだ見限れない、今後もマークは必要だ。
この馬あたりがスパッと勝っていれば、ハッキリ世代交代と言えたのに・・・

3歳世代ではホッコータルマエが最先着、前回みやこS3着がフロックではなかったようです。
端午Sの時に能力を感じたけど、厳しい流れに対応してローマンに先着したのは見事だ。

エスポ、トランセンドらは負けちゃいましたが、古馬勢にもしぶとい馬がまだまだいます。
すんなり世代交代とはいきませんでした。
これで今年の最優秀ダート馬はどうなるんだろう、難しくなってきた。

2011年12月4日(日) 6回阪神2日   11R 第12回 ジャパンカップダート(GI)
《レース結果》
1 16 トランセンド 牡5 57.0 藤田伸二 1:50.6   37.4 520 -1 安田隆行 1
2 9 ワンダーアキュート 牡5 57.0 和田竜二 1:50.9 2 36.8 518 +14 佐藤正雄 5
3 6 エスポワールシチー 牡6 57.0 佐藤哲三 1:50.9 ハナ 37.6 500 +2 安達昭夫 2
4 4 ラヴェリータ 牝5 55.0 武豊 1:51.0 1/2 37.5 516 +1 松元茂樹 10
5 13 ダノンカモン 牡5 57.0 福永祐一 1:51.1 クビ 37.5 528 +2 池江泰寿 4

《レース回顧》
トランセンドが昨年に続いて逃げ切り勝ち、見事に同レース初の連覇を成し遂げた。
16番枠で2.3番手からの競馬になると思ったが、鞍上はのしをつけてハナへ、
気迫勝ちみたいな感じだった。

フェアプレーを身上とする藤田ジョッキーとすれば
1コーナーの入り方は少々強引でしたが、それだけ先手にこだっわったんでしょう。
トランセンド→エスポワールシチーと2強の隊列がすんなり決まったことで
伏兵馬は、ほとんど何もできませんでした。
まさに2強のガチンコ勝負、その分、流れは落ち着きましたが十分に見応えがあった。

終わってみれば2着に2馬身半差の完勝、
自分の形に持ち込んだときは崩れない、本当にしぶといですね。
数字的には物足りないが、力の要る馬場の影響もあるだろうから、安定感は高く評価できます。

これで中央で行われた今年のダートG1を3連勝したわけだが、ズバ抜けて強いとは・・・
真のチャンピオンになるには、やはりスマートファルコンとの再戦に勝つ事が条件になりそうだ。

エスポワールシチーは3着、この内容では力負けと言わざるを得ません。
やっぱり5歳のトランセンドとは年齢的な勢いの差を感じた。
もう全盛期の力を望むのは難しいかも。

そのエスポワールシチーをゴール間際で捕らえたのがワンダーアキュート
前半しっかり脚をタメたので最後の伸びは目立ちました。

ラヴェリータは10番人気ながら流れに乗って健闘。
ダノンカモンも決してベスト距離ではなかったが、自分の力は出しきった。
ミラクルレジェントもラヴェリータとの比較から、これぐらい走ってもいい。
2010年 12月5日(日) 5回阪神2日   11R 第11回 ジャパンカップダート(GI)
《レース結果》
1 3 トランセンド 牡4 57.0 藤田伸二 1:48.9   36.6 512 -2 安田隆行 1
2 14 グロリアスノア 牡4 57.0 小林慎一郎 1:48.9 クビ 36.1 526 +10 矢作芳人 8
3 12 アドマイヤスバル 牡7 57.0 小牧太 1:49.1 1 1/4 36.5 520 +14 中尾秀正 11
4 8 バーディバーディ 牡3 56.0 池添謙一 1:49.1 ハナ 36.7 482 +6 池江泰郎 10
5 1 シルクメビウス 牡4 57.0 田中博康 1:49.4 2 36.3 496 +4 領家政蔵 2

《レース内容》

1番人気を背負い、堂々の逃げを打ち、真っ先にゴールを駆け抜けたのがトランセンドだ。

 3番ゲートから好スタートを切ったトランセンドは、
外からバーディバーディやダイシンオレンジが並びかけてきても譲ろうとはせず、
1コーナーできっちりとハナを奪う。ただし、前走・みやこSを逃げ切っているトランセンドだけに、
後続からのプレッシャーが緩むことはない。ペースは落ちず、3コーナー過ぎには
早くもバーディバーディが併走の形へと持ち込み、
好位以下の馬たちも追撃体勢へ移った。
トランセンドの鞍上・藤田伸二騎手の手綱も動き始めて、逃げ馬には厳しい展開にも思われた。

だがどうやら、見た目以上にトランセンドには余裕があったようだ。

「スピードのある馬だから、この馬の競馬をするだけ。
リズムさえ保てれば、少しくらい時計が速くても大丈夫」

藤田騎手の自信に応えるように、直線でトランセンドは再加速。
バーディバーディをねじ伏せ、グロリアスノアやアドマイヤスバルの差し脚も振り切り、
上がり3ハロンを36秒6にまとめてゴールする。
コースレコードまでコンマ4秒に迫る好タイムでのGI タイトル獲得だった。

この日に見せた走り、そして過去に2度レコードタイムを叩き出していることからもわかる通り、
自らペースを作れる強さと圧倒的なスピード能力がトランセンド最大の持ち味。
同じ武器を持つエスポワールシチーと対戦すれば、
どちらが勝つのか。そんな夢もふくらむ新ダート王の誕生である。