データーチェック
内枠有利
短距離指向の強い血統が良い
近2走で4コーナー3番手以内の競馬をしている馬
1番人気馬は堅実も勝ちきれない
上位人気馬同士で妙味を探す
穴なら人気の盲点の重賞好走馬


2020年12月20日(日曜) 6回阪神6日第72回朝日杯フューチュリティステークスGT
《レース結果》
1 枠1白 2 グレナディアガーズ 牡2 55.0 川田 将雅 1:32.3
2 枠4青 7 ステラヴェローチェ 牡2 55.0 横山 典弘 1:32.4 3/4
3 枠4青 8 レッドベルオーブ 牡2 55.0 福永 祐一 1:32.7 1 1/2
4 枠6緑 11 バスラットレオン 牡2 55.0 坂井 瑠星 1:32.8 1/2
5 枠3赤 6 マルガイブルースピリット 牡2 55.0 藤岡 佑介 1:32.8 クビ

《レース内容》
川田騎乗で7番人気のグレナディアガーズが好位から力強く抜け出して快勝。
1分32秒3の2歳日本レコードタイをマークし、GI初制覇を飾った。
2着は2番人気のステラヴェローチェ、3着は1番人気のレッドベルオーブが入った。
驚異的なスピードで、重賞ウイナーを圧倒だ。前走で未勝利を勝ったばかりで
7番人気のフランケル産駒グレナディアガーズが、1分32秒3の2歳日本レコードタイで
世代のマイル王を襲名。これで7年連続のJRA・GI制覇を決めた川田騎手が、喜びを口にした。
「デビュー前から素質の高さは間違いなかったですし、無事にこの馬の能力を
出す競馬ができて何よりうれしいです」 モントライゼが前半1000メートル56秒9で
引っ張る速い流れを、離れた3番手でリズム良く進む。手応え良く直線に向いて、
残り200メートル付近で先頭へ。力強い脚取りで一気に加速し、
最後は迫るステラヴェローチェを3/4馬身差で振り切った。
「終始、いいリズムで来られているぶん、気持ちが切れる前に動いていこうということを
選択して、最後までしっかり自分の能力を出し切ってくれました」
川田騎手とのコンビで制した2017年のダノンプレミアムに続く2勝目を挙げた中内田調教師は
「素晴らしい血統の馬で、大きいところを取れるんじゃないかと期待を持ちながらずっと接していました」と
笑みを浮かべる。GI10勝を含む14戦無敗を誇ったフランケルを父に持つ良血馬だが、
2戦目のマイル戦で気性面の難しさを露呈して4着に敗れ、陣営は我慢させることを教え込んだ。
鞍上は「落ち着いてレースに挑めるように調整を工夫しながら、
前回、今回と能力を発揮できました」と手応えを口にする。
今後について「正直、1600メートルを持ってくれたなというのが率直な感想で、
これ以上距離を延ばすのはまだ視野には入っていません」と中内田調教師。
マイル路線が本線となりそうだが、ポテンシャルは超一流で、
「さらなる飛躍をしてくれるように育てていきたい」と力を込めた。
偉大なDNAから非凡なスピードを受け継いだグレナディアガーズ。
来年にはさらなる進化を遂げた姿を見せてくれそうだ。
2019年12月15日(日曜) 5回阪神6日第71回 朝日杯フューチュリティステークスGT
《レース結果》
1 枠3赤 6 サリオス 牡2 55.0 R.ムーア 1:33.0
2 枠4青 8 タイセイビジョン 牡2 55.0 武 豊 1:33.4 2 1/2
3 枠5黄 9 グランレイ 牡2 55.0 池添 謙一 1:33.6 1 1/4
4 枠7橙 14 タガノビューティー 牡2 55.0 和田 竜二 1:33.6 クビ
5 枠7橙 13 プリンスリターン 牡2 55.0 原田 和真 1:33.8 1 1/4

《レース内容》
ライアン・ムーア騎手騎乗した1番人気サリオスが好位から力強く抜け出して快勝。
1分33秒0のレースレコードをマークし、無傷の3連勝でGIタイトルを獲得した。
2着は2番人気タイセイビジョン、3着は14番人気のグランレイが入った。
これが王者の走りだ。1番人気に支持されたサリオスが、
1分33秒0のレースレコードで無傷の3連勝。堂々と世代のマイル王に輝いた。
「レースは全て思い通りにいった。スタートがすごく良く、好位につけて直線もよく伸びてくれた。
他馬を引き離して、すごく強い勝ち方だった」
2013年のアジアエクスプレス以来の同レース2勝目を飾ったムーア騎手が、
初コンビのパートナーを絶賛した。1000メートル通過が57秒2というハイペースのなか、
好位3、4番手をキープ。直線半ばで先頭に躍り出ると、残り200メートルからは独壇場。
力強い末脚で、追いすがるタイセイビジョンを突き放した。
世界の名手が絶対的な自信を持って臨んだ一戦。「体ができ上がっているし、バランスも動きもいい。
頭もすごく賢いし、正直、この馬で勝てなかったら残念」。涼しげな表情で
17年チャンピオンズC(ゴールドドリーム)以来のJRA・GI8勝目を手にした。
538キロの大型馬ながら、1月23日の早生まれで完成度が高く、世代開幕週の新馬戦をV。
初の長距離輸送や右回りなどをあっさり克服して、頂点に上り詰めた。
堀調教師は「馬体は6月の頃からしっかりした馬で、もともと総合力が高い。
順調に変な道にそれることなく、育ってくれています」と目を細めた。
今後は未定だが、ムーア騎手が「僕がファンだったらこの馬を追いかけると思う。
必ず明るい未来が待っている」と太鼓判を押せば、トレーナーも「2歳のこの時期に
これだけの競馬ができるのはそういない」と胸を張る。
無限の可能性を秘めるサリオスが、無敗街道を突き進んでいく。
2018年12月16日(日曜) 5回阪神6日第70回 朝日杯フューチュリティステークスGT
《レース結果》
1 枠4青 6 アドマイヤマーズ 牡2 55.0 M.デムーロ 1:33.9
2 枠1白 1 クリノガウディー 牡2 55.0 藤岡 佑介 1:34.2 2
3 枠2黒 2 グランアレグリア 牝2 54.0 C.ルメール 1:34.3 1/2
4 枠8桃 14 ファンタジスト 牡2 55.0 武 豊 1:34.5 1 1/2
5 枠5黄 8 ディープダイバー 牡2 55.0 川田 将雅 1:34.7 1 1/4

《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の2番人気・アドマイヤマーズ(牡2、栗東・友道厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:33.9(良)。2着には2馬身差で9番人気・クリノガウディー(牡2、栗東・藤沢則厩舎)、
3着には半馬身差で1番人気・グランアレグリア(牝2、美浦・藤沢和厩舎)が続いて入線した。
内枠勢が好スタートを決め、イッツクールが先手を取る。人気のグランアレグリアはスッと2番手へ。
アドマイヤマーズは3番手でピッタリとマークし、その後ろにクリノガウディーが付け、
ファンタジストも中団やや前めのポジション。淡々としたペースで4コーナーに差し掛かる
とアドマイヤマーズが一気に動いて直線へ。
満を持してグランアレグリアも追い出しにかかるが、先に抜け出したアドマイヤマーズとの
差がなかなか詰まらない。後ろからクリノガウディーがジリジリと詰め寄り、
ラスト1Fは3頭の攻防。残り100mでアドマイヤマーズが2頭を突き放し先頭でゴール。
無傷の4連勝でG1ウイナーとなった。
勝ったアドマイヤマーズは、6月のデビューから一貫してマイルを使われ、
前走のデイリー杯2歳Sに続く重賞2勝目。このレースでは人気こそ牝馬のグランアレグリアに譲ったが、
レースではそのグランアレグリアを出し抜く形で先頭に立ち、そのまま押し切る好騎乗。
西のメインレースも『アドマイヤ』が制し、手綱をとったM.デムーロ騎手は4度目の朝日杯FS制覇となった。
2017年12月17日(日曜) 5回阪神6日11R 第69回 朝日杯フューチュリティステークスGT
《レース結果》
1 枠1白 1 ダノンプレミアム 牡2 55.0 川田将雅 1:33.3 33.6 490 +8 中内田充正 1
2 枠5黄 10 ステルヴィオ 牡2 55.0 C.デムーロ 1:33.9 3 1/2 33.8 460 +4 木村哲也 3
3 枠2黒 3 タワーオブロンドン 牡2 55.0 C.ルメール 1:33.9 クビ 34.0 518 +2 藤沢和雄 2
4 枠3赤 5 ケイアイノーテック 牡2 55.0 幸英明 1:33.9 ハナ 33.8 470 -2 平田修 5
5 枠6緑 12 ダノンスマッシュ 牡2 55.0 福永祐一 1:34.0 3/4 33.8 470 +8 安田隆行 4

《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の1番人気・ダノンプレミアム(牡2、栗東・中内田厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:33.3(良)。2着には3馬身半差で3番人気・ステルヴィオ(牡2、美浦・木村厩舎)、
3着にはクビ差で2番人気・タワーオブロンドン(牡2、美浦・藤沢和厩舎)が続いて入線した。
外から押してケイティクレバーがハナを主張。ダノンプレミアムもポンと好スタートを切り、
スッと好位のポジションに取り付く。タワーオブロンドンは中団の前め、
ステルヴィオ、ダノンスマッシュは後方に待機し、最後方までおよそ10馬身ほどの隊列で
レースが進む。軽快に飛ばすケイティクレバーが後続を2馬身離して直線へ。
逃げるケイティクレバーを4角3番手で回ったダノンプレミアムが楽に交わして先頭。
そのまま一気にリードを広げると、内から脚を伸ばすタワーオブロンドン、
外から猛然と追い込むステルヴィオを尻目にゆうゆうとゴールに入った。
勝ったダノンプレミアムは、新馬、サウジアラビアRC、そしてこのレースと、
いずれも好位から直線で脚を伸ばす正攻法の競馬で無傷の3連勝。
今年からホープフルSがG1に格上げとなり、2歳王者確実とは言い切れないが、
その座にグッと近づく圧巻の内容だった。
また、管理する中内田充正調教師は開業4年目で悲願のG1初勝利となった。
2016年12月18日(日) 5回阪神6日11R 第68回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
《レース結果》
1 8 17 サトノアレス 牡2 55.0 四位洋文 1:35.4   34.1 500 +4 藤沢和雄 6
2 5 10 モンドキャンノ 牡2 55.0 M.バルザローナ 1:35.5 1/2 34.0 472 0 安田隆行 7
3 2 4 ボンセルヴィーソ 牡2 55.0 松山弘平 1:35.8 2 35.2 462 -6 池添学 12
4 7 13 ミスエルテ 牝2 54.0 川田将雅 1:35.8 アタマ 34.7 454 -4 池江泰寿 1
5 8 18 マル地トラスト 牡2 55.0 柴田大知 1:36.1 2 35.4 466 -2 中村均 8

《レース内容》
四位洋文騎手騎乗の6番人気・サトノアレス(牡2、美浦・藤沢和厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:35.4(良)。2着には半馬身差で7番人気・モンドキャンノ(牡2、栗東・安田隆厩舎)、
3着には2馬身差で12番人気・ボンセルヴィーソ(牡2、栗東・池添学厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたミスエルテ(牝2、栗東・池江寿厩舎)は4着に敗れた。
ボンセルヴィーソがポンと好スタート。レヴァンテライオン、クリアザトラック、トラストらも
前々に取り付き、先団は大きな集団。レッドアンシェルは4〜5番手に付け、
その後ろにミスエルテも川田騎手がなだめながら追走する。集団は2つに分かれ、
サトノアレスは後方集団の前でジックリと脚を溜める。
残り600mを過ぎてペースが上がると後方集団も接近して大きな集団のまま直線へ。
逃げるボンセルヴィーソに好位からクリアザトラック、トラストが並びかけようとするも、
伸びは今ひとつ。代わって直線外へ持ち出したサトノアレスが一気に脚を伸ばして
並ぶ間もなく先頭。ラスト1Fでミスエルテ、モンドキャンノもようやく迫ってくるが、
ひと足先に抜け出したサトノアレスがモンドキャンノ追撃を半馬身抑えてトップでゴールを駆け抜けた。
勝ったサトノアレスは、デビュー3戦目の初勝利から3連勝で最優秀2歳牡馬に大きく近づくG1初制覇。
藤沢和雄調教師は先週の阪神JFをソウルスターリングで勝っており、
2週連続の2歳G1勝利で現役最多となるG1・25勝目。
鞍上の四位洋文騎手はキンシャサノキセキで勝った
2010年の高松宮記念以来となるG1勝利となった。
2015年12月20日(日) 5回阪神6日11R 第67回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
《レース結果》
1 8 15 リオンディーズ 牡2 55.0 M.デムーロ 1:34.4   33.3 496 -4 角居勝彦 2
2 6 11 エアスピネル 牡2 55.0 武豊 1:34.5 3/4 34.0 484 +2 笹田和秀 1
3 7 13 シャドウアプローチ 牡2 55.0 中谷雄太 1:35.2 4 34.7 494 0 須貝尚介 11
4 3 6 ユウチェンジ 牡2 55.0 川田将雅 1:35.2 クビ 34.6 482 +8 森秀行 10
5 6 12 シュウジ 牡2 55.0 岩田康誠 1:35.2 ハナ 34.8 492 0 橋口弘次郎 3

《レース内容》
前評判の高かった2頭によるマッチレース。
3着以下に4馬身という着差が示す通り、まさに2頭は抜けていた。
戦前は距離適性やキャリアを考えてエアスピネルのほうが有利かな、と思っていたんです。
ただレースでは勝ったリオンディーズに比べるとフットワークが小さくて、
何だかスケール負けしてしまった感じも…。
デキのほうは悪くはなかったと思う。ただ、この血統特有のカリカリした面を
出していたのは確か。現時点ではまだ幼い部分もあるのかな。
血統といえば、そもそも一族のエアシャカールやエアデジャヴーも
連戦連勝という馬ではなかった。
後続との着差を考えれば及第点以上の内容ではあったが…。
一方、勝ち馬のほうは褒めだしたらキリがないですね。
母シーザリオという血統はもちろん、外を回ってレースの上がりを1秒1も上回る末脚を使うのだからすごい。
勝ち時計もちょうどいいんじゃないですか。1分33秒台とか、
速過ぎると今後の距離延長に不安も出てきますから。
“ちょっと距離不足”くらいのイメージで勝ったことに価値がある。
朝日杯FSというレースにとっても、こういう馬が勝ったことは喜ばしい。
いわゆる“本格派”がマイルの距離を嫌ってGUホープフルSに回る流れがある中、
今年は大物感漂う馬が豪快なレース運びで勝った。
中山マイルと違って、阪神のマイル戦は総合力を問われる舞台で
あることを大いに宣伝できたはずだから。
あとは離された3着以下…。3番人気のシュウジ(5着)は
前回よりはるかにデキは良さそうでした。ただ、あのかかり癖では今後も難しそうです。
4番人気のボールライトニング(11着)も同じようにスピード系のイメージ。
イモータル(9着)は稽古からかかっていて変だなと思っていたが、案の定いい走りができなかった。
取りあえず、この組では上位2頭が抜けていたということ。
あとは最終日のホープフルSからどんな馬が出てくるかです。
牝馬路線はメジャーエンブレムが一歩リードしている印象だから。
ぜひホープフルSからも強い馬が出てきてもらって、来年のクラシックが面白くなればいいです。
2014年12月21日(日) 5回阪神6日11R 第66回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
《レース結果》
1 1 2 ダノンプラチナ 牡2 55.0 蛯名正義 1:35.9   35.4 472 +6 国枝栄 1
2 3 6 アルマワイオリ 牡2 55.0 勝浦正樹 1:36.0 3/4 35.5 470 +2 西浦勝一 14
3 7 14 クラリティスカイ 牡2 55.0 岩田康誠 1:36.1 3/4 35.9 484 +12 友道康夫 3
4 1 1 ネオルミエール 牡2 55.0 柴山雄一 1:36.3 3/4 35.5 466 0 藤沢和雄 6
5 6 12 アクティブミノル 牡2 55.0 武豊 1:36.3 アタマ 36.5 482 -4 北出成人 9

《レース内容》
中山から阪神に舞台を移した新生・朝日杯。
近3年は関東馬がワンツーを決めてきただけに、
アウェーの洗礼があるんじゃないかと見てたけど…。
終わってみれば、ダノンプラチナの強さだけが際立った。
一戦ごとに飛躍的に馬も良くなってますが、
同時に光ったのは阪神JFのショウナンアデラに続く蛯名騎手の好騎乗。
後方で悠然と構えて…タイミングがドンピシャの追い込みで差し切り勝ち、
ちょっと神懸か ってます。
完成度が高いのかもしれないが、勝負どころでの動きは見事だった。
内容的には着差以上の圧勝だろう。
大物感となると微妙ですが、とにかく柔らかくていい走り。
ディープ産駒は少し軟弱に見えるくらいのほうが逆にいいのでしょうか。
レース運びも柔軟だし、距離はまだ延びても良さそうだ。
クラシックとなるともうひとつスケールアップしてほしいところですが、
今回はGTにふさわしい勝ちっぷりを褒めるのみです。
2着はアルマワイオリか。前走のデイリー杯2歳S4着でミソをつけた分、人気の盲点になった。
当時は道中でかかってましたが、今回はしっかりためたのが正解でした。
最後はケタグリがもう少しではまりそうでしたが…。
3着クラリティスカイは東京マイルをレコード勝ちするような馬。
今回は馬場稍重に持ち味を殺された。
最後は勝ちにいった分かもしれませんが…。Aクラスの底力は欠けているように映りました。
8着アッシュゴールドも兄たちと比べて、お利口さんの分だけパンチがない感じです。
この血統だけに距離が延びて変わってくる可能性はありますが…。
7着ブライトエンブレムの敗因はぶっつけなのか距離なのか…。
この馬には願ってもない馬場でしたからね。トータルで考えると、
正攻法の競馬をした馬にはきついレースだったのかもしれません。
2013年12月15日(日) 5回中山6日11R 第65回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
《レース結果》
1 6 マル外アジアエクスプレス 牡2 55.0 R.ムーア 1:34.7   35.3 528 -8 手塚貴久 4
2 11 ショウナンアチーヴ 牡2 55.0 後藤浩輝 1:34.9 1 1/4 35.7 478 +2 国枝栄 6
3 14 ウインフルブルーム 牡2 55.0 和田竜二 1:34.9 クビ 35.8 490 -4 宮本博 5
4 4 マイネルディアベル 牡2 55.0 M.デムーロ 1:35.1 1 1/4 36.2 446 +2 大和田成 9
5 3 アトム 牡2 55.0 川田将雅 1:35.1 ハナ 35.9 448 +6 池江泰寿 1

《レース内容》
レースレベル自体は少し時計が掛かる馬場の影響はあるにしても、前日のミッキーアイル
ひいらぎ賞1分34秒2より遅い時計。そのミッキーアイルが除外されずに
ここに出ていればと思わざるを得ない。しかもひいらぎ賞の方が流れが遅かったし、
勝ち馬は独走して最後は楽をしていました。やはりG1と考えるとレベルは低調です。
そもそも武豊騎手、1枠1番という材料もあったでしょうが、牝馬のベルカント10着が
人気になるメンバーでしたから。牝馬の挑戦で注目されたが、結局は距離も坂も
ダメだったということだろう。全体的にそんな不満はありつつ、勝ったアジアエクスプレスに
関しては初芝をあっさりクリアした、見事な勝利でした。
柔らかさがあって芝もこなせそうでしたが、みんがが苦しくなったところで
グイッと伸びました。0秒5ほどはムーアの腕という気もしますが、今後はマイル路線で期待した。
最後まで重心が低くてグンと伸びるあたり、もう少し距離は持つと思います。
2着ショウナンアチーヴは初のマイルもこなしたし、3着ウインフルブルームも
味な競馬で現時点での力は出せた印象です。ショウナンアチーヴは早めに動いた分、
差された感じ。ただ低調なレベルだったからこれらが上位に来た感もある。
負けた人気馬に対して不満が大きい。
1番人気に支持されたアトムは直線で一番苦しいところに入ってしまいました。
進路取りを誤ったのもあるがG1というレベルで考えると物足りない。
ディープ産駒にしてはしなやかさが感じられないです、そのあたりは今後の課題ではないでしょうか。
プレイアンドリアルは東京スポーツ杯2歳Sのパフォーマンスを見るとあんな馬ではないと思うが・・・
行きたがるのを抑えてなだれ込むだけ、というメリハリのない競馬で東スポ杯とは雲泥の差。
この流れで行きたがるようでは、という気もします。
マイルが合わないのかな。いずれにしても強さとモロさが同居するタイプかも知れません。
中山で最後の朝日杯でしたが、現時点でクラシックどうこう言える馬はいませんね。
これから成長を見せてほしいところです。
2012年12月16日(日) 5回中山6日11R 第64回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
《レース結果》
1 14 ロゴタイプ 牡2 55.0 M.デムーロ 1:33.4   36.1 482 -4 田中剛 7
2 5 コディーノ 牡2 55.0 横山典弘 1:33.4 クビ 36.0 476 +2 藤沢和雄 1
3 3 ゴットフリート 牡2 55.0 C.スミヨン 1:33.8 2 1/2 36.0 470 +2 斎藤誠 3
4 12 フラムドグロワール 牡2 55.0 C.ウィリアムズ 1:33.9 3/4 36.3 490 0 藤沢和雄 5
5 7 ティーハーフ 牡2 55.0 武豊 1:33.9 クビ 35.5 436 -2 西浦勝一 6

《レース内容》
重賞勝ち馬が揃って激しいレースとなりました、まずスタート良く飛び出したのがクラウンレガーロでしたが、
エーシントップが掛かってハナを叩き、テン3F33.9とハイペースに。
さらには圧倒的1番人気コディーノまでが掛かって先団を押し上げ、1000m通過が57.3とかなり厳しい展開。
ある意味このコースらしい流れで持続力勝負となりました。勝ったのは前走レコード勝ちしてきたロゴタイプ。
好スタートから好位を追走すると、序盤は先行争いに巻き込まれないように折り合い、
直線で先に抜け出したネオウィズダムを交わしてコディーノの追い上げを振り切り勝利。
道中でコディーノが掛かって先団を押し上げ、釣られるように先行争いに加わるも、最後までしぶとく踏ん張りました。
直線はどの馬も苦しかったでしょうし、最後は底力と得意の持続力で押し切った感じですね。
父がサドラーズウェルズ系ローエングリンですし、力の要る馬場が合うと思っていたのですが、
前走のベゴニア賞で東京の高速馬場に対応してのレコード勝ち。
時計の掛かる中山に替わると楽しみだった馬ですけど、外枠でしたが、
思いもよらないハイペースとなり、もはや枠とか関係ありませんでしたね。
父は中山コース得意でしたし、後は距離でしょうか。マイルでこれだけ強い競馬をしてしまうと、
距離が長くなるとどうでしょう。中山2000mなら先行有利ですしこなせそうですが。
かと言ってNHKマイルCへ向かっても、スローの上がり勝負となると厳しそうです。
2着には1番人気のコディーノが入りました。今回もバッチリスタートを決めましたが、道中掛かってしまいましたね。
3コーナー手前ではハナを叩くほどでしたけど、何とか抑えて直線で前を追うも、なかなか差が詰まりませんでした。
せっかく不安だったスタートが決まったのに、まさか掛かってしまうとは
それにしても自分より前にいたロゴタイプは捕まえたかったところでしょう。
3着にもローエングリン産駒のゴットフリートが入りました。道中はじっくりと中団馬群の中に入れると、
4コーナーでコディーノをマークするように直後に付けるも、直線で差が詰まりませんでした。
上がり3Fはコディーノと同じ36.0なのですけど、直線は突き放されたイメージでしたね〜。
デビューからの2連勝が瞬発力を見せてのものでしたし、こういうハイペースの競馬もこなせたのは収穫でしょう。
勝ったロゴタイプと同じローエングリン×サンデーと言う血統ですが、母方からするとこちらの方が距離は持ちそうです。
それでもピッチの速い走りですし、2000m前後と言ったところでしょうけど。
ただ、小回りコースよりは広いコースの方がいいかな。
3歳春までは今回のようなハイペースのレースはもうないでしょうし、東京の重賞で勝ち負けも期待できそう。
4着は中団馬群の中からしぶとく粘ったフラムドグロワールが入り、やはり上位陣はスピードの持続力が優った感じでした。
5着ティーハーフは後方から馬群の中を付いてよく追い込みましたが届かず。
外を回したノウレッジ、ザラストロらはやはり厳しかったか。
結局、序盤ハイペースとなり、前へ行った馬が内でバテ、外を回してもコース的に厳しく、
丁度真ん中を通った馬が上位に来た感じ。
その中で、後方から追い込んで来た5着ティーハーフ、外々を回した6着ノウレッジあたりは力ありそです。
クラシックへ繋がるか微妙なレースですけど、今回のメンバーの中では、
コディーノは当然として、後方から外をぶん回して7着と健闘したラブリーデイくらいでしょう。
2011年12月18日(日) 5回中山6日    11R 第63回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
《レース結果》
1 3 アルフレード 牡2 55.0 C.ウィリアムズ 1:33.4   35.3 524 +4 手塚貴久 1
2 4 マイネルロブスト 牡2 55.0 蛯名正義 1:33.7 2 35.4 492 +8 高橋裕 4
3 15 レオアクティブ 牡2 55.0 横山典弘 1:33.8 1/2 34.9 456 +8 杉浦宏昭 8
4 12 トウケイヘイロー 牡2 55.0 後藤浩輝 1:33.8 クビ 35.8 474 -4 清水久詞 9
5 16 ダローネガ 牡2 55.0 佐藤哲三 1:34.0 1 1/4 35.5 490 +4 佐々木晶三 3

《レース回顧》
1分33.4秒のタイムレコードが示すように、中身の濃いレースでした。
関東馬のワンツースリーだったけど、3頭ともパドックから雰囲気が抜けていた感じで
しっかり力を出してくれました。
5ハロン通過が57.8秒の流れを楽に追走していたし
坂を上がってからはエンジン性能が違った感じ。

ウィリアムズ騎手はお手本のような騎乗でした。
母系はサクラバクシンオーの血統だけど、サンデーサイレンスと
シンボリクリスエスでカバーされている。
見た目からも距離がこたえそうな感じではないし
クラシック候補が出たと言ってよいでしょう。
皐月賞へ向けて楽しみな一頭です。

2着マイネルロブストも勝ち馬とほぼ同じようなコース取りで100点満点の騎乗
やっぱりマイルの方がいいんでしょう。
来年はどんな路線を歩むのか・・・・この馬も完成度は高い
相手が悪かったとはいえ、ナンバー2の座を確保したのは評価が高い。

レオアクティブもさすがにしまいはいい脚を使う
外枠もあってG2勝ち馬が8番人気に甘んじていたけど意地を見せました。
外枠だったからこそ決め打ちできた感じです。
パドックではこれまで以上のデキだったし、この時計で走るのだから
力は出している、距離はマイルまででしょうが。
早い目に動いたトウケイヘイローも内容は良かった。

ディリー杯組は案外。ダローネガは外枠で乗り難しい面もあったでしょう。
クラレントも含めてこの組はこんなものなのかな。

逆にマイネルロブストが好走した事で、札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳S組の
評価が上がりそうです。あとは最終週のラジニケ2歳S組がどうか。
少しですが来年の勢力図を描き始められそうですね。
2010年 12月19日(日) 5回中山6日  11R 第62回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
《レース結果》
1 11 グランプリボス 牡2 55.0 M.デムーロ 1:33.9   34.5 504 -4 矢作芳人 5
2 5 リアルインパクト 牡2 55.0 F.ベリー 1:34.0 3/4 34.8 504 +2 堀宣行 4
3 2 リベルタス 牡2 55.0 福永祐一 1:34.0 アタマ 35.0 490 -2 角居勝彦 2
4 10 サダムパテック 牡2 55.0 C.スミヨン 1:34.1 クビ 34.9 498 0 西園正都 1
5 8 リフトザウイングス 牡2 55.0 C.ルメール 1:34.1 クビ 34.6 508 -2 橋口弘次郎 3

《レース内容》

直線、逃げるオースミイージーを好位から交わしにかかったのは、
父ディープインパクト×母は仏オークス馬カーリングという血を持つリベルタス。
前週・2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズを制した福永祐一騎手が、
2週連続のGI 勝利を目指す。内ラチ沿いに伸びてきたのは同じくディープインパクト産駒、
京王杯2歳S2着のリアルインパクト。前日から日本で騎乗をスタートさせたばかりの
フランシス・ベリー騎手が、そうとは思えぬコースロスのない競馬で
いきなりのビッグタイトル奪取を狙う。

外からはクリストフ・スミヨン騎手に操られたサダムパテック。
東京スポーツ杯2歳Sを鋭く差し切った末脚で、前に襲いかかる。
さらに大外からは、東京スポーツ杯2歳S2着のリフトザウイングスが
クリストフ・ルメール騎手とともに懸命の追い込み。

そして、力強く抜け出したのが京王杯2歳Sの勝ち馬グランプリボス。
父サクラバクシンオーのスピード能力と、母の父サンデーサイレンスの決め手、
その極上のミックスとして生み出された瞬発力で差し切り、
鞍上ミルコ・デムーロ騎手はスタンドに向かって
勝利をアピールしながらゴールへと飛び込んだ。

4コーナーでグランプリボスとサダムパテックの間にアドマイヤサガスが挟まれるシーンがあり、
そのことを「申し訳ない」と語ったデムーロ騎手。
だがグランプリボス自身も窮屈な位置に押しやられ、直線では前が壁になり、
外へ持ち出さざるを得ないという厳しいレースを強いられた。
それでも最後には勝利をつかんだことを称えるべきだろう。

ただ、1着から5着までの差はわずか。今季は「ハイレベルの3歳戦」で盛り上がったが、
名手と素質馬によるこの白熱の追い比べを見ると、
来季の3歳戦もまた楽しみにしてよさそうだ。