データーチェック
連対馬の前走着順は5着以内
連対馬のオープン特別なら2着、500万下なら1着
前走はラジオNIKK杯組が優秀
前走距離は1800mまたは1600m
勝ち馬は全てオープン馬


2021年2月14日(日曜) 1回東京6日第55回共同通信杯
《レース結果》
1 枠6緑 7 エフフォーリア 牡3 56.0 横山 武史 1:47.6
2 枠7橙 9 ヴィクティファルス 牡3 56.0 松山 弘平 1:48.0 2 1/2
3 枠8桃 11 シャフリヤール 牡3 56.0 福永 祐一 1:48.0 アタマ
4 枠2黒 2 キングストンボーイ 牡3 56.0 C.ルメール 1:48.0 クビ
5 枠3赤 3 ステラヴェローチェ 牡3 57.0 横山 典弘 1:48.1 クビ

《レース内容》
4番人気のエフフォーリアが2馬身半差をつけてデビュー3連勝を飾った。
生産者のノーザンファームは昨年の札幌2歳S以降、現3歳世代重賞18連勝。
2着は7番人気のヴィクティファルス、3着に2番人気シャフリヤールが入り、
1番人気のステラヴェローチェは5着に終わった。
例年、激しいつばぜり合いが繰り広げられるゴール前だが、今年は直線半ばで抜け出した
エフフォーリアの独壇場。3戦無敗で突き抜けたゴール後、横山武は高らかと右手を突き上げた。
「いろいろ思い出があったので、思わず(ガッツポーズが)出ちゃいました。
前走は引っ掛かってしまったけど、きょうは落ち着いていたから、
自分からポジションを取りにいけた。重賞を勝てて本当に良かった」
1000メートル通過が61秒9のスローな流れのなかでも折り合い、一枚上の瞬発力で決めた
100点満点の勝利。昨夏のデビュー前の稽古で「重賞級」とその資質にほれ込んだ
パートナーの類いまれなる学習能力を「僕が思っている以上に力をつけてくれて、
課題という課題が見当たらない」と絶賛。続けて「直線は早めに先頭に立ったけど、
抜けちゃえば大丈夫だと思っていました」と力を信頼していたことを明かした。
次走は未定ですが、皐月賞に直行する可能性が高いかな。中山の小回りも
対応できると思うので」とぶっつけでのクラシック挑戦プランを口にした。
鮮やか過ぎる走りを見せつけた東の新星。最終12R終了後「みなさん、
きょうはダービー馬の走りを見ましたか」と、キングストンボーイで
4着だったルメール騎手が舌を巻いて立ち去ったが、それほどまでにこの日の強さは際立っていた。
2020年2月16日(日曜) 1回東京6日第54回 共同通信杯
《レース結果》
1 枠6緑 6 ダーリントンホール 牡3 56.0 C.ルメール 1:49.6
2 枠2黒 2 ビターエンダー 牡3 56.0 F.ミナリク 1:49.6 ハナ
3 枠7橙 7 フィリオアレグロ 牡3 56.0 M.デムーロ 1:50.3 4
4 枠8桃 8 マイラプソディ 牡3 57.0 武 豊 1:50.3 アタマ
5 枠3赤 3 ココロノトウダイ 牡3 56.0 丸山 元気 1:50.4 1/2

《レース内容》3番人気でルメール騎乗のダーリントンホールが、
ミナリク騎乗で4番人気のビターエンダーとの競り合いをハナ差で制し、重賞初制覇を飾った。
今後は流動的ながら、皐月賞に直行した後、日本ダービーを目指す見込みだ。
400メートルにわたるバトルを、ハナ差で制したのは3番人気のダーリントンホール。
厩舎期待の大器が出世レースの共同通信杯を勝って、クラシックへの扉をこじ開けた。
「2頭の戦いだったけれど、一生懸命走って、ずっとファイトしてくれました」と
勝負根性をルメール騎手がたたえる。スローペースのなか中団に控え、
抜群の手応えで直線に入ると、先頭のビターエンダーに内から並びかけ、
息詰まるマッチレースを繰り広げた末の重賞初制覇。ゴール後はルメールと
2着ミナリクが健闘をたたえ合い、馬上で握手を交わすシーンもあった。
「パワーがあるので、リラックスして走らせるのが大事。長くいい脚を使ってくれましたね。
子供っぽいし、これから良くなると思います」と、鞍上は今後に明るい表情だ。
入厩当初から期待が高かった。札幌2歳Sと葉牡丹賞で3着と歯がゆいレースが続いたが、
「帰厩したときの状態が秋とは違った。返し馬を見てもいい頃に戻っていた」と
木村調教師は復調を感じ取って送り出していた。
今後は未定ながら、木村調教師は「最終的には東京の2400メートルへ行きたい。
青葉賞じゃないですよ」と日本ダービーに意欲を見せる。共同通信杯の覇者では2012年ゴールドシップ、
14年イスラボニータ、16年ディーマジェスティが皐月賞に直行して優勝。
ダーリントンホールもさしあたって皐月賞に直行した後、日本ダービーに進む公算が大きい。
 「GIIIを勝ったし、次のステップに行けますね」と名手が成長を期待する大器が、クラシック戦線を盛り上げていく。 
2019年2月10日(日曜) 1回東京6日第53回 共同通信杯
《レース結果》
1 枠1白 1 ダノンキングリー 牡3 56.0 戸崎 圭太 1:46.8
2 枠4青 4 アドマイヤマーズ 牡3 57.0 M.デムーロ 1:47.0 1 1/4
3 枠6緑 6 クラージュゲリエ 牡3 57.0 武 豊 1:47.6
4 枠5黄 5 マルガイフォッサマグナ 牡3 56.0 C.ルメール 1:47.7 3/4
5 枠7橙 7 ゲバラ 牡3 56.0 大野 拓弥 1:47.8 1/2

《レース内容》
戸崎圭太騎手騎乗の3番人気ダノンキングリー(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)が
無傷のV3で重賞初制覇。タイムは1分46秒8(良)。
4戦4勝で朝日杯FSを制覇、今回は単勝1.7倍の1番人気に支持されたアドマイヤマーズが
逃げる展開。ダノンキングリーは差のない3、4番手を追走。直線は逃げ粘る
アドマイヤマーズの内から伸びたダノンキングリーがラスト1ハロンで先頭に立ち、
1馬身1/4差をつけてのフィニッシュ。さらに4馬身差遅れた3着には外めを伸びたクラージュゲリエ
共同通信杯を勝ったダノンキングリーは、父ディープインパクト、母マイグッドネス、
母の父ストームキャットという血統。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬で、
馬主は(株)ダノックス。通算成績は3戦3勝。重賞初制覇。
共同通信杯は、萩原清調教師は1999年ヤマニンアクロに次いで2勝目、戸崎圭太騎手は初優勝。
2018年2月11日(日曜) 1回東京5日 11R第52回 共同通信杯
《レース結果》
1 枠5黄 6 オウケンムーン 牡3 56.0 北村宏司 1:47.4 33.5 458 -10 国枝栄 6
2 枠1白 1 サトノソルタス 牡3 56.0 R.ムーア 1:47.5 3/4 33.3 488 +8 堀宣行 3
3 枠4青 4 エイムアンドエンド 牡3 56.0 F.ミナリク 1:47.7 1 1/4 34.7 484 -8 二ノ宮敬宇 10
4 枠7橙 10 ゴーフォザサミット 牡3 56.0 田辺裕信 1:47.7 ハナ 33.2 500 +8 藤沢和雄 4
5 枠2黒 2 カフジバンガード 牡3 56.0 内田博幸 1:47.7 クビ 33.4 470 0 松元茂樹 7

《レース内容》
北村宏司騎手騎乗の6番人気・オウケンムーン(牡3、美浦・国枝厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:47.4(良)。2着には3/4馬身差で3番人気・サトノソルタス(牡3、美浦・堀厩舎)、
3着には1馬身1/4差で10番人気・エイムアンドエンド(牡3、美浦・二ノ宮厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたグレイル(牡3、栗東・野中厩舎)は7着に敗れた。
好スタート好ダッシュでコスモイグナーツがハナへ。ハナを伺っていたエイムアンドエンドは譲って2番手。
少し離れてブラゾンダムール、オウケンムーン、トッカート、アメリカンワールド、
サトノソルタス、カフジバンガードまでが大きな先行集団。
そこからバラけてグレイル、ステイフーリッシュ、ゴーフォザサミット、リュウノユキナという隊列。
コーナーではかなり縦長の隊列となり、直線は逃げたコスモイグナーツと
2番手エイムアンドエンドが離して入り、後続はギュッと詰まって末脚勝負。
坂の途中から反応良く伸びてきたのがオウケンムーン。エイムアンドエンドと
併せ馬の形で押し切り態勢、その外からサトノソルタスが伸び、
馬群を割ってきたゴーフォザサミットが猛追。最後はオウケンムーンが一歩抜け出して完勝。
堂々の3連勝で重賞制覇、クラシック戦線に名乗りを上げた。
勝ったオウケンムーンの父オウケンブルースリは、08年菊花賞(G1)を制するなど、
長距離戦線で息の長い活躍を続けた。産駒の重賞勝利は初。
同日に行われた京都記念(G2)では、オウケンブルースリと同世代で、08年日本ダービー(G1)、
NHKマイルC(G1)を制したディープスカイの仔クリンチャーが勝利している。
オウケンムーンの近親には03年中京記念(G3)、大阪杯(G2)を連勝したタガノマイバッハがいる。
2017年2月12日(日) 1回東京6日11R 第51回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》
1 1 1 スワーヴリチャード 牡3 56.0 四位洋文 1:47.5   34.2 500 +2 庄野靖志 2
2 7 8 エトルディーニュ 牡3 56.0 柴山雄一 1:47.9 2 1/2 35.1 484 0 小桧山悟 6
3 4 4 ムーヴザワールド 牡3 56.0 戸崎圭太 1:47.9 アタマ 34.7 508 0 石坂正 1
4 3 3 タイセイスターリー 牡3 56.0 C.ルメール 1:47.9 ハナ 35.1 516 -8 矢作芳人 4
5 2 2 ディアシューター 牡3 56.0 田辺裕信 1:47.9 アタマ 34.8 500 0 高木登 9

《レース内容》
四位洋文騎手騎乗の2番人気・スワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:47.5(良)。2着には2馬身半差で6番人気・エトルディーニュ(牡3、美浦・小桧山厩舎)、
3着にはアタマ差で1番人気・ムーヴザワールド(牡3、栗東・石坂厩舎)が続いて入線した。
先手を主張したのはディアシューターとタイセイスターリーで、
内枠を利してディアシューターがハナへ。向正面ではタイセイスターリーが動いて
先頭に立ち、平均ペースで流れる。少し離れた中団でムーヴザワールド、スワーヴリチャード、
エアウィンザーの順で縦に並んで追走。直線はスワーヴリチャードが外をこじ開けるように
スペースを確保すると、坂の上まで持ったまま、
四位騎手も外の様子を見る余裕がある抜群の手応え。
ムチが入って追われてからも力強く、2着以下を突き放した。
勝ったスワーヴリチャードは、14年の当歳セレクトセールにて
1億6740万円で取引されている。前走の東京スポーツ杯2歳Sで2着、
そして同コースの今回で重賞初制覇を達成した。
近年、春のクラシックに直結しているレースを楽勝したとなれば、
主役の1頭に堂々と名乗りを上げたと言ってもいいだろう。
2016年2月14日(日) 1回東京6日11R 第50回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》
1 4 4 ディーマジェスティ 牡3 56.0 蛯名正義 1:47.4   34.9 476 +6 二ノ宮敬宇 6
2 8 9 イモータル 牡3 56.0 戸崎圭太 1:47.6 1 1/4 35.5 520 -2 須貝尚介 5
3 6 6 メートルダール 牡3 56.0 C.ルメール 1:47.7 1/2 35.0 470 0 戸田博文 3
4 2 2 リスペクトアース 牡3 56.0 大野拓弥 1:48.0 2 36.2 540 -8 小笠倫弘 4
5 7 7 ファイアクリスタル 牝3 54.0 石川裕紀人 1:48.5 3 35.8 476 0 小島茂之 9

《レース内容》ハートレーとスマートオーディンの2強対決と思われたが、まさかの決着。
人気薄のディーマジェスティ→イモータルと入って大波乱だ。
ハートレーはブービーですか…。確かに行きっぷりは良くなかったですが、
ここまで凡走するとは…。本当に不可解な敗戦です。
稍重だったが、勝ち時計が1分47秒4昨年のリアルスティールは良で1分47秒1だから、
馬場は敗因にはならない。レース前の気配も良かったのに、
坂を上がる時にはもう手応えなし。ホープフルSの内容からはとても考えられない結果だ。
レース後の談話では陣営も敗因をつかみ切れてないようですから、
われわれにも分かりようがありません。ただ、能力を出し切っていないのは確かですね。
一方のスマートは12キロの馬体増で道中もかかり気味だった。
そこに敗因を求めることもできるだろうが、
個人的には今回で底が割れたような気がする。
最終的には牝馬のファイアクリスタルにもあっさりかわされてしまったからね。
稍重でこの流れですから総合力が問われたレースになりました。
そんな中、正攻法で挑んで案外な結果。やはり、父ダノンシャンティの弱みである
スタミナ不足が露呈したということでしょう。
そういう意味でこちらは敗因がはっきりしていますし、
東スポ杯のようにためて瞬発力を生かす乗り方が合っているのかもしれません。
順序が逆になったが、これらを負かしたディーマジェスティは本当に強かった。
稍重でこの時計は昨年と遜色ないし、ここまで化けるとはね。
いやはや、父ディープインパクトの底力は恐るべし。
厳しい流れで一度は手応えが怪しくなったのに、直線ではまた伸びてきましたから、
クラシックへ向けて新勢力登場と見ていいでしょう。
きさらぎ賞のサトノダイヤモンドまでのインパクトはなかったが、
気になる存在に浮上したのは間違いない。
2着イモータルは少し先頭に立つのが早かったが、しぶとさを生かした。
3着メートルダールも順調に成長している。
牡馬のほうは依然として重賞2勝馬が出ていません。全体のレベルは高いはずなんですけど、
今回は強烈な印象を残したきさらぎ賞のあとということで、
ちょっとがっかりしたレースになってしまいました。
2015年2月15日(日) 1回東京6日11R 第49回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》
1 1 1 リアルスティール 牡3 56.0 福永祐一 1:47.1   34.0 500 +2 矢作芳人 3
2 6 8 ドゥラメンテ 牡3 56.0 石橋脩 1:47.2 1/2 33.7 488 0 堀宣行 1
3 7 10 アンビシャス 牡3 56.0 C.デムーロ 1:47.4 1 1/4 34.5 464 0 音無秀孝 4
4 5 5 ミュゼエイリアン 牡3 56.0 F.ベリー 1:47.6 1 1/4 34.4 480 -2 黒岩陽一 8
5 3 3 アヴニールマルシェ 牡3 56.0 北村宏司 1:47.6 クビ 33.9 492 -6 藤沢和雄 2

《レース内容》新星誕生と表現してもオーバーではないでしょう。
注目を集めていたドゥラメンテを下したリアルスティールのスケールは相当だ。
クラシック有力候補と考えていい。しかも新馬戦を勝ったばかりでこのパフォーマンスですから。
過去のデーターを調べましたが新馬、未勝利勝ちからの参戦でこの共同通信杯で連対した馬はいない。
折り合いを欠くシーンこそあったデュラメンテだが、決して凡走したわけではない。
5ハロン通過の60秒0こそ前走のセントポーリア賞より1秒2遅いが走破タイムの1分47秒2は
0秒3遅いだけ。力は出していると考えると、これを打ち破ったリアルスティールの素質は本当に素晴らしい。
1昨年こそ1分46秒0という速い時計が出ましたが例年は1分47秒台後半から48秒台の決着です。
セントポーリア賞の1分46秒9も改めてすごいと思いますが、1分47秒1も緩めのペースを考慮すると
優秀な成績です。全兄のラングレーよりも落ち着きがある点は大きな武器になりそうだ。
今回も好位につけて、しまいもしっかり脚を使う見事なレースぶりだった。
馬体が大きいので堅苦しいというか、そんなに切れるのかな?と見ていたんですが、
素晴らしい切れ味でした。皐月賞を考えた場合、中山向きという感じがしないのと
キャリアが少な過ぎる点ぐらいですか、ドュラメンテは緩ペースに加えて中1週のローテーも影響したのか
少々息苦しく映りました。でもきっちりと抑えてなだめて末脚を引き出したのですから
石橋くんの手綱さばきにミスはないと思います。今回の経験は次につながるでしょう。
時計的にも上々だし、評価が下がる敗戦ではない。ただ陣営としては勝って今後のローテーを
楽にしたかったのが本音だろう。2着で収得賞金を加算して1650万円。確かに微妙な額です。
中山未経験のまま皐月賞に向かうのかトライアルをどこに挟むのか。
ダービーまで考えると1着分を加算したかったでしょう。3着アンビシャスは先行組では唯一、バテずに粘った。
期待したアヴニールマルシェは5着止まり、馬体もすっきりして素晴らしいデキに映ったのですが。
4角最後方でこの展開は厳しい。ドュラメンテに次ぐ上がり33秒9の脚は使っているだけに
ポジション次第で2つ程度は上の着順はあっただろう。もう少しレースセンスを磨いて
他力本願の競馬を卒業したい。力尽きたという負け方ではないだけにもったいなかったです。
2014年2月24日(月) 1回東京6日11R 第48回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》
1 5 7 イスラボニータ 牡3 57.0 蛯名正義 1:48.1   33.2 462 +2 栗田博憲 1
2 2 2 ベルキャニオン 牡3 56.0 福永祐一 1:48.3 1 1/4 33.1 480 +2 堀宣行 3
3 4 5 サトノアラジン 牡3 56.0 岩田康誠 1:48.6 2 33.8 514 -4 池江泰寿 2
4 7 12 マイネルフロスト 牡3 56.0 三浦皇成 1:48.6 クビ 33.3 486 +4 高木登 7
5 7 11 ピオネロ 牡3 56.0 U.リスポリ 1:48.8 1 1/2 33.6 476 -10 松永幹夫 6

《レース内容》
レースは1000m通過が1.02.2と遅いペースとなり、ラスト3F33.4と言う上がり勝負に。
好スタートを決めた1番人気イスラボニータは好位に付け、
それをマークするように3番人気ベルキャニオン、3番人気サトノアラジンは中団後ろの位置取り。
3・4コーナーでサトノアラジンが外を回して徐々に先行集団に取り付き
直線で抜け出そうとするも、内で脚を溜めたイスラボニータが坂を上がってから抜け出して勝利。
直後でマークしていたベルキャニオンが追い掛けるも届かず2着、
早めに動いたサトノアラジンが3着と人気上位での決着となりました。
勝ったイスラボニータは不安だったスタートも決まり、折り合いもバッチリついて完勝でした。
不安視していた部分を完璧にこなされては、さすがに力が上でした。
これで東京コースで4戦4勝とし、負けたのは新潟2歳Sでハープスターの2着のみ。
おそらく皐月賞へ直行する事になりそうですが、初めての右回り、
小回りコースをこなせるかが鍵になりそう。
どちらも経験しているトーセンスターダム、バンドワゴン、トゥザワールドあたりの方が
人気しそうですけど、フジキセキ産駒らしい器用さを出せばまだわかりません。
フジキセキ産駒はまだ1600mより長い距離の芝GTを勝った事がないですし、
距離に対する不安はありますけど。2着ベルキャニオンは賞金が少ししか
加算できずに皐月賞は厳しくなりました。終始イスラボニータをマークして
直線で詰め寄ってはいるのですが、さすがにこの上がりでは仕方のないところ。
3着サトノアラジンは序盤好位に出して行ったのですけど、
馬群にもまれて徐々に位置を悪くし、4コーナーで上がって行くも最後は伸び切れませんでした。
ラジオNIKKEI杯2歳Sでも出したり控えたりとチグハグなレースでした。
もう少し落ち着きが出るまで勝ち切れないレースが続きそうな。
上位8着までが上がり3F33秒台と言う極端な競馬でしたが、
その中でも斤量の1kg重いイスラボニータが実力を見せたレースとなりました。
2013年2月10日(日) 1回東京6日11R 第47回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》
1 8 メイケイペガスター 牡3 56.0 横山典弘 1:46.0   33.8 490 -8 木原一良 4
2 7 ゴットフリート 牡3 56.0 W.ビュイック 1:46.2 1 1/2 33.8 468 -2 斎藤誠 2
3 4 マイネルストラーノ 牡3 56.0 柴田大知 1:46.3 1/2 34.1 454 -4 手塚貴久 9
4 1 ラウンドワールド 牡3 56.0 岩田康誠 1:46.4 1/2 33.6 444 -2 松田博資 1
5 2 マンボネフュー 牡3 56.0 蛯名正義 1:46.4 クビ 33.8 464 -4 国枝栄 3

《レース内容》
1分46秒0のレースレコードは素晴らしいが、実はコディーノが勝った東スポ杯と同タイムです。
勝ち馬メイケイベガスターは横山典ジョッキーが2番手で折り合いをつける好騎乗。
今まで差し一辺倒だった馬がまさに一変のレースぶり。
新たにスケールのある馬が台頭するかが戦前のポイントでしたが、
新たな面をみせたのも含めてニュースター誕生と判断しても良いでしょう。
若駒Sはリヤンドファミユの強さばかりが強調されていたけど
この馬も3着とはいえ勝ちに等しい競馬はしていた。
トップグループの5頭くらいには入ったと考えて良さそうです、距離もこなせそうです。
2着ゴットフリートは朝日杯がコディーノと0.4秒差、当時よりは、はるかに強さを感じさせました。
この馬はそのままの評価で良いと思います。重賞で2度続けての好走ですし、
距離、コースと違う条件で結果を出したのですから。
9番人気ながら渋い競馬だったのが3着マイネルストラーノ、ジョッキーの好騎乗もありましたけど、
3連単の3着ぐらいは常に考えておきたいタイプです。1番人気4着のラウンドワールドは
坂上で急追してきたけど、スタートもそうだし、反応の悪さも気になった。京成杯を取りやめたりで
ローテ的な影響があったように思います。ただ上がりは最速33.6秒、ここ2戦6、4着なら
普通に評価は下がりますが、この馬に関しては悔れない印象が残ります。
5着マンボネフューは残り400mで外に出すのにひと苦労。このレースから出世する馬が
多いように、上位の内容は良かったと思う。マイネルストラーノこそうまくいった感がありますけど
その以下は決定的な差がありました。
2012年2月12日(日) 1回東京6日   11R 第46回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》

1 3 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田博幸 1:48.3   33.3 506 +4 須貝尚介 2
2 2 ディープブリランテ 牡3 57.0 岩田康誠 1:48.6 1 3/4 33.9 510 +12 矢作芳人 1
3 8 スピルバーグ 牡3 56.0 北村宏司 1:48.6 ハナ 33.2 492 +6 藤沢和雄 3
4 4 ストローハット 牡3 56.0 T.クウィリー 1:48.7 1/2 33.6 470 +2 堀宣行 4
5 9 コスモオオゾラ 牡3 56.0 柴田大知 1:48.9 1 1/4 34.0 474 -4 高橋義博 7

《レース回顧》
今期クラッシック戦線を席巻するディープインパクト産駒ですが
オルフェーヴルと同じ血統構成のゴールドシップが断然人気のディープブリランテを負かした。
今回は前走とは一転して先行策、ブリランテが行ってくれてレースがしやすかったとはいえ、
決め手は光ました。勝ち時計は平凡だったが数字では測れない強さを感じた。
完成度が高く良い脚が長く使えるタイプ、東京コースも合っていたんだろう。
ダービーを考えれば東京で結果を残せたのは大きい。レースぶりはもちろん
馬体も2歳時よりバランスが良くなったように、馬自身も成長しています。

負けたディープブリランテはスローペースで上がり33.9秒
内容的には悪くなかったがレース前に懸念されていた上がりの速い決着にも対応できた。
最後の直線は内にモタれる場面もあったように休み明けで少し重たいのも事実。
決して悲観する必要はないしクラッシックの有力馬であることは間違いない。

3着もディープインパクト産駒のスピルバーグが食い込みました。
この馬も上がりのレースに強いディープ産駒らしく勝ち馬を上回る上がり33.2秒で追い込んできました。
あと少しで2着という勢いだったから、キャリア2戦で未完成なんだろうが、ここまで走るのは
非凡な能力の証明、馬っぷりもいいし関東馬では今後も注目していきたい。
ただ今後を考えるとハナ差の3着は痛い、まずは賞金の上乗せが急務です。

ストローハットもよく走ったが最後は地力の差、コスモオオゾラ、エネアドもここまでが精一杯、
現時点では力負けです。
2011年2月13日(日) 1回東京6日     11R 第45回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》
1 2 ナカヤマナイト 牡3 56.0 柴田善臣 1:48.5   33.8 466 +6 二ノ宮敬宇 3
2 6 ユニバーサルバンク 牡3 56.0 F.ベリー 1:48.5 クビ 34.3 464 -8 松田博資 6
3 13 ディープサウンド 牡3 56.0 蛯名正義 1:48.7 1 1/4 34.6 482 0 勢司和浩 5
4 12 ベルシャザール 牡3 56.0 M.デムーロ 1:48.8 1/2 34.3 540 +4 松田国英 2
5 4 ダブルオーセブン 牡3 56.0 戸崎圭太 1:48.8 ハナ 33.7 482 -9 川島正行 11

《レース内容》

道中、中団後ろ目のウチを追走したナカヤマナイトは、
4コーナーから直線も内ラチ沿いにスルスルと追い込み、
最後は抜け出したユニバーサルバンクとのたたき合いを制して先頭ゴールしました。
上がりはメンバー2位タイの33秒8。重賞初挑戦で初制覇です。
これでデビュー戦3着に敗れて以降、2、1,2,1,2,1の成績。
6戦連続して連対確保です。派手さはありませんが実に堅実。

逃げたディープサインド、2番手を進んだユニバーサルバンクが
それぞれ3着、2着に残るレース展開の中、直線、ウチに進路を取り、
いち早く追い出した柴田騎手の好騎乗も大きかったと思います。

前走ホープフルSで接戦を演じたベルシャザールが外を通って4着止まりだったのと好対照でした。
クビ差の2着にユニバーサルバンク。ゴール手前ではウチのナカヤマナイトとのマッチレースになりましたが、
惜敗しました。ただ、3着ディプサウンド以下には1馬身1/4差をつけましたから力は確かです。
デビューから6戦、これで4回目の2着です。
ディープサインドは途中から先頭に立ち、直線でも3着に粘りました。
前々走の百日草特別ではナカヤマナイトに2馬身半差をつけて圧勝していましたが、
逆転されてしまいました。今日のレース振りを見ても、気性的に難しいところがあるようです。
2010年2月7日(日) 1回東京4日       11R 第44回 共同通信杯(GIII)
《レース結果》
1 6 ハンソデバンド 牡3 56.0 蛯名正義 1:48.2   34.0 472 -6 尾形充弘 3
2 3 ダノンシャンティ 牡3 56.0 吉田豊 1:48.2 ハナ 33.5 472 +4 松田国英 2
3 5 アリゼオ 牡3 56.0 C.ルメール 1:48.2 クビ 33.9 518 0 堀宣行 1
4 4 ダイワアセット 牡3 56.0 北村宏司 1:48.5 2 34.1 484 0 的場均 4
5 9 アースステップ 牡3 56.0 吉田隼人 1:48.7 1 1/4 34.2 500 -6 勢司和浩

《レース内容》

共同通信杯(GIII)の上位人気は、新馬とホープフルSを連勝したアリゼオが単勝オッズ1.8倍、
ラジオNIKKEI杯2歳Sで3着のダノンシャンティが4.1倍、
未勝利とジュニアCを連勝したハンソデバンドが7.4倍という並び。
実績に勝るこの3頭は、ゴール前で激しい叩き合いを繰り広げることになる。

カワキタコマンドの逃げを2番手でマークしていたハンソデバンドが、
直線、坂を駆け上がりながら抜け出す。これに合わせて3番手からアリゼオも追撃を開始。
この2頭を目がけて、中団にいたダノンシャンティも馬群を突き破って差してくる。
最後は3頭馬体を合わせてゴールへと飛び込み、内のハンソデバンドがハナ差凌ぎ切って1着、
外ダノンシャンティが2着、真ん中アリゼオがクビ差3着、4着は2馬身後ろと、
人気3頭が力を見せつける結果となった。

中でも称えられるべきは、3連勝を飾ったハンソデバンド。
先行抜け出しの安定したレースぶりに加えて、
今後のクラシック戦線でもライバルとなるであろう2頭に競り勝った自信が、
この馬をさらなる高みに押し上げることになるはずだ。