データーチェック
連対馬の前走は、すべて5着以内
京都芝実績に注目1800mか2000mで勝ち負けがある
軽視できない1勝馬
キャリア3戦〜5戦が主流
前走マイル以下の馬は割引
母父グレイソヴリン系、父か母父にロベルト系


2021年2月7日(日曜) 1回中京12日第61回きさらぎ賞
《レース結果》
1 枠2黒 2 ラーゴム 牡3 56.0 北村 友一 2:01.0
2 枠3赤 3 ヨーホーレイク 牡3 56.0 武 豊 2:01.0 クビ
3 枠7橙 9 ランドオブリバティ 牡3 56.0 三浦 皇成 2:01.6 3 1/2
4 枠5黄 5 タガノカイ 牡3 56.0 泉谷 楓真 2:02.0 2 1/2
5 枠8桃 11 アランデル 牡3 56.0 池添 謙一 2:02.3 1 3/4

《レース内容》
北村友騎乗で3番人気のラーゴムが、好位追走から抜け出して重賞初勝利。
出世レースを制し、クラシック戦線に名乗りを上げた。2着は2番人気のヨーホーレイク、
3着に1番人気のランドオブリバティが入った。
粗削りながら、実にパワフルだ。ラーゴムが2度目の重賞挑戦で初勝利を挙げ、
クラシックへの道を切り開いた。2戦ぶりにコンビ復活の北村友騎手は、
先月2日の結婚後、初の重賞勝利。マスクの下でほおを緩めた。
「よくしのいでくれました。もともと期待していて、この馬でクラシックに
行きたいと思っていたので、結果を出せてホッとしています」
スタートを出て3番手につけると、緩い流れの道中は力みっぱなし。
鞍上が必死に押さえて我慢させるも、4コーナーまで折り合いを欠いた。
それでも、最後の直線に向いて追い出され、残り300メートルで先頭へ。
最後は大外から迫るヨーホーレイクの猛追をクビ差でしのいだ。
今後は放牧に出される見込み。臨戦過程は未定ながら、皐月賞、日本ダービーへの挑戦権は得た。
北村友騎手は「負けない気持ち、闘争心がすごく強い。
課題を修正しながら次に向かえれば」と表情を引き締めた。
 父オルフェーヴルは10年前にこのレースで3着に敗れるも、試行錯誤を重ねて史上7頭目の
3冠馬に輝いた。その血を感じさせる荒々しいラーゴムにも、まだまだ伸びしろがある。
2020年2月9日(日曜) 2回京都4日第60回 きさらぎ賞
《レース結果》
1 枠1白 1 コルテジア 牡3 56.0 松山 弘平 1:48.3
2 枠7橙 7 ストーンリッジ 牡3 56.0 A.シュタルケ 1:48.3 クビ
3 枠8桃 8 アルジャンナ 牡3 56.0 川田 将雅 1:48.4 1/2
4 枠4青 4 ギベルティ 牡3 56.0 武 豊 1:48.8 2
5 枠3赤 3 トゥルーヴィル 牡3 56.0 北村 友一 1:48.8 クビ

《レース内容7番人気で松山騎乗のコルテジアが、好位から抜け出して重賞初勝利。
今後は放牧を挟んで皐月賞に直行する。2着は4番人気のストーンリッジ、
1番人気のアルジャンナは3着に敗れた。 時折、雪が舞った淀のターフでの波乱劇。
その主役は8頭中7番人気のコルテジアだ。伏兵を重賞初勝利に導いた松山騎手が白い息を弾ませた。
「長く脚を使えると思ったので、早めにしっかり前を捕まえに行って押し切る、強い競馬をしてくれました」
最内枠からポンと出て、緩いペースの道中は3番手で流れに乗る。勝負どころからは、
先に動いたストーンリッジをぴたりとマーク。
「直線に向いたときの手応えが良かったので、かわせるなと思いました」。
しぶとく粘る相手をゴール前でかわすと、断然人気のアルジャンナの猛追も許さなかった。
ジョッキーは京都金杯(サウンドキアラ)、東海Sに続く今年の重賞3勝目で、
早くも年間自己最多記録を更新。「たくさんチャンスをもらっているので、
まだまだがんばっていきたい」と表情を引き締めた。
鈴木孝調教師にとっては開業11年目で、待望のJRA重賞初勝利。
「昨年、グランドボヌールで交流重賞(サマーチャンピオン)を勝って、
今年は中央で重賞を勝ちたいと思っていました」と破顔。さらに「馬体の張りや毛づや、シルエットが良くなった。
切れ味勝負では分が悪いと思ったんですけどね」と、メンバー2位タイの上がりをマークしての勝利に目を細めた。
前田幸治オーナーは「強かったね。休んで良くなったので、
この後は大山ヒルズへ放牧に出て皐月賞に直行します。
ホープフルSを勝った同じノースヒルズ生産の)コントレイルと2頭でね」と明言した。
手綱を託される松山騎手は「前走より乗りやすくなって
状態も良くなっていたので、これからが楽しみです」と力を込めた。
かつてはスペシャルウィークやネオユニヴァースなどが“如月”のタイトルを弾みにクラシックで勇躍した。
コルテジアもパワーアップを図って“皐月”の舞台に向かう。  
2019年2月3日(日曜) 2回京都4日第59回 きさらぎ賞
《レース結果》
1 枠4青 4 ダノンチェイサー 牡3 56.0 川田 将雅 1:49.0
2 枠1白 1 タガノディアマンテ 牡3 56.0 岩田 康誠 1:49.3 2
3 枠6緑 6 ランスオブプラーナ 牡3 56.0 松山 弘平 1:49.4 1/2
4 枠3赤 3 ヴァンドギャルド 牡3 56.0 M.デムーロ 1:49.4 ハナ
5 枠8桃 8 メイショウテンゲン 牡3 56.0 池添 謙一 1:49.8 2 1/2

《レース内容》
川田将雅騎手騎乗の3番人気・ダノンチェイサー(牡3、栗東・池江寿厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:49.0(良)。
2着には2馬身差で6番人気・タガノディアマンテ(牡3、栗東・鮫島厩舎)、
3着には半馬身差で7番人気・ランスオブプラーナ(牡3、栗東・本田厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたヴァンドギャルド(牡3、栗東・藤原英厩舎)は4着に敗れた。
ランスオブプラーナがマイペースの逃げを打ち、レースは淡々としたペースで進む。
ダノンチェイサーは離れた2番手を追走。ヴァンドギャルドは中団を進み、坂の下りで徐々にポジションを押し上げる。
ランスオブプラーナが5馬身ほどリードを保って直線へ。2番手のダノンチェイサーが追い出しにかかると、
その差がみるみる詰まり、残り100mで一気に捕らえて先頭。際どくなった2着争いを尻目にゆうゆうとゴールに入った。
勝ったダノンチェイサーは、前走のこうやまき賞に続く連勝で重賞初制覇。2017年のセレクトセールにて2億7000万円で
取引された超良血馬だが、昨年7月のデビュー戦が中京で、以降も小倉、福島、中京とローカル場を転戦。
そこでジックリと力を付け、初の京都、重賞挑戦となったこの一戦も快勝。堂々とクラシックへ名乗りを上げた。
2018年2月4日(日曜) 2回京都4日11R 第58回 きさらぎ賞
《レース結果》
1 枠3赤 3 サトノフェイバー 牡3 56.0 古川吉洋 1:48.8 35.4 524 -2 南井克巳 4
2 枠7橙 8 グローリーヴェイズ 牡3 56.0 M.デムーロ 1:48.8 ハナ 35.3 444 +8 尾関知人 2
3 枠4青 4 ラセット 牡3 56.0 藤岡佑介 1:49.2 2 1/2 35.2 468 -6 庄野靖志 5
4 枠5黄 5 レッドレオン 牡3 56.0 岩田康誠 1:49.3 3/4 35.6 440 -2 角居勝彦 7
5 枠8桃 10 カツジ 牡3 56.0 松山弘平 1:49.6 1 3/4 36.0 490 +14 池添兼雄 3

《レース内容》
古川吉洋騎手騎乗の4番人気・サトノフェイバー(牡3、栗東・南井厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:48.8(良)。2着にはハナ差で2番人気・グローリーヴェイズ(牡3、美浦・尾関厩舎)、
3着には2馬身半差で5番人気・ラセット(牡3、栗東・庄野厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたダノンマジェスティ(牡3、栗東・音無厩舎)は9着に敗れた。
スタートを決めたサトノフェイバーが先手を主張。ゆったりとした流れを作る。
グローリーヴェイズは好位のポジション。カツジも中団前めに付け、
1番人気のダノンマジェスティは行きたがる仕草を見せて4番手まで浮上。
マイペースで逃げるサトノフェイバーが9頭を従えて直線へ。
2番手のグローリーヴェイズが残り300mで並びかけて2頭の一騎討ち。
内からもうひと伸びするサトノフェイバーにグローリーヴェイズが猛然と襲いかかるが、
最後まで抜かせず先頭でゴールへ入った。
勝ったサトノフェイバーは、新馬戦に続いての連勝で、好調・南井克巳厩舎は今年早くも7勝目。
南井厩舎で管理された兄3頭はいずれも早い時期に勝鞍を挙げながら
クラシックに乗ることは出来なかったが、この馬は賞金面をクリアして堂々とクラシックへ名乗りを上げた。
2017年2月5日(日) 2回京都4日11R 第57回 きさらぎ賞(GIII)
《レース結果》
1 7 7 アメリカズカップ 牡3 56.0 松若風馬 1:50.1   35.9 450 -12 音無秀孝 6
2 1 1 サトノアーサー 牡3 56.0 川田将雅 1:50.4 1 3/4 36.0 474 +6 池江泰寿 1
3 4 4 ダンビュライト 牡3 56.0 C.ルメール 1:50.4 アタマ 36.1 472 0 音無秀孝 2
4 5 5 プラチナヴォイス 牡3 56.0 和田竜二 1:50.6 1 1/4 36.6 510 +2 鮫島一歩 3
5 6 6 エスピリトゥオーゾ 牡3 56.0 四位洋文 1:50.9 1 3/4 36.2 454 -4 木原一良 7

《レース内容》
松若風馬騎手騎乗の6番人気・アメリカズカップ(牡3、栗東・音無厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:50.1(重)。2着には1馬身3/4差で1番人気・サトノアーサー(牡3、栗東・池江寿厩舎)、
3着にはアタマ差で2番人気・ダンビュライト(牡3、栗東・音無厩舎)が続いて入線した。
スタート直後にスズカメジャーが外へ逃避して福永騎手が落馬。
場内がどよめく中、ハナを切ったのはタガノアシュラ。今回は大逃げではなく、
後続を引き付けての逃げを打つ。プラチナヴォイス、アメリカズカップと続き、
サトノアーサーは後方2番手を追走。先頭まで6馬身差ほどのポジションに構える。
7頭がほぼ一団のまま4コーナーを回り、タガノアシュラは直線入口で一杯。
プラチナヴォイスとアメリカズカップが先頭争いに立ち、
松若騎手のステッキに応えてアメリカズカップがグイッとひと伸び。
プラチナヴォイスを振り切ると後方から詰め寄るサトノアーサー、
ダンビュライトの追撃も封じてトップでゴール。
単勝1.4倍の支持を受けたサトノアーサーは道悪が影響したか、
ゴール寸前でダンビュライトを交わすのが精一杯だった。
勝ったアメリカズカップは、新馬、野路菊Sを2連勝。
3連勝を狙った朝日杯FSはチグハグな競馬で9着と初黒星を喫したが、
この中間は3週連続でハードに追われてマイナス12キロと研ぎ澄まされた馬体で出走。
レースでも直線で追われてから抜群の反応を見せて人気のサトノアーサー以下を完封。
クラシックへ弾みの付く重賞初制覇となった。
2016年2月7日(日) 2回京都4日11R 第56回 きさらぎ賞(GIII)
《レース結果》
1 8 9 サトノダイヤモンド 牡3 56.0 C.ルメール 1:46.9   34.2 498 -2 池江泰寿 1
2 2 2 レプランシュ 牡3 56.0 内田博幸 1:47.5 3 1/2 34.3 466 -6 高野友和 4
3 3 3 ロイカバード 牡3 56.0 武豊 1:47.5 アタマ 34.5 450 0 松永幹夫 2
4 8 8 ノガロ 牡3 56.0 松若風馬 1:47.8 1 3/4 35.6 520 +10 音無秀孝 5
5 5 5 オンザロックス 牡3 56.0 小崎綾也 1:48.7 5 36.7 474 0 森秀行 8

《レース内容》現3歳世代の牡馬はスケール感の大きい好素材が多い。主要なレースが
終わるたびに「ダービー馬はこれだ!」というインパクトを残してきたが・・・。
もしかするとサトノダイヤモンドが真打ちかも知れない、相当な大物だ。
レース前はロイカバードとの5億円対決、第2ラウンドという見方もされましたが、
役者が一枚も2枚も違いました。むしろ新馬戦の時よりも差が開きました。
パドックに出てきた時から雰囲気が他の馬とまるで違う。
言葉で言い表せないけどオーラが出ている。競馬でもとにかくレースセンスが良い。
流れにすんなり乗って他とは次元の違うフットワークで末脚を繰り出せるのだから脱帽。
とにかく今回のメンバーではスケールが抜けていた。唯一の懸念が時計面でした。
デビュー戦、2戦目とも全体時計、自身の上がりともに数字的なインパクトはありませんでした。
ところが今回はワールドエースの記録を0.1秒更新するレースレコードで3馬身半差の圧勝。
しかも真剣に追われたのは正味1ハロンくらいですから驚きです。新馬戦、500万下の内容から
渋った馬場も問題ないのだから不安要素はほとんどない。もう手放しで誉めるしかない。
アルゼンチンから輸入された母系をどう見るかですけど、元をたどれば英国の一流牝系に
つながるので底力うんぬんを気にする必要はないでしょう。通年免許を収得したルメールが
もくろみ通りにずっと手綱を取れる点も大きなアドバンテージです。
セントポーリア賞を制したサトノキングダムも楽しみですし、里見オーナーにようやく
G1奪取のチャンスが巡ってくたようです。勝ち馬なかり誉めてきたけど
レプランシュもロイカバードも例年ならば1着レベルの力はある。
今回は相手が悪かっただけで長い目でみてあげたい。キャリア1戦のロワアンソリューは
若さが出てしまいました。ハナを叩かれて2番手に落ち着くまで時間がかかったのが痛かったです。
2015年2月8日(日) 2回京都4日11R 第55回 きさらぎ賞(GIII)
《レース結果》
1 3 3 ルージュバック 牝3 54.0 戸崎圭太 1:48.6   34.4 450 0 大竹正博 1
2 5 5 ポルトドートウィユ 牡3 56.0 武豊 1:48.9 2 34.5 482 +6 高野友和 2
3 4 4 アッシュゴールド 牡3 56.0 池添謙一 1:49.1 1 34.6 440 +4 池江泰寿 3
4 8 8 グリュイエール 牡3 56.0 A.シュタルケ 1:49.1 クビ 34.5 470 0 藤原英昭 6
5 1 1 ムーンクレスト 牡3 56.0 太宰啓介 1:49.2 クビ 34.7 448 0 本田優 7

《レース内容》勝ったルージュバックははじけ方が違った。
将来を嘱望される牡馬を蹴散らしたんだから、最強クラスと言っていい。
きさらぎ賞からはここ10年くらいAランクの馬が出ていますけど、そういうランクでしょう。
普通は牡馬が牝馬に負けるとみっともないと思うんですが、この馬の場合は表現が逆のような気がします。
ハープスターやブエナビスタ、ジェンティルドンナ…。
もしそういうランクであればこの程度の牡馬には負けられないとでも言いますか。
ダービーに出てもおかしくないって思える。調教でもひとケタ違うレベルの動き…。これはもうベタ褒めでいいだろう。
仮に桜花賞に進むとして、牝馬同士の千六であれば1ハロンの短縮にも不安はありません。
絶好の位置にいたこともありますけど、上がりは最速ですしポルトドートウィユに並ばれてから突き放しました。
数字よりも馬体を大きく見せて全体のバランスがいい。
負かしたのがエアグルーヴの孫にオルフェーヴルの弟ポルトドートウィユ。
悪い内容ではないんですが、でもこのペースで上がりは34秒5。お利口さんの競馬はできたと思います。
勝ち馬よりキャリアがあって負けたんで現状維持ってところでしょうが、
この一族にしては落ち着きがあって安定して力を出すタイプですね。
ラスト3ハロンは11秒台でずっと来ているわけだしルージュバックを別格とすれば普通以上に評価はしていい。
アッシュゴールドはどうも馬体がずんぐり見えて、
下手をすると距離が延びたら上との比較でも一番疑問符がつく感じがしましたね。
どうしてもオルフェーヴルと比較されてしまうけど、あの馬は兄弟の中でも別格だから。
グリュイエールも含めた2〜4着はそれなりに内容はありました。
グリュイエールはタメる作戦が良かったですね。レガッタはキャリアの浅さが不利になりました。
ただ、負けは仕方ないにしても、モマれたわけではないのにこの着順はちょっと負け過ぎでしたね。
2014年2月9日(日) 2回京都4日11R 第54回 きさらぎ賞(GIII)
《レース結果》
1 1 1 トーセンスターダム 牡3 56.0 武豊 1:47.6   34.7 490 +10 池江泰寿 2
2 5 5 バンドワゴン 牡3 56.0 和田竜二 1:47.6 アタマ 35.5 516 -4 石坂正 1
3 3 3 マル外エイシンエルヴィン 牡3 56.0 秋山真一郎 1:47.8 1 34.9 500 +16 中尾秀正 6
4 7 7 ピークトラム 牡3 56.0 岩田康誠 1:48.3 3 35.6 482 0 橋口弘次郎 4
5 8 8 マル外オールステイ 牡3 56.0 国分恭介 1:48.3 クビ 35.8 484 -2 矢作芳人 8

《レース内容》
速さのバンドワゴンと爆発力のトーセンスターダムの対決はトーセンスターダムが頭差で勝利、
体は成長していたし、他馬を気にせず自分の競馬が出来た。デビュー時から目標はダービー
休み明けでもテンションは上がり過ぎてなかったし、道悪を克服しての勝利。しかし
相変わらず、駐立は悪いし、3コーナーの下り坂で加速できなかった。課題は残る。
連勝が止まったバンドワゴンはテンに速い流れの競馬は今回が始めて。
跳びが大き過ぎる馬だけに、リズムが崩れた時の不安は常にあった。
それを露呈したにも関わらずトーセンスターダムとは頭差、改めて底力は示したと言える。
パワー優先の中山2000mはこの馬向きかも知れないが、ハナを切れなかった時にどうするか。
逃げ一辺倒からの作戦変更も迫られることになりそうだ。
2013年2月3日(日) 2回京都4日11R 第53回 きさらぎ賞(GIII)
《レース結果》
1 3 タマモベストプレイ 牡3 56.0 和田竜二 1:48.9   34.3 492 0 南井克巳 6
2 2 マズルファイヤー 牡3 56.0 秋山真一郎 1:48.9 クビ 34.5 546 -10 大久保龍志 5
3 7 アドマイヤドバイ 牡3 56.0 福永祐一 1:49.0 3/4 34.0 442 -2 橋田満 3
4 1 バッドボーイ 牡3 56.0 勝浦正樹 1:49.1 1/2 34.4 508 +12 河内洋 4
5 4 クラウンレガーロ 牡3 56.0 幸英明 1:49.2 1/2 34.3 452 -4 日吉正和 7

《レース内容》 きさらぎ賞はタマモべストプレイが優勝。
タマモホットプレイなどの兄たちにくらべると体高があって、
フジキセキ産駒によく見られる硬さがないのがこの馬のセールポイント。
また、兄たちにより距離をこなせそうです。
今回はパドックでの入れ込みも前回ほどではありませんでしたし、
その辺りが改善されるようなら2000mまではこなせてもいいでしょう。
競馬が上手な馬で瞬発力もあり、今後も大崩れは少ないと思います。
2着のマズルファイヤーはツナギが長くて胴も長く、
同じホワイトマズル産駒の菊花賞馬アサクサキングスによく似た馬体です。
アサクサほどのスピードはありませんが、長いところで活躍してくるタイプだと思います。
個人的にはこちらのほうが将来的に楽しみです。
3着のアドマイヤドバイは写真で見たほうが良く見えますが、
ツナギや体の柔らかさを感じさせます。
こちらもスピードが無いところがあるので、距離が延びたほうがいいかも知れません。
4着のバッドボーイは筋骨隆々でいかにもパワータイプ。今回の馬場では厳しかったと思います。
かなり重苦しいつくりなので、時計の掛かる芝か、ダートを使ってきたら狙いたいところです。
6着のラストインパクトはディープインパクト産駒にしてはパワータイプ。切
れが無いだけに、今の馬場はしんどかった感じです。距離はもっとあったほうが良さそうで、
前に行ってしぶとさを生かす競馬が合っているでしょう。
そしてリグヴェーダですが、パドックでは筋肉の質の良さを見せ、
仕上がりも悪くないように見えましたが、やはり前回の輸送疲れがあったようです。
返し馬でも素晴らしいフットワークを見せていましたし、道中もいい感じでしたが、
3〜4コーナーで内に押し込められると、手応えが無かったのか鞍上ももうやめていました。
確実に走ってきそうな馬ですし、次走の巻き返しに期待したいと思います。
2012年2月5日(日) 2回京都4日   11R 第52回 きさらぎ賞(GIII)
《レース結果》

1 9 ワールドエース 牡3 56.0 小牧太 1:47.0   33.0 454 0 池江泰寿 1
2 4 ヒストリカル 牡3 56.0 安藤勝己 1:47.2 1 1/2 32.8 436 -4 音無秀孝 4
3 13 ベールドインパクト 牡3 56.0 C.デムーロ 1:47.7 3 34.3 490 0 大久保龍志 2
4 8 ジャスタウェイ 牡3 56.0 秋山真一郎 1:47.9 1 1/2 34.2 492 +4 須貝尚介 3
5 7 ローレルブレット 牡3 56.0 池添謙一 1:48.2 1 3/4 34.9 446 +2 鶴留明雄 6

《レース回顧》
とんでもないディープ産駒の大物が現れました。
1分47秒はレースレコード、それも楽に出しましたから、
勝ち馬はディープを彷彿させたし、産駒が1〜3着独占という素晴らしい。
時計が速くなる競馬ではなかったのにラストが11.3−11.3−11.1秒
2着ヒストリカルも強い競馬、上がりを0.2秒上回っています。
馬体重の436キロがこれからの課題になるけど、この2頭がズバ抜けていた。

このレースの上がり33.7秒で3着に3馬身差ですから
ベールドインパクトも普通なら勝ち負けになって良い数字ですが、
そんな印象を全く与えませんでした。

着差はともかく、この2頭の上がりが33.0、32.8秒で他は34〜35秒台
ジャスタウェイも4着で自身としては走っているが素質の違いを見せつけられた感じだ。

それにしても近年のきさらぎ賞の評価は上がっています。
過去10年のダービーで3着以内に入った30頭のうち、
このレースに出ていた馬が1番多い、普通なら弥生賞とか東京スポーツ杯2歳Sって思うのですが
以前は冬場のレースで使わない傾向にあったのですが、改めて実感させられる結果でした。

今年の皐月賞、ダービーはディープ祭りになりそうな気配。
ラジニケ2歳Sのアダムスピーク、東京スポーツ杯2歳Sのディープブリランテと
クラシックに直結するレースはみんなディープ産駒に勝たれていますからね。

あとはスノードンやアルキメデスなどアドマイヤムーン産駒に関してはまだ初年度産駒
スピード色の強い馬が初期に活躍したディープ産駒と同じで、情状酌量の余地ありとしたいです。
2011年2月6日(日) 2回京都4日  11R 第51回 きさらぎ賞(GIII)
《レース結果》
1 6 トーセンラー 牡3 56.0 M.デムーロ 1:47.6   33.4 432 -10 藤原英昭 3
2 7 リキサンマックス 牡3 56.0 柴原央明 1:47.6 クビ 35.4 442 -6 昆貢 8
3 10 オルフェーヴル 牡3 56.0 池添謙一 1:47.8 1 1/4 33.2 450 -6 池江泰寿 2
4 9 ウインバリアシオン 牡3 56.0 福永祐一 1:48.0 1 1/4 33.6 514 +2 松永昌博 1
5 12 メイショウナルト 牡3 56.0 幸英明 1:48.1 1/2 34.8 456 +4 武田博 5

《レース内容》

京都競馬場で行われたクラシックへの登竜門は、
単勝5.1倍の3番人気に支持されたトーセンラーが
直線猛然と追い込みゴール前で差し切った。

レースは大逃げを打ったリキサンマックスからさらに3〜4馬身離れてメイショウナルが2番手を追走。
縦長の展開のまま4コーナーを迎え、後続で先に動いたのが5番手を追走していた
トーセンラーのミルコ・デムーロ騎手。直線は馬場の真ん中からグイグイと一完歩ごとに伸び、
上がり3F33秒4の末脚を発揮し、ゴール前で粘るリキサンマックスを交わした。勝ちタイムは1分47秒6。

管理する藤原英昭調教師、鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、昨年はネオヴァンドームで制しており、連覇となった。
後方で折り合いに専念し、直線勝負に賭けたオルフェーヴルが、メンバー最速上がり3F33秒2の
末脚を繰り出し3着に入線した。また1番人気のウインバリアシオンは
中団追走から直線で末脚を伸ばしたが4着に終わっている。
2010年2月14日(日) 2回京都6日 11R 第50回 きさらぎ賞(GIII) (NHK賞)
《レース結果》
1 2 ネオヴァンドーム 牡3 56.0 M.デムーロ 1:48.6   34.6 494 -2 藤原英昭 5
2 11 レーヴドリアン 牡3 56.0 藤岡佑介 1:48.6 クビ 34.1 456 -4 松田博資 1
3 9 ステージプレゼンス 牡3 56.0 川田将雅 1:48.8 1 1/4 35.1 466 -4 角居勝彦 6
4 4 インペリアルマーチ 牡3 56.0 岩田康誠 1:49.0 1 1/4 35.8 556 +8 音無秀孝 3
5 7 ダイワバーバリアン 牡3 56.0 蛯名正義 1:49.0 アタマ 35.6 510 -6 矢作芳人 2

《レース内容》
2連勝中のレーヴドリアン、朝日杯フューチュリティS3着のダイワバーバリアン、
デビュー戦を快勝したインペリアルマーチ、シンザン記念2着のシャインと、
素質あふれるメンバーが揃ったきさらぎ賞(GIII)。
これらを押さえてネオヴァンドームが鮮やかに差し切り勝ちを収め、重賞初制覇を飾った。

好位にいたシャインとインペリアルマーチ、その直後から仕掛けたクォークスターや
ステージプレゼンスらが激しく叩き合う直線。
そこへ、1頭だけ勢いの違う末脚で最後方から追い込むレーヴドリアンの姿に、
誰もが目を奪われた。だがその一瞬、内で競り合う各馬の間を割って
ネオヴァンドームが抜け出す。中団の内で蓄えたパワーを、
鋭い瞬発力に換えての差し切りだ。最後はレーヴドリアンの怒涛のスパートに
クビ差まで詰め寄られたものの、なんとか凌ぎ切って先頭ゴールを果たしてみせたのだった。

これでデビュー以来の成績を、2着、2着、2着、1着、1着としたネオヴァンドーム。
その安定感に、連勝の勢い、そして今回見せた瞬発力も加えて、クラシックへと向かうことになる。