データーチェック
活躍が目につくのは【2.1.2.19】のニューイヤーS組
京都金杯の好走馬は近年は不振
どちらかといえば先行、好位勢が有利の傾向
基本的には内枠有利
高齢馬は不振


2021年2月7日(日曜) 1回東京4日第71回東京新聞杯
《レース結果》
1 枠5黄 10 カラテ 牡5 56.0 菅原 明良 1:32.4
2 枠2黒 4 カテドラル 牡5 56.0 田辺 裕信 1:32.4 アタマ
3 枠6緑 11 シャドウディーヴァ 牝5 54.0 岩田 康誠 1:32.6
4 枠7橙 13 ヴァンドギャルド 牡5 57.0 福永 祐一 1:32.7 1/2
5 枠3赤 5 トライン 牡6 56.0 横山 典弘 1:32.8 1/2

《レース内容》
5番人気のカラテが直線で馬群をこじ開けるように伸びて、3連勝で重賞初V。
デビュー3年目の菅原明騎手もこれがうれしい重賞初勝利となった。また、
トゥザグローリー産駒もJRA重賞初制覇。2着は12番人気のカテドラル。
1番人気のヴァンドギャルドは4着に終わった。
力をためにためて、強烈な一撃を放った。条件戦を2連勝して挑んだカラテが、
ラスト1ハロンで馬群から猛然と抜け出し、ゴール前でグイッともうひと伸び。
カテドラルとの攻防をアタマ差制し、初タイトルを奪取だ。
「(好位で)自分のやりたい競馬ができて、直線は進路を探すだけ。少し前が壁になって
追い出しが遅くなりましたが、いい反応で伸びてくれました。最後は『かわしてくれ!』と必死でした。
(ゴールでは)かわしたと思いましたし、うれしくて仕方がなかった」
殊勲の菅原明騎手が喜びを爆発させた。自身にとっても、デビュー3年目での重賞初制覇だ。
同期の斎藤、団野らが重賞で活躍する中、「僕も目立たないと」と奮起して有言実行のV。
ゴール直後にはガッツポーズを繰り返し、検量室にはあふれる涙を拭いながら戻ってきた。
それにしても、カラテの成長力には驚かされる。ワンペースの道悪巧者という印象だった1年前は、
まだ1勝クラスでくすぶっていた。それが今では重賞ウイナーだ。前走に続いて1分32秒台で駆け抜け、
今回は馬混みの一瞬のスペースを割って反応良く伸びる、新たな一面も披露した。
昨秋からアップデートを続ける管理馬に、高橋祥調教師も「前走も強烈だったけど、
今回もね。走るごとにイメージが変わっていく」と驚くばかりだ。次走は未定だが、
この春は安田記念が目標となる見込み。来年2月いっぱいで
定年を迎えるトレーナーに、また1頭楽しみな馬が現れた。
「初めて乗ったときと比べて、馬は本当に成長しています。僕もレベルアップしていかないといけない」
まだあどけなさが残る19歳の若武者は、さらなる大舞台を見据えて気を引き締める。
カラテ&菅原明。絶好調コンビが、破竹の勢いで春の大舞台まで駆け抜ける。
2020年2月9日(日曜) 1回東京4日第70回 東京新聞杯
《レース結果》
1 枠1白 1 プリモシーン 牝5 56.0 M.デムーロ 1:33.0
2 枠6緑 12 シャドウディーヴァ 牝4 54.0 岩田 康誠 1:33.1 1/2
3 枠7橙 13 クリノガウディー 牡4 56.0 横山 典弘 1:33.1 ハナ
4 枠3赤 5 サトノアーサー 牡6 56.0 田辺 裕信 1:33.2 1/2
5 枠2黒 4 クルーガー 牡8 57.0 S.フォーリー 1:33.2 ハナ

《レース内容》
M・デムーロ騎乗で4番人気のプリモシーンが、好位から直線で差し切って
1年半ぶりの勝利を飾った。今後はヴィクトリアマイルを含めたマイルGIが視野に入る。
6番人気のシャドウディーヴァが2着、1番人気のレッドヴェイロンは9着に終わった。
はっきりと光が見えてきた。プリモシーンが2018年関屋記念以来、
1年半ぶりのV。中山金杯のトリオンフと同様に、初騎乗馬で
重賞勝ちを飾ったM・デムーロ騎手が笑顔を見せる。
「すごく手応えが良かったし、自信を持って乗っていました。いつも切れる馬。強い競馬でした」
最内枠から6番手の内を追走。モルフェオルフェが後続を離して逃げる中、
「内枠でペースも完璧」と自信を持って騎乗し、直線で外から力強く伸びて末脚比べを制した。
「(強いプリモシーンが)戻ってきてくれるか半信半疑でした。ホッとした気持ちです」
18年マイルCS(ステルヴィオ)以来の重賞Vとなった木村調教師も安堵の表情を見せる。
昨春はヴィクトリアマイルで2着に好走したが、秋は重賞2戦ともに2桁着順。復
活へ向け、中間は牧場での食生活から変えて「ドッシリした」と手応えを得て、見事に答えを出した。
リスグラシュー、インディチャンプと、近2年の勝ち馬がGIホースに成長した
縁起のいい一戦に優勝。次走については「まだ2月ですが、マイルのGIになると思います
」とトレーナー。昨年2着のヴィクトリアマイルの他にも、
オーストラリアでGI4勝の母モシーンという血統背景を思えば、豪州遠征も選択肢に入りそうだ。
2019年2月3日(日曜) 1回東京4日第69回 東京新聞杯
《レース結果》
1 枠2黒 2 インディチャンプ 牡4 56.0 福永 祐一 1:31.9
2 枠4青 6 レッドオルガ 牝5 54.0 北村 友一 1:32.0 1/2
3 枠1白 1 サトノアレス 牡5 56.0 柴山 雄一 1:32.0 アタマ
4 枠5黄 8 ロードクエスト 牡6 57.0 三浦 皇成 1:32.3 1 1/2
5 枠3赤 5 タワーオブロンドン 牡4 57.0 C.ルメール 1:32.3 ハナ

《レース内容》
福永祐一騎手騎乗の1番人気・インディチャンプ(牡4、栗東・音無厩舎)が優勝。
スタートで出遅れたが、すかさず促して中団で流れに乗る。内枠を生かして、
スルスルとポジションを押し上げて3コーナーでは7番手付近で先行勢を射程圏内に入れる。
直線でもそのまま内を突き、鋭く伸びて残り200mで先頭に立つ。
最後は後続に詰め寄られたが、危なげなく押し切った。勝ちタイムは1:31.9(良)。
2着には半馬身差で6番人気・レッドオルガ(牝5、栗東・藤原英厩舎)、
3着にはアタマ差で4番人気・サトノアレス(牡5、美浦・藤沢和厩舎)が続いて入線した。
1着 インディチャンプ(福永騎手)
「スタートはいつも上手ですが、中でじっとしていないところがありますね。今日はタイミング悪く
ゲートが開いてしまいました。ただその後リカバリーはうまくできましたし、脚は溜まっていました。
先頭に立つと遊ぶ馬で、スペースがあったもののさすがにこのメンバーで早め先頭はないなと思ったら
早め先頭に立ってしまい、案の定遊ぶところがありました。まだ課題はありますが、
その分伸びしろもありますからね。エキサイトする面は改善されたと思います。
輸送しても身体を減らさず、ある程度落ち着いていて良かったです。
安田記念が目標になると思いますが、同じ舞台で勝てて良かったです」
勝ったインディチャンプの半妹アウィルアウェイは18年京王杯2歳S(G2)で2着がある。
近親には17年QE2世C(G1)を制したネオリアリズム、G1・2勝のリアルインパクト、
07年オーシャンS(G3)を制したアイルラヴァゲインといった活躍馬がいる。
馬主は有限会社シルクレーシング、生産者は安平町のノーザンファーム。
2018年2月4日(日曜) 1回東京4日11R 第68回 東京新聞杯
《レース結果》
1 枠4青 8 リスグラシュー 牝4 55.0 武豊 1:34.1 33.6 448 +4 矢作芳人 3
2 枠2黒 3 サトノアレス 牡4 57.0 柴山雄一 1:34.3 1 33.3 510 -6 藤沢和雄 5
3 枠8桃 15 ダイワキャグニー 牡4 56.0 横山典弘 1:34.3 クビ 33.9 494 -4 菊沢隆徳 2
4 枠1白 2 デンコウアンジュ 牝5 54.0 蛯名正義 1:34.4 1/2 33.6 456 +2 荒川義之 9
5 枠2黒 4 ディバインコード 牡4 56.0 北村宏司 1:34.4 クビ 34.1 502 +6 栗田博憲 11

《レース内容》
武豊騎手騎乗の3番人気・リスグラシュー(牝4、栗東・矢作厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:34.1(良)。2着には1馬身差で5番人気・サトノアレス(牡4、美浦・藤沢和厩舎)、
3着にはクビ差で1番人気・ダイワキャグニー(牡4、美浦・菊沢厩舎)が続いて入線した。
好ダッシュでトウショウピストが一気にハナに立ち、ディバインコードがそれに続く。
その外からマイネルアウラート、今日は先行策を取ったグレーターロンドン、
ベルキャニオンが先行集団を形成。これらを見ながらダイワキャグニー、
リスグラシュー、クルーガーが追走。中団でストーミーシー、デンコウアンジュ、
アドマイヤリードが脚を溜め、後方にはガリバルディ、サトノアレス、ハクサンルドルフ、
カデナ、スタートで出遅れたダノンプラチナが最後方。
直線に入ると、スムーズに進路を見つけたリスグラシューが馬群を割りながら鋭く伸び、
後方から最内を突いたサトノアレスが猛追、外からダイワキャグニーもしっかりと伸びる。
最後はリスグラシューが1馬身の差を付けて完勝という決着になった。
勝ったリスグラシューはデビュー2戦目に初勝利を挙げ、続くアルテミスS(G3)で重賞初制覇。
以降は阪神JF(G1)で2着、チューリップ賞(G3)で3着、桜花賞(G1)で2着、
オークス(G1)で5着、ローズS(G2)で3着、秋華賞(G1)で2着と善戦止まりのレースが続いていた。
4歳となった今年、重賞では初の牡馬との対決となった東京新聞杯(G3)を
制したとなればビッグタイトル獲得の期待が膨らむ。
2017年2月5日(日) 1回東京4日11R 第67回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》
1 2 2 ブラックスピネル 牡4 56.0 M.デムーロ 1:34.9   32.7 506 -6 音無秀孝 3
2 5 5 プロディガルサン 牡4 56.0 田辺裕信 1:34.9 クビ 32.0 512 +22 国枝栄 5
3 7 7 エアスピネル 牡4 57.0 武豊 1:35.0 1/2 32.3 484 +4 笹田和秀 1
4 3 3 マイネルアウラート 牡6 57.0 柴田大知 1:35.3 1 3/4 33.0 472 0 高橋裕 4
4 4 4 ストーミーシー 牡4 56.0 江田照男 1:35.3 同着 32.2 524 -6 斎藤誠 10


《レース内容》
M.デムーロ騎手騎乗の3番人気・ブラックスピネル(牡4、栗東・音無厩舎)が優勝。
勝ちタイムは1:34.9(良)。2着にはクビ差で5番人気・プロディガルサン(牡4、美浦・国枝厩舎)、
3着には半馬身差で1番人気・エアスピネル(牡4、栗東・笹田厩舎)が続いて入線した。
好スタートを切ったブラックスピネルが他を牽制しながらハナに立ち、マイペースに持ち込む。
ヤングマンパワーは先行集団の外目で追走、エアスピネルが少し離れて中団から。
落ち着いた流れで直線へ。ブラックスピネルはギリギリまで追い出しを待ち、
最後まで渋太く伸びてプロディガルサンとエアスピネルの追撃を凌ぎ切った。
勝ったブラックスピネルは、クラシック出走こそ叶わなかったが、
出世レースとも言われる白百合Sを勝利。1600m〜1800mに狙いを定め、
京都金杯2着、そして今回で嬉しい重賞初制覇を決めた。
注目を集める4歳世代の一翼を担うことになりそうだ。
近親には宝塚記念とエリザベス女王杯を制したマリアライト、
5連勝でジャパンCダートを制したアロンダイト、ジャパンダートダービーを制したクリソライト、
神戸新聞杯を制して菊花賞でも3着だったリアファルなどがいる。
管理する音無秀孝調教師は、京都で行われたきさらぎ賞も
アメリカズカップで勝利して東西重賞を制覇。
2016年2月7日(日) 1回東京4日11R 第66回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》
1 4 6 スマートレイアー 牝6 55.0 吉田隼人 1:34.1   33.5 470 +4 大久保龍志 5
2 3 3 エキストラエンド 牡7 57.0 岩田康誠 1:34.4 2 33.5 472 -6 角居勝彦 6
3 6 10 マイネルアウラート 牡5 56.0 柴田大知 1:34.6 1 1/4 33.8 456 0 高橋裕 11
4 2 2 ダノンプラチナ 牡4 57.0 蛯名正義 1:34.6 アタマ 33.0 488 +11 国枝栄 2
5 8 14 テイエムタイホー 牡7 57.0 戸崎圭太 1:34.6 クビ 33.7 496 -2 鈴木孝志 8

《レース内容》
1番人気のダッシングブレイズが落馬。なんとも後味の悪い一戦だった。
少し強引過ぎた感じはあったにせよ突くしかなかった気がする。
突き抜けていればワザありの騎乗だったのですが・・・今回は少し
スペースが狭すぎました。スマートレイアーはデビュー2戦目を2番手から
勝ってはいるのですが、この馬が逃げる展開は想定外だった。
ただ、スマートレイアーはこれまで東京に来るとチョイ足りないレース続き。
それを考えれば逃げたのは大正解。スローに流れるのは当初から分かっていた事ですから。
有馬記念での勝利で目覚めたのか、吉田隼のファインプレーだった。
それにしてもVタイムは平凡。1分33秒4で決着した先週の節分S(1600万下)より
はるかに遅いのですから。ラスト3ハロンが11秒2−11秒0−11秒3.
これでは後ろの馬が届くわけがありません。2着のエキストラエンドは気合をつけて
先行したのが奏功。3着マイネルアウラートも含めてまさに行った行ったの競馬でした。
4着ダノンプラチナはよく追い上げた。好調だったら2着は確保できただろう。
香港マイル7着の内容からモーリスに匹敵するほどの実力馬。
これから安田記念へ向けて調子を上げていってほしいものです。
最近は距離問わずスローなレースが多い。
もっと果敢に前に行ってくれる馬が出て来てほしい。
今回は馬より人のほう・・・吉田隼を誉めたいと思います。
2015年2月8日(日) 1回東京4日11R 第65回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》
1 3 6 ヴァンセンヌ 牡6 56.0 福永祐一 1:35.7   34.6 506 -8 松永幹夫 3
2 7 13 アルフレード 牡6 56.0 柴山雄一 1:35.7 クビ 34.3 548 -4 手塚貴久 9
3 5 10 フルーキー 牡5 56.0 岩田康誠 1:35.8 クビ 34.4 482 0 角居勝彦 1
4 2 4 シャイニープリンス 牡5 56.0 後藤浩輝 1:35.9 1/2 34.6 504 +6 栗田博憲 4
5 2 3 リルダヴァル 牡8 56.0 F.ベリー 1:35.9 クビ 35.0 510 0 池江泰寿 8

《レース内容》稍重馬場にスローペースも相まって1分35秒7の低速決着。
こうなるとスムーズに運んだか否かが大きく明暗を左右する。
勝ったヴァンセンヌは道中スムーズに折り合って直線では何の不利もなく抜けてきました。
これで破竹の4連勝。母フラワーパークの血が開花したと褒めたいが…。
問題は勝ち時計。今回を含めた近3戦はきれいに1分35秒7〜8。
さらに言えば千八を使った3、4走前を飛ばした5、6走前も、何と1分35秒台なんです。
最近の安田記念は良馬場では1分32秒を切ってきますから。
真価が問われるのは次走。2着アルフレードはよく頑張った。2歳王者がようやく復活したと見ていい。
一瞬は勝ったかと思うような脚でした。
あれで差せないあたり、距離はマイルまでだろう。それでも今後に向けて見通しは明るい。
で、問題は人気勢です。1番人気フルーキーは3着でした。
完全に岩田のボーンヘッドだろう。残り400メートルまで何もできず、200メートルまでは横に平行移動しただけ。
追えたのは正味1ハロンだけだった。それでいてあそこまで追い上げるんだから。
2番人気エキストラエンド6着もスムーズじゃなかったですね。
まぁ同じような形で昨年2着でしたから、C・デムーロも外に出す気はなかったのでしょうが…。
脚を余したのは事実です。
この2頭の凡走が上位2頭を有利にした側面は間違いなくある。
あとは…4着シャイニープリンスはいつも通り、東京マイルでは堅実に走る。
サトノギャラントは11着。勝負どころはいい感じに見えましたが、脚の使いどころが難しいんでしょう。
4歳勢はマイネルメリエンダが7着でタガノグランパが10着。
期待ほどではなかったですね。まだ古馬との差があるのかもしれません。
2014年2月17日(月) 1回東京4日11R 第64回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》
1 4 7 ホエールキャプチャ 牝6 57.0 蛯名正義 1:33.2   34.3 482 +4 田中清隆 8
2 6 11 エキストラエンド 牡5 56.0 C.デムーロ 1:33.4 1 34.6 470 -2 角居勝彦 3
3 6 12 クラレント 牡5 57.0 川田将雅 1:33.4 アタマ 35.0 500 +4 橋口弘次郎 5
4 7 13 コディーノ 牡4 56.0 U.リスポリ 1:33.4 クビ 34.8 490 +8 藤沢和雄 1
5 1 2 サトノギャラント 牡5 56.0 北村宏司 1:33.5 クビ 34.2 506 +8 藤沢和雄 4

《レース内容》
路盤が硬くなっていたにしても、重馬場で1分33秒2の勝ち時計は考えれない。
良馬場並の時計勝負になったからこそ、人気馬もそれなりに力を発揮したとも言えるけど。
それにしてもホエールキャプチャーは牝馬で57キロ。相当、過酷な状況でした。
完全な後付けですけど、これで2月は2戦2勝。冬場はあまり使われてこなかっただけで
寒い時期がきっと得意なんでしょう。坂を上がって抜け出すときの速いこと速いこと。
一瞬にして牡馬の有力どころをかわし去った。今年で6歳、これだけの息の長い
活躍を見せる牝馬も珍しい。
コディーノは期待はずれでした。先団を射程圏に入れて運べたし、
直線半ばでは2着はあるなという感じだったのに・・・。東スポ杯で鮮やかな
走りを見せた後はあまり成長していないようだ。
どうも苦しくなってからひと踏ん張りが足りない。関西馬は2週続けて輸送、
しかも今週は余計に時間を要したわけですから。
そういった点を踏まえると情けないの一言に尽きます。
一方、エキストラエンド2着は目下の充実ぶりを示す走りだったし、
クラレント3着もこれくらいは走って当然の実力馬、サトノギャラン5着は
最速上がりを使っているが、さすがに重賞では条件クラスの時のようには差し切れない。
ただ、この先はコディーノを越える馬になるかも知れません。
エキストラエンドは輸送に弱かった昔とは比べものにならないほどたくましくなりました。
これからが、非常に楽しみです。逆にショウナンマイティは
どう見たっていい時の迫力がありません。
もともと繊細な面があるタイプ、この後のダメージが心配です。
総括すれば、勝ったホエールキャプチャーは素晴らしいの一言、
コディーノは課題が残る結果になりました。
2013年2月3日(日) 1回東京4日11R 第63回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》
1 5 クラレント 牡4 56.0 岩田康誠 1:32.9   33.0 486 -2 橋口弘次郎 2
2 1 ダイワマッジョーレ 牡4 56.0 丸田恭介 1:33.0 1/2 32.7 434 -4 矢作芳人 5
3 8 トライアンフマーチ 牡7 56.0 横山典弘 1:33.0 クビ 33.4 478 -6 角居勝彦 4
4 10 レッドスパーダ 牡7 56.0 北村宏司 1:33.1 クビ 33.7 534 -6 藤沢和雄 8
5 3 ブライトライン 牡4 56.0 三浦皇成 1:33.4 1 3/4 33.2 520 0 鮫島一歩 9

《レース内容》
逃げるはずだったヤマニンウイスカーがハナに行かずに
レッドスパーダが押し出される形で先頭に。
そのレッドが4着、3番手トライアンフマーチが3着に粘ったように先行有利な流れだった。

前後半5ハロンが2秒も違うのですから超がつくほどのスローペース
後方に置かれた馬や切れる脚のない馬は厳しかったです。
例年の勝ち時計には及びませんでしたが、これは前半が遅かった分。
標準レベルと言えるでしょう。
勝ったクラレントはNHKマイルcで3着の実績があるし、
最近は全く崩れなくなった。鮮やかな勝ちっぷり。
3頭の4歳馬が掲示板に入ったのは今後のマイル戦線に向けて収穫でした。
この路線のトップホースを挙げようとしてもすぐに浮かんでこない。
昨年のサダムパテックとの差はそれほどないでしょう。
世代交代を告げるレースとなりました。

2着はダイワマッジョーレは上がり3ハロン32秒7の素晴らしい爆発力、内容的には文句ない。
3コーナーでほとんど最後方、普通は届かない位置でしたから。
1800では日本レコードに迫る記録を持つ馬ですし、本質的には1600〜1800がベスト。
ハイアーゲームの半弟という血統的バックボーンがしっかりしているし、
これも本格化しつつあります。
3着トライアンフマーチも年齢を考えれば立派、かかっていなかったように力は出し切りました。
ただ、切れ味がもうひとつ、レッドスパーダはペースを考えると完全復活とまではいかないでしょう。
マウントシャスタはNHKマイル6位入線→降着の当時の勢いにほど遠い。
リアルインパクトは馬体重が+20キロが示すように太目残り。
ガルボは大外枠に加え58キロがこたえた。それにベストは1400だろうから。
ドナウブルーは夏場での好走実績が示すように、この時期は今ひとつなのかも。
2012年2月5日(日) 1回東京4日   11R 第62回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》

1 5 ガルボ 牡5 56.0 石橋脩 1:32.8   33.6 482 -4 清水英克 8
2 6 コスモセンサー 牡5 56.0 蛯名正義 1:32.8 クビ 34.2 510 +2 西園正都 4
3 7 ヒットジャポット 牡5 56.0 後藤浩輝 1:33.2 2 1/2 33.4 496 0 領家政蔵 7
4 4 フミノイマージン 牝6 56.0 太宰啓介 1:33.2 クビ 33.3 480 +8 本田優 9
5 12 ダノンシャーク 牡4 56.0 内田博幸 1:33.3 クビ 33.5 438 -4 大久保龍志 1

《レース回顧》
安田記念に向けて4歳馬に期待したかったが年長組の壁に跳ね返されました。
極端に速い流れにはならないと予想しましたが
勝利したガルボはそんな流れにうまく乗りましたね。
絶妙なペースで逃げた蛯名騎手コスモセンサーを
キッチリ捕らえたのだから大したものです。

ニューイヤーSではコスモに負けたけど、
今回は東京コースでの番手マークという形で逆転できた。
前走は大外枠のハンデもありましたからね。
それに馬体が480キロ台に増えている点にも成長がうかがえる。
安田記念で通用するかは別にしても、善戦マンから抜け出しました。
2着コスモともども、レース巧者ぶりも生きた印象ですね。

問題はそんな5歳馬に完封された4歳馬だ。
決して紛れの出やすい流れではなかったのに、この結果になると。
ダノンシャークも抑える作戦で脚は使っているけど結局は前を捕らえ切れなかった。
フレールジャックもパンチ不足だし。
1600mでそれなりの流れに付いて行けば切れる脚は使えない。
マイル路線を歩むには体もまだ細いのではないでしょうか。

マイネルラクリマも溜めて伸びるタイプではないだけに
逃げ馬に付いて行くくらいの形が良かったのかも。

サダムパテックは一度立て直した方が良さそうですね。
あまりにも負けすぎです。

少ない収穫の一つが4着のフミノマージンだ。
マイル経験は少ないけど牡馬相手に56キロを背負ってこの内容なら
ヴィクトリアマイルに向けていい走りができたと思います。
2011年2月6日(日) 1回東京4日  11R 第61回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》
1 15 スマイルジャック 牡6 57.0 三浦皇成 1:32.5   33.9 498 +6 小桧山悟 5
2 3 キングストリート 牡5 56.0 内田博幸 1:32.5 ハナ 33.8 490 +2 池江泰郎 7
3 1 ゴールスキー 牡4 56.0 U.リスポリ 1:32.7 1 34.0 474 -2 池江泰寿 2
4 6 キャプテンベガ 牡8 56.0 田中勝春 1:32.7 アタマ 33.3 460 +18 松田博資 12
5 9 オーシャンエイプス 牡7 56.0 北村宏司 1:32.7 ハナ 33.7 472 -6 石坂正 13

《レース内容》

スタートを決めたファイアーフロートがハナを主張するが、その内からシルポートも譲らず、
この2頭による激しい先行争いが繰り広げられた。シルポートが刻んだ1000m通過は、
57秒5という淀みない流れ。スマイルジャック、ゴールスキーは先団に位置取り、
スタートでやや遅れた1番人気のダノンヨーヨーは最後方で脚を溜めた。

迎えた直線、内で懸命にシルポートが粘る中、
その外からゴールスキーとスマイルジャックが襲いかかる。
スマイルが残り200m地点で先頭に立つと、その外からキングストリート
大外からはオーシャンエイプス、ダノンヨーヨーなどが脚を伸ばし、
さらに内からはキャプテンベガも馬群を縫って差を詰めてくる。

横いっぱいに広がり大接戦となったゴール前は、
スマイルジャックとキングストリートの写真判定に持ち込まれたが、
わずかにスマイルジャックが追撃をハナ差凌いでいた。
さらに1馬身差の3着には2番人気ゴールスキーが入線、
そこからアタマ差で4着にキャプテンベガ、
さらにハナ差の5着にはオーシャンエイプスが健闘している。

なお1番人気ダノンヨーヨーは、メンバー最速の上がり3F・33秒2の末脚を繰り出すも、
勝ち馬から0秒3差の7着に敗れた。
2010年1月30日(土) 1回東京1日  11R 第60回 東京新聞杯(GIII)
《レース結果》
1 2 レッドスパーダ 牡4 55.0 横山典弘 1:32.1   33.5 534 -4 藤沢和雄 2
2 4 トライアンフマーチ 牡4 55.0 C.ルメール 1:32.3 1 1/2 33.4 476 +4 角居勝彦 1
3 1 エーシンフォワード 牡5 56.0 柴田善臣 1:32.3 ハナ 33.4 478 0 西園正都 6
4 6 マイネルファルケ 牡5 56.0 藤田伸二 1:32.6 2 34.4 528 +10 萱野浩二 5
5 13 リザーブカード 牡7 56.0 北村宏司 1:32.7 クビ 33.2 502 -4 栗田博憲 13

《レース内容》
前走・キャピタルSを豪快に差し切ったトライアンフマーチ、ニューイヤーSを制した
レッドスパーダと同2着のエーシンフォワード、さらにはマイネルファルケ、アブソリュート、
スマイルジャックといったマイルCS上位勢、京都金杯1着のライブコンサートらが
顔を揃えた東京新聞杯(GIII)。好メンバーで争われたこの1戦を、
レッドスパーダが力強い走りで勝利した。

マイネルファルケの快調な逃げを、レッドスパーダはやや離れた2番手、
がっちりと手綱を引かれたまま追走する。そのまま直線へ向かうと、
坂を駆け上がりながら粘るマイネルファルケに迫り、並びかけ、
残り200mを切ったあたりで先頭へ。そこからの脚色も素晴らしく、
叩き合いながら差してくるトライアンフマーチとエーシンフォワードを
1馬身半差振り切ってのゴールとなった。

昨春、スプリングSで2着、NHKマイルCでも2着と地力を見せていたレッドスパーダ。
この重賞初制覇を機に、今季マイル戦線の最有力馬として
あらためてクローズアップされることになりそうだ。